例句を挙げる。

*かんじきや一羽の兎肩にのせ 橋本鶏二
あたたかき雪がふるふる兎の目 上田五千石(1933-97)
いつも旅雪に疲れし野兔の耳 対馬康子 吾亦紅
うさぎうさぎ下校時間となりにけり 関口眞佐子
うさぎの手ほどの手袋編みあがる 西村和子 夏帽子
うさぎの木とやその花を愛づ滝よりも 林原耒井 蜩
うさぎはも月に映りて静かなりしずかなること死をひきよする 糸川雅子
うさぎほどの温もり膝に毛糸編む 西村和子 夏帽子
うさぎ小屋に春を陰気な兎たち 上野美智子
うさぎ屋のばあさんとゐる十二月 夏井いつき
うさぎ径谿のむこうも雪積り 和知喜八 同齢
うづくまる兎にはとり露の中 中田 剛
かの裔の贄とささぐる兎の血 栗生純夫 科野路
この春をうさぎは一羽ずつ斃る 宇多喜代子
この雪に何がな兎角(とかく)座禅かよ 広瀬惟然
しぐるゝや笹原もどる兎狩 寺田寅彦
ためらひしあとまつすぐに兎道 斉藤美規
どのやうに兎抱いても母なきなり 遠山陽子
どびろくや兎の肉は土臭き 瀧 春一
はつ春やきぎすの係蹄(わな)に山兎 三好達治 俳句拾遺
ひたすらに兎を逐へば比叡見ゆる 松尾いはほ
ももいろの光は空に海に溶け白兎海岸夕ぐれんとす 石川不二子
ももいろの欠伸をひとつ夜の兎 石寒太
ももさくら死は病室を兎跳び 浦野菜摘
よむは人麻呂ときに野兎激昂する 若森京子
わが血ひく者らしたがへ兎山 吉本伊智朗
セーターを着せられし子の兎跳び 福永耕二
ダービーの発馬にはもう間に合わぬ眠りすぎたる老兎一ぴき 上野久雄
デージーや意地悪さうな兎の眼 西村和子 夏帽子
バッグより白兎のごときスキー靴 奈良文夫
ブルタァニュ帽うさぎのごとし爽かに 小池文子 巴里蕭条
ポポポポとタンポポ笑う兎跳び 岸本マチ子
一兎死に孤兎霜月の耳垂るる 川口重美
一揆塚野をほうほうと兎狩 中拓夫 愛鷹
一本の針金で足る野兎の罠 山口白露
七夕に出でて兎も野をかけれ 酒堂 俳諧撰集「藤の実」
万両は兎の眼もち赤きかな 千代女
万両やふつと兎の目となりて 平井照敏 天上大風
万愚節寝すぎた兎を身ぬちに飼ふ 磯貝碧蹄館 握手
万緑や血の色奔る家兎の耳 河合凱夫
三七忌穴ばかり掘る兎の仔 鳥居美智子
亀は歩み兎は眠る長閑かな 尾崎紅葉
争はぬ兎の耳やかたつぶり 榎本其角
二兎を追ふほかなし酷寒の水を飲み 有馬朗人 母国
二兎を追ふ蚤二匹とも逃しけり 会津八一
二羽と言ひ兎は耳を提げらるる 殿村菟絲子 『菟絲』
五月憂し子うさぎ抱きて旅せむか 所山花
人間がときどきかかり兎罠 今瀬剛一
人間の足がかかりぬ兎罠 福田蓼汀 秋風挽歌
仔兎の耳透く富士の山開き 飯田龍太
佗助の冥き首すじ走兎図に 荻原久美子
倒木を兎も犬もをどり越え 川上蜆児
元日や忘られてゐし白兎 飯田龍太 山の木
兎がはこぶわが名草の名きれいなり 阿部完市
兎とびして野兎になりきりぬ 桑原三郎 花表
兎とも亀ともなれず梅ふふむ 薄木千代子
兎と眼合はさぬやうに罠はづす 佐藤五秀
兎にはうさぎのしつぽあたたかし 野村喜久子
兎にも亀にも内緒冷し瓜 星野麦丘人
兎に摘むたんぽぽ満たし聖週期 原コウ子
