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落花 飛花 花吹雪 花屑 散る花(2)

落花 飛花 花吹雪 花屑 散る花(2)

例句を挙げる。

疏水には落花流れて幹映り 京極杞陽
病むものを家に落花のにはかなり 八牧美喜子
癌の妻落花も踏まず日暮れぬる 齋藤玄 『玄』
白き手のひそかに裹む柿落花 横山白虹
白糸の雨に落花のもつれつつ 福田蓼汀 秋風挽歌
百幹の落花を受けて埋もれず 寶月壽子
目つむれど日輪消えず落花かな 碧雲居句集 大谷碧雲居
目の前の落花遥かの落花かな 星野立子
眼薬さす落花を仰ぐさまをして 安住敦
石段のそらをわたれる落花かな 大橋櫻坡子 雨月
石走る水にのる時落花急 福田蓼汀 秋風挽歌
研ぎ出しの貝のごとくに夜の落花 関森勝夫
碧空の下にあり四方に落花降る 池内友次郎 結婚まで
磴登り終へて落花の深さかな 青峰集 島田青峰
礁の昼芭蕉落花は音たてて 神尾久美子 掌
祇なり鑑なり髭に落花を捻りけり 蕪村 五車反古
祇や鑑や髭に落花をひねりけり 蕪村
積藁の滲める夜の落花かな 中島月笠 月笠句集
空の碧落花の白のともに濃し 池内友次郎
空白の記憶落花をもて埋めむ 柴田奈美
空院の落花詩を見る如きかな 松瀬青々
空青しなほも落花を含みゐて 天野莫秋子
窯の火や落花の風の吹くまゝに 尾崎紅葉
立てかけし床几に雨の落花かな 比叡 野村泊月
紅殻の水車落花の流速に 八牧美喜子
総身に浴びて落花のひゞきあり 石井とし夫
置きそめし落花のいまだ相ふれず 皆吉爽雨
置き去りの車落花を浴びてをり 戸田冨美子
老いゆくは吾のみならず飛花落花 菖蒲あや
老い桜落花は己が身に降りて 細見綾子 黄 瀬
老桜落花の音を聴きすます 村越化石
耳振つて鹿のねてゐる落花かな 比叡 野村泊月
膝ついて畳拭きゐる落花かな 吉田みち子
臨月の身の重さほど夜の落花 対馬康子 愛国
自転車を落花のもとに集めけり 林桂 銅の時代
舌禍得て口を落花に埋めんか 大谷句佛 我は我
花が落着きて落花が落着きて 後藤比奈夫 紅加茂
花に贅落花に贅を尽したる 後藤比奈夫 祇園守
花の中くぐり落花の緩やかに 深川正一郎
花の中落花しそめてをりにけり 深見けん二
花下に立ち敢て落花をあびんとす 橋本鶏二
花冷の落花をゆるすけはひなし 赤松[ケイ]子
花埃落花交りに行手より 松藤夏山 夏山句集
花既になき梢なる落花かな 高濱年尾 年尾句集
花筵しくや落花の吹き過ぎし 高野素十
花静かなるとき静かなる落花 石井とし夫
苔清水落花一ひら又一ひら 内田園生
若さとは身もだえに似て落花受く 今瀬剛一
草に坐して何思ふ人に落花かな 比叡 野村泊月
草木ねむる闇を落花のすさびかな 鷲谷七菜子 天鼓
華やぎし日の吾娘思ふ落花舞ひ 梅田実三郎
落花あびて来し眼に畳冷えている 河合凱夫 藤の実
落花あり即ち沙羅の咲き初めし 千代田葛彦
落花うかめて池水よどめるところかな 青峰集 島田青峰
落花かや今月光を引きたるは 石井とし夫
落花きこゆ観世音菩薩鉢を手に 渡邊水巴 富士
落花しきり棒のやうに飛ぶダンサー 皆吉司
落花して梢冷たく月射せり 長谷川かな女 雨 月
落花すぐ紺の上衣の青年に 杉本寛
落花せで春菊白化黄蝶放つ 香西照雄
落花せん耳もおどろく風の音 すて 俳諧撰集玉藻集
