湯ざめ

湯ざめ

例句を挙げる。

ざうざうと湯ざめしてをり路次咄 久米三汀
すぐ湯ざめしさうなひとり暮しかな 藤崎久を
そこまで天の川、湯ざめすまじき羽織を借り(黒部) 荻原井泉水
つぎつぎに星座のそろふ湯ざめかな 福田甲子雄
なほ生きん闇の湯ざめは締めつくる 香西照雄 対話
ぬる燗を湯ざめの上に重ねけり 草間時彦 櫻山
ふと湯ざめ右の肩より生れけり 塙告冬
ゆずの香の湯ざめごこちになほのこる 田中冬二 麦ほこり
わが部屋に湯ざめせし身の灯を点もす 中村汀女
テレビ見る子を湯ざめると叱りけり 吉田 守一
ビデオに吾湯ざめのごとく登場す 能村研三 鷹の木
不和の灯のしづみて湯ざめ顔ひとつ 石原舟月
乾坤の光うしなふ湯ざめかな 木村蕪城
亡き母に叱られさうな湯ざめかな 八木林之助
人の閑奪ひ一閑湯ざめ来て 香西照雄 対話
剥製を女見てゐる湯ざめして 田村恵子
化粧ふれば女は湯ざめ知らぬなり 竹下しづの女 [はやて]
商談の折合いつかぬ湯ざめさな 佐藤 佐世
壁の絵の写楽に湯ざめうつりけり 細川加賀 生身魂
姿見に全身うつる湯ざめかな 菖蒲あや 路 地
小説の虜となりて湯ざめかな 綿谷吉男
川千鳥湯ざめおぼゆる昼さがり 上村占魚 鮎
後より掴まるるごと湯ざめせり 古賀まり子
恋めきて絨毯をふむ湯ざめかな 飯田蛇笏 雪峡
投句者に怨まれつづけ湯ざめせり 宮坂静生
掌のみかん冷たき湯ざめかな 滝田琴江
旅の夜の湯ざめ早しと思ひつゝ 上村占魚 鮎
昔をとこありけり湯ざめしたりけり 細川加賀 『玉虫』以後
星空のうつくしかりし湯ざめかな 松村蒼石 寒鶯抄
湯ざめしておのれに聞かす二た三言 鷲谷七菜子
湯ざめしてかつぱえびせん止まらない 内田美紗 魚眼石
湯ざめしてしまひしことを引金に 今橋真理子
湯ざめしてどうでもよいと思ふこと 片山由美子 水精
湯ざめしてなほ書きつづけゐる手紙 岩崎照子
湯ざめしてにはかの山気かむりけり 上田五千石
湯ざめしてのちのちのさもあらばあれ 長谷川双魚 『ひとつとや』以後
湯ざめしてもの食む音の身に返る 岡本眸
湯ざめしてよりちかぢかと汽車の音 細川加賀 生身魂
湯ざめしてより美しき海の紺 今井杏太郎
湯ざめしてゐる手がつづけ髪手入 波多野爽波 鋪道の花
湯ざめして一日の遠くなるおもひ 片山由美子 天弓
湯ざめして一終戦史よみふける 岩崎照子
湯ざめして二十世紀に遺されき 大屋達治 絢鸞
湯ざめして何かと儚ごとばかり 能村登四郎
湯ざめして古き映画を見たりけり 小宮山政子
湯ざめして君のくさめや十三夜 日野草城
湯ざめして夜の上陸諦めし 柴田道人
湯ざめして大きな月でありにけり 古舘曹人 樹下石上
湯ざめして大正の顔客観す 原子公平
湯ざめして夫婦老後を計りをり 高橋悦男
湯ざめして庭より闇を負ひもどる 井沢正江
湯ざめして廃墟の中に立つごとし 藺草慶子
湯ざめして心もとなし旅の宿 波多野爽波 鋪道の花
湯ざめして恋の焉りにゐるごとし 大石悦子 百花
湯ざめして或夜の妻の美しく 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
湯ざめして旅愁に似たる生家かな 保住敬子
湯ざめして晩年是非もなかりけり 長谷川双魚 『ひとつとや』
湯ざめして現の闇をひろげたり 長谷川双魚 『ひとつとや』
湯ざめして眉のあたりのうつろなる 片山由美子 水精
湯ざめして竹人形のうすみどり 御旅屋長一
湯ざめして純文学を好みけり 深見けん二
湯ざめして蕪村忌の夜の更けにけり 所 山花
湯ざめして遥かなるものはるかなり 藤田湘子
湯ざめして酒を垂らせる李白かな 小島 健
湯ざめして鏡が水のやうに見ゆ 八牧美喜子
湯ざめして鏡に他人めき映る 大熊輝一 土の香
湯ざめして鏡に命こめてをり 波多野爽波 鋪道の花
湯ざめして鏡の奥の狐顔 仙田洋子 橋のあなたに
湯ざめして陶淵明の書を閉づる 森田公司
湯ざめして頭の上にありし灯よ 波多野爽波 鋪道の花
湯ざめして顔の小さくなりにけり 雨宮きぬよ
湯ざめする気配の帯を締めにけり 小坂順子
湯ざめせしこと足先の知つてをり 稲畑汀子 汀子第二句集
湯ざめせし背に大いなる月かかる 中村汀女
湯ざめせし貌寒灯の下過ぐる 桂信子 黄 炎
湯ざめせり残雪は土より凹む 千代田葛彦 旅人木
湯ざめとは耳の浮き立つ思ひかな 今瀬剛一
湯ざめの顔薄倖にしてうつくしき 石原舟月
湯に入れば湯ざめをかこつ女かな 高浜虚子
狐火を見るべく湯ざめこゝちかな 高森清子
眉画くや湯ざめこゝちのほのかにも 清原枴童 枴童句集
花かるた湯ざめの羽織うち重ね 清原枴童 枴童句集
藤の穂絮の兎となれり湯ざめして 中村苑子
遠くまで海にごりゐる湯ざめかな 吉田紫乃
酢にむせしことより湯ざめ覚えけり 大熊輝一 土の香
鏡中に違ふ我ゐる湯ざめかな 小泉八重子
髪結ふに手間とりすぎて湯ざめかな 宇佐美輝子

以上
by 575fudemakase | 2014-12-04 00:06 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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