牡蠣飯

牡蠣飯

例句を挙げる。

ゆくりなく客とくつろぐ牡蠣飯に 片桐美江
牡蠣飯のうらに浜名湖浪さむし 百合山羽公 故園
牡蠣飯やいつより夫を待たずなりし 大槻千佐
牡蠣飯を炊く古釜を磨きけり 岩崎富美子
牡蠣雑炊われら明治に育ちけり 伊東余支江
牡蠣雑炊心通へる人と居て 佐藤絹子
西空透く夜は牡蠣雑炊ときめ 北原志満子
さそはれて千鳥を聞きに牡蠣船へ 清原枴童 枴童句集
ナプキンの角に日あたり牡蠣料理 桂信子 遠い橋
レモン添え外食めきぬ牡蠣フライ 高澤良一 寒暑 
十月や牡蠣舟を出てたたかひに 森澄雄 雪櫟
吹きあれる夜の牡蠣料理一人分 澁谷道
大阪にまたなき雪や牡蠣船へ 大橋桜坡子
岸の灯に牡蠣船の灯のはなれけり 尾崎迷堂 孤輪
広島の暮れて牡蠣船灯る頃 松本圭二
廓ぬちやまた牡蠣舟へ下りる路地 後藤夜半 翠黛
揺れてゐることを忘れて牡蠣船に 稲畑汀子
橋に来て牡蠣舟もなし枯柳 雑草 長谷川零餘子
水底に死魚の骨揺れ牡蠣舟揺れ 桂信子 黄 瀬
灯をともし牡蠣舟さらに暗くなる 後藤立夫
牡蠣フライ、ジョン・F・ケネディー忌であった 池田澄子
牡蠣フライひとの別れに隣りたる 加藤楸邨
牡蠣フライ食べ十二月八日かな 石川文子
牡蠣舟とわかる一つが帰り来る 児玉輝代
牡蠣舟に上げ潮暗く流れけり 杉田久女
牡蠣舟に天満の市の焚火見ゆ 後藤夜半 底紅
牡蠣舟に年惜しみけり太田川 冨田みのる
牡蠣舟に揺られごころの旅情かな 五十嵐播水 播水句集
牡蠣舟に波の明暗寄せ返す 稲畑汀子 汀子第二句集
牡蠣舟に流るる塵も夜なれや 宮部寸七翁
牡蠣舟に猶人目ある頭巾かな 塩谷華園
牡蠣舟に舞妓が乗れば灯の揺るる 梶山千鶴子
牡蠣舟に裏より見たる淀屋橋 三木由美
牡蠣舟に逢ふ約束の時来り 高濱年尾 年尾句集
牡蠣舟に雨宿りせり淀屋橋 冨田みのる
牡蠣舟のしづかなる灯の上の街 比奈夫
牡蠣舟の並んで氷る干潟かな 古白遺稿 藤野古白
牡蠣舟の六つの日除一つ破れ 高濱年尾 年尾句集
牡蠣舟の味噌の匂ひが酔誘ふ 星野椿
牡蠣舟の女の誰も安芸門徒 田中冬二 俳句拾遺
牡蠣舟の手摺すれすれ夜の汐 下村梅子
牡蠣舟の灯に海の靄流れけり 石原八束
牡蠣舟の灯りゐ人気なき障子 後藤比奈夫 初心
牡蠣舟の舳をゆく月の芥かな 岸風三樓
牡蠣舟の首かしげたる小行燈 今泉貞鳳
牡蠣舟へ下りる客追ひ廓者 後藤夜半 翠黛
牡蠣舟やよべの小火の穢うちかづき 後藤夜半 翠黛
牡蠣舟や旅の難波の冬こもり 尾崎紅葉
牡蠣舟や芝居はねたる橋の音 島村元
牡蠣舟や障子細目に雪を見る 高橋淡路女 梶の葉
牡蠣舟を出るや牡蠣割既になし 五十嵐播水 播水句集
牡蠣船にもちこむわかればなしかな 久保田万太郎(1889-1963)
牡蠣船に商談移す夜の雨 大島民郎
牡蠣船に坐し地下鉄の工事音 右城暮石 上下
牡蠣船に大阪一の艶話かな 河東碧梧桐
牡蠣船に寄らずの水の関所なる 久米正雄 返り花
牡蠣船に寒江音なく流れけり 島村元句集
牡蠣船に居て大阪に来てゐたり 池内たけし
牡蠣船に屋号はありて船名なし 西島陽子朗
牡蠣船に暗き夜潮の匂ひかな 阿部美吉
牡蠣船に頭低めて這入りけり 温亭句集 篠原温亭
牡蠣船のこと大阪の頃のこと 阿陪青人
牡蠣船のもの捨てしめし障子かな 大橋櫻坡子 雨月
牡蠣船の上に橋あり夜空あり 中川蓬莱
牡蠣船の上や師走の橋の音 島村元句集
牡蠣船の前の中座の櫓かな 中村吉右衛門
牡蠣船の大繁昌や除夜の鐘 清原枴童 枴童句集
牡蠣船の小さき玄関灯りぬ 有本春潮
牡蠣船の少し傾げる座敷かな 日野草城
牡蠣船の提灯の雨ざらしなる 高浜年尾
牡蠣船の揺るゝと知らず酔ひにけり 吉田冬葉
牡蠣船の満潮といふ揺れにあり 山田弘子 こぶし坂
牡蠣船の灯に坐りたる疲かな 清原枴童 枴童句集
牡蠣船の煙這ふ水や流れをる 瀧井孝作
牡蠣船の薄暗くなり船過ぐる 高浜虚子
牡蠣船の間取の中の奥座敷 山崎みのる
牡蠣船の障子や波をひからせて 角 光雄
牡蠣船へ下りる客追ひ廓者 後藤夜半
牡蠣船やまた一トくみの夫婦客 久保田万太郎 流寓抄
牡蠣船や原爆ドーム灯をもたず 延平いくと
牡蠣船や夜の雪堆く覚めてあり 山口誓子
牡蠣船や旅のつづきにゐる如く 山田弘子 こぶし坂
牡蠣船や芝居はねたる橋の音 島村元句集
牡蠣船や静かに居れば波の音 日野草城
牡蠣船より凍てし大地へ渡りけり 島村元句集
牡蠣船を出しが灯らず別れけり 西山泊雲 泊雲句集
牡蠣船を揺らしてゐしは仲居らし 後藤立夫
牡蠣船を赤い襷のちらちらす 川崎展宏
牡蠣鍋に肝胆照らすこともなし 後藤比奈夫 花びら柚子
牡蠣鍋の滴惜しんで敗の民 石塚友二 光塵
牡蠣鍋の葱の切つ先そろひけり 水原秋櫻子
牡蠣鍋や今宵は雪とうらなひて 水原秋櫻子
牡蠣鍋や狂はぬほどに暮しをり 大木あまり 雲の塔
牡蠣鍋や陰陽の水廻り来て 照子
矢印は下へと向きて牡蠣船へ 森田峠 逆瀬川
舟通るたびに牡蠣船ゆれにけり 浦上新樹
雨足の見えて牡蠣船灯りけり 貞吉 直子
電線の一本岐れ牡蠣舟へ 橋詰沙尋
風花や牡蠣船朝のふき掃除 清原枴童 枴童句集

以上
by 575fudemakase | 2014-12-25 00:55 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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