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壬生念仏

壬生念仏

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うながす扇うなづく扇壬生念仏 中村若沙
うらうらと屋根に日あそぶ壬生念仏 猿橋統流子
うららかに妻のあくびや壬生狂言 日野草城
うらゝかに妻のあくびや壬生念仏 日野草城
おほまかに扇遣ひや壬生念仏 井上洛山人
さう言へば壬生寺下ル椿餅 藤田あけ烏 赤松
すぐ乾くあくび泪や壬生念仏 阿波野青畝
たんぽぽの絮のしきりに壬生の鉦 大石悦子 群萌
なかなかに役者出てこぬ壬生の鉦 経谷一二三
ぼてぼてと鳴りゐる太鼓壬生念仏 西堀鵲桜子
もの言はぬことが念仏よ壬生狂言 岡村米子
やや眠き顔にかんかん壬生の鉦 細川加賀 生身魂
ゆつくりと外題札替へ壬生念仏 富岡桐人
ゆるやかに間なくひまなく壬生の鉦 鈴鹿野風呂
をととひもきのふも壬生の花曇り 古舘曹人
世に疎きさまにも打てる壬生の鉦 後藤比奈夫 祇園守
二の腕の若者らしき壬生踊り 越智晶子
井戸深き家や聞こえて壬生の鉦 金久美智子
京の春惜しむや壬生の屯所跡 倉持嘉博
人形を子として抱く壬生狂言 古屋秀雉
僧形のうかれ腰して壬生狂言 大石悦子 群萌
出る月や壬生狂言の指の先 小林一茶 (1763-1827)
前ぶれもなく壬生踊はじまりし 田中久子
午飯をくひに帰るや壬生念仏 野村喜舟
双手あげ一睡さめし壬生舞台 矢津羨魚
口開けてせりふ述べさう壬生の面 穐山珠子
商人面平あやまりよ壬生狂言 八牧美喜子
土蜘蛛や被衣の奥の壬生の面 金久美智子
地蔵めぐり壬生に日暮るる門茶かな 村山葵郷
境内につゞく面店壬生念仏 西山泊雲 泊雲句集
墨染のうしろすがたや壬生念仏 炭 太祇 太祇句選
墨染のうしろ姿や壬生念仏 太 祇
壬生の舞小袖が蝶を放ちけり 山田弘子 こぶし坂
壬生の蝶炮烙割りに驚かず 冨田みのる
壬生の鉦きこえて壬生は染屋町 小原菁々子
壬生の鉦こまかき雨を誘ひけり 肥田埜恵子
壬生の鉦ひねもす鳴りて蝶の昼 光谷一寒子
壬生の鉦クリーニング屋励むなり 波多野爽波 『一筆』
壬生の鉦一歩退くやうに打つ 小林一鳥
壬生の鉦尚耳にあり京を去る 西山泊雲 泊雲
壬生の鉦打てるはいつも向うむき 後藤比奈夫
壬生の鉦聞えてをるや顔に鼻 岡井省二
壬生の鉦雨呼ぶ鉦となりにけり 向笠和子
壬生の鉦雨雲つひに雨こぼす 山田ひろむ
壬生の鐘一打ちごとに鬼踊る 陣場直雄
壬生の面したたか泣きて汚れけり 関戸靖子
壬生寺に保育所のあり鯉幟 川田田鶴子
壬生寺に買ふ太巻も節分会 福本せつこ
壬生寺の猿うらみ啼けおぼろ月 蕪村
壬生屯所今に残して楠若葉 塩川滋也
壬生念仏その夜は月に膝立てて 関戸靖子
壬生念仏の笛休む間も鉦は打つ 安住敦
壬生念仏一きり見ては商へり 玄 兎
壬生念仏大原の春を現じけり 安住敦
壬生念仏女に太きのどぼとけ 中井大夢
壬生念仏妻子南京豆かじり 岸風三楼 往来
壬生念仏子供ら柱のぼるあり 岸風三楼 往来
壬生念仏幕引くでなく終りとや 吉田大江
壬生念仏抜かれし舌の風にとび 大橋桜坡子
壬生念仏新樹廂の裏に伸び 岸風三楼 往来
壬生念仏桟敷の谷崎潤一郎 小原菁々子
壬生念仏炮烙木つ端みぢんかな 宮岡計次
壬生念仏焙烙木っ端みぢんかな 宮岡計次
壬生念仏美しき子を肩車 高浜虚子
