襟巻 マフラー ショール

襟巻 マフラー ショール

例句を挙げる。

●襟巻
ふはふはと襟巻の師よ合掌す 松村蒼石 雁
ゆるやかに老の襟巻したるまま 深川正一郎
一望怒濤の襟巻でする頬被 斎藤玄
伯林の時の襟巻いまは派手 山口青邨
先生を見舞ふ襟巻はづしけり 鈴木しげを
古い襟巻をかへず妻に昂つたこと言ふ 梅林句屑 喜谷六花
妻春の襟巻雨を寒がりぬ 高橋馬相 秋山越
家鴨追ふ襟巻をして帽子着て 細見綾子
屍行き紅襟巻の夫人蹤く 石田波郷
明眸や藍襟巻の一抹に 島村元句集
春めくや襟巻もせぬ小買物 高濱年尾 年尾句集
桂郎の赤き襟巻畦の数 秋元不死男
母の喪に母の襟巻して籠る 八染藍子
汽車にねむる襟巻をまきかへにけり 川上梨屋
狐の襟巻まかり通るよ寄りがたし 玉川行野
生きもののふるひ立つ毛の襟巻す 赤松[ケイ]子
紙漉女襟巻のことを私話めけり 萩原麦草 麦嵐
自愛せよとて襟巻をして別れ 深見けん二 日月
花冷えのコンドル無垢の襟巻す 高澤良一 随笑
草餅や襟巻かたき湯治人 青峰集 島田青峰
著ぶくれることも慣れゐて襟巻も 高浜年尾
行末や襟巻のうち息溜めて 草間時彦 櫻山
襟巻が知つてる私の独り言 石川文子
襟巻が赤くて帰支度かな 岸本尚毅 選集「氷」
襟巻と手袋買つて年忘れ 田中冬二 若葉雨
襟巻にこころききたる盲かな 飯田蛇笏 山廬集
襟巻につつみ余れる杣の顔 前田普羅
襟巻にふつつりつぐむ思ひかな 中村汀女
襟巻に一片浮ける朱唇かな 原石鼎
襟巻に傷ある人の寒の紅 福田清人 麦笛
襟巻に包むコンサートの余韻 畑湘甫
襟巻に巻かれて首の突つ立てる 矢島渚男 延年
襟巻に末滴む鼻もかくれけり 小澤碧童
襟巻に消えたる雪や一の午 春草
襟巻に老いて澄む目やかなしきまで 加藤楸邨
襟巻に頸華やぎて細かりし 田中暖流
襟巻に首引入れて冬の月 杉風
襟巻の中からのぞく夕日山 前田普羅 春寒浅間山
襟巻の中からのぞく野の夕日 前田普羅
襟巻の人の中なる戦災者 石塚友二
襟巻の人をつれたる自衛官 岸本尚毅 舜
襟巻の奥より光るイヤリング 稲垣一雄
襟巻の浅黄にのこる寒さかな 蕪村
襟巻の片端垂らし思想もつ 工藤克巳
襟巻の狐が抱くナフタリン 桃澤正子
襟巻の狐くるりと手なづけし 中原道夫
襟巻の狐の貌は別に在り 高浜虚子
襟巻の狐をミサの膝の上 長田等
襟巻の眼ばかりなるが走りよる 五百木飄亭
襟巻の紅きをしたり美少年 尾崎紅葉
襟巻の貂我が庭で獲りしもの 植松千英子
襟巻の銀狐獣の爪をもてり 岸風三楼 往来
襟巻ふかく夜の水鳥に立たれけり 大野林火
襟巻やうしろ妻恋坂の闇 小川千賀
襟巻やしのぶ浮世の裏通り 永井荷風
襟巻やほのあたたかき花舗の中 中村汀女
襟巻やまた旅に出る講釈師 吉井勇
襟巻や一誌を持てば蔑まれ 石原八束 黒凍みの道
襟巻や一語言へねば数百語 加藤楸邨
襟巻や亡秋月の人となり 道芝 久保田万太郎
襟巻や寒さはなれぬぼんのくぼ 小杉余子 余子句選
襟巻や寺の忰の僧きらひ 河野静雲 閻魔
襟巻や小手指の野に没日見て 鈴木しげを
襟巻や思ひうみたる眼をつむる 飯田蛇笏 山廬集
襟巻や早や漁火は沖に満つ 中村汀女
襟巻や毛皮ぞろぞろ念仏寺 川崎展宏
襟巻や氷の国のけものにて 徳永山冬子
襟巻や猪首うづめて大和尚 村上鬼城
襟巻や畜類に似て人の耳 西島麦南 人音
襟巻や罷めても村の生字引 河原白朝
襟巻や蒲柳の質の顔よけれ 喜谷六花
襟巻や鼕々梅里金太郎 増田龍雨 龍雨句集
襟巻をきつく我身をはげましぬ 田中裕明 先生から手紙
襟巻をひらひら若さひらひらと 長谷川 耕畝
襟巻をふんまへあるき彼岸媼 河野静雲 閻魔
