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例句を挙げる。

あなたなる夜雨の葛のあなたかな 芝不器男(1903-30)
あへなくも鎌にかゝりぬ葛の蔓 楠目橙黄子 橙圃
あるときはしるき温泉けぶり葛の雨 阿波野青畝
いくたびも真葛の雨の鳴りにけり 大峯あきら
うごめいてゐて葛堀の影となる 鷲谷七菜子
かくれゆく旅のごとしや葛の谿 能村登四郎 合掌部落
けふあすは誰も死なない真葛原 飯島晴子
けものめく葛うちはらふ盆支度 飴山 實
この谷は葛も過ぎけり迢空忌 加藤薫子
こぼす露こぼさぬ露や萩と葛 正岡子規
こゑ出して山姥に似る真葛原 鍵和田釉子
さきを行く人かき消えし葛月夜 佐野美智
しがらめし葛に砂利あげ堰づくり 木村蕪城 寒泉
たばこの火あづけし葛の広葉かな 木下夕爾
なつかしき香風園の若き葛 京極杞陽 くくたち下巻
なほ遠き葛の靡きに凭りにけり 斎藤玄 雁道
はじまれりおそろしき葛の露の原 和知喜八 同齢
ひたすらに葛の裏ゆくことのある 齋藤玄 『無畔』
ひよどりの勁きあたまの葛を打ち 依光陽子
ひるがへる葛より湯女白かりし 町田しげき
やっかいなものにて葛の遊び蔓 高澤良一 素抱
やまみちのはたとくもりて葛の雨 橋本鶏二
ゆき過ぐる風が風呼ぶ真葛原 岡部名保子
ダムの上に天日小さき葛の谷 遠藤梧逸
ハレもケも良面(ヤヤミエ)葛の裏葉かな 安東次男 昨
バンガロー隣といふも葛がくれ 鳥居ひろし
一睡のつもりなりしが真葛原 大庭紫逢(1947-)
一面の真葛の山の月一つ 躑躅
七夕や葛ふく風は夜明から 横井也有 蘿葉集
三熊野や葛衰へぬ照りざまに 宮津昭彦
下り簗見てその辺の真葛見て 大峯あきら
不退寺のさればやここに真葛 森 澄雄
二王にもより添ふ葛のしげりかな 園女 俳諧撰集玉藻集
井田川の葛ひるかくる風の盆 新田裕久
人の居て葛の葉ゆれぬ木下闇 前田普羅
今落ちしばかりの葛は紅きかな 立子
仔馬ゐる葛の葉ずれの音きこゆ 相生垣瓜人 微茫集
仕舞風呂葛原深く入る心地 宇多喜代子 象
何もなきところへ出でて葛蔓 佐々木六戈 百韻反故 吾亦紅
倒れたる竹には葛の纏ひたる 京極杞陽 くくたち下巻
倫理から倫理へ葛の水曜日 坪内稔典
倶利伽羅の真葛の雨の滝なせり 新田祐久
傘あげて見よ一山の雨の葛 細川加賀
先頭を笛吹きが行く真葛原 鈴木豊子
全山の葛のしじまの破れざる 松本たかし
全山の葛の衰へ見ゆるかな 高浜虚子
北見れば渇く想ひや真葛原 山本 源
十一が鳴いて玉巻く谿の葛 波多野爽波
口すゝぐ天の真名井は葛がくれ 杉田久女
古るまゝに葛がくれなり岩魚小屋 水原秋桜子
唐紙や敷居の細道蔦葛 露甘 選集「板東太郎」
嗚咽しつつ産卵見てをり葛繁る 竹中宏 饕餮
国栖奏や葛巻き締む丸柱 野澤節子
土工らを乗せて着くバス葛の原 大橋敦子 手 鞠
坑婦去ぬ霧のほそみち葛のみち 横山白虹
城山の葛のはづれの我が家かな 京極杞陽
