針供養

針供養

例句を挙げる。


●針供養
あじきなき日を送りつゝ針供養 高橋淡路女 梶の葉
あまさかる鄙のをとめも針供養 高橋淡路女 梶の葉
いたづらに古りゆく身かな針供養 高橋淡路女 梶の葉
うすうすと川に汐入る針供養 宮川惜子
お針子の昔ありけり針供養 行方克巳
かぼそさを耳たぶにため針供養 河野多希女
きささげの実に日の当り針供養 加藤三七子
この在のいつか廃れて針供養 高澤良一 素抱
この道で生活(たつき)立て来し針供養 高澤良一 宿好
こぼれゐし針おそろしや針供養 岸風三樓
こもを巻く蘇鉄のもとの針供養 丸山和子
さながらのこぼれ松葉や針供養 小 波
さび針の大包ある針供養 松藤夏山 夏山句集
それぞれの女のさだめ針供養 田辺ひで女
ふるさとに帰りて会へり針供養 村山古郷
まんさくも挿しまゐらせて針供養 荒井正隆
みちのくに旧暦寺の針供養 桂樟蹊子
もの食べて唇ひかる針供養 長崎玲子
やはらかき土踏んできて針供養 鷲谷七菜子
ミシン台並びやすめり針供養 石田波郷
一湾に雲の重たき針供養 荒井千佐代
井の底に白雲あそぶ針供養 飯田龍太
亡き母の尺古し針供養 松根東洋城
何事も肯く母や針供養 高橋悦男
割烹着脱げば晴着や針供養 池上浩山人
十人の過去は十色に針供養 町田しげき
古びたる注射針をも針供養 瀧澤伊代次
在りし日のままの針箱針供養 穂坂日出子
大作の絵筆もとり針供養もし 安立恭彦
天井に日の斑ゆらめく針供養 桂信子 遠い橋
女の宮の雨しづかなる針供養 服部よね子
嫂を母ともたのみ針供養 橋本鶏二 年輪
子を生むときめしやすらぎ針供養 本間有紀子
孕み猫膝にいたはり針供養 西島麦南 人音
山里や男も遊ぶ針供養 村上鬼城
島人にその日待たるゝ針供養 稲畑汀子
幔幕をたたみてをはる針供養 榎本好宏
春の戸を出て夕まぐれ針供養 高浜虚子
昼月の淡島さまや針供養 赤星水竹居
昼湯より戻りて遊ぶ針供養 高橋淡路女 梶の葉
来し方もいまもさびしく針供養 戸田銀汀
次の間に次の間のあり針供養 深見けん二
母の名の残る尺差し針供養 金原登志子
浅草に日のさびれゐし針供養 大牧 広
浅草に月が出てをり針供養 深川正一郎
浅草はいつも群集や針供養 高木峡川
海荒れて淋しきかなや針供養 細見綾子
点滴の針つけつ放し今日針供養 星野紗一
無造作に祈る畳屋針供養 秋山夏樹
片づけて子とあそびけり針供養 今井つる女
男ひとり交りて堂に針供養 渡辺和子
町中に寺の灯ともる針供養 石川桂郎 四温
町娘笑みかし行く針供養 高浜虚子
白足袋も五つこはぜの針供養 今泉貞鳳
百度石忘れられをり針供養 高木晴子 花 季
矢衾の豆腐かなしき針供養 金子伊昔紅
笙の音に鳥影よぎる針供養 山田弘子
紐巻きてアイロン休む針供養 百合山羽公 寒雁
羽ばたけるもの夕空に針供養 藺草慶子
艶といふつめたきひかり針供養 長谷川双魚 『ひとつとや』
芝居見たき火鉢に凭りぬ針供養 龍胆 長谷川かな女
草の戸を出て夕まぐれ針供養 高浜虚子
行き合ふて話が弾む針供養 高澤良一 宿好
裁台に茶菓子届きぬ針供養 小澤満佐子
装ふも手は主婦の手や針供養 茂里正治
見えてゐる島からも来て針供養 山内山彦
親方が一人男や針供養 瀧 春一
詩作亦受恩の償ひ針供養 中村草田男
賃仕事ためて遊ぶや針供養 高浜虚子
蹇の妻の晴着や針供養 日野草城
身から出る錆といふもの針供養 大倉祥男
酒絶ちのきれいな夜の針供養 中山純子 沙 羅以後
針もたぬ遊び女なれど針供養 藤田烏兎
針供養うしろの楠に鳶がゐて 平松良子
針供養した豆腐なり豆腐汁 清水さき子
針供養してさて娘らやどこへゆく 星野立子
針供養ついで参りの鐘をつく 立林しゑ
針供養といふことをしてそと遊ぶ 後藤夜半 底紅
針供養に逢ふ約束も出来てをり 高木晴子 花 季
