冬の蜂

冬の蜂

例句を挙げる。

あたたかく冬蜂蟻に逢ひにけり 加藤楸邨
あはれとも言はず冬蜂掃きおろす 篠田悌二郎 風雪前
今死にし冬蜂の骸掌にかろき 内藤吐天 鳴海抄
冬蜂が光るやジヤムの罐開ける 内藤吐天 鳴海抄
冬蜂と我とエスカレーター天にゆく 加藤楸邨
冬蜂の創つく騎士のごとく這ふ 岡部六弥太
冬蜂の尻てらてらと富士の裾 秋元不死男
冬蜂の屍や伸びるだけ足を伸ばし 今瀬剛一
冬蜂の死と闘へる巌の上 野見山朱鳥
冬蜂の死にどころなく歩きけり 鬼城句集 村上鬼城
冬蜂の死ぬ気全くなかりけり 原田喬
冬蜂の溺死といふは疑はし 星野麦丘人
冬蜂の飛ぶまでを見て海峡去る 河合凱夫 飛礫
冬蜂の骸は針を納めゐず 西内魚州
冬蜂は死ぬなり地軸しづかにて 加藤楸邨
冬蜂よ怒りに馴るることなかれ 加藤知世子
凍蜂や玳の翅うちかさね 内藤吐天 鳴海抄
巣ごもりの冬蜂尻が入りきれず 加藤知世子 花寂び
指先で触る冬蜂の生きてをり 古川充子
眼前にて冬蜂の死の刻到る 内藤吐天 鳴海抄
粗朶の中から冬蜂の眼かな 山本種山
顔死にてゐし冬蜂の針を出す 加藤知世子 花寂び
お別れの花より出でし冬の蜂 如月真菜
たんぽぽの青き一座に冬の蜂 阿部みどり女
ふたゝび見ず柩の上の冬の蜂 山田みづえ
一人居の窓に一匹冬の蜂 八崎 菊江
丁石の四面ざらつく冬の蜂 上窪則子
人をさす剣はさびて冬の蜂 正岡子規
仏頭のごとくに冬の蜂の巣は 夏井いつき
仏飯に来てそれきりの冬の蜂 林田紀音夫
先頭の冬の蜂ほど侠気あり 相原左義長
冬の蜂おさへ掃きたる箒かな 高野素十
冬の蜂けさ金箔のなきがらに 吉田紫乃
冬の蜂仁王の力瘤を這ひ 田尻史朗
冬の蜂勢ひを玻璃にとりもどし 阿部みどり女
冬の蜂尻を耀らし爆心地 岸風三楼
冬の蜂日を得しものは力抜き 豊長みのる
冬の蜂日当たる方を見てをりぬ 小河洋水
冬の蜂歩みて蔵の土こぼす 望月皓二
冬の蜂死して侠気を失わず 相原左義長
冬の蜂死のしばらくは身の腫れて 永田耕衣 驢鳴集
冬の蜂殺してわれは丘に在り 大屋達治 絢鸞
冬の蜂浮きて安らう猫の椅子 上原勝子
冬の蜂玻璃に勢をとりもどし 阿部みどり女
冬の蜂病舎の硝子抜けがたし 西東三鬼
冬の蜂紙の音して掃き出さる 阿部静雄
冬の蜂翔たざれば死ぬ翔てば死ぬ 辻田克巳
冬の蜂聖画しづかに緋に燃えつ 小池文子 巴里蕭条
冬の蜂脚長く垂れ陽に酔へり 内藤吐天 鳴海抄
冬の蜂花買ふ金は惜しまずに 石田あき子 見舞籠
冬の蜂落ちてはのぼる玻璃の影 阿部みどり女 月下美人
冬の蜂落ちて息してゐたりけり 右城暮石 声と声
冬の蜂見るとしもなく日向ぼこ 田中冬二 俳句拾遺
冬の蜂這ひをり空の蒼さかな 出水月舟
名刺尽き石の上には冬の蜂 和田幸司
吾が脱ぎしものにまつはり冬の蜂 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
山茶花の日向ぬくさや冬の蜂 西山泊雲 泊雲句集
干し物によろよろのぼる冬の蜂 大澄利江
廃材に縋りて歩む冬の蜂 武田光子
我れの掌に冬の蜂の屍盧遮那仏 和田耕三郎
掃き寄せし塵の中より冬の蜂 黛 まどか
日に酔ふて居るかとも見え冬の蜂 千本木 溟子
深き軒に冬の蜂の巣微笑の母 大井雅人 龍岡村
空の隆起を見つゝ死なざる冬の蜂 磯貝碧蹄館 握手
竹寺の軒を歩きて冬の蜂 岸本尚毅 鶏頭
竹林に透く空青し冬の蜂 原石鼎 花影以後
粗塩に紛れていたり冬の蜂 橋石 和栲
絶筆に来て冬の蜂翅たたむ 石田あき子 見舞籠
翅待たぬ如くに歩み冬の蜂 浅見さよ

以上
by 575fudemakase | 2014-12-23 00:08 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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