夕立や泥によごれし葛の蔓 比叡 野村泊月
夜の葛人のぬくみのふつと過ぎ 岸田稚魚
夜葛魚に袖ぬらしたる内井哉 加舎白雄
大井川葛は暴走して止まず 高澤良一 宿好
大斜面役の行者の葛黄ばむ 右城暮石 上下
奈良坂の葛狂ほしき野分かな 青畝
奥木曾村顔あげて過ぐ雨の葛 岸田稚魚 筍流し
女体より出でて真葛原に立つ 高野ムツオ
妻たちの移動図書館真葛原 堀之内長一
姉が泣き葛籠の中は紐ばかり 鳴戸奈菜
宇津谷の葛も了りの峠道 高澤良一 燕音
実葛青年海を見て下山 蓮田双川
小昼の手おのおの葛の葉もて拭く 堀磯路
尼寺の定家葛の夜なりけり 大石悦子
山々を覆ひし葛や星月夜 松本たかし
山の日のどかと入りたる真葛かな 大峯あきら
山の雨激ちやすしへ葛のさま 中田剛 竟日
山の雨葛の葉に音たてにけり 池上浩山人
山墓の葛は地を這ふ別れかな 古館曹人
山女釣る葛のかくせる激つ瀬に 岸風三樓
山女釣真葛が谷へ没し去り 楠目橙黄子 橙圃
山山を覆いし葛や星月夜 松本たかし
山川の出水一縷の葛ひたし 山口青邨
山風を怖るゝ鶏や葛の秋 原 石鼎
廃船攻める青葛が沖奏でおり 赤城さかえ句集
忘れめや実葛の丘の榻二つ 杉田久女
急雨来る葛のさわぎの北信濃 鈴鹿野風呂 浜木綿
悪霊やいちまい葛の葉があれば 中尾寿美子
我をおもへる葛の一葉も闇ならん 河原枇杷男
搦手の虎口あたりは葛かづら 鈴木里士
文に師の下痢の酒断ち葛茂る 石川桂郎 高蘆
文月の葛がびつしり最上川 皆川盤水
旅人に行きそふ駄馬や葛の秋 飯田蛇笏 山廬集
旅人の腰かけ話葛の雨 木村蕪城 寒泉
日と月と憂心照臨葛の丘 金子兜太 詩經國風
日月を伏字とおもふ真葛原 齋藤愼爾
早乙女の葛葉ふみこむ山田かな 加舎白雄
星合の旅三樹彦や葛彦と 赤松[ケイ]子
昼見ても夜見ても葛茂りをり 岸本尚毅 舜
晩涼の葛もすこしく眠る葉か 皆吉爽雨 泉声
暑きかな葛這ひのぼる山のギス 太田鴻村 穂国
月天心家のなかまで真葛原 河原枇杷男(1930-)
松の葉の葛屋に立つや霜の朝 水田正秀
枕から真葛ヶ原へゆるき坂 富田敏子
桟橋や命をからむ蔦葛 松尾芭蕉
極暑くる葛の減りたる紙袋 神尾久美子 桐の木以後
殉教の島の深谷葛覆ふ 鈴木貞雄
汐さして葛撫子の勢ひけり 前田普羅 能登蒼し
沸々の湯を得て葛は透きとほる 藤田湘子
洗ひ牛葛真つ青に昏れはじむ 石田波郷
流星や水音こもる真葛原 飯野てい子
浸りゐて水馴れぬ葛やけさの秋 芝不器男
湯の宿に鉄管あまた葛の蔓 百合山羽公 寒雁
湯の町のはづれ湯が落つ葛の雨 岡田日郎
滝水の流れを更へて葛茂る 河野南畦 湖の森
激つ瀬の音おそろしや葛の道 山口波津女 良人
濤吠ゆる絶壁葛に呪縛され 河野南畦 湖の森
火の山の川すぐ濁り葛の雨 福田蓼汀 秋風挽歌
照射せし山に焦たる葛葉哉 加舎白雄
燈のなきがわが家と思ふ葛月夜 佐野美智
爽涼や葛ひるがへる鎌のさき 石原舟月 山鵲
