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雲雀(1)

雲雀(1)

例句を挙げる。

*ようらくのうごくや空になく雲雀 日夏耿之介 婆羅門俳諧
「雲雀運輸」とは優しき社名飛ぶ師走 田川飛旅子 『使徒の眼』以後
あがるよと落つるよとのみ初雲雀 皆吉爽雨
ある折はうそにも落ちて雲雀かな 千代尼
いつよりの雲雀棲みつく耳の奥 岩上明美
いとまあり土筆つみとり雲雀ききぬ 太田鴻村 穂国
うたひめの車通りぬ揚雲雀 寺田寅彦
うちふるふ羽見え雨に鳴くひばり 白岩 三郎
うつくしや雲雀の鳴し迹の空 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
うつむきてゆきもどる日々雲雀鳴く 桂信子 黄 瀬
うらうらと雲雀上がりて西の京 筑紫磐井 野干
うらゝかや帽子の中に雲雀の巣 比叡 野村泊月
うらゝにて雲雀はしれる墳の前 水原秋櫻子
おお雲雀 定形否とよ非定型 沼尻巳津子
おだやかに過ぎし一と日や夕ひばり 成瀬桜桃子 風色
おもひでの雲雀来て鳴く髪の中 加藤郁乎
おりよ~野火が付いたぞ鳴雲雀 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
かざす手の血の色ぞよき啼く雲雀 臼田亞浪 定本亜浪句集
かたく巻く卒業証書遠ひばり 木下夕爾
かたちなき雲雀に耳を欹てつ 中田剛 珠樹
かたはらに萬力日浴び雲雀籠 八木林之介 青霞集
かたまつて野の花白く夏ひばり 木下夕爾
かちで行く野崎参りや揚雲雀 長野蘇南
かつぎゆく雲雀の籠は空なりき 高野素十
かへりみる空のひかりは夕雲雀 羽公(秋篠寺帰路)
から臼に落て消たる雲雀哉 正岡子規
きこえしはずの寒雲雀ききすましてゐる 川島彷徨子 榛の木
きのふにもいまごろありし雲雀かな 久保田万太郎 草の丈
くさめして見失うたる雲雀かな 横井也有 (1702-1783)
くちづけの深さをおもひいづるとき雪雀よ雲雀そらを憎めよ 水原紫苑
くづほるるまでを雲雀の声の棹 栗生純夫 科野路
くもることわすれし空の雲雀かな 久保田万太郎
くろき物ひとつは空の雲雀かな 李由 二 月 月別句集「韻塞」
こけしの目雲雀の空にやさしかり 長島生一
この旅も半ばは雨の夏雲雀 田中裕明 花間一壺
こゝにして諏訪口かすむ雲雀かな 麦南(山廬後山展望)
しののめの星まだありぬ揚雲雀 篠原鳳作
しのゝめをこらへかねたる雲雀かな 伊勢-いち 俳諧撰集玉藻集
しばらくはなか空とよみ揚雲雀 齋藤愼爾
しら雲を滝へけ落す雲雀かな 万里女
しん~とゆりの咲けり鳴雲雀 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)
すさまじや曠野の雨を揚雲雀 野村喜舟 小石川
せつせつにゴッホの郷や夏雲雀 小池文子 巴里蕭条
そちこちす人に雲雀のまた揚る 高野素十
その声を視野にとらへし揚雲雀 林 香翠
たましひの遊び上手や揚雲雀 河口仁志
ちい~と絶え入る声や練雲雀 子規句集 虚子・碧梧桐選
ちりちりと雲雀のこゑや膝立てて 中田剛 珠樹以後
てのひらの匂い雲雀の巣の匂い 坪内稔典
てふてふは寝てもすますに雲雀かな 千代尼
