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遅日

遅日

例句を挙げる。

かもめ飛ぶ観潮の帆の遅日かな 飯田蛇笏 霊芝
ぎっくり腰遅日の電話鳴らせおく 高澤良一 寒暑
この庭の遅日の石のいつまでも 高浜虚子(竜安寺)
さゝやかな夕餉すまして暮遅し 高橋淡路女 梶の葉
すし売りものり売りもきて暮遅き 井上井月
たか~と塩屋の橋の遅日かな 銀漢 吉岡禅寺洞
ちかぢかと孔雀を見たる遅日かな 宮本 邦
とんかつの荒野が口にある遅日 大石雄鬼
どこにも温泉湧きあふれゐて伊豆遅日 町田しげき
ながしめす駱駝に旅の遅日光 飯田蛇笏 春蘭
ぬめ~と蛇横はる遅日かな 岡本松浜 白菊
ひとの家にゆあみし匂ふ児の遅日 林翔 和紙
ひと雨に灯ひそけき遅日かな 源義 (浅草)
ふでりんだうとぢつつ岡の暮遅き 木津柳芽 白鷺抄
ふりかかる病難遅日の壁の冷え 柴田白葉女 遠い橋
まだ鰭を動かしている遅日かな 五島高資
まつさをな海のおもての遅日かな 西本一都
みな廻るあはれは遊園地の遅日 石原八束 空の渚
ものの喩への喉にまで遅日かな 石川桂郎 四温
わが岳の姿よきゆゑ暮遅し 藤原美峰
わが船の水尾をながむる遅日かな 日野草城
カッパ淵遅日の祠一つ置き 高澤良一 宿好
タイル這ふ蟻に遅日の手をすゝぐ 金尾梅の門 古志の歌
バス遅日雪の鳥海山ついて来る 下村梅子
ビルを出て遅日の街にまぎれ入る 井本農一
ピカソ展うしろに誰かゐる遅日 窪田英治
ミサのあと遅日の火山くゆり立つ 堀口星眠 火山灰の道
レタス沢山洗い遅日の手がきれい 池田澄子
一人居の遅日の庭に出でて見る 高木晴子
一熟の木をあたたむる遅日かな 原裕 正午
一筋の潮路まさしく遅日かな 岡部麗子
一銭の違算見出でし遅日かな 菅原師竹句集
三条の橋にもどりて暮遅き 五十嵐播水 播水句集
下り佇てば遅日の淡路籬の上に 五十嵐播水
下加茂は友禅染めて暮遅き 田中冬二 行人
両の手をもて余しゐる遅日かな 柿本多映
並びゆく遅日の歩幅誰か酔ふ 原裕 葦牙
中原を指して馬車ゆく遅日かな 荒井正隆
事の咎めなかりしに縁の遅日かな 中塚一碧樓
二階より田の赫と見え暮遅き 山田文男
人形の笑ふ仕草や泣く遅日 長谷川かな女 花寂び
人影を待てる鸚鵡や遅日宿 楠目橙黄子 橙圃
人気なき嵯峨藪道の遅日かな 西山泊雲 泊雲句集
何かたぬし遅日の墓地に迷ひゐて 神蔵器
冷やかに牡丹蕾み居る遅日かな 渡邊水巴
出開帳遅日の顔をならべをり 岡本松浜 白菊
囀の森にかたよる遅日かな 菅原師竹句集
回診の終り遅日の庭に立つ 吉屋信子
土あそび火遊びの窯見て遅日 赤松[けい]子 白毫
土佐犬は遅日のまぶたふせしまゝ 高木晴子
垂れて居るやうに春日の暮遅き 尾崎紅葉
垣外に草引かれある遅日かな 島村元句集
城内に機音たかき遅日かな 篠原鳳作
墨買うて仏に逢うて奈良遅日 浅沼 艸月
外国に父母は住む娘に遅日 高木晴子 花 季
夢殿を出でて遅日の入日かな 山崎秋穂