牛頭没し葛の葉太く裏返り 川端茅舎
犬死して遠しと思ふ葛の道 石田あき子 見舞籠
現に一人鳥と過ぎたる真葛原 伊藤淳子
琵琶の音や葛の裏葉を吹返す 滝川愚仏
生きて会ふ道に垂れたる葛を踏みて 石田波郷
病む妻をおきて旅なる葛の雨 原田青児
発破待つ白日あをむ真葛原 伊藤いと子
白といふ色の段階葛さらす 西村旅翠
白河の夜雨の葛を見て過ぎぬ 細川加賀
白露を流して葛のいろ浅き 西村公鳳
百姓の葛に踏込む野分かな 齋藤玄 『玄』
相寄りて葛の雨きく傘ふれし 杉田久女
真葛から女夫出てゆく鉢叩 四明句集 中川四明
真葛より鳥海聳てる城址かな 西本一都 景色
真葛原あすかを謎のまま覆ふ 津田清子
真葛原うらはらの日月に躓きぬ 手塚美佐
真葛原しんしんとある海の景 志摩知子
真葛原とみに瀬ひゞく風変り 楠目橙黄子 橙圃
真葛原にさし入れし手の行方かな たむらちせい
真葛原ゆらゆら母の胎内も 廣瀬直人
真葛原野干(やかん)の母を戀ひわたれ 筑紫磐井 婆伽梵
真葛野に晴曇繁し音もなく 金子兜太 少年/生長
真葛野よ憎めば涙にごります 芹沢愛子
眠りたるのちは靡けり真葛原 久保純夫 聖樹
眼球の傷つくほどや葛茂る 波多野爽波 『一筆』以後
磧湯の女体の遠き葛の雨 遠藤梧逸
祇園会や真葛が原の風かほる 蕪村
福耳の石仏葛が凭りたがる 河野南畦 湖の森
秋たつやはじめて葛のあちら向 千代尼
秋晴やあえかの葛を馬の標 芝不器男
秋郊の葛の葉といふ小さき駅 川端茅舎
秋雨や葛這ひ出でし神の庭 前田普羅
秋風や簀子上りし葛の蔓 長谷川かな女 雨 月
糸瓜忌や雨に痩せたる葛の嵩 鈴木しげを
紅葉洩る陽がとろとろと葛干場 八木三日女
肩うすき男女たたずむ真葛原 角谷昌子
芭蕉越えて戻らぬ峠葛茂る 品川鈴子
荒らかに吹き散りにけり葛の露 高橋淡路女 梶の葉
落人の明眸にして真葛原 宇多喜代子 象
落石が網目出でんと葛の崖 河野南畦 『硝子の船』
葉裏見せ月夜地獄の葛の原 原裕 正午
葛かけて黒部の端山そゝり立つ 前田普羅 新訂普羅句集
葛がくれ幕府御用の銅の道 品川鈴子
葛たるゝ山川こゝに瀬を早み 掛木爽風
葛に住む四戸は減りも増えもせず 森田峠 避暑散歩
葛に汲水の行ゑや御禊川 横井也有 蘿葉集
葛の中人を見すごす峠神 森澄雄 游方
葛の先牡蠣殻山へ及びけり 木村里風子
葛の崖笠置の山は上に在りと 年尾
葛の底歯朶の底なる蛇となり 尾崎迷堂 孤輪
葛の棚落ちたるまゝにそよぎ居り 高浜虚子
葛の毳ここらで道の尽きをるよ 高澤良一 素抱
葛の空笛吹川の音と知る 森田峠 避暑散歩
葛の葉にふとりふとりて野分かな 小松-塵生 俳諧撰集「有磯海」
葛の葉に秋風の穴あきにけり 京極杞陽
葛の葉に雨降る音の施餓鬼寺 若月瑞峰
葛の葉に音なじみきししぐれかな 成瀬桜桃子 風色
葛の葉に風かけ登りかけくだる 鎌田露山
葛の葉のうらみ顔なる細雨かな 蕪村
葛の葉のおもて見せけり今朝の霜 芭 蕉
葛の葉のひかるあたりがすでに紀伊 駒敏郎 遠天