とほめきて雲の端になく夏ひばり 飯田蛇笏
なきがらに雲雀うたふと思ふのみ 岸本尚毅 舜
なく雲雀松風立ちて落ちにけむ 秋櫻子 (唐招提寺)
のぼりゆく雲雀や息のとめくらべ 宗田安正
はした女の漕ぎ出し舟や揚雲雀 増田龍雨 龍雨句集
はなのさく草は巣にせであげ雲雀 松岡青蘿
ひきゝりなく川原雲雀の揚りけり 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
ひとつやの屋根剥ぐしごと初ひばり 竹中宏
ひねもすを雲雀があがり青畳 細川加賀 生身魂
ひばり落つ御陵に飛鳥めぐり終ふ 皆吉爽雨 泉声
ひばり落つ歓喜に法華滅罪寺 赤松[ケイ]子
ひばり野に父なる額うち割られ 佐藤鬼房 地楡
ひばり野やあはせる袖に日が落つる 多佳子
ひばり鳴く夕日の墓に顔があり 石原舟月
ひら仮名でもの言う母や夕雲雀 高橋富久江
ふしどから遠く雲雀は空に鳴く 太田鴻村 穂国
ふたたびの短き虹や岩ひばり 太田 蓁樹
ふたつみつ夜に入りそうな雲雀かな 千代尼
ぶたうの枝整へてをり雲雀東風 笠原和恵
まが玉を捨て雲雀野をつゝ走る 八木三日女 赤い地図
まづ草を響かせてより夏雲雀 依光陽子
まひ出でて青葉と光る雲雀かな 高橋馬相 秋山越
まほろばの天地往き交ふ雲雀どち 千原叡子
まぼろしの宮跡大垣雲雀場ぐ 丘本風彦
まりそれてふと見附たる雲雀哉 小林一茶
みぞるるや朝の餌につく籠雲雀 松村蒼石 寒鶯抄
むさしのや野屎(のはこ)の伽に鳴雲雀 一茶 ■文化十三年丙子(五十四歳)
めざめたる膚つめたき雲雀かな 中田剛 珠樹以後
めつむれば雲雀の声のかがやきだす 鈴木貞雄
ゆく径の夕日に消えて鳴く雲雀 金尾梅の門 古志の歌
よぢれつつのぼる心のかたちかと見るままに消えし一羽の雲雀 藤井常世
わが睫毛まばゆく雲雀見むとする 鷲谷七菜子 黄 炎
わが背丈以上は空や初雲雀 草田男
わが門の雲雀鳴く野につづきけり 福永みち子
オートバイ荒野の雲雀弾き出す 上田五千石(1933-97)
ザヴェリオの墓を高見に海雲雀 石原八束 空の渚
シベリアの野の揚雲雀高からず 田村萱山
一塊の雲より落ちし雲雀かな 椎橋清翠
一握の砂こぼしきくは雲雀かな 太田鴻村 穂国
一日一日麦あからみて啼く雲雀 松尾芭蕉
一瞬のわれは襤褸や揚雲雀 中尾寿美子
一舎(ひとやどり)おくれし笠よ啼雲雀 一茶 ■享和三年癸亥(四十一歳)
一陣の雲雀破れず小松原 齋藤玄 飛雪
三輪山のいよいよまろき雲雀かな 細川加賀 生身魂
上空の雲雀かすかに揺らぎもす 中田剛 珠樹
不図友に山路の雲雀語りかけ 飯田蛇笏 椿花集
不断念佛ひる揚ひばり夜を蛙 中戸川朝人
久かたやこなれこなれと初雲雀 向井去来
事務声のみゆききの電線揚雲雀 香西照雄 対話
二つ啼くひとつは見出すひばり哉 横井也有 蘿葉集
井戸深く亡父母湧けり揚雲雀 河原枇杷男 定本烏宙論
仇野や烟の末の夕雲雀 鈍太郎
仰ぐ間の雲雀の天の廻るなり 大峯あきら
伝誦の国ゆ雲雀の揚がりけり 和田悟朗 法隆寺伝承
便船や雲雀の声も塩ぐもり 史邦 俳諧撰集「有磯海」
信念のもえ出づるとき揚雲雀 原石鼎
入海の藍の上鳴く雲雀かな 尾崎迷堂 孤輪
初ひばり声がひかりとなる砂丘 鷹松 月女
初ひばり父かろがろと死んでみせ 坂巻純子
