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女郎花

女郎花

例句を挙げる

あきの別れ石ともならで女郎花 横井也有 蘿葉集
あるが中に野川流るる女郎花 白雄
いつよりの平家贔屓ぞ女郎花 荒井書子
おもかげの幾日かはらで女郎花 高井几董
かり寝せん味方が原の女郎花 中村史邦
きらとしてぬれてありけり女郎花 松瀬青々
けふ星の賀にあふ花や女郎花 杉風 七 月 月別句集「韻塞」
こま~と垣根結びて女郎花 巣兆
すゝき吹中にも立てり女郎花 雪弓
ついてゆく子も籠を負ひ女郎花 大橋櫻坡子
ところどころところどころに女郎花 尼子 凡女
どかどかと声かけられし女郎花 松澤昭 宅居
のうれんのそとの片荷の女郎花 松藤夏山 夏山句集
はは恋の風ぬけやすき女郎花 上原多香子
ひそかにも野の焦点の女郎花 藤崎久を
ひょろひょろと猶露けしや女郎花 芭蕉
もの書くも餉もひとつ卓女郎花 斎藤 道子
ゆがんだよ雨の後ろの女郎花 上島鬼貫
ゆれ合ふて蕾の多し女郎花 小林 たか子
よろよろは我もまけぬぞ女郎花 一茶
わが丈を越え女郎花らしからぬ 中村明子
わが声の谺と知らず女郎花 小泉八重子
一様に風来る中の女郎花 高野素十
井戸の名も野の名も知らず女郎花 蒼[きう]
仲人口人にかたるな女郎花 井原西鶴
仲秋や芒の中の女郎花 尾崎迷堂 孤輪
休らへば手折りもぞする女郎花 河東碧梧桐
何うらむさまか枯野の女郎花 正岡子規
其葉さへ細きこゝろや女郎花 炭 太祇 太祇句選
前の馬に迫る馬叱る女郎花 楠目橙黄子 橙圃
十六夜やゆうべにおなじ女郎花 泉鏡花
友に傘ささせて雨の女郎花 相馬遷子 山国
反りかへる程哀れなり女郎花 成美
吾亦紅女郎花ありて今日の月 長谷川かな女 牡 丹
咲きそめて溶岩に影ひく女郎花 渡辺 立男
垣ひくき隣境や女郎花 福原雨六
夏山や一人きげんの女郎花 一茶 ■文化七年庚午(四十八歳)
夕立やけろりと立し女郎花 一茶 ■文化九年壬甲(五十歳)
夜の市灯の粒のよに女郎花 八牧美喜子
大名の庭に痩せたり女郎花 正岡子規
大絵図に侍らしめたる女郎花 京極杞陽
奥蝦夷や樹海の端の女郎花(北海道汽車中) 石井露月
女郎花しよなしよなとして二三本 今成無事庵
女郎花そも莖ながら花ながら 蕪村 秋之部 ■ 遊行柳のもとにて
女郎花ただはづかしき許り也 正岡子規
女郎花なだるるは情充たざりき 河野多希女 両手は湖
女郎花にはこまやかな黄を賜ひ 田畑美穂女
女郎花ぬらす雨ふり来りけり 久保田万太郎 草の丈
女郎花の中に休らふ峠かな 高浜虚子
女郎花はじめに揺れた方が負け 鎌倉佐弓 天窓から
女郎花もつとくねれよ勝角力 一茶 ■文化三年丙寅(四十四歳)
女郎花ゑのころ草になぶらるる 野童 俳諧撰集「有磯海」
女郎花を男郎花とや思ひけん 夏目漱石 明治三十七年
女郎花リフトの揺れの身に残り 神蔵 器
女郎花一息おいて手折りけり 高澤良一 ぱらりとせ
女郎花二もと折ぬ今朝の秋 蕪村遺稿 秋
女郎花咲きて人来る野草園 伍賀稚子
女郎花四五本秋の海見ゆる 菅原師竹句集
女郎花天の裸に咲く日かな 津沢マサ子 楕円の昼
女郎花女ながらも一人前 正岡子規
女郎花宮人の情事旅にあり 楠目橙黄子 橙圃
女郎花寺に嬰児の声すなり 高野一荷
女郎花少しはなれて男郎花 星野立子(1903-85)