落花ただ冷え色生き魚跳ねしにほひ 香西照雄 対話
落花ただ浴ぶるままなり汝と我 岩崎照子
落花たまれば水に色濃くゆふべかな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
落花つかみかね何かを失ひし 柴田奈美
落花なる音なき世界踏み入りぬ 梅田実三郎
落花には越えられさうな川の幅 山田弘子
落花にも序・破・急のあり薪能 冨田みのる
落花に眸ひとのむごさを思ひ知る 稲垣きくの 牡 丹
落花はげしシヨパンのしらべ生む指に 仙田洋子 雲は王冠
落花はや流るる幹となりにけり 石田勝彦
落花はや蟻はやこれをわたりをり 皆吉爽雨
落花ひとひら二本松少年隊 高澤良一 宿好
落花また小堰の遺構目覚めしと(甘楽の城下町二句) 河野南畦 『広場』
落花また落花つなぎて二三片 稲畑汀子 汀子第二句集
落花まだ花のはざまにあそぶほど 皆吉爽雨
落花もろとも少年院の砂平らす 津田清子 礼 拝
落花よりこまかきものの翔ぶ湖上 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
落花一片くらがりにきてひとり舞ふ 加藤秋邨 吹越
落花一片千鳥ケ淵をうち渡る 山口青邨
落花一片当りて鐘の鳴りにけり 高橋沐石
落花一片水際に来て迷ふなり 小松崎爽青
落花中来て運命を占へる 野見山朱鳥
落花中胸埋め鳴く母鳩か 殿村莵絲子 花寂び 以後
落花入りくる古代史の講義中 辻田克巳
落花受く地べた凹凸ありにけり 高澤良一 随笑
落花吹かれて青苔見ゆるところかな 島村元句集
落花嗅ぎ年寄る象の浜子さん 高澤良一 寒暑
落花地に敷けり何をか言ひて会はむ 及川貞 榧の實
落花地に樫の山蟻道作る 松瀬青々
落花待つ御製を彫りし黒みかげ 筑紫磐井 婆伽梵
落花得つつ水の銀点大粒に 香西照雄 素心
落花掃き居れば友来し垣根かな 高橋淡路女 梶の葉
落花掃く王維が家の下部かな 妻木 松瀬青々
落花枝にかへると見れば胡蝶哉 荒木田守武 (1473-1549)
落花格子を冒して此處や東山 高橋睦郎 金澤百句
落花水に動きて雨の叩くなり 高濱年尾 年尾句集
落花浮く水なめらかに午前なり 野澤節子 黄 炎
落花浴びて半盲半聾の立仏 安住敦
落花浴び浮桟橋のボート守 皆川白陀
落花浴ぶ抱く子のなき腕垂れて 八牧美喜子
落花浴ぶ防人塚に遊ぶ子も 町田しげき
落花澄む路上日かげと居る小鳥 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
落花濃し三滝のお山父母恋へば 中村汀女
落花相寄るたまゆらの風ほのか 臼田亞浪 定本亜浪句集
落花積むしづかに月日積むごとく 藤崎久を
落花繽紛をみなは道を急くものか 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
落花舞ひあがり花神の立つごとし 大野林火(1904-84)
落花舞ふ母を眠らせ父眠らせ 橋本榮治 麦生
落花舞ふ治承寿永の波の上 原田静子
落花見て喋りて聲の嗄れゐたり 田中裕明 山信
落花踏みゆきて後退許されず 池田秀水
落花踏み仕舞のごとき太極拳 川村紫陽
落花踏み歩む堤よ北上よ 高澤良一 宿好
落花踏み立つや流鏑馬一の射手 上野さち子
落花踏み落花掌に受け旅なかば 岡田日郎
落花踏んで見知らぬ庭に這入りをり 松本たかし
