なまはげ

なまはげ

例句を挙げる。

お祓ひの済みてなまはげ放たれし 高澤良一 ももすずめ 
なまぬるき夜風なまはげ去りしあと 大畑善昭
なまはげが立去り蓑の零れ屑 高澤良一 寒暑 
なまはげと旅の記念の写真とる 安斉君子
なまはげにおびえ上手な子もありし 池田 崇
なまはげにしやつくり止みし童かな 古川芋蔓
なまはげにむんずと肩を掴まれし 安達実生子
なまはげに声かけられてゐたりけり 黒坂光博
なまはげに持ち込まれたる土間の雪 川瀬一貫
なまはげに父の円座を踏まれけり 小原啄葉
なまはげに襲はる森の一軒家 松崎鉄之介
なまはげに酒のこぼるる大座敷 大洲みき
なまはげのくる夜家中明るうし 高澤良一 ももすずめ 
なまはげのずいと茶の間に踏み込みて 高澤良一 ももすずめ 
なまはげのずぶ濡れ蓑を身ぶるひて 安藤五百枝
なまはげのどかと去りたる囲炉裡かな 磯貝碧蹄館
なまはげのひとり畦みち帰りけり 小原啄葉
なまはげのひらたき蹠が踏み鳴らす 今田拓
なまはげのもぞと酒盃に手を出しぬ 高澤良一 ももすずめ 
なまはげの一歩一歩に怒濤音 荻原都美子
なまはげの出る夜を雪の降りしぶる 高澤良一 ももすずめ 
なまはげの去るを呑み込むうるし闇 高澤良一 ももすずめ 
なまはげの喚びに榾火くづるるよ 遠藤みや子
なまはげの子の泣声にたぢろぎし 竹中弘明
なまはげの役に侍す犬身じろがず 久保田月鈴子
なまはげの松明雪に挿し憩ふ 桑田青虎
なまはげの汗だく学生アルバイト 高澤良一 寒暑 
なまはげの眼鼻より洩れ息白し 藤原星人
なまはげの素足につけし藁脚絆 安川掴雲
なまはげの聞きしに勝るおらびごゑ 高澤良一 ももすずめ 
なまはげの胸ぬらしけり雪と酒 竹田晶洞
なまはげの脱ぎし草履を揃へをり 伊藤絹子
なまはげの蓑より祈願の藁をぬく 川井玉枝
なまはげの解せぬ口上秋田弁 杉山青風
なまはげの訪ふさきざきの杉と月 宮津昭彦
なまはげの赤子の尻を撫でにけり 石島 岳
なまはげの足踏み鳴らす屋台骨 高澤良一 ももすずめ 
なまはげの躍り狂ひし座敷掃く 西沢信生
なまはげの逸りてあげし灰かぐら 宮下翠舟
なまはげの酔ひて本名呼ばれけり 児玉小秋
なまはげの面の中より優男 鍋谷福枝
なまはげの鬼の口より酒の息 本谷久邇彦
なまはげを襖のかげで見る子かな 中村苑子
東京からなまはげになる子が帰る 三浦てる
海吠えを真似てなまはげ来りけり 木内彰志
海鳴りの闇へなまはげ吠えにけり 佐藤清香
男鹿なまはげ踏絵に勝る足跡なし 相原左義長
真夜の雪なまはげ道も消えゐたり 皆川白陀
藁沓を脱ぎなまはげは酒ねだる 佐川広治
雪空をなまはげの闇おりてくる 平井照敏 天上大風
眉緊めて尿に立つ子よ生身剥 宮野斗已造

以上
by 575fudemakase | 2014-12-31 00:28 | 新年の季語 | Trackback | Comments(0)
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