大屋根の「櫓烟出」遅日かな 及川貞 夕焼
天壇の遅日の空の瑠璃瓦 福井圭児
対岸は殊に平穏暮遅き 岡本まち子
峠うかべ遅日の村の昔より 村越化石 山國抄
工女等に遅日めぐれる機械かな 青峰集 島田青峰
弥陀如来尨然と遅日照りたまふ 渡邊水巴 富士
彌撒のあと遅日の火山くゆり立つ 堀口星眠
影うしなふ遅日のうしろ火を焚けり 柴田白葉女 花寂び 以後
御光も見えで遅日の観世音 中島月笠 月笠句集
御神馬の首下げて来る遅日かな 長山順子
成りたての丸太棒の遅日かな 池田澄子
戸を開けて子を呼んでいる遅日かな 千葉皓史
扇司の遅日工房かなめ打つ 桂樟蹊子
手を拍ちて孔雀怒らす遅日かな 橋本 薫
手術まつ遅日の玻璃戸灯りぬ 石原舟月 山鵲
折もてる蕨しほれて暮遅し 蕪村
折りもてる蕨しほれて暮遅し 蕪 村
揺籃や遅日の窓のつり人形 河野静雲 閻魔
撥ね釣瓶はねて遅日の印旛村 町田しげき
散策の遅日の道を伸ばしけり 田原幹一郎
新樽に酒のしみ減る遅日かな 高田蝶衣
旅人に遅日の海の暮れそむる 稲畑汀子 春光
旅終る遅日の窓に衣川 原田青児
時計ゆらりと止まり遅日の波ひびく 鷲谷七菜子 雨 月
暮遅き加茂の川添ひ下りけり 田川鳳朗 (ほうろう)(1761-1842)
暮遅き四谷過ぎけり紙草履 芭蕉
暮遅き屋根を下りたる屋根屋哉 星野麦人
暮遅き茅葺屋根の垂れにけり 八木林之介 青霞集
暮遅くとざす御苑の門幾つ 松本たかし
暮遅く家や思ふらむ機織女 臼田亜浪 旅人
暮遅く日の這わたる畳かな 炭 太祇 太祇句選後篇
暮遅しとろとろ燃ゆる素焼窯 占魚
暮遅し子の声を追ふ妻のこゑ 下村ひろし
暮遅し敦賀の津まで比良の雪 山口素堂
暮遅し昨日に似たる鐘が鳴る あらた
暮遅し白子は白く乾し上り 松本たかし
暮遅し門燈をつけポストを見 星野立子
暮遅し鞴動かす町も過ぎ 誓子
暮遅や木の間がくれの五十鈴川 久保田万太郎 流寓抄
木の肌を撫して何なき遅日かな 石川桂郎 四温
木馬から降りて散らばる遅日かな 五島高資
本を買ふ夫に従ひ遅日なり 宝亀重子
机ならべて本新らしき遅日かな 碧雲居句集 大谷碧雲居
松の間の大念仏や暮遅き 高濱虚子
松の風ふたたびにして遅日なり 木津 柳芽
松伐つて積む家近き遅日かな 長谷川かな女 雨 月
案内者の長き袴も遅日かな 西山泊雲 泊雲句集
梁のこの家にゐる遅日かな 八木林之介 青霞集
椿泛べて与謝海雨の遅日かな 宮武寒々 朱卓
榛の木の畦に影曳く遅日かな 山敷恵三
樟脳の角のとれたる遅日かな 小形さとる
横山へ遅日の景の暮れぬ間に 稲畑汀子 春光
櫛たたう櫛の宿世の遅日かな 長谷川春草
水の面にもつるゝ虫や暮遅き 五十嵐播水 播水句集
沈丁の花も過ぎたる遅日かな 五十崎古郷句集
沖瀬鳥ひるがへりつゝ暮遅き 内藤吐天
泣くやうに火の玉しづむ遅日かな 仙田洋子 雲は王冠
泥染の生きて遅日の黄八丈 石野冬青
洗ひ場に菜屑散らばる遅日かな 矢島艶子
洞門に昼月もある遅日行 飯田蛇笏 霊芝
浜沖仕遅日の波止に膝を抱き 五十嵐播水 埠頭