初ひばり瞳を澄ましゐる厩の馬 下田稔
初ひばり胸の奥處といふ言葉 細見綾子
初ひばり農地は昼もうるほひて 飯田蛇笏 春蘭
初心にも高慢のあり初雲雀 原子公平
初雲雀かなしきまでにあがりけり 渡辺立男
初雲雀まだ醒めきらぬ土のいろ 北川久美
初雲雀海坂の紺胸高に 千代田葛彦 旅人木
初雲雀湖の底まで凪ぎにけり 原 光栄
初雲雀空の緞帳あがりけり 朝倉和江
初雲雀空をみじかく墜ちにけり 西本一都
初雲雀胸のハンカチ翔つごとし 上田日差子
初雲雀鳴くや常なる散歩圏 徳永山冬子
剥ぎかけし積藁屑や揚雲雀 楠目橙黄子 橙圃
副葬のひとつに選ぶ揚雲雀 柳川大亀
千万の蛙の中や夕雲雀 石塚友二 光塵
千手観音どの御手ならん揚雲雀 川崎展宏
千萬の蛙の中や夕雲雀 石塚友二
午後よりは眠し雲雀も浪音も 阿部みどり女
半日は空にあそぶや舞雲雀 正岡子規
半紙すく川上清しなく雲雀 広瀬惟然
南国の日に蕩らされぬ揚雲雀 後藤綾子
原中やものにもつかず啼く雲雀 松尾芭蕉
原中や物にもつかず啼く雲雀 松尾芭蕉
原城址のぞむ句碑建つ雲雀野に 朝倉和江
吹上る埃(ほこり)のなかの雲雀かな 星笑 古句を観る(柴田宵曲)
吹上る埃のなかの雲雀かな 星笑
嘆きつつ中洲の雲雀棒立ちに 栗生純夫 科野路
四五尺を雲に入るとや雲雀籠 千川 俳諧撰集「有磯海」
国境を越えて雲雀になつてゐた 柿本多映
土くれと思ひしが翔ち初雲雀 嶋田麻紀
地に近き迅さ加へて落雲雀 池田秀水
地の暗さ厭うて雲雀高く鳴く 成瀬桜桃子 風色
地の花を天に告げ来の雲雀かな 癖三酔句集 岡本癖三酔
地雲雀の一生背負う土の色 土井孝
坂本は袂の下ぞ夕雲雀 一茶 ■文政元年戊寅(五十六歳)
埴輪みな赭土のいろ雲雀鳴く 西村公鳳
塵労の胸より雲雀鳴きのぼる 中島斌雄
壬生を出て流るゝ水や揚雲雀 四明句集 中川四明
声の雲雀天に怺へてゐるを知る 林田紀音夫
声消えぬ空の雲雀は寒きかな 太田鴻村 穂国
声立てて己励ます初雲雀 関森勝夫
夏ひばり幾度息を継ぎゆくか 中田重
夏ひばり微熱の午後の照り曇り 日野草城
夏雲雀野の朝靄にこゑ満てり 瀧春一 菜園
夏雲雀雲の空耳ばかりなり 廣瀬直人
夕土の昏き文目や落雲雀 阿波野青畝
夕尚あがる雲雀のある許り 高濱虚子
夕日透けし雲雀の羽は確かみどり 香西照雄 対話
夕映の中に二羽見え揚雲雀 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
夕爾忌やあがりて見えぬ夏ひばり 安住敦
夕闇に落る雲雀や子のあたり 立花北枝
夕雲雀もつと揚つて消えて見よ 正岡子規
夕雲雀二尾釣りし魚放ちけり 中村汀女
夕雲雀天を貫く穴や星 尾崎紅葉
夕雲雀島の渡舟はいま絶えし 佐野まもる 海郷
夕雲雀海に股毛のぬるる程 酒堂 俳諧撰集「藤の実」
夕雲雀聖書読む唇うごきをり 小川軽舟
夕雲雀聖水盤は巨き貝 小池文子 巴里蕭条
夕雲雀落ちて揚らず十三砂山 岸田稚魚
夕雲雀関節が鳴り砂丘ゆく 岸田稚魚 筍流し
夕雲雀隠れしあとや星の数 尾崎紅葉
夕雲雀鳴きやむ麦のくろんぼう 野童 俳諧撰集「有磯海」
夜雨聴きて他人に雲雀の咄する 下村槐太 天涯 下村槐太全句集
大井川なりしづまりて鳴雲雀 一茶 ■文化十二年乙亥(五十三歳)
大和路や雲雀落ちこむ塔のかげ 巌谷小波
