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斑猫

斑猫

例句を挙げる。

この山の手の道をしへ大カトーたりき 加藤郁乎
さびしさは乾きし道の道をしへ 原田青児
つと寄りて轉法論寺道をしへ 高澤良一 宿好
とび違ふ斑猫二つ園の道 清原枴童 枴童句集
アルプスの銀座通りの道をしへ 松藤夏山 夏山句集
一切経山めざす斑猫に従へり 福永耕二
一樹なき死者の山より道をしへ 能村登四郎 民話
信濃なる灯にきて惑ふ道をしへ 稲垣きくの
句碑読む間斑猫待つてゐて呉れし 成瀬桜桃子 風色
塋域はまかせ給へと道をしへ 千原叡子
境内をよこぎつてをり道をしへ 木下野生
妻子にも後れ斑猫にしたがへり 石田波郷
山桑の家の主婦来る斑猫連れ 金子兜太
師の墓へ一跳びしたら道をしへ 山崎ひさを
引越の荷の上にゐて道をしへ 阿部寿雄
恋遂げし斑猫の斑の燦燦と 我妻草豊
斑猫とくらがり越ゆるひとりかな 森澄雄
斑猫とたまたま興を共にせり 相生垣瓜人
斑猫とつれだち帰る恵心堂 中勘助
斑猫と別るる径折れにけり 石川桂郎 四温
斑猫と越ゆる田原の一の坂 壺井久子
斑猫にいそいそとして引かれゆく 相生垣瓜人 明治草抄
斑猫にかへる森あり八日月 岡本まち子
斑猫にせかれて重きボッカの荷 小林 碧郎
斑猫につきてふさぎの虫ひとり 文挟夫佐恵 雨 月
斑猫につきゆけば青崖あらむ 平井照敏 天上大風
斑猫に倣ふ虫あり倣はしむ 相生垣瓜人 明治草抄
斑猫に先をあけられ夫婦旅(佐渡行) 岸田稚魚 『雪涅槃』
斑猫に執着しては人に遅れ 峠素子
斑猫に待たれてわが歩はかどらぬ 手島 靖一
斑猫に故旧のごとく迎へらる 千代田葛彦
斑猫に濃き日蜥蜴に濃き日かな 後藤夜半 底紅
斑猫に遊び心の従へる 和気祐孝
斑猫に道ゆずりたる気の弱り 清水基吉
斑猫の もとむるもの 地上に何もなさそうだ 吉岡禅寺洞
斑猫のおもはぬ方へとびにけり 飴山實 辛酉小雪
斑猫のけしき変りて蟻を追ふ 後藤夜半 翠黛
斑猫のふんまへたちし蟻地獄 河野静雲 閻魔
斑猫のみちびく城の隠し径 長戸弥知香
斑猫のをしへはじめし花のみち 下村槐太 天涯
斑猫の屋の月よりくだるかな 加藤楸邨
斑猫の或はとんで芋の葉に 西山泊雲 泊雲句集
斑猫の王が交りて山しづか 前田普羅 新訂普羅句集
斑猫の縁に来て居り直指庵 高濱年尾 年尾句集
斑猫の蟻打てる手の見ゆるなり 後藤夜半 翠黛
斑猫の蟻食う一部始終かな 奥谷亜津子
斑猫の衣裳のほどを称嘆す 鈴木栄子
斑猫の飛びて馬籠へ坂険し 所山花
斑猫の飛ぶに遅るる流離の荷 森澄雄 雪櫟
斑猫は肉食の彩泛べけり 高澤良一 随笑
斑猫もまぎるる白砂秋の声 田中水桜
斑猫やいくたび試す左の眼 石川桂郎 含羞
斑猫やこのみちは誰が遁走れけむ 富沢赤黄男
斑猫やほとり蔭なく湯華掻 山野邊としを
斑猫やわが青春にゲバラの死 大木あまり 火球
斑猫や奥に開祖の墓朽ちて 加藤水万
斑猫や心経岩に道尽くる 大橋敦子 手 鞠
斑猫や松美しく京の終(鳴滝といふに一時の宿りを得て) 『定本石橋秀野句文集』
斑猫や松葉しく京の終 石橋秀野
斑猫や空ある限り紺尽きず 田中妙子
斑猫や童女にゆるき湯治下駄 川崎 俊子
斑猫や言葉がシヨートするようだ 大島雅美
斑猫や遠送り来し湯女かへす 銀漢 吉岡禅寺洞
明暗の著き山路の道をしへ 岡田順子
案内する道なきときの道をしへ 稲畑汀子
案内僧斑猫の気を損ねけり 鈴木栄子
橋に乗るかなしき道を道をしへ 秋元不死男
歩かねば教へてくれぬ道をしへ 内田准思
爆死子の墓斑猫の行きどまり 下村ひろし 西陲集
番ひかやおとどいなりや道をしへ 高本時子
神籬の白砂にとんで道をしへ 大橋敦子 匂 玉
船内に飛んでをりしは道をしへ 清崎敏郎
草の戸を立出づるより道をしへ 高野素十
虚子風生敏郎の絆道をしへ 三谷貞雄
道ばたの屋根よりたちぬ道をしへ 大橋櫻坡子 雨月
道をしへ一筋道の迷ひなく 杉田久女
道をしへ人の影にはさとくとぶ 井上哲王
道をしへ仔出しの牛のあとさきに 冨田みのる
道をしへ俳を問ふにはをとこぶり 加藤郁乎 江戸桜
道をしへ古墳の闇を鮮明に 加藤知世子
道をしへ塚の上より翔ちにけり 篠原鳳作
道をしへ天守きはめて何ありと 橋本榮治 麦生
道をしへ天神様のいふとほり 山下かず子
道をしへ奥の細道どこまでも 山本 忠壯
道をしへ岬の鼻に出てゐたり 塩川雄三
道をしへ帰郷の吾と知りて飛ぶ 大串 章
道をしへ教へて置きて帰り行く 相生垣瓜人 明治草抄
道をしへ止るや青く又赤く 阿波野青畝
道をしへ法のみ山をあやまたず 杉田久女
道をしへ翔ちし糺(ただす)の祭かな 後藤夜半
道をしへ跳ね跳ね昭和永きかな 平畑静塔
道をしへ道など教えてはをらぬ 倉田紘文
道をしへ錻力細工の如く居る 藤後左右
道をしへ雨降りいでゝ失せにけり 五十嵐播水 播水句集
道をしへ飛びたるあとに何もなし 笹目翠風
はんめうの背後にそっと息詰めて 高澤良一 ぱらりとせ
はんめうのふつと消えたる岩の色 高澤良一 ももすずめ

以上
by 575fudemakase | 2014-07-11 00:15 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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