猟人

猟人

例句を挙げる。

ふり返る猟人の眼の血帯びたり 能村登四郎
初雪の道猟人の影みたり 川島彷徨子 榛の木
天城雪なし猟人北風に吹かれ去ぬ 臼田亞浪 定本亜浪句集
猟人が示しし泉つめたしや 成田千空 地霊
猟人に彩羽見せとぶ雉子かな 野村喜舟 小石川
猟人に猿誑されて酒見せつ 菅原師竹句集
猟人のわしれるあとに石叩 軽部烏帽子 [しどみ]の花
猟人の念仏を聞く新茶かな 麦水「葛箒」
猟人の痩躯長身その犬も 比奈夫
猟人の読み耽りゐる洋書かな 松藤夏山 夏山句集
猟人の里に居るなる眼蓋かな 久米正雄 返り花
猟人の鉄鉋うつや雪の中 炭 太祇 太祇句選後篇
猟人ゆく雪の間道肩揺りゆり 鷲谷七菜子 雨 月
猟人を招じ入れたる山日和 猪俣千代子 秘 色
能登島へ猟人乗せて舟いそぐ 清水青柳
あの山の向うの山の猪猟師 宇多喜代子 象
ひとりひとり猟師が過ぐる葉のない一本の朴の木 安斎櫻[カイ]子
冬来ると夕焼烈し猟師町 小川幸子
奥の間に寝物語す猟師かな 松藤夏山 夏山句集
月影に跳ね鯉ねらふ猟師かな 江州関半村-宮城氏 俳諧撰集「有磯海」
枯木の中猟師の横顔よ去る 安斎櫻[カイ]子
武装して猟師厠を出で来る 飛旅子
犬連れて干し烏賊がくれ猟師来る 小原菁々子
猟師のあと寒気と殺気ともに過ぐ 澄雄
猟師消ゆ老いも死もなく雪空に 佐藤鬼房 朝の日
猟師達かどでの熱茶すゝりけり 松藤夏山 夏山句集
猪の足跡のぞく猟師かな 原石鼎
肩にせる銃身細き猪猟師 右城暮石 上下
頭巾着たる猟師に逢ひぬ谷深み 夏目漱石 明治三十二年
飯食ひし箸折り捨てて猪猟師 茨木和生 遠つ川
鹿二匹つるして猟師夜食す 子規句集 虚子・碧梧桐選
鼻すこし曲りてゐたる猟師かな 肥田埜勝美
*かんじきの猟夫入りゆくたたら山 羽田岳水
いとどしき猟夫の狐臭炉のほとり 山口誓子
いま逢ひし猟夫の銃の音ならむ 大橋桜坡子
きらりとし錆色となり猟夫の眼 斎藤玄
けものみち猟夫の刺し子紺匂ふ 鈴木竜骨
こんにやく村逢ひし猟夫も犬も老ゆ 中戸川朝人 残心
しづもれり猟夫と犬の入りし径 品川鈴子
すぎゆきし猟夫の道の懸るのみ 後藤夜半 翠黛
その猟夫猪に間違へられやすし 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
たちどまる猟夫に田の面ただならず 和田暖泡
ふりむかず猟夫は雪の山に入る 本多 勝彦
みな猟夫正月餅を搗かぬ村 羽部洞然
めつむりて猟夫がなぞる空の創 本庄登志彦
キリストに肖る日曜日の猟夫 阿部娘子
ストローの泡をそのまま猟夫呑む 大石雄鬼
夕蘆原行きて猟夫の肩没す 藤田湘子
大樹林猟夫にひくき月盈ちぬ 飯田蛇笏 霊芝
大霜の墓突つ切つて猟夫ゆく 羽田岳水
尾花咲き猟夫ら富士をうしろにす 臼田亞浪 定本亜浪句集
巌で指ぬぐひ猟夫の昼餉済む 鷹羽狩行
御降に猟夫はとほくゆきにけり 田中裕明 花間一壺
思はざる猟夫に逢へり根雪来て 太田 蓁樹
月いでて猟夫になくや山がらす 飯田蛇笏 山廬集
月中の怪に射かけたる猟夫かな 飯田蛇笏 霊芝
杉山へ猟夫のごとく深入りし 野澤節子 遠い橋
構へたる猟夫の跨間レール馳す 佐野まもる
毛皮着て猟夫なんめり汽車待つは 石塚友二
海を見て猟夫がしばし歩をとどむ 山口波津女
熊撃ちし猟夫に一日客絶えず 黒坂紫陽子
犬と息合せて猟夫機を狙ふ 山下美典
犬と犬猟夫と猟夫すれちがふ 田中九青
犬にパン与ふ猟夫の何も食はず 右城暮石 上下
犬の眼と鋭さ同じ猟夫の眼 松村竹炉
犬馴らす牧の猟夫の肥後訛 坂本竜門
猟夫きて催眠術の本買へり 大石雄鬼
猟夫と逢ひわれも蝙蝠傘肩に 山口誓子
猟夫と鴨同じ湖上に夜明待つ 津田清子 礼 拝
猟夫の目して人混みに紛れ入る 川口 襄
猟夫の目犬の目風の中を行く 畑中次郎
猟夫の瞳きびしくてまたさびしさよ 石原舟月
猟夫われ御狩の勢子の裔にして 中村左兵子
猟夫伏せ一羽より目を離さざる 後藤雅夫
猟夫老い岩頭に風聴きてをり 菅原鬨也
猟夫行くさきざき青き天緊る きくちつねこ
猟夫行く日本海の磯づたひ 菖蒲あや あ や
猟犬と知るうしろより猟夫来て 波津女
獲物なき猟夫は天を射ちて去る 篠田悦子
獲物なき猟夫無聊の大焚火 沢 聰
眼ばたきて堪ふ猟夫の身の殺気 橋本多佳子
神棚に征露丸置き猟夫小屋 後藤青峙
立ち去りし猟夫の殺気残りをり 原田青児
落葉踏む猟夫の肩にまた落葉 山田麗眺子
行きすぎし猟夫の笛やあらぬ方 楠目橙黄子 橙圃
行きずりの銃身の艶猟夫の眼 鷲谷七菜子 雨 月
行き逢ひて猟夫とかはす言葉なし 橋本美代子
谷出づる猟夫の見えて梅白し 宮津昭彦
銃床地につけて猟夫も道迷ふ 津田清子 礼 拝
銃斜に負うて猟夫の優男 日野草城
雄々しさや猟夫が眉につもる雪 久米正雄 返り花
雪嶺へ戸口のくらさ猟夫住む 星眠
霙るるや猟夫踏み来る水辺萱 金子 潮
霜とけの囁きをきく猟夫かな 飯田蛇笏 霊芝
霜どけのささやきをきく猟夫かな 飯田蛇笏
飛火野を猟夫よこぎる影荒く 塚本邦雄
傷付きに出掛ける犬も狩人も 櫂未知子 貴族
朝霧や狩人に逢ひ杣に逢ひ 由井蝴蝶
水澄むに映りて星の狩人よ 下田稔
狩人にこそ角はあれ鹿の声 横井也有 蘿葉集
狩人に世辞の一つも茶屋女房 高浜虚子
狩人のことりともせず寝ねにけり 宮坂静生
狩人を呼びまはるかやきじの声 水田正秀
さつき会ひしばかりの猟男まじりをる 辻桃子
山の冷猟男の体躯同じ湯に 森澄雄
猟男のあと寒気と殺気ともに過ぐ 森 澄雄
谷戸深く猟男の棲めり鰤起し 石川桂郎 高蘆

以上
by 575fudemakase | 2014-12-26 00:06 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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