兎の仔みんな黒くて夕涼み 飯島晴子
兎の目ほどの眼をして暑の兆す 猪俣千代子 秘 色
兎の目春雷沖に出でにけり 小川軽舟
兎の瞳はどこ見てをるよ脱穀どき 桜井博道 海上
兎の耳吹雪を笛と聞くことも 新谷ひろし
兎みな干菜の風に耳たてて 平沢桂二
兎も片耳垂るる大暑かな 芥川龍之介(1892-1927)
兎も角も御用納に漕ぎつけし 松山一雪
兎も角雪降るは降るはと初電話 岩井 柳蛙
兎ゆきしあとのみ散りて深雪なり 及川貞 夕焼
兎より亀が早しと日向ぼこ 西川 五郎
兎より覚めたる一戸初氷 神尾久美子 桐の木以後
兎を得ずくさびらなんど得て帰る 寺田寅彦
兎出づ村に小さな浅間(せんげん)さん 高澤良一 ぱらりとせ 
兎愛し前菜なればなほ旨し 櫂未知子 貴族
兎抱く二人の少女露けしや 山田みづえ 草譜
兎杵月物語残すべし 石川桂郎 高蘆
兎死に夜となり牡丹雪が降る 川口重美
兎汁梁をねずみの走りけり 成瀬櫻桃子
兎波マーガレットに駈け寄りぬ 高澤良一 さざなみやっこ 
兎狙ふ銃口憎むほど暗し 加藤知世子
兎狩すみたる牧の扉を閉めて 佐藤念腹
兎狩する頃合の雪降りし 居附稲声
兎狩ふたたび牡丹雪となる 依田由基人
兎狩枯木枯枝鳴らしつゝ 西沢破風
兎狩隣の国も山ばかり 大峯あきら
兎網張りし合図の笹あがる 白川北斗
兎網張り果てし松や冬の山 碧雲居句集 大谷碧雲居
兎罠いびつに山の月昇る 江部二峰
兎罠かけし昂り子の屯 村上しゆら
兎罠もつ山賊の眼の少年 赤座閑山
兎罠雪をくぼめてありにけり 井桁蒼水
兎落つ雪まみれにて陰赤く 加藤知世子 花寂び
兎見斯う見ついばむは何寒雀 高浜虚子
兎親子福寿草亦親子めく 草田男
兎角して命あればぞ革衾 高浜虚子
兎角して旅の夜明ぞ花の春 言水
兎跳びしてガラス戸を過ぎる子のうしろ民話の野は青むなり 春日真木子
兎跳んで跳んでとどかぬ秋夕焼 鈴木栄子
兎追ひし山こそ思へ葛の花 所山花
兎追ふ勢子に雇はれ杣の子等 有本銘仙
兎追ふ林中に声満ちにけり 加藤憲曠
兎飼はれ小学校に立志の碑 坂口匡夫
兔穴他界の闇を見るごとし 大石悦子
兔罠作りてよりは雪降らず 若土 白羊
全身を鼓膜のやうに夏兎 大石雄鬼
冬嶺青く睡りさめたる兎の瞳 加藤楸邨
冬菜喰む兎すなほな目をもちて 高岡静子
凍谷に耳利いてゐる兎かな 大峯あきら 鳥道
初春や一刀彫りの神兎 松本山雀
初月や兎の臼の作りかけ 支考
初雪に兎の皮の髭作れ 雪の中に兎の皮の髭作れ 松尾芭蕉
初雪の市にうらばや雉子兎 水田正秀
勃海に傾ける野の兎狩り 石田波郷
動物園園児の点呼うさぎの前 高澤良一 寒暑 
十六夜や兎の型に切る林檎 平林恵子
十月の兎を園児抱っこして 高澤良一 寒暑 
名月や兎の糞のあからさよ 超波
吹越(ふっこし)に大きな耳の兎かな 加藤秋邨 吹越
国分尼寺静かに消えて白兎 攝津幸彦
土間に投ぐすでに目方の兎の音 森総彦
城内に兎狩する枯野かな 野村泊月
墓地にでる兎のワギナ夢の火事 安井浩司 赤内楽
声もなく兎動きぬ花卯木(うつぎ) 服部嵐雪
夏の兎飢えたり夢もみていたり 宇多喜代子
夜ざくらの下にあそべる兎かな 岸風三楼 往来