大地飢え空の雲雀がまた燃える 坪内稔典
大空の端は使はず揚雲雀 岩淵喜代子
大籠に飼ひて一羽の雲雀かな 高橋淡路女 梶の葉
大雲雀ま日の庇へ流れ消ゆ 高橋馬相 秋山越
天に穴ありて落ちくる雲雀かな 野村喜舟
天心に日を迎へたる雲雀かな 不破博
天涯に雲屯せり岩ひばり 岡田日郎
天空へ喉のすりへるまで雲雀 寒暑
天風や雲雀の声を絶つしばし 臼田亜浪 旅人
太陽の周辺雲雀見失ふ 津田清子
太陽の白光となる揚雲雀 都筑智子
奔放な落書天に揚雲雀 沢 聰
奥山の天をうつろふ夏雲雀 飯田蛇笏 椿花集
奥方の約ぶくれなゐ今日の雲雀ら 加藤郁乎
女には悪友あらず街角で別れて雲雀のテリーヌ食ぶ 青井史
子萬の蛙の中や夕雲雀 石塚友二
家に疲れて家を出て揚雲雀 遠藤若狭男
家を出て心あてなし揚雲雀 上村占魚 鮎
家根の雲雀が食うて居りにけり 村上鬼城
寒雲雀家しんと土手の下に見ゆ 川島彷徨子 榛の木
小屋がけに無駄火焚くなり夕雲雀 柑子句集 籾山柑子
小松原居れば雲雀の声の中 木津柳芽 白鷺抄
少年の口臭かすか揚雲雀 行方克巳
居ながらに雲雀野を見る住ひかな 高橋淡路女 梶の葉
屋上につまさき立ちて雲雀見る 八木三日女 紅 茸
屋根々々が空につかへて遠雲雀 臼田亜浪 旅人
山かげの夜明をのぼる雲雀かな 高井几董
山越に都をのぞく雲雀かな 内藤丈草
山雲雀巣立つ繍線菊の花盛り 内藤吐天
山風にながれて遠き雲雀かな 飯田蛇笏 霊芝
岩ひばり我に残りの空傾き 武田仲一
岩ひばり日輪碧空の中に小さし 岡田日郎
岩雲雀懺悔の坂を落ち行けり 角川源義 『口ダンの首』
嶺の畑に僧の春耕雲雀鳴く 飯田蛇笏 椿花集
巻向に血は一切の雲雀かな 永末恵子
巻向の野にゐて雨の揚雲雀 藤田あけ烏 赤松
市川の渡し渡れば雲雀かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
師の墓や鳴き揚り来て一雲雀 奈良文夫
帰居二日雲雀になれし耳淋し 大谷句佛 我は我
常念は天にすわりて揚雲雀 酒井みゆき
幻はまつぶさに見よ揚雲雀 仙田洋子
庭に聴き家ぬちにひびき野の雲雀 福永 耕二
庵室や雲雀見し目のまくらやみ 召波
康成亡しわが少年に雲雀降り 細川加賀 生身魂
影墜ちて雲雀はあがる詩人の死 寺山修司 花粉航海
恋ごころわが子にありや初雲雀 日野草城
恩師みな東京で死ぬ揚雲雀 二村典子
手びさしの内に捉へし雲雀かな 立田飄人
打越に雲雀あがれり昨日空 高橋睦郎 金澤百句
指さして雲雀の言葉身に浴びる 古舘曹人 砂の音
揚がる気になるまで雲雀歩きけり 原 不沙
揚ひばり地にとどかざる影をたれ 内田正美
揚ひばり海へ一瞬宙つかむ 銀林晴生
揚雲雀このごろ小さくなる恩師 坪内稔典
揚雲雀さざ波天に拡げけり 永峰久比古
揚雲雀つくづく旅と思ふなり 金久美智子
揚雲雀はにわの胸のもゆるとき 北見さとる
揚雲雀わが家危篤の母を擁し 猿橋統流子
揚雲雀人つかんでは離しては 矢島渚男 天衣
揚雲雀凛と張りたる男綱 関森勝夫
揚雲雀坐れる女の野服欲し 安井浩司 霊果
揚雲雀大空に壁幻想す 小川軽舟
揚雲雀天の暮光となりにけり 五十嵐春男
揚雲雀奉天城の真上哉 寺田寅彦
揚雲雀妹山背山相凭りて 永方裕子
