例句を挙げる。

から風や青菜踏みつけ檻の鷲 銀漢 吉岡禅寺洞
とまり木に老いける鷲や青嵐 水原秋桜子(1892-1981)
わが而立握り拳を鷲も持つ 鷹羽狩行 誕生
エール交す雪渓に帽鷲づかみ 荒井正隆
オホーツクは白し大鷲相寄れる 杉山鶴子
一湾の風となりゆく尾白鷲 市村正之
丹念に羽繕ひする檻の鷲 徳重怜子
人の踏む月より更にはるかにて白光浄く鷲座アルファ星 山田あさ
仔羊を盗られ法度の鷲を撃つ 吉良比呂武
冠鷲翔けて樹海に日の沈む 田村萱山
冬ざれや青味帯びゐる鷲の嘴 中川宋淵 詩龕
冬の鷲爪みぢかくて老いにけり 桂信子
冬霧の鷲の白きを母郷とす 橋本鶏二
凍港に起重機鷲の嘴の如し 久米正雄 返り花
出羽びとの山を神とす尾白鷲 武甕静江
動く時きて翔ちゆけり尾白鷲 永田耕一郎 雪明
吹きこみし雨に目ざとき檻の鷲 阿部寿雄
咳ひとつ落つ月明の鷲羽山 田住満夫
国境を守るかに鷲旋回す 広中白骨
大いなるまたゝき寒し檻の鷲 田村木国
大いなる古創顔にこれの鷲 山口誓子
大根を鷲づかみにし五六本 高浜虚子
大空をたゞ見てをりぬ檻の鷲 高濱虚子
大鷲に羽摶たれし顔もちあるく 稲垣きくの 牡 丹
大鷲のひろげし翼折れまがり 森田峠 避暑散歩
大鷲の制空圏下犬の恋 平井さち子
大鷲の嘴にありたるぬけ毛かな 高浜虚子
大鷲の帰る翼の撓りたり 奥田智久
大鷲の爪あげて貌かきむしる 加藤秋邨 野哭
大鷲の瞳は人の世に向はざる 下村非文
大鷲の襲ひはすまじ頭上なる 奥田智久
大鷲の鋭けれども悲しき眼 山田凡二
天辺に鷲ゐて檻のがらんどう 石井とし夫
失えてゆく冬陽の端にねむる鷲 富澤赤黄男
寒釣の来て磯鷲の巌奪ふ 明石芋峡
尾白鷲の気配に万の鴨翔ちし 高橋桐子
尾白鷲大岩壁の背後より 高澤良一 燕音 
尾白鷲天に流氷きしみ哭く 長谷川史郊
尾白鷲空手のままに舞へりけり 阿波野青畝
尾白鷲翼大事にたたみけり 久保田重之
尾白鷲雪降るときも止むときも 福島壺春
山焼くや今宵爛たる飼鷲の眼 久米正雄 返り花
山空をひとすぢに行く大鷲の翼の張りの澄みも澄みたる 川田順
岩鼻の鷲吹はなつ野分かな 大島蓼太 (りょうた)(1718-1787)
巌の鷲のたゞ一羽なりいつも一羽 米田双葉子
巌の鷲のむさゝび攫む枯野かな 東洋城千句
巌頭の一樹が鷲の座に叶ひ 川村紫陽
巌頭の雪の大鷲身じろがず 紺野美代子
巣立たむと鷲に太腿ありにけり 正木ゆう子
御神渡鷲の雌雄の空を占め 増澤正冬
春山にひらふ大鷲の抜羽かな 乙字俳句集 大須賀乙字
春立つや家鷲づかみクレーンの手 川元安子
春鷲や翼の脱臼するひびき 安井浩司 汝と我
木枯や深山秀虚空鷲一羽 松根東洋城
森の鷲代田作りにこゑ放つ 堀口星眠 営巣期
檻に鷲短日の煤地におちる 桂信子 黄 瀬
檻の鷲さびしくなれば羽摶つかも 石田波郷
檻の鷲はづかしき餉を見られけり 宮沢健児
檻の鷲アンデスの山恋ふる目に 千才治子
檻の鷲一途なる眼を吾に向け 山田閏子