葛の葉の上を風吹く暑さかな 立子
葛の葉の化粧ふに山の日の加勢 高澤良一 宿好
葛の葉の吹かれつ孤注すでになし 中田剛 珠樹以後
葛の葉の吹きしづまれば静なり 高浜虚子
葛の葉の日は衰へず豆叩く 石田あき子 見舞籠
葛の葉の葛であることいやでいやで 田邊香代子
葛の葉の裏も表も濡れてゐし 打出 たけを
葛の葉の裏返すとや捨扇 野村喜舟 小石川
葛の葉の追ひかけて来る齢かな 北見さとる
葛の葉の面見せけり今朝の霜 松尾芭蕉
葛の葉やひるがへる時音もなし 前田普羅
葛の葉や世に腰懸けぬうら表 浜田酒堂
葛の葉や人ごゑ揺るる地獄谷 高瀬哲夫
葛の葉や売地札立つ一区画 藤本スエ子
葛の葉や月のおもてにひるがへる 田子水鴨
葛の葉や沼尻の風ほとびをり 小林康治 玄霜
葛の葉や滝のとどろく岩がくり 飯田蛇笏 山廬集
葛の葉や翻るとき音もなし 前田普羅
葛の葉をたよりに露の降りはじむ 登四郎
葛の葉をまとひしぐるる猪の檻 大島民郎
葛の葉を流るる靄や十三夜 原田青児
葛の蔓ひたすら垂れて地を探す 沢木欣一
葛の蔓大樹めがけて日永かな 櫻井土音
葛の蔓道路標識のぼりゆく 町田一雄
葛の谷汽笛おくれてとどきけり 成田浩
葛の谷行けばだんだん家貧し 松本たかし
葛の道都に似ぬをうらみかな 椎本才麿
葛の雨くらしキヤンプのあしたより 岸風三楼 往来
葛の雨はじきて肥後の赤牛よ 鈴木しげを
葛の雨浅間はつとに雲隠れ 中杉隆世
葛の風やわらかく相続人あつまる 瀬間 陽子
葛の風一握の繭巌に干す 藤田湘子 雲の流域
葛の風滝かかるさまかはりけり 水原秋桜子
葛ばかりはびこる地価の下がりけり 坂本登美子
葛ひけば気骨ありけり明治村 佐藤美恵子
葛もてつづる簗の簀踏みわたる 皆吉爽雨 泉声
葛よ光れ低姿勢とは卑しい語 赤城さかえ
葛を吹くへくそかづらを吹きし風 後藤夜半 底紅
葛を売る庭から庭へ尉鶲 古賀寿代
葛を負ひ鍬を杖とし山坂を 橋本鶏二 年輪
葛を負ふ緑の山を負ふごとし 福永耕二
葛原に風立ち易き文月かな 北野石龍子
葛原の小角索めん炬火よぎる 横山白虹
葛原の風の中にて猫白し 横山白虹
葛原や一夜の霜の葉を焦す 石川桂郎 四温
葛原を母と越え来し風の盆 黒田杏子 木の椅子
葛吹かれ秋篠川は秋の川 神尾久美子
葛吹くや立上りたる舟の人 橋本鶏二 年輪
葛垂るる胸算用をたゝみ出づ 石田波郷
葛垂れていたみはげしき大構 木村蕪城 寒泉
葛垂れて日あたる漣の水すまし 飯田蛇笏 霊芝
葛堀るや蹴抜(けすけ)の堂の夕日影 志用 俳諧撰集「藤の実」
葛少し芒にからみ梅雨あがる 前田普羅 新訂普羅句集
葛拓き途上に滝を拝みしよ 宮津昭彦
葛散るや天の渚のくづれつつ 齋藤玄 『狩眼』
葛木やうかべる塵を爪はじき 几董
葛煮えるように霧湧く宇陀郡 澁谷道
葛紅葉二葉三葉透け木の間の日 西山泊雲 泊雲句集
葛蔓の何を仕出かすこの勢ひ 高澤良一 素抱
葛袴ほす家もあり杜若 麦水
