湯婆

湯婆

例句を挙げる。

いにしへの遊女といぬる湯婆かな 東洋城千句
とゝさんに妻のまゐらす湯婆かな 西島麦南 人音
なき母の湯婆やさめて十二年 夏目漱石 明治二十八年
ひとり言ぬるき湯婆をかゝへけり 正岡子規
ほか~と花の月夜の湯婆かな 渡邊水巴
みたくなき夢ばかりみる湯婆かな 久保田万太郎 草の丈
もてなしに大き湯婆年の宿 高澤良一 ねずみのこまくら 
よき眠り欲りす湯婆に足そろヘ 富安風生
ジードの書嬰児の湯婆替えてまた 三谷昭 獣身
一夜明け浅間へと撒く湯婆の湯 栗生純夫 科野路
亡き妻の湯婆借りてあたたかし 水野 柿葉
信心はさめることなき湯婆かな 増田龍雨 龍雨句集
冷え尽す湯婆に足をちゞめけり 子規句集 虚子・碧梧桐選
勤行に起別たる湯婆かな 炭 太祇 太祇句選
又しても足で湯婆を叱るかな 大谷句仏
古庭や月に湯婆の湯をこぼす 子規句集 虚子・碧梧桐選
古湯婆形海鼠に似申すよ 正岡子規
夢よりは先へさめたる湯婆哉 横井也有 蘿葉集
失職を妻に告ぐべし湯婆冷ゆ 小林康治 玄霜
客降りし橇に残れる湯婆かな 棚元花明
寂寞と湯婆に足をそろへけり 渡辺水巴
巻きくるむおのれの湯婆児の湯婆 河野静雲 閻魔
年送る旅寝の湯婆ほてりけり 渡邊水巴 富士
我死して湯婆生きたる夢を見る 不倚
投錨と思ふ湯婆でありにけり 松山足羽
抱いて見る彼岸の湯婆埓もなや 萩原麦草 麦嵐
木菟ちかし湯婆の冷えはやき日は 久保田晴朗
梅ひらく夢はつはつに湯婆抱く 金尾梅の門 古志の歌
梅咲いて湯婆の塵も二七日 西島麦南 人音
湯が沸いて湯婆今も保健室 兼久ちわき
湯婆(ゆたんぼ)や忘じてとほき医師の業 水原秋桜子(1892-1981)
湯婆こぼす垣の暮雪となりにけり 飯田蛇笏 山廬集
湯婆さめて江亭に雨いまだ休まず 歌原蒼苔
湯婆して塔なき國に宿りけり 安東次男 裏山
湯婆と書けば書いたで笑われる 宇多喜代子
湯婆などむかしむかしを売る小店 杏田郎平
湯婆にのせ大足と思ひけり 今瀬剛一
湯婆に夜の幸福の足なづむ 米澤吾亦紅
湯婆に湯そそげば鳴れり孤りなり 猿橋統流子
湯婆に片足のせて思ふこと 岬雪夫
湯婆に片足のせて逝きしとか 池内たけし
湯婆に足そろへのせ誕生日 菖蒲あや
湯婆に足遊ばせて病快し 河野静雲 閻魔
湯婆の一つころがる杜氏部屋 高木石子
湯婆の一温何にたとふべき 高浜虚子
湯婆の位置かはらずに睡りをり 相馬妙花
湯婆の口をずうつと閉めてゐる 杉野一博
湯婆の夜戦中に似て非なる 宇多喜代子 象
湯婆の恩やまとことばもて酬ゆ 廣江八重櫻
湯婆の淋しく高し子の寝顔 雑草 長谷川零餘子
湯婆の湯わかす術さへなかりけり 久保田万太郎 流寓抄
湯婆の湿りを抱いて眠りけり 辻桃子
湯婆の袋干さるる国分尼寺 浅井陽子
湯婆の都の夢のほの~と 高浜虚子
湯婆やまだなきがらの足もとに 長谷川櫂 虚空
湯婆や忘じてとほき医師の業 水原秋櫻子
湯婆や我身にあらぬ膝頭ら 楠目橙黄子 橙圃
湯婆や猫戻りたる月の縁 島村はじめ
湯婆や猫戻り来し月の縁 島村元句集
湯婆や生き永らへし物の恩 鈴木花蓑句集
湯婆や部屋の四隅は風棲める 徳永山冬子
湯婆をひつそりと抱く齢かな 能村登四郎 天上華
湯婆をもらうて高野山泊り 北村多美
湯婆を胸にかかへて音たてて 斉藤夏風
湯婆入れて錦の夜着のふくれかな 岡本松浜
湯婆冷ゆることに及ばぬ力かな 尾崎迷堂 孤輪
湯婆抱いて大きな夢もなかりけり 大須賀乙字
湯婆抱きて母の匂ひを想ひ出す 河野南畦 湖の森
湯婆抱きひとりぽつちで夜を更かす 菖蒲あや
湯婆抱きまこと職なき手足かな 小林康治 玄霜
湯婆抱き妻謀らむとはかりをり 小林康治 玄霜
湯婆抱く余生といふは佗しくて 栗生純夫
湯婆抱て大きな夢もなかりけり 大須賀乙字
湯婆煖炉臥床あたゝかに読書かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
湯婆熱し瑣事にかかはりなく臥せば 三橋敏雄
湯婆踏で淡雪かむや今土用 子規句集 虚子・碧梧桐選
熱湯をむさぼりこぼす湯婆かな 西島麦南 人音
爪先より夢に入りゆく湯婆かな 永方裕子
生れし児に湯婆二つをかしづかす 下村ひろし 西陲集
生涯のあはたゞしかりし湯婆かな 村上鬼城
病して人にならへる湯婆かな 喜谷六花
病室の湯婆の側や福寿草 広江八重桜
目さむるや湯婆わづかに暖き 子規句集 虚子・碧梧桐選
眠る山と湯婆を裾にねむらなむ 村越化石 山國抄
碧梧桐のわれをいたはる湯婆哉 正岡子規
祝宴に湯婆かゝへて参りけり 子規句集 虚子・碧梧桐選
老ぼれて子のごとく抱く湯婆かな 飯田蛇笏 霊芝
襖絵の梅や湯婆賜りて 松本 進
諸歯落つ夢あはれ湯婆蹴りたるか 石塚友二 方寸虚実
起さるる覚悟の湯婆抱きをり 下村ひろし 西陲集
足のべしところに湯婆ありしこと 堤すみ女
足のべてこだはりあつき湯婆かな 飯田蛇笏 山廬集
路地の人口錆び湯婆の捨ててあり 菖蒲あや 路 地
遼東の夢見てさめる湯婆かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
雨足をゆるし給はる湯婆かな 渡邊水巴
をさな児に湯たんぽ二つ砦なす 石塚友二 光塵
亡骸に冷え尽したる煖甫(たんぽ)哉 夏目漱石 明治二十八年
夜寒さの湯たんぽ一つに身を委ね 高浜年尾
湯たんぽをたしかめて足眠りけり 千葉 仁
湯たんぽを押し出しふかく眠りゐし 篠原梵 雨
湯たんぽを替へるナースは異国の娘 大和田享子
湯たんぽを蹴落して子は夜も育つ 今瀬剛一
湯たんぽ沸かす痩せし野良牛一頭立ち 金子兜太
縫ひあげし湯たんぽ袋良寛忌 山田みづえ

以上
by 575fudemakase | 2014-12-18 00:49 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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