初午

初午

初午 一の午 二の午 の例句を挙げる。

かり銭や去年の初午にまし駄賃 井原西鶴
ささやかな初午幟雪にさす 阿部みどり女
三輪の田に初午の風吹きにけり 柑子句集 籾山柑子
亡き祖母に買ふ初午の酒少し 古賀まり子 緑の野
初午に無官の狐鳴にけり 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
初午に狐の剃りし頭哉 松尾芭蕉
初午に鶯春亭の行燈かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
初午の世話人の茶は神酒のこと 河野静雲 閻魔
初午の佐助稲荷に婢と詣る 阿部みどり女 笹鳴
初午の凶のみくじを引き直す 山田節子
初午の土産の絵馬の二三枚 後藤夜半
初午の地口行灯並びたり 高浜年尾
初午の堂にあぎとふ湖の鯉 新井英子
初午の大鼓ちきちきこんちきち 麻生春雷
初午の太き雨粒火山灰の粒 白澤良子
初午の家運傾かざりし日よ 成瀬桜桃子 風色
初午の山がかりなる祠あり 高木晴子 花 季
初午の幕をくぐつて犬現わる 田川飛旅子 花文字
初午の幟を立てしばかりにて 細川加賀 生身魂
初午の幡野火止めのところまで 藤田あけ烏 赤松
初午の招き文ありはん居より 星野立子
初午の朱の塗りたての稲荷駅 辻田克巳
初午の村にかぶさり聖岳 原田喬
初午の社にせまる野梅哉 妻木 松瀬青々
初午の祝詞あがつて居たりけり 河野静雲 閻魔
初午の神の雪道あけありし 福井 みわ
初午の祠ともりぬ雨の中 龍之介
初午の笛大鼓パン焦がしたり 石川桂郎
初午の赤飯たべに来たられよ 河野静雲 閻魔
初午の遥かに寒き雲ばかり 百合山羽公 故園
初午の都をさしてきつねかな 立花北枝
初午の野のうすぐもり幼妻 原田喬
初午の雨や豆腐を焦しける 中村風信子
初午へ昼餉やすみの選炭婦 安部伏荷
初午やPTAの襷掛け 田中啓介
初午やいよいよ猛る枯葎 大峯あきら
初午やしんこ細工がこんと鳴く 鈴木詮子
初午やその家家の袖だゝみ 蕪村 春之部 ■ ある隠士のもとにて
初午やどの道ゆくもぬかるみて 檜紀代
初午やのつぺい汁に小豆飯 小杉余子 余子句選
初午やほこりいただく惣群集 水田正秀
初午やまことしやかに供餉の魚 水原秋桜子
初午やまめにはたらくなまけもの 幸田露伴 竹芝集
初午やものめづらしき山あるき 田中裕明 花間一壺
初午やゆるびし畦を子ら跳びて 金子 潮
初午や下足札ある田楽屋 折口敬子
初午や世話人の来て打つ太鼓 河野静雲 閻魔
初午や人のとだゆる宵の口 高橋淡路女 梶の葉
初午や付け馬しらぬ素俳人 加藤郁乎 江戸桜
初午や信心すてぬ木工頭 喜多都月
初午や古き幟ももののかず 高橋淡路女 梶の葉
初午や吹き抜け露地の稲荷講 村山古郷
初午や和琴を掻きて神遊 後藤夜半 底紅
初午や坂にかかりてみゆる海 久保田万太郎
初午や堅き地主のお赤飯 小澤碧童 碧童句集
初午や大鼓叩かぬ下屋敷 野村喜舟 小石川
初午や天城嶺を雲離れざる 新田祐久
初午や太鼓にまじるをさな笛 橋本冬樹
初午や妻の影ふむ素浪人 沾徳
初午や家風それぞれ三姉妹 太田常子
初午や小さくなりし願ひごと 松岡六花女
初午や小体つくらふ芝居者 野村喜舟
初午や小草に人のぞよぞよと 中村史邦
初午や常のともし火昼狐 言氷 選集「板東太郎」
初午や庭にあれども村社 大谷句佛 我は我
初午や思ひがけなき夜の雪 高橋淡路女 梶の葉
初午や日向に稚魚のあすか山 手塚美佐 昔の香
初午や星出るころの空の色 石嶌岳
初午や朱のなつかしき鯨尺 鷹羽狩行 月歩抄
初午や松風寒き東福寺 蝶夢
初午や林の社野の鳥居 尾崎迷堂 孤輪
初午や柳はみどり小豆飯 也有
初午や梅の蕾の小豆飯 癖三酔句集 岡本癖三酔
初午や海近ければえびさゞえ 林原耒井 蜩
初午や火見櫓の下稲荷 四明句集 中川四明
初午や灯ともしごろの落椿 増田龍雨 龍雨句集
初午や煮つめてうまき焼豆腐 小沢碧童
初午や煮干しが目玉むきだしに 大石雄鬼
初午や燈明ゆらぐ鰈の眼 水原秋櫻子
初午や物種売に日の当る 蕪村
初午や物音ひびく部屋の壁 桂信子 遠い橋
初午や狐つくねしあまり土 炭 太祇 太祇句選後篇
初午や狐のわたる雪の積 滝井孝作 浮寝鳥
初午や畠の梅の散り残り 惟然
初午や痛む処を撫でじつぽ 安斎桜[カイ]子
初午や百姓衆の羽織紐 細川加賀 生身魂
初午や研ぎものに出す花鋏 花尻 万博