夜の黒猫 雪の白兎 実態のないもの飼い馴らし幻想の街に住む 梓志乃
夜露触る耳を垂らして白兎 長谷川かな女 花 季
大寒や兎は菜屑こぼしつづけ 加藤かな文
大風の越後うさぎは耳短し 斉藤美規
子兎に歯の生えかかる春の闇 増田陽一
子兎の耳折れあそぶ芋嵐 長谷川白菊子
学校をからつぽにして兎狩 茨木和生 遠つ川
学校始兎の檻に先づ集まり 町田しげき
完璧なソナタぶるとん兎耳 折笠美秋 虎嘯記
家兎の耳しづかに月をうらがへす 磯貝碧蹄館 握手
家兎逃ぐる蜀黍畑の盆の月 石原八束 空の渚
寂しめば兎たしかに吊られをり 柿本多映
寒の暮兎の箱に足ふれて 百合山羽公 故園
寺の障子の近くへ兎狩り立てし 廣江八重櫻
小兎や真白の足袋に父とゐて 中山純子 茜
少年の夜々の夢なる兎罠 石塚友二 光塵
居つゞけに禿は雪の兎かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
屎をのこす野兎のねどころしどみ咲く 飯田蛇笏 春蘭
山の兎狩りおろす湖の氷かな 菅原師竹句集
山兎跳ぶよ初日にさそはれて 小沢満佐子
山羊を飼へとふ兎飼へとふ春待てば 及川貞 榧の實
山越えて来る獅子舞に兎網 米沢吾亦紅
嶽兎貂にはらわたぬかれけり 西本一都
平家武者敗走のみち兎罠 國本正巳
年つまる闇にことこと兎ゐて 桜井博道 海上
年逝くや兎は頬を震はせて 飯島晴子
幻燈や冬木のごとく兔死す 対馬康子 吾亦紅
床下に兎飼ふ家の初日かな 癖三酔句集 岡本癖三酔
恋の刻急げ アリスの兎もぐもぐもぐ 中村憲子
恐山閉ざし麓の兎罠 松本進
抱いてゆく兎遊ばす花野かな 比叡 野村泊月
接骨木咲いて耳標の青き兎たち 林翔 和紙
撃たれし血口に含みて兎死す 野見山朱鳥
放課後の兎当番桜草 竹川貢代
料峭や骨をのこして兎汁 日原傳
新涼のましろき兎飼はれをり 阿部みどり女
旅人の兎追ひ出す夏野かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
日の入りをみている陸の白兎 宇多喜代子
春の兎吐息の音に草を噛む 林翔 和紙
春の土兎も吾子も跳ね上手 市ヶ谷洋子
春昼の子兎抱かる耳伏せて 沢 聰
春浅し白兎地をとぶ夢の中 飯田龍太
月の兎皆コスモスに飛ばせたし 龍胆 長谷川かな女
月の団子兎~に偸まれな 尾崎紅葉
月球の兎が育つ春の草 原裕 『王城句帖』
朔風やわら一本を噛む兎 五味真穂
朝寒の腕の子まろし兎見る 川口重美
朝寒む耳紅い箱の兎洪水をのがれてあり 安斎櫻[カイ]子
木賊原小兎はねる霰かな 幸田露伴 江東集
末枯へ真白な兎走り出す 瀧澤伊代次
朴の葉をいちまい噛みて兎罠 木内彰志
松虫や兎の道の茂りあふ 野狂
松過ぎや兎角こなれぬ腹のもの 石塚友二 光塵
枇杷の木と兎にありし鞭のあと 栗林千津
枯れすすき伏しては兎走らする 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
枯葎兎の出づる事も無し 尾崎迷堂 孤輪
柴刈の鼻先をとぶ兎かな 吉武月二郎句集
栗のいが兎の糞や所々 寺田寅彦