檻の鷲世は雪ふりてゆくばかり 加藤楸邨
檻の鷲寂しくなれば羽搏つかも 石田波郷(1913-69)
檻の鷲眼光にぶくなりしかな 上田五千石 田園
檻の鷲高きにとまり人を見ず 阿片瓢郎
死ぬときも翼広げて檻の鷲 小泉八重子
氷切る炎昼の背は鷲となり 大井雅人 龍岡村
氷原に鷲来て吾の生身欲る 津田清子
河童忌の白鷲に雨しぶきをり 堀口星眠 営巣期
流氷の海に日の落つ尾白鷲 大森三保子
渦潮の生るるハンカチ鷲づかみ 稲垣きくの 牡 丹
犬鷲に見られし手持無沙汰かな 岡田久慧
生き餌追ふ鷲なれば爪隠さざり 大島早苗
白鷲は榛の宿水に二月尽 松村蒼石
白鷲や今日こそ秋のことぶれに 林翔
眠りても鷲は怒り眼尾羽かなし 加藤知世子 花寂び
短夜や乳ぜり泣く児を須可捨鷲乎 竹下しづの女 [はやて]
磯鷲はかならず岩にとまりけり 原石鼎
禿鷲の翼片方づつ収む 飯島晴子
紙漉く家白鷲流るごと渡る 西村公鳳
肉ちぎる鷲はたゝらを踏みにけり 森田 峠
肩口に老いの見えきし檻の鷲 藤崎久を
蒼ざめて地をあるく鷲雪とならむ 千代田葛彦 旅人木
雄阿寒を鷲のぼりゆきて越えにけり 京極杞陽
雪原のおのが影へと鷲下り来 山口草堂
雲水に大鷲まへる雪日和 飯田蛇笏 春蘭
零天に欠伸をするや檻の鷲 廣江八重櫻
青空に雪の峻峰と鷲とかな 河野静雲
高原の老鷲の唄みづ浅葱 伊藤敬子
髪に鷲短日の煤地におちる 桂信子
鳥葬のための鷲舞ふ素秋かな 佐川広治
鴨狙ふ尾白鷲木に身じろがず 南秋草子
鶴ころこ鷲かんかんと啼いたりき 山口誓子
鷲とともに駆けおりて来るピカソの目 深町一夫
鷲に雲一つなき夜明かな 原石鼎 花影以後
鷲の前人間の目がふとかなしむ 加藤楸邨
鷲の子や野分にふとる有そ海 去来 俳諧撰集「有磯海」
鷲の巣のそれかあらぬか絶壁に 湯浅桃邑
鷲の巣の下を行きたる菌狩 相生垣瓜人 微茫集
鷲の巣の樟の枯枝に日は入りぬ 野澤凡兆
鷲の巣の鷲が見てゐる百草採 中島杏子
鷲の檻死木が肩を組んでおり 中村和弘
鷲の毛の金網に散る寒さかな 太田鴻村 穂国
鷲の血を承けて轆轤へ背をまげる 竹中宏 饕餮
鷲やまだ汚さずに絵具皿 山田弘子
鷲や今日のはじまるわが粗食 殿村莵絲子 雨 月
鷲ゆける樹海は粗く雪残り 岡田貞峰
鷲下りて雪原の年あらたなり 山口草堂
鷲老いて止り木の糞石と化す 藤井亘
鷲老いて胸毛ふかるる十二月 桂信子 黄 瀬
鷲草の舞ふや童女の泪川 堀口星眠 営巣期
鷲草を採りて抱へし田植笠 西本一都 景色
鷲飛びし少年の日よ雪嶺よ 多田裕計
鷲飼うとおもいきめつつ夏のあみもの 渋谷道
鷲鬱と青き降誕祭を抽く 斎藤玄
鷹渡る高さに鷲羽山低く 田村萱山

以上
by 575fudemakase | 2014-11-10 00:43 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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