木の葉髪

木の葉髪

例句を挙げる。

いつぱいに開かぬ抽斗木の葉髪 宮坂静生 雹
うつくしき言葉のひとつ木の葉髪 野澤節子 『駿河蘭』
うつむけば櫛の落ちたる木の葉髪 高橋淡路女 梶の葉
うらぶれや櫛に嵩増す木の葉髪 竹下しづの女 [はやて]
きのふ書にけふ盆栽に木の葉髪 山内星水
その生涯入坑採鑛木の葉髪 及川貞 夕焼
どうせすぐ風に乱るる木の葉髪 稲畑汀子
どんみりと金粉ふえて木の葉髪 加藤郁乎
ひと嫌ひいよいよ嵩じ木の葉髪 富岡掬池路
ほのぼのと酔って来りぬ木の葉髪 久保田万太郎
またの世やをとこのための木の葉髪 小島千架子
みなわれのもの病床の木の葉髪 辻田克巳
ものごしの松風聴ける木の葉髪 松村蒼石 雁
わが枕には山姥の木の葉髪 品川鈴子
上司吾を叱らずなりぬ木の葉髪 関戸靖子
亡夫の忌に揃はぬ子等や木の葉髪 野村つる
人の櫛つかひにくしや木の葉髪 下村梅子
人の言気にしてゐては木の葉髪 高澤良一 随笑 
今日逢はむ人に躊躇ふ木の葉髪 長屋せい子
何につけただただ一途木の葉髪 深見けん二 日月
何をしても上手にならず木の葉髪 下村梅子
何見るとなく木の葉髪瀬に映す 殿村莵絲子 遠い橋
余技の税あまりに重し木の葉髪 村山古郷
働いてをればしあはせ木の葉髪 東ふみ
僧形にかたち似てくる木の葉髪 平井照敏
六人の子を育てたる木の葉髪 鈴木洋々子
出稼のいつまで続く木の葉髪 菅原野火男
厄まけのことしうたてや木の葉髪 増田龍雨 龍雨句集
原因はストレスと言ふ木の葉髪 徳永茂代
同じことくり返し~木の葉髪 高浜年尾
君も僕も五十歩百歩木の葉髪 桜井 薫
吾が齢まざと鏡に木の葉髪 菖蒲あや あ や
命のごと拾ひぬ母の木の葉髪 大木あまり
地上とは数ならざるや木の葉髪 寺山修司 花粉航海
地上とは比喩ならざるや木の葉髪 斎藤愼爾 冬の智慧 以後
夕方の鏡は嫌ひ木の葉髪 白石峰子
太きかな師の体臭と木の葉髪 西東三鬼
夫の家系に教師の多し木の葉髪 伊藤京子
妻となり母となり木の葉髪となる 西島麥南
妻泣かす罪ふりかむり木の葉髪 石塚友二
存分に海見し夜の木の葉髪 中村明子
完治とは言へぬ退院木の葉髪 薦田伸子
寄りきほふ朝机にぞ木の葉髪 皆吉爽雨 泉声
尚曲げぬ志あり木の葉髪 大久保橙青
屋根裏の望遠鏡と木の葉髪 三谷昭 獣身
年老いし父母をもつ身の木の葉髪 百合山羽公 故園
幸うすきにんじん色の木の葉髪 池内友次郎
幸福なドラマにも泣き木の葉髪 毛塚静枝
御幸あり旦木の葉髪梳かんかな 長谷川かな女 雨 月
心迷ふ時のながさよ木の葉髪 白岩 三郎
念入れて結ひし痺や木の葉髪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
思ひつき子供つぽくて木の葉髪 西本一都 景色
悪濤ながく見て来ぬ木の葉髪白し 中戸川朝人 残心
悲しみを泣けねば吹かる木の葉髪 加藤知世子 黄 炎
情こはきうたは妖艶木の葉髪 飯田蛇笏 雪峡