格子より街を見つめている兔 対馬康子 吾亦紅
榧の実の目をそらしたる兎波 吉田素糸
檻かじる兎夜半も梅が散る 坪内稔典
次の間に玉兎はこびぬ新走り 水内慶太
歯朶刈りしところに仕掛け兎罠 宮脇和正
残雪に兔のみちと鳥のみち 穴井 研石
残雪を穿つあまたの野兎の糞 福永耕二
水仙や兎の耳も旭影 荘丹
水温むらし仔兎の耳の奥 飯島晴子
水滴の兎を秋の灯に放つ 相生垣瓜人 微茫集
沖を走る波の白兎や柿接木 中拓夫
沖波の兎のごとし葉月了ゆ 小沢萩雨
波間からぴんと出たり浦の玉兎(つき) 幸田露伴 谷中集
涅槃図の裾の巻きぐせ兎泣く 田上さき子
涼しさや湖を跳ぶ兎波 矢島渚男 船のやうに
渤海に傾ける野の兎狩り 石田波郷
湯治客炉辺に加はり兎汁 松尾緑富
炭焼が兎の罠を掛けに行く 滝沢伊代次
無月なる庭に出てゐし家兎 原裕 『新治』
父子風邪兎のたつる音に臥す 古沢太穂 古沢太穂句集
狡兎死し良狗煮られて春行きぬ 寺田寅彦
独活掘りのまたつかまへぬ兎の子 吉武月二郎句集
猟犬が嗅ぎていぶかる兎罠 米澤吾亦紅
猿どのの夜寒訪ひゆく兎かな 蕪村
猿どのゝ夜寒訪ゆく兎かな 蕪村 秋之部 ■ 山家
玉霰月の兎が仕業かな 柳原極堂
疲れては風邪ながびかせ二兎を追ふ 佐野美智
白きうさぎ雪の山より出でて来て殺されたれば眼を開き居り 斎藤史
白き兔春風にかたまり売られゐる街ゆきて婚のこともしづけし 米川千嘉子
白丸のなかのいくつの白兎 阿部完市 春日朝歌
白兎あすあさってを吐きつくす 夏石番矢 神々のフーガ
白兎いで来よ気多の岬は真みどりに 鷲谷七菜子 天鼓
白兎はたらきはじめていて鼓声 阿部完市 春日朝歌
白兎月に住みしを語り草 鈴木栄子
百千の白兎駈け来る冬の浜 山田みづえ
盆地の底うさぎのからだからくもる 四ッ谷 龍
直立の兎の耳や風光る ともたけりつ子
眠る子の息嗅ぐ月の兎かな 仙田洋子 雲は王冠以後
短日の兎に白き山ばかり 宇佐美魚目 天地存問
短日や兎つまづく木の根っこ 龍岡 晋
秋草を鳥羽絵の兎高掲げ 高澤良一 宿好 
稲刈後の校庭をあるく白兎 中拓夫 愛鷹
穂すゝきのなみ飛越ゆる兎かな 大原其戎
立春や月の兎は耳立てゝ 星野椿
端山越す兎見ゆるや蕎麦の花 三輪未央
箱の兎の瞳をさがし得て颱風去る 桜井博道 海上
紅葉ぬくく鳥羽絵の兎現はれし 文挟夫佐恵 黄 瀬
紫蘇は実に兎やわらかく土掘る 伊藤淳子
絵馬兎金眼をきかす月の寺 大木あまり 山の夢
絹機を織るやかゞよふ白兎 中村草田男
緑色とくるい兎の一淋し 阿部完市 春日朝歌
罠はづし提げし兎の長かりし 青葉三角草
置炬燵雪の兎は解けにけり 正岡子規
腹当の月の兎や吾子育ち 宇佐美輝子
臍の緒を母屋にしまひ兎狩る 大石雄鬼
臥床よりひくくてうるむ兎の目 宇多喜代子
花過ぎの兎を抱けば脈打てり D・J・リンズイー
苗木毎に野兎の歯あとや雪解風 冬葉第一句集 吉田冬葉
若菜手に兎当番登校す 佳藤木まさ女
茅花噛む戯絵の兎になりたくて 佐藤鬼房
茅花野に兎の如く君待つも 小池文子
茶の花に兎の耳のさはるかな 暁台
落栗や兎の遊ぶ所なし 成美
葬列の兎の罠を過ぎにけり 大木あまり 雲の塔