襟巻を厚くたたみし会議かな 日原傳
襟巻を垂らして女自動車より 高濱年尾 年尾句集
襟巻を巻きなほしつつ風抜くる 小野 茂川
襟巻を炎やして大根曳きにけり 萩原麦草 麦嵐
襟巻を買ひおろしけり酉の市 増田龍雨 龍雨句集
襟巻を贈りくれたる四人の名 高浜年尾
襟巻を長く垂らして鹿の前 田中裕明
襟巻深く汝の眼瞑みたり 石塚友二 方寸虚実
襟巻翁茂吉先生に似しに合ふ 水原秋櫻子
襟巻自若肺癌と知る顔ならず 石塚友二
車内燈点き襟巻の瞳に狼狽あり 原田種茅 径
退潮の疾き夜の襟巻深く 原田種茅 径
雨にひま茶所の翁は襟巻を 高濱年尾 年尾句集
霧ひらく赤襟巻のわが行けば 西東三鬼
風の夜の僧の襟巻借りて出づ 川村皓一郎
お使ひに母のマフラーしてゆきぬ 梶山伊勢子
お辞儀してマフラー垂れて地上かな 池田澄子 たましいの話
ふりかへるマフラーの尾の火となれり 浦川聡子
もう戻れないマフラーをきつく巻く 黛まどか
マフラーが欲しからまつの夕景色 鈴木しげを
マフラーで首筋鎧ひ週はじまる 奈良文夫
マフラーにただびとの貌有髪僧 平井さち子 鷹日和
マフラーに星の匂ひをつけて来し 小川軽舟
マフラーに風の矛先面接日 大木あまり 山の夢
マフラーのあたたかければ海を見に 大串章 百鳥 以後
マフラーのあづけものあり父の墓 大木あまり 火球
マフラーの尾を曳き寄せて吾子を抱く 上田日差子
マフラーの無地旧友の為人(ひととなり) 高澤良一 鳩信
マフラーの白さを惜しげなく垂るる 行方克巳
マフラーの白にとびつく野のひかり 赤尾冨美子
マフラーの端をいたづらしてをりぬ 行方克巳
マフラーの緩く何ものをも許し 三宅隆
マフラーの色のいろいろ下校の子 瀬谷博子
マフラーの蛇なせるパリ土産 今井竜蝦
マフラーやうれしきまでに月あがり 岸本尚毅
マフラーや銀座新宿人違ふ 高田風人子
マフラーをして植木屋と打合はす 谷口摩耶
マフラーをてふてふ結び腕相撲 こしのゆみこ
マフラーをはずせば首細き宇宙 対馬康子 愛国
マフラーを大きく巻いて死にたしと 大木あまり 雲の塔
マフラーを巻いて己れといふ荷物 渡辺二三雄
マフラーを投げれば掛かりさうな虹 ふけとしこ 鎌の刃
マフラーを撥ねて強気を通しけり 西村和子 かりそめならず
マフラーを落とし童女に呼ばれけり 亀割 潔
モコモコのマフラーにある応援歌 二村典子
似かよいし柄のマフラー通学路 高澤良一 寒暑
別れ来しまなうらにマフラーの色 片山由美子 水精
地中海見たしマフラーをかるく巻く 鎌倉佐弓
外泊の首マフラーの中にあり 金子秀子
寒桜緋のマフラーを巻き直し 高澤良一 素抱
巻き直すマフラーに日の温みあり 岡本眸
恋人を待つマフラーをゆるく巻き 柴原保佳
手術痕いたはる夫の絹マフラー 広田恵美子
望郷の乾いた風マフラーす 畠山あさみ
林中にマフラーの赤走り入る 松尾隆信
池中海見たしマフラーをかるく巻く 鎌倉佐弓 水の十字架
河豚値切るマフラー頸に刎ねあげて 鈴木真砂女 夕螢
派手なマフラー被せる車席の米袋 高島茂
淋しからねどマフラーに顔うづめ 片山由美子 水精
清潔で派手なマフラーしてをりぬ 西村和子 夏帽子
無造作に白きマフラー草城忌 岩井秀子
義民ならずマフラー首にまつはるのみ 香西照雄 対話
観潮やマフラー一つ手にしたる 岸本尚毅 舜
赤いマフラー届きし島の定期便 対馬康子 吾亦紅
銀座ここも都電なくなるマフラー購ふ 鈴木栄子
雪夜子にかぶすマフラー裏につぎ 古沢太穂 古沢太穂句集
青春前期マフラーの色ブルー 上田日差子
風の子となるマフラーの吹流し 上田五千石 田園