葛見るは息ととのふるてだてかな 岸田稚魚 筍流し
葛野萩薬餌提げ来て通ひ妻 石川桂郎 含羞
葛黄葉遠慮がちなる色合ひに 高澤良一 鳩信
虫の夜の更けては葛の吹きかへす 飯田蛇笏 霊芝
虫喰の穴ひとつなし真葛原 三橋敏雄 畳の上
蛍葛たぐりて余る師恩縷々 能村登四郎 天上華
蝦蟇・一つ目覗く葛籠(つづら)より 高澤良一 燕音
袈裟いろの葛打ち敷ける土牢前 高澤良一 燕音
見おぼえの葛見おぼえの竹倒れ 京極杞陽 くくたち下巻
誰か見し時のみ盆の真葛原 斎藤玄 雁道
谿とざす葛の光や秋の暮 佐野青陽人 天の川
踊の灯二つ灯りて葛川 浜岡 延子
踊りの夜川に這ひでて葛の蔓 細見綾子 黄 瀬
身じろぎも許さぬ月の真葛原 福田甲子雄
身の置きどころとて真葛原月もなく 斎藤玄 無畔
追想をすれば真葛ヶ原くすくす 清水径子
遊び舟しばし真葛に維ぎけり 前田普羅 能登蒼し
道伸びて追分宿の真葛かな 星野麥丘人
道草も葛這ひかゝり鈴鹿越 鈴鹿野風呂 浜木綿
遠葛のささやき膝に子の眠り 林翔 和紙
里宮も戸隠道も葛の秋 西本一都 景色
重陽の雨が叩けり真葛原 有働亨
野となりて秋も真葛も流れけり 斎藤玄 雁道
野の草を見る会葛に屯して 高澤良一 ももすずめ
針仕事はげしく葛の吹かれけり 岸本尚毅 鶏頭
鈴鹿越伊勢路となりて葛の雨 鈴鹿野風呂 浜木綿
開発が頓挫の真葛原なりし 橋本 博
雨粒か飛沫か葛の葉をぬらし 中田剛 珠樹
雷に葛の葉いとゞ静かかな 月舟俳句集 原月舟
電柱に葛辿り着き盆来る 百合山羽公 寒雁
霧の中馬は葛の葉嗅ぎわけて 佐野良太 樫
霧の葛一葉二葉とひるがへる 佐藤鬼房 朝の日
霧罩めて日のさしそめし葛かな 飯田蛇笏 霊芝
露けしや真葛がもとの蝉塚は 小林康治 玄霜
露涼し鎌にかけたる葛の蔓 飯田蛇笏 霊芝
青葛を臑にそよがせ病む友ら 赤城さかえ
音も無く葛のみ騒ぐときのある 京極杞陽 くくたち下巻
風あれば風に縋りて葛の原 稲岡長
風炉据ゑて葛の馳せよる窓辺あり 井沢正江 以後
駅柵を越えて大和の真葛原 岡崎淳子
鬼の出る葛籠を負うて摩耶詣 星野石雀
魂のあやつられゐる真葛原 石田阿畏子
鮎焼くや葛を打つ雨また強く 富安風生
鯉はねて葛こぼしけり滑川 青木重行
鱒池へ葛はちぎつて棄ててあり 細見綾子
黄ばみたる大きな葉あり葛の棚 楠目橙黄子 橙圃
照りつける鉄砲鼻に葛灼けて 高澤良一 ももすずめ
精悍なにほひの蔓でありにけり 高澤良一 ぱらりとせ
とりついたりとりつかれたり葛の蔓 高澤良一 鳩信
あらあらしく落ちて来るなり葛の雨 高澤良一 随笑
言うならば葛這屋敷荒れ放題 高澤良一 石鏡

以上
by 575fudemakase | 2014-09-19 00:28 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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