落花追ふよちよち歩き追ひしごと 香西照雄 対話
落花追ふ落花追ふわが心いま 山田弘子
落花降りつつむ町虚子住みし町 村松紅花
落花霏々この光陰を埋めつくす 野見山ひふみ
落花霏々雪嶺いまも陸に聳つ 佐野まもる 海郷
落花頬をかすめて過ぎる幽かなり 高濱年尾
落花飛花溜め葺き替への天女堂 冨田みのる
葛城山や落花もろとも水走り 田中英子
蓋されて並ぶ藍甕落花浴ぶ 町田しげき
蔵人の騎馬よく似合ふ落花行 筑紫磐井 野干
蕗の葉にしぼみつきたる落花かな 比叡 野村泊月
蕗の葉に谷わたり来し落花あり 水原秋桜子
藤落花風をとゞむる術もなく 山岸杜子美
藪の面を流れつゞける落花かな 五十嵐播水
虚子忌はや落花の浄土なまぐさし 飯田龍太
蛇の目草のしぼまずにある落花かな 松藤夏山 夏山句集
蜜蜂のまぶれ掃かるゝ落花かな 比叡 野村泊月
蝌蚪一つ落花を押して泳ぐあり 野村泊月
蟻穴をおほひし牡丹落花かな 成瀬正とし 星月夜
衣たたむ部屋暮れかかり落花かな 阿部みどり女
衣手に落花享けつつ舞ひ収む 西村和子 かりそめならず
見えぬ目に仰ぎ満面落花浴ぶ 木村風師
観音に落花の流れ幾曲り 伊藤いと子
言絶えて落花の白き胸を過ぐ 中島斌雄
誓子病む夕ベ落花の玻璃しめて 岸風三楼 往来
読み了へしその夜の夢の落花かな 岩田由美
誰もゐぬ山の真昼の落花飛花 野沢節子 存身
谷深く尚わたり居る落花かな 高浜虚子
谷越えて吹き上げてゆく落花かな 比叡 野村泊月
象遊ぶ落花の水に鼻を入れ 辻田克巳
赤ん坊の眠りつづける落花かな 加倉井秋を
赤銅いろ陸上トラック落花馳せ 高澤良一 素抱
越前海女の長き一と呼吸落花の風 橋本夢道 『無類の妻』以後
踏みしだける道筋見ゆる落花かな 西山泊雲 泊雲句集
踝に落花一片つけて匍ふ 下村槐太 天涯
身に落花ふところ奥の煙霞癖 文挟夫佐恵 雨 月
身のうちへ落花つもりてゆくばかり 野澤節子(1920-95)
身をながるる落花の影のさくら山 野澤節子 『八朶集』
身動きのできぬ落花を浴びて立つ 石井とし夫
車道へは乱れ川へは舞ふ落花 蔦三郎
返り花まことしやかに落花せる 五十嵐播水 播水句集
遅れ咲きいまの落花に加はらず 山口誓子
遍路の荷中味は知らず落花載る 津田清子
遠き落花見つつ貧乏ゆすりして 細川加賀 『傷痕』
遠景に城聳ち落花いさぎよし 伊藤京子
遥かなる峰に湧きたつ落花かな 比叡 野村泊月
里の簷院の落花をとゞめける 米沢吾亦紅 童顔
野宮の藪の穂よりの落花かな 岸風三楼 往来
金襴の帯に落花や大茶盛 館岡沙緻
釣舟と落花と同じ波が揺る 徳永山冬子
鉄幹の踏み怺へをる落花かな 西村和子 かりそめならず
鉾杉を遡るが如き落花かな 比叡 野村泊月
錦川落花をうけてよどみなし 鈴鹿野風呂 浜木綿
鎌倉の晴れたる空を飛ぶ落花 成瀬正とし 星月夜
門扉とぢ落花散敷くまゝ住めり 伊藤萩絵
闘ひし牛二百貫落花浴ぶ 下田稔
防人の碑に惜しみなき沙羅落花 町田しげき
阿古久曽のさしぬきふるふ落花哉 蕪村
降り込みし落花切粉と共に掃く 田川飛旅子 花文字
陰陽師 落花のつみを贖ふと未明のそらの薄墨の母 筑紫磐井 未定稿Σ
階に池に落花の選り好み 高澤良一 宿好
雀さへ雨の落花を足蹴にす 高澤良一 寒暑
雀らの上をながるる落花かな 大木あまり 火球
雉子の尾の落花にふれて歩きをり 野見山朱鳥