女郎花尾白の馬をあそばしむ 槐太
女郎花岨に滝見る老となりぬ 渡邊水巴 富士
女郎花強き日差しを欲りにけり 高澤良一 随笑
女郎花打てば扇の匂ひかな 言水
女郎花押しわけ早瀬沼に落つ 秋櫻子
女郎花揺れ合ふ霧の船つき場 岩城のり子
女郎花摘み男郎花ほしくなる 朝芝喜代子
女郎花月夜のねむり黄にまみれ 六角文夫
女郎花染みて莖まで黄なりけり 松瀬青々
女郎花滝白く土用明けにけり 渡邊水巴 富士
女郎花猿にも馴るる山路かな 上島鬼貫
女郎花男もすなる立話 柏岡恵子
女郎花男郎花ここ地獄谷 熊谷愛子
女郎花男郎花共にあればある 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
女郎花笑つても出る涙かな 仙田洋子 雲は王冠
女郎花若き狂気を失へり 鳥居美智子
女郎花裾野の雨に負けしかな 長谷川かな女
女郎花都離れぬ名なりけり 士朗
女郎花野馬かきくもる日なりけり 古舘曹人 樹下石上
女郎花雨にあたれて老にけり 湖柳
女郎花霧の迅さにゆれてをり 小原菁々子
女郎花髪に陽あたりゐると思ふ 上野さち子
娶る人連れて遅歩たり女郎花 長谷川かな女 花寂び
孟蘭盆や仏の花に女郎花 高浜虚子
小法師に心ゆるすな女郎花 子規句集 虚子・碧梧桐選
尼寺に尼は住まいて女郎花 佐藤肋骨
山がちに足寄は昏るる女郎花 古舘曹人 樹下石上
山の夜のビール四五本女郎花 久保田万太郎 草の丈
山ひとつ潰したあとの女郎花 宇多喜代子
山国の茎の太くて女郎花 檜 紀代
山家 とかくして一把に折ぬ女郎花 蕪村遺稿 秋
山蟻の雨にもゐるや女郎花 飯田蛇笏 霊芝
川風の移りも行くか女郎花 暁台 (信濃の道下り甲斐の境に入る)
引袖は尾花にありて女郎花 也有
待宵やところ~に女郎花 蓼太
恋瀬川女郎花また男郎花 町田しげき
我ものに手折らば淋し女郎花 蓼太
手折てははなはだ長し女郎花 炭 太祇 太祇句選後篇
手折らむに根こそぎ抜けて女郎花 辻桃子
手折りてははなはだ長し女郎花 太祇
折ためていやしうしたり女郎花 尾崎紅葉
摘みためて黄が濃くなりぬ女郎花 節女
新涼の秣の中の女郎花 舟月
新聞の来ること遅し女郎花 久保田万太郎 草の丈
旅にをるおもひに折るや女郎花 森澄雄
日は空を月にゆずりて女郎花 桂信子
日蔭より伸びて日南や女郎花 黙禅
昆虫はやさしくなりぬ女郎花 星野紗一
昼闇にかたまりやすく女郎花 宇多喜代子
暑に擲たれ強くして長(た)く女郎花 高澤良一 素抱
朝の汽車すこやかに露女郎花 細見綾子
朝曇黄のうちかすむ女郎花 高澤良一 素抱
木と成れり歌垣原の女郎花 沢木欣一 二上挽歌
木曾馬のまぐさに山の女郎花 岩城のり子
末枯れてなほ女郎花なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス汀子句帖
松の外女郎花咲く山にして 河東碧梧桐
枯るるもの女郎花とはまことかや 後藤夜半
桔梗なら女郎花なら露に濡れて 几董
歌の國の野に男郎花女郎花 松瀬青々
歩くとき遠目が利いて女郎花 長谷川双魚 風形
比翼塚とや女郎花男郎花 文挟夫佐恵 遠い橋
波立てて霧来る湖や女郎花 水原秋櫻子
淡けれど黄は遠くより女郎花 大久保橙青
深谷をあふるる霧や女郎花 鈴木 元
灼熱に打たれ強かり女郎花 高澤良一 素抱
牛に乗る嫁御落すな女郎花 其角
