河豚汁

河豚汁

例句を挙げる。

あら何ともなや昨日は過ぎて河豚汁 芭蕉
けふばかり人つかひよし河豚汁 白麻
めら~と燃ゆる火急や河豚汁 露月句集 石井露月
世なりけり木曽の梯(かけはし)河豚汁 露沾 選集「板東太郎」
人の愚は我が愚に如かず河豚汁 露木爪弾
手を打つて死神笑ふ河豚汁 矢田挿雲
死ぬ奴の方がまちがひよ河豚汁 滝井孝作 浮寝鳥
河豚汁うき世にいらぬ命もかな 露言 選集「板東太郎」
河豚汁くつくつ女背がわらふ 加藤楸邨
河豚汁にあたたまりもし灘泊り 山田 月家
河豚汁のわれ生きている寝ざめ哉 与謝蕪村
河豚汁の皆生きて居る鼾かな 会津八一
河豚汁はよろこぶ人を殺しけり 曲翠 俳諧撰集「藤の実」
河豚汁やあい口さして打ち並び 大阪-一有 俳諧撰集「藤の実」
河豚汁やさて火をともし能見れば 子曳
河豚汁やにんにく盗む寺畠 浜田波静
河豚汁や今宵は乳も濃くあらむ 赤松[ケイ]子
河豚汁や剣見て居る酔さまし 尾崎紅葉
河豚汁や勘弥の与三と羽左の与三 野村喜舟
河豚汁や喰はぬ程だにあはれなる 斗文
河豚汁や女あるじの皮褥 井上井月
河豚汁や母を諫むるつくり言 会津八一
河豚汁や無きに等しき我心 野村泊月
河豚汁や知らて更行夜の雪 春郊
河豚汁や蕪村にしかぬ桃青忌 会津八一
河豚汁や豪傑我と汝のみ 福田井村
河豚汁や逢ふ瀬を嫁ぐごとくなり 康治
河豚汁や風をさまりし波の音 山田春生
河豚汁や風雅の上の生別れ 野村喜舟 小石川
河豚汁前仏既に去る世かな 小杉余子 余子句選
河豚汁毀誉褒貶に生きながら 滝井孝作
河豚汁浅き心に食うべけり 徳永山冬子
河豚汁食ひし笑ひを淋しめり 萩原麦草 麦嵐
河豚汁鯛は凡にてましましける 黒柳召波 春泥句集
酒飲まぬ天の愁や河豚汁 魯智深
頼みある仲の交り河豚汁 寺田寅彦
月蝕など見ず河豚鍋をつつきけり 高井北杜
河豚鍋が煮ゆる男の腹決まる 榎本冬一郎 眼光
河豚鍋でも何でもついて来る女 森田 峠
河豚鍋にあやかる程のさそい無し 高澤良一 寒暑 
河豚鍋にけろりと坐る女かな 長谷川かな女 雨 月
河豚鍋に己れ曲げざる者ばかり 荒井正隆
河豚鍋のやうやく湯気のたちにけり 田中冬二 若葉雨
河豚鍋の世話ばかりして箸附けず 佐藤うた子
河豚鍋の後蒸タオル熱すぎぬ 宮武寒々 朱卓
河豚鍋や嘘美しく老いし膝 小林康治 『叢林』
河豚鍋や平家亡びし汐を見て 筑紫太郎
河豚鍋や悪女ほど夜は美しき 生島五郎
河豚鍋や愛憎の憎煮えたぎり 西東三鬼
河豚鍋や水面のネオン雨に痩せ 石川 桂郎
河豚鍋や炉にかたむきて地獄変 野村喜舟 小石川
河豚鍋や臓腑も食へと詩の神 井沢正江 一身
河豚鍋や落ち着いてきし空模様 永田耕一郎 雪明
河豚鍋や返しもならぬ人生事 安住敦
河豚鍋をつつめる奇しき焔かな 後藤夜半 底紅
藁蓋でよべの河豚鍋かくし置く 廣江八重櫻
言のみの威猛泡なす河豚鍋 石塚友二 方寸虚実
あら何ともなやきのふは過てふぐと汁 芭蕉
ふぐと汁さらばと成つて何をか言ふ 高田蝶衣
ふぐと汁ひとり喰ふに是非はなし 白雄
ふぐと汁寡黙の夫と知りをれど 塩谷はつ枝
ふぐと汁我が使に我ぞ来ぬ 黒柳召波 春泥句集
ふぐと汁鼎に伽羅をたく夜哉 蕪村遺稿 冬
人妻は大根ばかりをふくと汁 榎本其角
死ぬやうにひとは言也ふくと汁 炭 太祇 太祇句選
河豚好む家や猫迄ふぐと汁 高井几董
花嫁の父と二次会ふぐと汁 嶋田一歩
鰒好む家や猫迄ふくと汁 几董
てっちりのこれ何處の骨何處の皮 高澤良一 鳩信 
てつちりと灯るところも又繁華 阿波野青畝
てつちりと読ませて灯りゐるところ 青畝
てつちりの旬がそろそろ博多町 成瀬正とし 星月夜
てつちりも曖昧模糊となり母よ 櫂未知子 蒙古斑
てつちりやけふまぎれをり大阪に 森澄雄
てつちりやぼんち育ちのかひしよなし 成瀬桜桃子
てつちりやメニユーにゑがく御所車 大島民郎
てつちりや犬の匂ひのどてら着て 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
てつちりや道頓堀のぬめ灯り 老川敏彦
あとからあとゝ俥下りるや河豚の宿 大場白水郎 散木集
あぶなゑの大皿のあり河豚の宿 田中冬二 俳句拾遺
いつまでも菊咲かせたり河豚の宿 楠目橙黄子 橙圃
まくらがりなる河豚宿の鼾かな 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
別れの灯せめて明るく河豚の宿 高木晴子 花 季
国貞の描ける女河豚の宿 田中冬二 俳句拾遺
夏みかんに霜除け笹し河豚の宿 田中冬二 若葉雨
座について待つ間の茶菓や河豚の宿 楠目橙黄子 橙圃
河豚の宿女ばかりに迎へられ 上村占魚 鮎
河豚宿にめざめてみれば只の人 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
河豚宿に八犬傳の揃へあり(席題「犬」と「河豚」) 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
河豚宿の三階に聞く雨静か 辻本斐山
河豚宿の古き柱を背にしたる 三村純也
河豚宿の小犬が噛んでゐる毛布 佐々木六戈 百韻反故 わたくし雨
河豚宿の灯れば川も灯りし 塩月 能子
河豚宿は此許(ここ)よ此許よと灯りをり 阿波野青畝(1899-1992)
衝立の金おとろひぬ河豚の宿 楠目橙黄子 橙圃
銀座うらとある小路の河豚の宿 高橋淡路女 淡路女百句
門司の灯も大方消えぬ河豚の宿 福田清人 麦笛
ちり鍋やぎんなん覗く葱の隙 石塚友二
ちり鍋や白滝結ひし藁一本 今泉貞鳳
ちり鍋を司る膝立てにけり 浦野芳南
ふぐ鍋や世にときめくも運不運 村山古郷
ふぐ鍋や壁に大きなジヨン・レノン 黒田杏子 水の扉
ふぐ鍋や夜眼に見えねど淀流る 森川暁水
ふぐ鍋や男の世界ちらと見し 松尾静子

以上
by 575fudemakase | 2014-12-27 00:21 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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