壬生念仏舞台を風の通りけり 西村和子 かりそめならず
壬生念仏菓子屋は餡を炊きあげて 梶山千鶴子
壬生念仏身振りの手足語りづめ 橋本多佳子
壬生念仏雨が来さうと泣きにけり 細川加賀
壬生念仏頃は蛙のさかりかな 壬生念仏 正岡子規
壬生念仏鬼も菩薩も足袋はだし 松田弘子
壬生念佛くらしくらしと酒買ひに 関戸靖子
壬生念佛雨が来さうと泣きにけり 細川加賀 生身魂
壬生村や念仏頃の茶屋作り 岡本癖三酔
壬生狂言うなづき合うて別れけり 岸風三樓
壬生狂言おわる柱に傷のこり 出口善子
壬生狂言こどもが先に笑ひけり 中谷五秋
壬生狂言それを見んとて京に来し 高濱年尾 年尾句集
壬生狂言たあいのなさの後引けり 角田敬恵 『花しづめ』
壬生狂言なげきの肩をゆすりけり 成瀬櫻桃子 風色
壬生狂言に笛が加はり眠くなる 菖蒲あや
壬生狂言の比丘尼いかつき腕隠す 安田政子
壬生狂言をはる口上なかりけり 高橋克郎
壬生狂言亡者抜かるる布の舌 川井玉枝
壬生狂言嘆きの肩をゆすりけり 成瀬櫻桃子
壬生狂言土ぐもの糸吾に及び 角 光雄
壬生狂言太き饂飩を食うべ来て 草間時彦 櫻山
壬生狂言廂より雨瀧なせり 茨木和生 木の國
壬生狂言手の生ぐさき翁かな 林薫
壬生狂言日向雀に囃されて 山田弘子 こぶし坂
壬生狂言淫らなことをちとしたり 細川加賀 生身魂
壬生狂言炮烙すべて割られけり 丸山哲郎
壬生狂言炮烙を割る土煙 丸山哲郎
壬生狂言笑うてあはれのこりけり 成瀬櫻桃子
壬生狂言老婆くつくと笑ひけり 八木林之助
壬生狂言自が裾踏んで鬼斃る 大石悦子 群萌
壬生狂言舞台と席のこの空間 古屋秀雄
壬生狂言雲退屈な午後となる 山田弘子 こぶし坂
壬生狂言面の楽屋の小暗くて 佐々木清雅
壬生狂言鬼の出に打つ戸板かな 田中英子
壬生狂言鬼をいたくも嬲るなり 大石悦子 百花
壬生狂言鬼を滑車で宙づりに 福田邦子
壬生狂言鬼女に食はれて歩き消ゆ 右城暮石
壬生踊小姓真白き指揃へ 深川知子
壬生踊鬼面の紐をしめ直す 山田耕子
壬生鉦や一ト走りして狐雨 椎名書子
大げさに合点首振り壬生念仏 広田祝世
大王にひれ伏す餓鬼や壬生狂言 岸風三楼 往来
大盃にざぶと酒つぐ壬生狂言 陣場直雄
天に蝶壬生念仏の褪せ衣 橋本多佳子
天啓の言葉だいじに壬生念仏 吉岡満寿美
子を連れてむかしの道や壬生の鉦 柳 俳維摩
子を食ひし口をぬぐへり壬生の面 井上弘美
小槌より小袖打ち出す壬生狂言 高島筍雄
小鬼出て壬生狂言は餓鬼角力 細川加賀 生身魂
山吹やいはでめでたき壬生ねぶつ 召波
山陰線壬生念仏に汽笛添へ 中 火臣
幕あげて覗くこどもら壬生念仏 岸風三楼 往来
幕引に代へて壬生鉦連打せり 山崎佳世子
御影供や人に埋もるる壬生朱雀 太祇
悪玉が出ねば退屈壬生狂言 品川鈴子
打ちつゞく菜の花曇壬生祭 坂本四方太
数珠繰つて念力を出す壬生狂言 茨木和生 木の國
斬られしが這うて退出壬生念仏 笹浪ひさ子
旅籠出る一路に壬生の念仏かな 松根東洋城
早鉦となりて鵺出る壬生狂言 右城暮石
春惜しむ鉦とこそ聞け壬生念仏 安住 敦
春昼を点して壬生の屯所跡 森野経子
春雨や鼻うちくぼむ壬生の面 高井几董
暮れかぬる一町ほどや壬生の鉦 山田みづえ 木語
曇り来て舞台古さや壬生念仏 五十嵐播水 播水句集
月あげて壬生の六斎踊かな 上野是清
次狂言の面ンを畳に壬生日永 幸治燕居
永き日を云はでくるゝや壬生念仏 与謝蕪村