浮標遅日翔ちし鴎のまたとまる 五十嵐播水 埠頭
浮玉がうねりにのりて海遅日 福田蓼汀 秋風挽歌
海の橋遅日に倦みて灯りけり 坂巻純子
海苔巻のすこし乾ける遅日かな 高澤良一 さざなみやっこ
温室のまはり遅日の子等あそぶ 長谷川かな女 雨 月
温泉里よりおくやま藍き遅日かな 飯田蛇笏 春蘭
溺愛の目鼻失せたる遅日光 柴田白葉女 花寂び 以後
潜望鏡に遅日の船の動かざり 臼田亜浪 旅人
濃き薔薇が大輪となる遅日かな 及川貞 夕焼
燭呼べど来らず棋局暮遅き 四明句集 中川四明
父祖の陶土沈めて瀬戸の水遅日 文挟夫佐恵 雨 月
琴を弾くはにわ人にもある遅日 野澤節子
生簀籠波間に浮ける遅日かな 鈴木真砂女 生簀籠
町の辻に山みえている遅日かな 田中冬二 俳句拾遺
畑打や我宿も見えて暮遅し 蕪村遺稿 春
畑牛の機嫌も直る遅日かな 大谷句佛 我は我
病みし眼にダリの時計となる遅日 荻野千枝
病馴れて灸治あきたる遅日かな 清原枴童 枴童句集
盗みわらひ声が出てくる遅日かな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
瞳の底に遅日の油彩つもりゆく 中島斌男
矢を削る音や遅日の竹干場 高橋悦子
石ころと分かつ野ごころ遅日かな 手塚美佐
砂を摺る大淀舟や暮遅き 一茶
砂山を降りて遅日の果てにけり 文挟夫佐恵 雨 月
突堤に人立ち代る遅日かな 山崎雅葉
立仕事坐仕事や浜遅日 松本たかし
簷深く練る陀羅尼助暮遅し 大網信行
細る身の注射責めなる遅日かな 加藤知世子 花 季
練稚児の冠かたむく遅日かな 長谷川かな女 牡 丹
縄とびの端もたさるる遅日かな 間石
肥後橋に筑前橋に遅日哉 松瀬青々
腐れ鮓大津の宿の遅日かな 田中冬二 俳句拾遺
膝を詰め遅日の遠野物語 高澤良一 宿好
航空燈みつつ遅日の山くだる 川島彷徨子 榛の木
船具屋に鎖の渦の遅日かな 中戸川朝人
芋菓子の影かさなれる遅日かな 岸本尚毅 鶏頭
芥積めば火をつけて置く遅日かな 小杉余子 余子句選
苔寺や遅日の縁のたばこ盆 橋本鶏二 年輪
葛飾の遅日とろとろ馬鹿囃子 文挟夫佐恵 遠い橋
蕨売る処花てふ村の遅日かな 田中冬二 俳句拾遺
虚子百句遅日に偲びまゐらする(花祭りの日に虚子先生ご逝去) 『定本阿部みどり女句集』
裏山に登れば遅日尚在りぬ 松本たかし
裏山に鷹の落ちたる遅日かな 根岸善雄
補聴器をつけて遅日の仏守 猿橋統流子
西山遅日 ゆく春や歌も聞へず宇佐の宮 蕪村遺稿 春
試写室を出てから先きの遅日かな 永井龍男
踏切が鳴つて遅日の漁師町 星野椿
踏青の詠じて帰る暮遅し 安藤橡面坊
軒の雨ぽちりぽちりと暮遅き 一茶
軽雷のあとの遅日をもてあます 水原秋櫻子
追ひかけるやうに来し文暮遅き 稲垣きくの 黄 瀬
逆光の塔くろぐろと遅日かな 玉垣 咲良
遅日かな亡き父に啼く鳩時計 沼尻巳津子
遅日きりりと膝しめて佇つ吉祥天 佐野美智
遅日なほ平家納経見つつ飽かず 原 柯城
遅日なほ砂漠の翳の起き伏しは 澤田 緑生
遅日なり笊の卵の肌を賞で 伊藤京子