初午や神主もする小百姓 鬼城
初午や祠ともりぬ雨の中 芥川龍之介
初午や禰宜と坊主の従弟どし 正岡子規
初午や禰宜に化たる庄屋殿 也有
初午や篝焚き居る藪の中 高浜虚子
初午や肉桂売を覗きもせで 石川桂郎 四温
初午や舟板塀も掛行燈 小澤碧童 碧童句集
初午や茶席開きをこの日とす かよ子
初午や菜畑もある邸内 高橋淡路女 梶の葉
初午や藪に入り得ぬ大太鼓 白岩 三郎
初午や藪の中なる百千鳥 癖三酔句集 岡本癖三酔
初午や蚕どころは繭団子 吉野牛南
初午や豆腐屋二軒隣り合ひ 藤野 力
初午や踏み固まりし藪径 寸七翁
初午や農の奢りのまるめ餅 金子伊昔紅
初午や酔ひ憚らぬ鳶の者 野村喜舟
初午や鍵預りの古袴 西山泊雲 泊雲句集
初午や長靴のまま乗り込みて 小坂優美子
初午や閂はづす乾門 野村喜舟 小石川
初午や陶の蛙も祀らるる 館岡沙緻
初午や雪より祠掘り出して 三宅句生
初午や雪をのせたる四方の屋根 久保田万太郎 草の丈
初午や雪解田に鶏冠黒ずめる 中拓夫 愛鷹
初午や霰小紋のなつかしく 野村喜舟 小石川
初午や風にまたゝく行燈の灯 高橋淡路女 梶の葉
初午や飛びあるく子の狐面 小澤碧童 碧童句集
初午や馬込池上犬殖えて 川端茅舎
初午や高張かけて井戸屋形 比叡 野村泊月
初午や鳥羽四塚の鶏の声 蕪村
壺々焼く初午近し夕烟 宗也 選集「板東太郎」
夜鳥過ぐる空に初午の行燈かな 雑草 長谷川零餘子
帯低く締め初午の客迎ふ 横山房子
焦土の石積みて初午の祠とす 秋櫻子
胃酸過多症初午さまに縁もなく 林原耒井 蜩
芹田あり初午道の向ふ風 高浜虚子
谷の湯の太鼓湧きして初午ぞ 堀口星眠 青葉木菟
雪の初午狐の面を雪ごと買ふ 磯貝碧蹄館 握手
鯛提げて初午詣舟で来る 沼田淑子
はつ午の藪の下みちくらきかな 久保田万太郎 草の丈
はつ午やもの問初る一の橋 炭 太祇 太祇句選後篇
はつ午や煮しめてうまき焼豆腐 久保田万太郎
はつ午や鳥羽四塚の鶏の声 蕪村 五車反古
おのおのの嶺に光や一の午 川村五子
その中に新(さら)の鳥居も一の午 高澤良一 宿好
一の午二の午山が遠ざかり 原田喬
丹沢のすべてが見えて一の午 旗川青陽
午後すでに路は凍れり一の午 相馬遷子 雪嶺
吉野山奥の行燈や一の午 飯田蛇笏 山廬集
地下街に灯る小祠一の午 三谷蘭の秋
境内はまだ皆枯木一の午 高橋淡路女 梶の葉
山襞の小さき祠も一の午 東野悠象
山頂に塔かすみをり一の午 原 裕
昼風呂の燠どつさりと一の午 大峯あきら
湯にとけて砂糖のにほふ一の午 魚目
濤音に太鼓ぽと~一の午 河野静雲 閻魔
火防凧売れて風出づ一の午 大坪景章
灯を集めくらき拝殿一の午 深見けん二
狐嫁入るかと仰ぐ一の午 千原叡子
紅さして夕月はあり一の午 深見けん二
綿菓子の人気は落ちず一の午 佐野まもる
行燈をさへぎる梅や一の午 松本たかし
襟巻に消えたる雪や一の午 春草
見知りたる庭師笛吹く一の午 岩城のり子
誰れ彼れと言はず似し子や一の午 中島月笠 月笠句集
雪掃いて行燈かけたり一の午 龍胆 長谷川かな女
電柱に凭れて婆や一の午 菅原鬨也
風押して押して吹くなり一の午 広瀬直人
風雲のあつまつて来し一の午 本橋仁
飯の中に麦太く煮えぬ一の午 原月舟
高町に宵の口あり一の午 古舘曹人 砂の音
二の午の出店たじろぐ野の疾風 前田鶴子
二の午の風の粗さや納め凧 伊藤いと子
二の午や幟の外に何もなし 今井つる女
二の午や末社乍らも梅柳 小澤碧童 碧童句集
二の午をまつり箒をつくりをり 西本一都 景色
妻など知らず二の午の酒立ち呑むは 西谷義雄
戻るぬかるみ二の午なれば吾子思ふ 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
福参つきあたりたる狐穴 寺澤慶信
稲荷祭お山めぐりの鈴連ね 木田千女



以上
by 575fudemakase | 2014-02-04 06:12 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
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検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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