熊手

熊手

例句を挙げる。

お手頃の熊手は店のとっつきに 高澤良一 随笑 
かつぎ持つ裏は淋しき熊手かな 阿部みどり女 『微風』
かどはかされて熊手ゆくごと夕日の中 高澤良一 ももすずめ 
ささやかな熊手を買つて帰りけり 角川春樹
その艶の納め熊手のおかめかな 行方克己 昆虫記
どれにせうずんと下がって熊手見る 高澤良一 燕音 
にぎにぎしく熊手鯛やら小判やら 高澤良一 燕音 
ひたすらにおかめの器量熊手撰る 高橋淡路女 淡路女百句
むにゃむにゃとやりて熊手に値のつきぬ 高澤良一 燕音 
ペアルック一つの傘で熊手買ふ 松沢満里子
一仕事せしごと熊手負ふてくる 高澤良一 燕音 
人波に高く漂ふ熊手かな 青峰集 島田青峰
仲見世を熊手かつぎし男くる 小田部 杏邨
何やらがもげて悲しき熊手かな 高浜虚子
俳諧の慾の飽くなき熊手買ふ 富安風生
値のあって値の無き熊手よく売れる 高澤良一 燕音 
切山椒買ふや熊手を子に托し 橋本冬樹
又一つ夜空へ積まれ古熊手 深見けん二
口紅や熊手のおかめ賢げに 高橋淡路女 梶の葉
口許の隠るるおかめ熊手かな 行方克己 昆虫記
囃されて最も小さき熊手買ふ 山内山彦
売約済み熊手どでんと真ん中に 高澤良一 燕音 
夜を寒う熊手のおかめ笑ひけり 石原八束 空の渚
夜寒の戸熊手をつくる灯のもれぬ 西島麦南 人音
夜深くおかめの笑ふ熊手かな 石鍋みさ代
女家族に熊手のおかめ加はりぬ 毛塚静枝
妓楼の灯花やかに落ちし熊手かな 雑草 長谷川零餘子
妻は妻の倖せ抱き熊手買ふ 宇咲冬男
小さき熊手小さきおかめも星を得ん 磯貝碧蹄館 握手
左手に熊手右手に切山椒 高澤良一 燕音 
手締めしてそれそれ熊手又売れた 高澤良一 宿好 
担ぎたる熊手が人をかき分くる 水見寿男
担ぎたる熊手見較べすれ違ふ 高橋千枝子
掌ほどの熊手の運を買ひにけり 荻原朋子
新旧の熊手高々行き交へる 高澤良一 燕音 
昼の電車にもの~しさの熊手かな 青峰集 島田青峰
月の谷戸あふ人のまた熊手もつ 木津柳芽
母が買ひ来て朝餉明るき熊手かな 新井声風
派手やかに〆て熊手の売れにけり 高橋淡路女 梶の葉
派手好きの御代のきらきら熊手かな 高澤良一 燕音 
灯表を何の落葉や熊手買ふ 月舟俳句集 原月舟
熊手かつぎてかへるもあきらけき月夜 石原八束 空の渚
熊手かつぐを墓提燈に照らさるる 石原八束 空の渚
熊手さゝげて練るが如くに戻りけり 青峰集 島田青峰
熊手の値耳打ちすれば「そりゃ無理だ」 高澤良一 燕音 
熊手また売れたり火打ち石をちょい 高澤良一 燕音 
熊手売ここ一番のゑびす顔 高澤良一 燕音 
熊手売る世辞のまともに押し出され 中村汀女
熊手売る冥途に似たる小路哉 渡辺白泉
熊手売る冥途のごとき小路かな 渡辺白泉
熊手売れ手締め漣なせりけり 高澤良一 燕音 
熊手売使い込んだる法被着て 高澤良一 宿好 
熊手売手持ちぶさたの股火鉢 高澤良一 燕音 
熊手店枯木のもとにきらびやか 高橋淡路女 梶の葉
熊手持つ拳と拳行き交へり 高澤良一 燕音 
熊手持つ空似の人や酉の市 高澤良一 宿好 
熊手来る又その向かう熊手来る 高澤良一 燕音 
熊手華麗軋む人ごゑ夜の天に 石原八束 空の渚
熊手見上ぐ顔幾万に闇流れ 石原八束 空の渚
熊手買うてま昼戻りぬ嬖 高橋淡路女 梶の葉
熊手買う人を立見の人の群れ 高澤良一 随笑 
熊手買つて千住旧道月明り 渡辺白峰
熊手買ひいささか富める心地せり 関森勝夫
熊手買ひたるは人形劇一座 市川千晶
熊手買ふうしろすがたを見せてゐる 伊東達夫
熊手買ふ何が何でも値切らねば 荒尾旨行
熊手買ふ値を声高にさだめけり 加藤覚範
熊手買ふ気っぷのよさが身上ぞ 高澤良一 燕音 
熊手買へといきなり腕をつかまるる 菖蒲あや あ や
熊手選る人品いやしからぬ人 高澤良一 燕音 
熊手選る粋な其角の心意気 高澤良一 燕音 
生涯の大女たり熊手買ふ 小島千架子
病む人に買うて戻りし熊手かな 高浜虚子
病室に届く熊手も酉の市 高濱年尾
百円の熊手には手をしめざりき 蒲生院鳥
祝儀置いて小さき熊手買ひにけり 長谷川かな女 雨 月
神棚の熊手煤けて神無月 相沢真知子
積み上げし納め熊手の禍福かな 行方克己 昆虫記
縁起物働き者の熊手だよ 高澤良一 燕音 
老教授小さき熊手を買ひゐたり 池上柚子夫
酉の熊手を作る一把の竹立てたり 梅林句屑 喜谷六花
酔うてゐる目元のいろや熊手売 高橋淡路女 淡路女百句
金箔に風きら~と熊手店 高橋淡路女 梶の葉
長家の三軒が夜をかけて酉の熊手をつくりゐる 梅林句屑 喜谷六花
風寒し熊手のおかめ頬白う 高橋淡路女 梶の葉
高々と熊手は掲げゆくものぞ 高澤良一 燕音 
高みより我を見るおかめ熊手かな 行方克己 昆虫記
その奥におかめが笑ふ大熊手 長谷川櫂 天球
ひらひらと金箔はげて大熊手 原石鼎
売れ残るおかめ笑顔の大熊手 村上洋子
大熊手かつぎ直すに小判鳴る 菖蒲あや あ や
大熊手かつぐしろじろ夜靄ひき 石原八束 空の渚
大熊手ふりかざしゆく小ざかしや 吉田未灰
大熊手まだ人波を抜け切れず 鶴原暮春
大熊手もう一押しに値の決まる 高澤良一 燕音 
大熊手売れしどよめきおこりけり 成瀬正とし 星月夜
大熊手売れし手打ちの又聞ゆ 高橋淡路女 梶の葉
大熊手売れし手締の渦の中 島野汐陽
大熊手売れたるを替見てゐたり 阿部みどり女
大熊手売れて手締めのよよいのよい 高澤良一 燕音 
大熊手手締めに見入る異国人 加賀さとし
大熊手担ぎ淋しき背中かな 星野椿
大熊手裏は貧しくありにけり 藤松遊子
大熊手顔の揃ひてかつぎけり 小澤碧童 碧童句集
行きつけの医者が舁きゆく大熊手 田中俊尾
見送りて次のバス待つ大熊手 小林勇二

以上
by 575fudemakase | 2014-11-25 00:22 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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