針供養ふもとの人のつどふ日よ 小島千架子
針供養へといそ~と一人行く 星野立子
針供養夕づきそめし針の色 岡本 眸
針供養女の齢くるぶしに 石川桂郎 含羞
針供養女人の膝も寺冷えす 本宮鼎三
針供養女人は祈ること多し 上野泰
針供養子が子を連れて来てゐたる 安住敦
針供養子供が多くゐて場末 町田しげき
針供養宮居の梅も年古りぬ 高木石子
針供養宮戸座裏の深雪かな 増田龍雨 龍雨句集
針供養明日に淡島様ともる 館岡沙緻
針供養水仙ねぢれ梅曲り 百合山羽公 寒雁
針供養海鳥声を落としゆく 大峯あきら
針供養淡島様は母の里 中井 ユキ子
針供養男の眼もて見てゐたる 宇田秋思
針供養皓と使はぬ糸切歯 百合山羽公
針供養目のおとろへは云ふまじく 澤田しげ子
針供養空枝夕日に伸べりけり 太田鴻村 穂国
針供養都を恋ふる淡さかな 阿部みどり女
針供養針一本で子を育て 岩永草渓
針子とる身すぎ世すぎや針供養 富安風生
針山の年経し艶や針供養 有働木母寺
針穴の多き障子や針供養 大橋櫻坡子 雨月
針箱を持ち出せしのみ針供養 細見綾子
釣針も刺してあるなり針供養 平林婦美栄
雪いつか雨となりたり針供養 加古宗也
雪山の荒膚仰ぐ針供養 堀口星眠
響灘波たちやすし針供養 八重津苳二
風花に濡れきし髪や針供養 西島麦南
風荒れは沖荒れさそふ針供養 不破幸夫
ありあはす*ささげにて針まつりけり 河原白朝
お針子と古き呼び名や針祭る 池上不二子
人のゐて灯の美しき針祭 福島勲
呉服町てふ町名や針祭 鈴木てい
寒林のごとく針挿し針祭る 後藤比奈夫
持寄りし嵩相似たり針祭る 長屋せい子
水門に夕波寄する針まつり 角川春樹
海荒れて淋しきかなや針祭 細見綾子
穏やかな山の日和や針祭 宮本素月
草に木にちぎりを結ぶ針まつり 田中裕明 櫻姫譚
針まつり玉串捧ぐ黄八丈 尼崎たか
針まつり雪濃きところ大江山 大峯あきら
針祭る光り初めたる樹々の芽よ 加藤知世子
針祭る男にもある糸切歯 小野田 洋々
針祭る看護婦寮に立つ灯影 村田 眉丈
お針子の仲よい同志針納め 高木晴子 晴居
つつみ紙楚々と開きて針納め 高澤良一 宿好
どこへでもつき添ふ母や針納 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
まなうらにミシン踏む母針納め 高澤良一 宿好
古着市通り抜けゆく針納め 大橋越央子
太き字はびつくりぜんざい針納 村上麓人
小ざつぱりしたる身なりや針納 高浜虚子
待針のお花畑よ針納 中村桂子
異国にてこゝろばかりの針納 スコット沼蘋女
紅絹(もみ)いろに浅草の空針納め 高澤良一 宿好
老のいふ身寄りの一語針納め 石川桂郎 四温
荒汐の日風鋭し針納め 宮脇孝一郎
貴女まあお変わり無くてと針納め 高澤良一 宿好
針叢の中へ一筋針納む 深見けん二
針納む美風普く傳はりて 高澤良一 宿好
針納めきし淡島の夕茜 依田由基人
針納めしていただきし普門品 西本一都
針納めちらつく雪に詣でけり 高橋淡路女 梶の葉
針納め去る乙女子に月ありぬ 野村久雄
針納め碧き水平線も針 三好潤子
鼻の上にちょこんと眼鏡針納め 高澤良一 宿好



以上
by 575fudemakase | 2014-02-09 08:58 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

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PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

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