永き日を云はで暮行壬生念仏 蕪村
永き日を云ハでくるゝや壬生念仏 蕪村遺稿 春
灯を返す壬生狂言の扇かな 千原叡子
炮烙の放り出されて壬生念仏 岡村光代
炮烙を割るにも壬生の笛・太鼓 橋本美代子
炮焙の放り出されて壬生念仏 岡村光代
炮焙割る音が掻き消す壬生の鉦 馬場修子
狂言は南無ともいはず壬生念仏 炭 太祇 太祇句選後篇
狩衣の背の願文や壬生念仏 中田余瓶
独楽きそふ子がゐて壬生の袋路地 茂里正治
独楽競ふ子がゐて壬生の袋路地 茂里正治
白き餓鬼こぶし震はせ壬生狂言 田中灯京
盗人をとらへ縄なふ壬生狂言 八牧美喜子
目つむれば鉦と鼓のみや壬生念仏 橋本多佳子
石段を下りて壬生へやをけらの火 松根東洋城
笑ひゐて淋しくなりぬ壬生の鉦 岡田詩音
糸車見えぬ糸操る壬生狂言 長谷川佐和
糸車見えぬ糸繰る壬生狂言 長谷川佐和
綱渡る鵺に早打ち壬生の鉦 松本圭二
腹かゝへ身振り笑ひや壬生念仏 大場活刀
舞台下つかひこなして壬生念仏 江川虹村
舞台暫し空しくありぬ壬生念仏 高浜虚子
茣蓙に臥しまこと遅日を壬生念仏 茂里正治 『春日』
菜の花に風呂焚く壬生の踊衆 吉武月二郎句集
菜の花に高き舞台や壬生踊 坂本四方太
菜飯たく宿を持ちけり壬生の猿 如鶴
著到のすぐ役振られ壬生楽屋 早坂萩居
著流しの壬生念仏の鉦の役 中山碧城
蝶入りて劇中を飛ぶ壬生狂言 古屋秀雉
行き行くに李や桃や壬生念仏 森澄雄
見る人のかしかましさよ壬生念仏 壬生念仏 正岡子規
言ひ訳の指突き出しぬ壬生狂言 井上弘美
誰が布施の昔小袖や壬生念仏 召波
豆腐屋の笛飛入れり壬生狂言 広岡仁 『休診医』
赤鬼は青年らしき壬生狂言 花谷和子
起ち上りまこと泣きけり壬生の鬼 小原菁々子
足ふまれ泣きゐる子らに壬生念仏 岸風三楼 往来
踏切を越え壬生の鉦聞こえくる 橋本美代子
蹌踉と壬生念仏にまかりけり 丸山南石
身振りをば手振りで返し壬生踊 奥野曼荼羅
野にわたり山にわたりぬ壬生念仏 樗良
鉦番はうしろむきなり壬生念仏 草間時彦 櫻山
長き日を云はで暮れ行く壬生念仏 蕪村
雀らに壬生狂言は鉦打ちぬ 大石悦子 百花
雲水の折しもうれし壬生念仏 壬生念仏 正岡子規
青鬼の皺だるむ腹壬生狂言 山田みづえ
面の下咽喉笛太し壬生念仏 鈴鹿野風呂
面よせてうなづきあひぬ壬生念仏 壺 青
面ンがほの壬生の子供や花枳殻 五十嵐播水 播水句集
面伏せに掛けて暗しや壬生の面 後藤比奈夫 めんない千鳥
願ぎ事はみな打消しぬ壬生の鉦 山田みづえ
飴売も見てゐる壬生の念仏かな 露月句集 石井露月
高きより見下す鬼や壬生人出 野村しげる
鬼が出て泣く子笑ふ子壬生念仏 中田余瓶
鬼やらふはじめの壬生の鉦打たる 関戸靖子
鬼出でて動き極まる壬生念仏 仙田敬子
鬼女の出に昼の月あり壬生狂言 山尾玉藻
鬼退治せむ早襷壬生狂言 大橋敦子
鬼面にも大小のあり壬生念仏 中原一樹
鳩雀ありく甍や壬生念仏 名和三幹竹
黒染のうしろすがたや壬生念仏 太祗
黒紋付そでの短かき壬生念仏 新井郁子


以上
by 575fudemakase | 2014-04-21 09:53 | 春の季語 | Trackback


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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