遅日のゴリラ転進不能と絡みあふ 竹中宏 饕餮
遅日の光のせたり沖の浪 炭 太祇 太祇句選後篇
遅日光御手たをやかにうけたまふ 秋櫻子 (夢殿秘仏)
遅日光白梅光と庭はいま 皆吉爽雨 泉声
遅日光縁に影ひく石いづれ 米沢吾亦紅 童顔
遅日寧し豆腐料理に腹満たし 大野林火
遅日暮れ海坂四方にそゝり立つ 相馬遷子 山国
遅日漸く熱怠りし疲れかな 青峰集 島田青峰
遅日計るものに媼の鯨尺 斉藤夏風
遠眼鏡に瀬戸の海見る遅日かな 田中冬二 冬霞
遠鴉遅日の寺の屋根浮きて 河野南畦 湖の森
那智遅日硯作りの店に佇つ 植地芳煌
野の遅日声を揃へて杭を打つ 阿部みどり女 『雪嶺』
銀閣の遅日砂山こぼれけり 萩原麦草 麦嵐
鋳掛屋の未だ村にゐる遅日かな 田中冬二 麦ほこり
門の辺に波見に出でし遅日かな 冬葉第一句集 吉田冬葉
門川に家鴨あそべる遅日かな 田中冬二 麦ほこり
隋の世の運河流れてゐる遅日 田中由子
雪まろげ海のなぞへは暮遅し 角川源義
雪山のうしろにまはり遅日光 松村蒼石 寒鶯抄
青木の実ひそかに落つる遅日かな 高橋淡路女 梶の葉
頬杖をついて遅日の机かな 吉屋信子
風呂敷の水色をとく遅日かな 井上雪
駅遅日遠ちの方にも汽車が居り 中村汀女
魯鈍なる生れは神の遅日かな 菅原師竹句集
鳥影を濃くしつ海の暮遅き 木津柳芽 白鷺抄
鳩を飼う街の不良に暮遅し 田川飛旅子 花文字
黒板の遅日の文字の消し残し 中村汀女
黒髪を剪りそびれたる遅日かな 仙田洋子 雲は王冠
ちぎれ雲夕焼けさめて夕長し 富安風生
ひつそりと遅き日暮るゝ障子かな 高橋淡路女 梶の葉
もとほるや遅き日暮るる黒木御所 志城柏
ママと書きママと書き月見草の夕 長谷川かな女 花 季
全集の端本なれば遅き日に 田中裕明 花間一壺
剥落は流俤遅き日のほとけ 皆吉爽雨
口あけしまゝに死にたり遅き日を 瀧澤伊代次
吊したる雉子に遅き日脚かな 石井露月
壺の色茫乎と遅き日なりけり 太郎
夕長き隊商の街合歓の花 上野さち子
夕長し強火とろ火と使ひ分け 千手和子
宮址見る遅き日まろびやまぬ野に 皆吉爽雨 泉声
山浦や夕長うして土用波 井本農一
巻き固きレタスほぐして夕長し 岡本眸
床土のなれ遅き日の地虫羽虫 梅林句屑 喜谷六花
泊らばや遅き日の照る奥座敷 炭 太祇 太祇句選後篇
独り句の推敲をして遅き日を 高浜虚子(句仏十七回忌)
緑蔭の人去りてより夕長し 後藤夜半 底紅
草に入る遅き日影や梅の宿 会津八一
葉がくれに実梅熟れつゝ夕長し 相馬遷子 山国
葛城に遅き日のある薪棚かな 山本洋子
遅き日のつもりて遠きむかしかな 蕪村(懐旧)
遅き日のまぼろしなりし水ぐるま 高橋睦郎 舊句帖
遅き日のフランス見ゆる峠かな 大峯あきら
遅き日の何処かでぼんと鐘が鳴る 星野麦人
遅き日の光のせたり沖の浪 太祗
遅き日の埃といへば優しさよ 高橋睦郎 金澤百句
遅き日の手にうつくしき海の草 田中裕明 櫻姫譚
遅き日の松騒ぐのみ純友碑 子郷 (日振島)
遅き日の根本中堂こゝに在りぬ 渡邊水巴 富士