●ショール
いそいそとシヨールの妻を街に見し 今村青魚
かくれ逢ふことかさなりしシヨールなれ 安住敦
かくれ逢ふことかさねたるシヨールなれ 安住敦
しろ~と古りにし妻のシヨールかな 佐野青陽人 天の川
たゝまれてあるとき妖し紅シヨール 竹下しづの女句文集 昭和十三年
ひそかなる幸をショールにつつみけり 木下夕爾
ひとり身の胸まで包むショール真黒 菖蒲あや 路 地
ものの香を秘めてショールやたゝまれあり 竹下しづの女句文集 昭和十三年
わがショール仮退院の夫かばふ 石田あき子 見舞籠
ショールたたむ夫休講の名札の前 平井さち子 完流
ショール載すうごく歩道の荷の上に 横山白虹
シヨールしかとこの思慕そだててはならず 稲垣きくの
シヨールずり別離のかひななほ振れる 大浦蟻王
シヨールぬぎひとりの顔をとりもどす 渡邊千枝子
シヨール手に病臥の夫に一礼す 堀風祭子
シヨール深く都電の残る町通る 伊藤いと子
シヨール長し二人で巻けば死もたのし 成田ゆう
一と夜寝て去る島ショール真知子まき 稲垣きくの 牡 丹
人波にすべるシヨールをおさへつゝ 岡崎莉花女
低迷の雲へはらりとシヨール巻く 田口満代子
佳き事のほのと身にありショール捲く 毛塚静枝
嘘を言ふシヨール臙脂に雪ぼたる 龍太
妻の背に三角ショール巻き街へ 斉藤夏風
子のショール夜々編み夜々を子に近し 吉野義子
尼公がショールを頭より召さる 品川鈴子
暗さもジャズも映画によく似ショールとる 星野立子
母親に怖いほど似るシヨールかな 田中康二
沖にまだ日のある薄きシヨールかな 池田澄子 たましいの話
淋しさをショールにつゝみ現れぬ 岩坂 三枝
白シヨールすこしよごれて温かき 日野草城
白息となるをシヨールに封じゆく 野沢節子
相別れシヨールに埋む顔なかば 鷲谷七菜子
相逢ひて過去はまぼろし黒シヨール 柴田白葉女
眼をほそめ頸をすくめてシヨールきる 飯田蛇笏
祝ひ酒めぐりてショール柔らかし 影島智子
笑ひつつショールとりつつ近づき来 上村占魚 球磨
結末の近づいているショールかな 岡田 耕治
襟足のいと美しく白ショール 高橋淡路女 梶の葉
買ふ人もある柔かきシヨールあり 中村汀女
赤シヨール女佛蘭西語を話す 田中裕明 花間一壺
身たたみてショールはさみて祈りながし 平井さち子 完流
身にまとふ黒きショールも古りにけり 杉田久女
連絡船降りし一人の黒シヨール 西村和子 かりそめならず
郷愁のショールをしかとかきあはせ 久保田万太郎 草の丈
銘刀展黒きシヨールの女居て 齋藤朗笛
霞む日へ領巾振るもこの黒シヨール 殿村菟絲子 『樹下』
頬に触れ老母に贈るショール選る 品川鈴子
黒シヨール吹かれ沖にはある光 鷲谷七菜子
エプロンをとりて肩掛かけしのみ 久保田万太郎 草の丈
チェーホフ讀む赤き肩掛け掻き合はせ 福島壺春
夜は寒し古肩掛を膝に掛け 山口青邨
幼な妻肩掛で肩狭め狭め 香西照雄 対話
砂州あまりひろし肩掛かき合す 山口波津女 良人
粉河寺肩掛の緋も蘇鉄樹下 石原八束
紅き肩掛手にしばらくは墓目守る 中島斌男
羽毛の妻よ白鳥は日の肩掛す 磯貝碧蹄館
肩掛けの妻より見おろされて病む 加倉井秋を 『真名井』
肩掛におとがひ埋めて立てる好く 久保田万太郎 草の丈
肩掛に射す日や誰を欺かん 白川京子
肩掛に木々の晴雪こぼれけり 石原舟月 山鵲
肩掛に町の風儀が頽れ初む 佐藤紅緑 紅緑句集
肩掛の妻より見おろされて病む 加倉井秋を
肩掛の端を振りゐて訣れとす 加倉井秋を 午後の窓
肩掛の色濃く東風を曲り来し 河野静雲
肩掛や妻なる身にて勤め人 岡本松浜 白菊
肩掛をして足早に法善寺 高木石子
肩掛を黒くわれには常処女 下村槐太 天涯
霧さむく娼婦肩掛もて呼べる 岸風三楼 往来
霧さむく娼婦肩掛を長くせり 岸風三樓
黒きこと大きこと母の肩掛は 山口波津女 良人
黒き肩掛年経し指環ゆるやかに 中村草田男



以上
by 575fudemakase | 2014-01-31 07:06 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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