薄氷や兎をころす童唄 市川千晶
藤すれすれの月兎角して雲うらへ 飛鳥田[れい]無公 湖におどろく
藤の穂絮の兎となれり湯ざめして 中村苑子
裏山の残雪になほ兎罠 高濱年尾 年尾句集
見晴らしは兎も角雪渓よぎるとせん 高澤良一 宿好 
豆あらす兎の沙汰や秋の雨 士朗
貨車過ぎて白粉花の散る兎舎の雨 宮武寒々 朱卓
赤兎の攀ぢ上る見ゆ雲の峰 石井露月
足跡の兎と知れてこはさなく 稲畑汀子
躍る胸持ちてありし日の兎狩 小木ひろ子
追うてゐる兎との距離ちぢまらず 戸沢寒子房
逃げて逃げて逃水となる兎かな 中井黄燕
逆吊りの兎を軒に麓村 藤木倶子
遠き灯は兎眼雪の降りに降る 大木あまり 山の夢
遠まきに杣のぞきをり兎罠 美柑みつはる
遠嶺白野兔ももう冬毛なる 依田明倫
遠野火や兎が出でし話など 嶋田麻紀
野うさぎの耳に色なき英彦の風 矢野緑詩
野兎ねらう焼け木の鷹に雪解かな 飯田蛇笏 霊芝
野兎の出て草原の岩やわらか 長谷川かな女 花 季
野兎の真面目な貌と野に出会ふ 松尾節朗
野兎の糞ほろほろと野焼あと 上野さち子
野兎の糞岩を掴みてたしかめぬ 長谷川かな女 花 季
野兎の跳ぶさきざきの霜の岩 斉藤夏風
野兎わたる濁りすぐ消ゆ水芭蕉 澤田 緑生
野兔をなげき冬旱をなげく 曽我 鈴子
野遊びの子にひつじ雲兎雲 根岸善雄
金雀枝や兎皮買の車過ぐ 小池文子 巴里蕭条
針金の輪のみにあはれ兎罠 福田蓼汀 秋風挽歌
銀(かね)もてば兎角かしこし須磨の月 上島鬼貫
門前の烏兎匆匆や桐の花 宇多喜代子 象
陸の六月兎の前歯みごとなり 津沢マサ子 楕円の昼
雨が打つ白兎神社の焚火跡 木村蕪城 寒泉
雨月なり兎跳ねゐる楽茶碗 矢吹嘉な江
雨音にかくるる月の兔かな 上田日差子
雪が降る目をみひらきし子兎に 工藤 義夫
雪に睡り 真夜 野兎の来るホテル 伊丹公子
雪の野の兎華麗な罠に陥つ 能村研三 騎士
雪原の兎の足跡藪目指す 斉藤志津子
雪原を跳び跳ぶ兎一未来 中島斌雄
雪崩あと兎真白く死にゐたり 田原玉乃
雪嶺颪を毛に立て兎逃げまどふ 加藤知世子
雪掻いて女は野兎の息したる 対馬康子 純情
雪晴の月夜をたのみ兎罠 桑田青虎
雪晴夜夜泣峠をうさぎ跳ぶ 赤尾兜子
雪煙りして走りしは兎かな 大井戸辿
霙るるや野兎藪に息ひそめ 沢 聰
青簾幇間やめて兎児を抱く 宮武寒々 朱卓
鯉のぼり兎に影を落しけり 大串章 百鳥
鰻食ひあくまでも二兎追ふ話 川村紫陽
鳥羽絵より兎出て曳くからす瓜 石崎多寿子
鳥骨鶏兎と飼われ小六月 磯部千草
鳴き兎鳴きしとおもふ湖の月 大島民郎
鳴兎霧来てこゑのやはらぐも 沼澤石次
鶏うさぎ生れて木曾の青あらし 魚目
鶏小屋に兎も四五羽夏休 生駒清三
けふにしゞめて、追善いとなみけるに申遺す
黄砂降り籠にけばだつ白兎 横山房子

以上
by 575fudemakase | 2014-12-05 00:17 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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