年木樵

年木樵

例句を挙げる。

しなやかなみどりを踏みぬ年木樵 山本洋子
どちらへ倒す評定ながし年木樵 西山泊雲 泊雲
ふみ渡る伏木の苔や年木樵 楠目橙黄子 橙圃
下総の丘の低きに年木樵 水原秋櫻子
年木樵けふの入日を拝みけり 白水郎句集 大場白水郎
年木樵その天彦をくりかへし 稲荷島人
年木樵つて呉の舟人に売りにけり 比叡 野村泊月
年木樵ふたり縹の空の下 友岡子郷 春隣
年木樵また白雲の流れ込む 友岡子郷 日の径
年木樵ゐるらし煙あがりけり 遠藤正年
年木樵峯に車をのぼしけり 松瀬青々
年木樵日ざし讃へてとほりけり 児玉輝代
年木樵木の香に染みて飯食へり 前田普羅 新訂普羅句集
年木樵無灯自転車にて帰る 辻桃子 ねむ 以後
年木樵老いぬ高嶺をいたゞきて 小川枸杞子
年木樵鴉の羽根をつけ戻る 皆川盤水
日ざし移る尾の上明るく年木樵 金尾梅の門 古志の歌
木隠れにもひとりゐるも年木樵 池内たけし
梟の目(ま)じろぎ出でぬ年木樵 芝不器男
湖の雲風にしたがふ年木樵 角川源義
湯の町の裏山に会ふ年木樵 茂里正治
空洞木に生かしおく火や年木樵 芝不器男
背袋にあまる手斧や年木樵 楠目橙黄子 橙圃
谷越に聲かけ合うや年木樵 太祗
車無きこの国人の年木樵 軽部烏帽子 [しどみ]の花
雪のふる空の高処に年木樵 宇佐美魚目 秋収冬蔵
富士見えぬ方が裏口年木積む 嶋田一歩
屋根裏にはんにち年木積むことに 長谷川素逝 村
市役所の渡廊下も年木積み 早川紀水
年木売櫺子に馬をつなぎけり 中村草田男
年木積み即ちこれを風除に 高浜虚子
年木積み居る山の温泉の朝茜 青木よしを
年木積み野の家々の豊なる 竹内素風
年木積むまさをな年の竹も積む 辻桃子
年木積むや凍らんとして湖青き 内藤吐天
年木積むや遥かに濁る町の空 鍵和田[ゆう]子 浮標
年木積む嵩にも生活しのばるゝ 坊城としあつ
年木積んでみより少き夫婦もの 阿部みどり女 笹鳴
年木積んで子らの遊び場かはりけり 上村占魚 球磨
年木積んで手を洗ふなり月の水 岡本松浜 白菊
曲り屋の窓庇まで年木積む 渥美鳴子
火山灰の村捨てぬたつきの年木積み 稲畑汀子
薩摩屋敷床下高し年木積む 大立しづ
餅花や暗きところに年木積む 角川春樹 夢殿
うれしさよ御寺へ年木まいらせて 黒柳召波 春泥句集
さるをがせつけてかなしき年木かな 富安風生
光悦寺余す年木の雪かげろふ 殿村莵絲子 牡 丹
冷めてゐる番茶甘露や年木作務 河野静雲 閻魔
切口に今年ひしめく年木かな 星野紗一
割台のへりて年木のよく割るる 阿部みどり女
千山は早くも年木用意かな 箱崎晴山
城廓のごとく年木を木曾長者 高橋東光
大ぜいの子に負はせ来る年木かな 大橋櫻坡子 雨月
大鉈を年木にかませ納屋に用 上野泰 春潮
夫婦してわき目もふらず年木結ふ 阿部みどり女 笹鳴
山川や年木をわたす綱かゝる 水原秋桜子
崇徳院御陵の年木かたづけよ 阿波野青畝
年木伐る右手に鉈を離さずに 高浜虚子
年木割かけ声すればあやまたず 飯田蛇笏 霊芝
年木割つててのひら若き筋はしる 榎本冬一郎 眼光
年木割つて少年の手の痛かりけり 山口誓子
年木割りたる掌や湯の香しみ 高橋冬青
年木割る夕日に僧の眉太き 羽田岳水
年木割る少年の日のわが姿 森田峠 逆瀬川
年木割る師弟の僧の代り合ひ 広瀬規木
年木売櫺子に馬をつなぎけり 中村草田男
年木屑飛んで空うつ時もあり 高浜虚子
年木負ひ下りくる足の確かな 依田明倫
年木負ひ杖しかと手に杣女房 上村占魚 球磨
年木負ひ降り来る足の確かな 依田秋葭
年木負ふ胸伏せ眼を上げ裏日本 草間時彦
晴れひと日年木をとりに家あけて 長谷川素逝 村
柄を替へて使ひよき斧年木割る 山川喜八
湖を打つて年木の一枝おろされぬ 前田普羅 新訂普羅句集
男体を崇む年木を軒に詰め 平畑静塔
盗まれし年木取りにやる父剛し 比叡 野村泊月
石垣のあひを負ひくる年木かな 大橋櫻坡子 雨月
老僕の頑固一徹年木割る 川端紀美子
舟路行年木や付る土左日記 井原西鶴
詣路の年木の松の匂ひけり 石田勝彦 秋興
赤々と年輪みえし年木かな 加藤三七子
追ひ炊きして白飯や年木宿 萩原麦草 麦嵐
遠目にも切口白き年木かな 千原叡子
針金張つて山から舟へ年木かな 比叡 野村泊月
鎌倉の鄙びや年木車くる 矢野蓬矢
雲碧く僧の頭青し年木作務 河野静雲 閻魔
青頭り法衣からげて年木作務 五十嵐 象円
黙々と雲衲はよし年木作務 河野静雲 閻魔

以上
by 575fudemakase | 2014-12-28 00:21 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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