男郎花折らず女郎花のみ折りて 山口青邨
目の前を潮流れゐる女郎花 岸本尚毅 舜
短夜やくねり盛の女郎花 一茶 ■文化十年癸酉(五十一歳)
籔からしは偽女郎花患者らよ 角川源義 『西行の日』
粟の穂の実は数ならぬ女郎花 すて 俳諧撰集玉藻集
網棚に寝かせ高野の女郎花 猿橋統流子
船付の土手に人群れ女郎花 井本農一
芒原目がみえてきて女郎花 高澤良一 ぱらりとせ
荷の端もかげにとざすや女郎花 伊賀-尾頭 俳諧撰集「有磯海」
薄々と女郎花てふ黄を始む 蔦三郎
藤原のふる道ゆけば女郎花 妻木 松瀬青々
虫つどふ金の王宮女郎花 堀口星眠 青葉木菟
蟷螂もおなじ黄色や女郎花 阿波野青畝
見るうちや風の吹折る女郎花 樗良
見るに我も折れるばかりぞ女郎花 松尾芭蕉
貸馬の径決りをり女郎花 澤田緑生
足柄や花に雲おく女郎花 正岡子規
身を恥よくねるとあれば女郎花 秋色 俳諧撰集玉藻集
逝く水や坊主めくりの女郎花 間石
達磨忌や今は色なき女郎花 籾山梓月
野にも寐よ宿刈萱に女郎花 支考
雨の日やもたれ合たる女郎花 九湖
雨の野や人もすさめぬ女郎花 闌更
雨風の中に立ちけり女郎花 来山
霜にそむ秋に逢けり女郎花 松岡青蘿
面影の幾日変らで女郎花 几董
餓てだに痩んとすらむ女郎花 炭 太祇 太祇句選
馬士(うまかた)や旅籠定めぬ女郎花 調試 選集「板東太郎」
黄の濃くて土葬の山の女郎花 小島千架子
黄は艶なり長けては灼くる女郎花 高澤良一 素抱
黄色とは野にありてこそ女郎花 池田一歩
女良花(をみなへし)あつけらこんと立りけり 一茶 ■文化十三年丙子(五十四歳)
寒声や隣は露のをみなへし 小杉余子
山畠や松苗を埋めをみなへし 木津柳芽 白鷺抄
折りやすし男郎花よりをみなへし 稲垣きくの 牡 丹
昼の月くらげのごとしをみなへし 高橋潤
有職(いうそく)の殯(もがり)の花はをみなへし 筑紫磐井 婆伽梵
朝富士やをみなへしよりをとこへし 森澄雄
杖となるやがて麓のをみなへし 三橋鷹女
桔梗ならをみなへしなら露にぬれて 高井几董
潮風もともに折りとりをみなへし 木内怜子
牛の虻摶てば血を噴くをみなへし 篠田悌二郎
猪の露折りかけてをみなへし 蕪村
生添ふや小松が中のをみなへし 高井几董
移る日のとりどり淡きをみなへし 斎藤夏風
里人はさともおもはじをみなへし 蕪村 秋之部 ■ 遊行柳のもとにて
銅鏡を抜けきし一人をみなへし 小泉八重子
関取や妻は都のをみなへし 高井几董
霧深き野のをみなへしここに挿す 山口青邨
風が吹き分けをとこへしをみなへし 檜紀代
風折れのなくをみなへしをとこへし 木内彰志
馬育つ日高の國のをみなへし 山口青邨
壷の花をみなめしよりほかは知らず 安住 敦
くぐる斑の見事の猫やをみなめし 原石鼎 花影以後
女郎花容れて一景なまめきぬ 高澤良一 暮津
白日下色を増しつつをみなへし 高澤良一 暮津
天日に撲たれ強しよをみなへし 高澤良一 暮津
をみなへし朝日に溶けてしまひけり 高澤良一 暮津
女郎花今を盛りとなまめきぬ 高澤良一 暮津

以上
by 575fudemakase | 2014-09-23 00:10 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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