雨の土落花を受けて広きかな 高濱年尾 年尾句集
雪洞も落花も忘れられしもの 稲畑汀子 春光
雲に陽筋落花とゞめし帽はたく 川口重美
露深く鳳仙落花ありにけり 林原耒井 蜩
青ぞらに落花の風の流れをり 下村福
青天の落花かがやき焼葬す 内藤吐天 鳴海抄
青天より落花ひとひら滝こだま 野澤節子 黄 炎
青年に落花高とぶ風の坂 原裕 葦牙
青淵の巌をふちどる落花かな 橋本鶏二 年輪
青谿の深さを落花ためらはず 渡邊千枝子
鞍置かぬ馬に落花のとめどなく 大内迪子
音立てて落花の沙羅の辺に睡る 伊丹公子
顔振つて落花を払ふ牧の牛 七田千代子
風すぎてしばらくありて落花かな 星野立子
風だちて落花の光る波上かな 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
風に舞ふ落花十指に吉野山 福島孝子
風の日のめもとあからむ落花あり 原裕 『新治』
風の日の目もとあからむ落花あり 裕
風向きのかはりて庭の落花かな 上村占魚 鮎
風吹いて落花の水の割れにけり 加倉井秋を
風澄むや落花にほそる深山ふぢ 前田普羅 飛騨紬
飛び来る落花の風に空の碧 池内友次郎 結婚まで
飛花の風萬の落花のうへをゆく 高澤良一 素抱
飛花落花たたら踏み舞ふ古楽面 伊藤京子
飛花落花乱筆乱文にて候 櫂未知子 蒙古斑
飛花落花四六の蝦蟇に張りつきて 北見さとる
飛花落花御陵を守り村出でず 関森勝夫
飛花落花惜む己れの齢とも 高木青二郎
飛花落花手をかざすとも掬ふとも 上田日差子
飛花落花昔男は海を来し 金箱戈止夫
飛花落花終の別れは手を振らず 波戸岡旭
飛花落花蝶になりたきもののあり 関森勝夫
高館の落花しづしづ静の舞 高澤良一 宿好
魔の逃げて一天曇る落花かな 阿部みどり女
鷲掴み落花放してみせにけり 高澤良一 素抱
鷹鳴いて落花の風となりにけり 河東碧梧桐
龍笛の由激したる落花かな 河野多希女 こころの鷹
いざさらば花吹雪まで凍死行 仁平勝 花盗人
うすずみの時空へ舞へり花吹雪 中村明子
おいて来し子のことばかり花吹雪 星野立子
こころ全開花吹雪また花吹雪 栗林千津
この国にこの光あり花吹雪 阿波岐八雲
こみ上げて来るほゝゑみや花吹雪 安積素顔
こんな日が三日続けば花吹雪 高澤良一 寒暑
さや~と風音すなり花吹雪 高橋淡路女 梶の葉
しもつけのあらあらしさに花吹雪 松原南斗星
すさまじき孤独や象の花吹雪 加藤楸邨
そこに今音無き世界花吹雪 稲畑汀子
たましひを攫はれまいぞ花吹雪 山田弘子
はげしくも静かに白し花吹雪 川口咲子
ひさびさや母校のここの花吹雪 茂里正治
ひとときはわれも飛天や花吹雪 真木はるえ
ひとひらのあと全山の花吹雪 野中亮介
ひとひらのおくるゝしゞま花吹雪 及川貞
びつしりのスケジュール表花吹雪 影島智子
まなうらに夜もやまざる花吹雪 関口ふさの
まぼろしもうつつも攫ひ花吹雪 岡田順子
もう誰の墓でもよくて花吹雪 遠山陽子
ビルディング傾き見ゆれ花吹雪 臼田亜浪 旅人
ライオンの貌大なり花吹雪 河野静雲 閻魔
一二片散りてときには花吹雪 山口波津女
一天のかたむきて花吹雪かな 成瀬正俊
一本のすでにはげしき花吹雪 片山由美子(1952-)
一村の天衣無縫の花吹雪 石嶌岳
一蝶の飛ぶほかは みな花吹雪 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