遅き日の欠伸のあとはやる気出て 能村登四郎(1911-2002)
遅き日の波も昆布も伸縮す 古館曹人
遅き日の漱石の髭重たからん 飯島晴子(1921-2000)
遅き日の畦に刺したる黒洋傘 柿本多映
遅き日の竹生島より戻りたる 大峯あきら
遅き日の藪影あそぶ奥座敷 山本洋子
遅き日の貝の奥なる忘れ潮 高橋睦郎
遅き日の遊びなければ覗く壺 柿本多映
遅き日も暮れて小督の墳を訪ふ 大橋櫻坡子 雨月
遅き日やしかまの歩行路牛で行 素堂
遅き日やひとへからげる草履道 高井几董
遅き日や三月二十八九日 小杉余子 余子句選
遅き日や仏の顔を塗つてをる 島田五工
遅き日や入江の波のところ見え 尾崎迷堂 孤輪
遅き日や土に腹つく犬の伸び 嘯山
遅き日や岩のうしろの潮の花 銀漢 吉岡禅寺洞
遅き日や巌飽かなくに水の渦 尾崎迷堂 孤輪
遅き日や播磨のかち道牛で行く 山口素堂
遅き日や日輪ひそむ竹の奥 西山泊雲 泊雲句集
遅き日や水の戸毎にかゝる橋 小杉余子 余子句選
遅き日や泣かせて歩く子守婆 吉武月二郎句集
遅き日や渓に汲みたる甕の水 小杉余子 余子句選
遅き日や碁盤の上の置手紙 井上井月(1822-86)
遅き日や竃辺とける柴一把 尾崎迷堂 孤輪
遅き日や草をくさぎる大手前キ 蕪村遺稿 春
遅き日や雉の下りゐる橋の上 蕪村
遅き日をいのち見極めがたし書く 野澤節子 黄 炎
遅き日を亡き子と語るうつつ無く 稲岡長
遅き日を見るや眼鏡を懸ながら 炭 太祇 太祇句選
遅き日を遠山鳥の鳴音かな 星野麦人
静嗟き添ふ遅き日の柱かな 宮武寒々 朱卓
飲んで摂る食物繊維夕長し 桑原三郎 晝夜 以後
魚店や遅き日影のつり筵 樗堂
鳩ないて君遅き日の夕かな 会津八一
藪の穂に春日遅々とわたりをり 高浜虚子
春日遅々ロシア葬にみたび会ふ 田村了咲
春日遅々樽からもやしを妻が買ふ 磯貝碧蹄館 握手
フリージヤに富士暮れかねし卓えらぶ 澤田 緑生
山吹や暮れかねつうごく水馬 渡辺水巴 白日
春山や空寺喧雀暮れかねて 乙字俳句集 大須賀乙字
暮れかぬるこの里は佳し杜国の碑 加藤耕子
暮れかぬる一町ほどや壬生の鉦 山田みづえ 木語
暮れかぬる小面テをあげ韮の花 篠塚しげる
暮れかぬる花大いなる白牡丹 高橋淡路女 梶の葉
暮れかねつ海棠しばし咲きやみぬ 渡邊水巴 富士
暮れかねてとぶものを見ず蝶の後 篠田悌二郎 風雪前
暮れかねて並木のやうに仏たち 小島千架子
暮れかねて跳ばずにくぐる地平線 仁平勝 東京物語
湖に暮れかねている句碑一つ 原裕
畑打や我家も見えて暮れかぬる 蕪村
絶壁も暮れかねてをり水の音 仙田洋子 雲は王冠
連翹の暮れかねてゐるに子と遊ぶ 太田鴻村 穂国

以上
by 575fudemakase | 2014-04-08 07:05 | 春の季語 | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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