揚雲雀帯のゆるみに風入るる 殿村莵絲子 牡 丹
揚雲雀我の化身が我の手に 高澤晶子
揚雲雀拓地新道十字なす 成田千空 地霊
揚雲雀新治のみち幾曲り 原裕 新治
揚雲雀旗日の渡り廊下かな 柿本多映
揚雲雀明治の人は旭を拝み 雨宮晶吉
揚雲雀曇を出て天王寺 癖三醉句集 岡本癖三醉
揚雲雀横長に海と造船所 宮津昭彦
揚雲雀死より遠くは行きゆけず 河原枇杷男
揚雲雀母校はいまも山を背に 藤岡筑邨
揚雲雀流れ~て湖の上 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
揚雲雀海一望の埋立地 道川虹洋
揚雲雀牧の納戸に草積まれ 加藤耕子
揚雲雀目送空が濃くなりゆく 香西照雄 素心
揚雲雀空に落書きしてゐたり 仙田洋子 雲は王冠以後
揚雲雀空のふところにて遊ぶ 長田等
揚雲雀空のまん中ここよここよ 正木ゆう子
揚雲雀空より遠きところまで 矢島 惠
揚雲雀空をひろげて居りにけり 本多芙蓉
揚雲雀窓を大きく子と住めり 北見さとる
揚雲雀筑波の淡くうかぶ日を 蓑和 松徑
揚雲雀老母がとんび坐りして 岸田稚魚 筍流し
揚雲雀胸中の琴応ふなり 徳永山冬子
揚雲雀舟にて国司着きし村 平塚 滋
揚雲雀花嫁村を廻りゐし 大江 朱雲
揚雲雀花菜明りの輪唱に 高澤良一 燕音
揚雲雀見えざる限りどこか疼く 八木三日女
揚雲雀見上ぐる高さより高く 稲畑汀子
揚雲雀身より襤褸は解き放る 小檜山繁子
揚雲雀野に一頭の牛を見ず 岸風三樓
揚雲雀鏃掘る手をかざしけり 吉田登美子
揚雲雀雀は桑をあちこちす 西山泊雲 泊雲句集
揚雲雀高天原の高さまで 落合好雄
揚雲雀鳴かねば天へのぼられず 中村 彌
撫子に風を入るるや雲雀鷹 冶天
播磨路の松並木よりたつ雲雀 鈴鹿野風呂 浜木綿
放心や絶えず天より雲雀の詩 徳永山冬子
数の帆は赤貝とりや揚雲雀 野村喜舟 小石川
新道を婚の荷のゆく揚雲雀 飯田弘子
旅せよとせたげて啼くか雉子雲雀 中村史邦
日に焦げて天平勝宝ひばり消ゆ 展宏
日の御座ひばり鳴くねをちぢむなり 飯田蛇笏 春蘭
日の暈に触れて雲雀の落ちにけり 駒沢たか子
日を厭ふ傘つたなしや揚雲雀 幸田露伴
日中の青みにすはる雲雀かな 謙山 二 月 月別句集「韻塞」
早苗舟朝の雲雀を四方に揚ぐ 相生垣瓜人
星くひにあがるきほひや夕雲雀 尾崎紅葉
星食ひにあがるきほひや夕雲雀 尾崎紅葉
春雷やどこかの遠ちに啼く雲雀 原石鼎
春風に力くらぶる雲雀かな 野水
昼の空けだるくもある揚雲雀 上村占魚 鮎
昼中や雲にとまりて鳴く雲雀 正岡子規
昼過ぎの雲雀のこゑの中弛み 高澤良一 さざなみやっこ
昼飯をたべに下りたる雲雀哉 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
晴れきつて輪中の里の揚雲雀 後藤邦代
暁空のあまげにたかき夏ひばり 飯田蛇笏 雪峡
曇天の黒点なれど声は雲雀 香西照雄 対話


以上
by 575fudemakase | 2014-04-19 09:04 | 春の季語 | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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