三人子に八人の孫花吹雪 猿橋統流子
下からも見上げて居るや花吹雪 比叡 野村泊月
下らないものを身につけ花吹雪 小鳥幸男
世を忍ぶ男姿や花吹雪 夏目漱石 明治三十七年
中辺路の一つの王子花吹雪 峠
九頭竜の龍あらはれむ花吹雪 長田等
今昔のいろ淡墨に花吹雪 伊藤敬子
伏せ籠の雛にかゞみぬ花吹雪 阿部みどり女 笹鳴
佝僂われを人が見てゐる花吹雪 国弘賢治
先づ枝が揺れ一斉の花吹雪 林 翔
切傷の血に老はなし 花吹雪 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
利根にまた支流加はる花吹雪 大島民郎
卒然と藪の中より花吹雪 比叡 野村泊月
南朝も北朝もなし花吹雪 佐土井智津子
命得て立つ爆心の花吹雪 築城百々平
地に憂ひあれば空ゆく花吹雪 桂信子
地続きに寺と学園花吹雪く 加藤耕子
坂町の片側塀や花吹雪 西山泊雲 泊雲句集
夢のはじめも夢のをはりも花吹雪 渡辺恭子
夢十夜ことごとく花吹雪せり 沼尻巳津子
夢覚めて夢のつづきの花吹雪 橋本榮治 越在
大空は廃ひたる眼や花吹雪 夏石番矢
小米花吹雪く如くに散りにけり 牧 貴子
山吹のはなびらまざる花吹雪 京極杞陽 くくたち下巻
山風に乗つて遠くへ花吹雪 草間時彦 櫻山
川幅に夕波満ちぬ花吹雪 橋本榮治 麦生
常高き麒麟の孤独花吹雪 恩田野生
廃さるる汽車に給水花吹雪 百合山羽公 寒雁
思ひ出のどつと溢るる花吹雪 水田むつみ
悔いもなく生きて浴びをり花吹雪 祐乗坊美子
手を合す四月八日の花吹雪 後藤夜半 底紅
担ぎゆく勝者の艇に花吹雪 安田 晃子
拝殿にぬかづく巫女や花吹雪 小酒井不木 不木句集
搦手門白く閉ざせる花吹雪 柴田奈美
散りぞめの花散りはての花吹雪 後藤夜半 底紅
易々とかの世を歩く 花吹雪 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 花仙人
木の国の山襞ふかき花吹雪 藤井冨美子
木の間月掻きくらまして花吹雪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
木登りの子を包みたる花吹雪 池上不二子
束の間の風よりかろき花吹雪 仁科文男
林間を真一文字に花吹雪 高澤良一 寒暑
校門にもつとも激し花吹雪 石川文子
檜葉垣の水吐いてゐる花吹雪 遠藤梧逸
水打つてのがれし蜂や花吹雪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
浮浪児の俄かにはしやぐ花吹雪 吉屋信子
浴びて来し花吹雪には名残りあり 稲畑汀子 春光
海はすぐ冷ゆる日暮の花吹雪 中拓夫
渦巻のそちこちに立ち花吹雪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
満潮の刻となりゆく花吹雪(東尋坊) 岸田稚魚 『雪涅槃』
滑り台児らがすべれば花吹雪 吉屋信子(1898-1973)


以上
by 575fudemakase | 2014-04-15 07:16 | 春の季語 | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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