愚かさの歳つもりけり木の葉髪 小林康治 四季貧窮
我とても眠さは同じ木の葉髪 星野立子
我は良き父たりしかや木の葉髪 山本歩禅
拾ひてもひろうてもわが木の葉髪 荒井 書子
指に纏きいづれも黒き木の葉髪 橋本多佳子
捨つるため指にきりきり木の葉髪 稲垣きくの 黄 瀬
掌のつめたかりけり木の葉髪 加藤楸邨
採血の針見ぬやうに木の葉髪 高澤良一 宿好 
散髪の分け方問はる木の葉髪 高澤良一 随笑 
文芸に一世をかけし木の葉髪 上林暁(1902-80)
新しき櫛の歯にあり木の葉髪 高浜虚子
旅づかれ木の葉髪にも及びけり 山本久栄
旅ゆくは二夜とさだめ木の葉髪 松村蒼石 雁
旅癖の小膝はらふや木の葉髪 小林康治 玄霜
旧約の聖書の中の木の葉髪 長田等
星の夜や睡りて殖やす木の葉髪 三嶋 隆英
昨なにを食べし夫ぞ木の葉髪 大石悦子 聞香
晩成の大器といはれ木の葉髪 坂本たけ乃
木の葉髪あぢさゐ枯れて姿あり 松村蒼石 雪
木の葉髪あはれつくせるわかれかな 加藤楸邨
木の葉髪いきいきとして妬心あり 小林康治 『叢林』
木の葉髪いそぎて捨つる誰か来る 山口波津女 良人
木の葉髪いつか身に添ふ旅鞄 黒田杏子
木の葉髪うたひ歎くやをとこらも 三橋鷹女
木の葉髪うらぶれたるに似たるもの 島田みつ子
木の葉髪うれしかなしと過ぎて来し 下村梅子
木の葉髪おのれのよるべおのれこそ 近藤一鴻
木の葉髪かたみに過去を修飾し 馬場移公子
木の葉髪かつては妻も教師たりし 森田峠 避暑散歩
木の葉髪こころの奥に風の立ち 鷲谷七菜子
木の葉髪こころの渇き眼に出でて 那須 乙郎
木の葉髪しづかに斜視の人なりし 坊城俊樹
木の葉髪せめて眸は明らかに 西島麦南
木の葉髪そろそろ気になる前立腺 高澤良一 宿好 
木の葉髪ちりちり灼いて狂ひ出す 三橋鷹女
木の葉髪とどのつまりは年経たり 高澤良一 随笑 
木の葉髪どの星恃みてみごもりし 平井さち子 完流
木の葉髪ひともと全き丈に降る 赤松子
木の葉髪ひるまず生きてひとに燃ゆ 稲垣きくの 牡 丹
木の葉髪ふるさと遠く住む身かな 村山古郷
木の葉髪ほどけばピンの五六本 高橋淡路女 梶の葉
木の葉髪みほとけ父は善知識 大橋敦子 手 鞠
木の葉髪もうやり直しきかぬ日々 後藤綾子
木の葉髪もとより無神論者たり 西村和子 窓
木の葉髪わが反骨は痩せざりや 林翔
木の葉髪をとこまさりと云ふは嘘 福永鳴風
木の葉髪一生を賭けしなにもなし 西島麦南
木の葉髪一身洗ひざらしなり 井沢正江 湖の伝説
木の葉髪並べて眠りいそがるか 清水基吉 寒蕭々
木の葉髪二合に満たぬ米を磨ぐ 猿山木魂
木の葉髪二日逢はずの児を抱きて 今泉貞鳳
木の葉髪仰向けになにもかもなげだす 榎本冬一郎 眼光
木の葉髪何か一途に通し来て 下村ひろし
木の葉髪佛間を通るたび拾ふ 関戸靖子
木の葉髪切なくも蛾の生きゐたり 松村蒼石 雁
木の葉髪含羞の爪剪りゐたり 松村蒼石 雁
木の葉髪埠頭の暗き潮に捨つ 小林康治 玄霜
木の葉髪夢にも母を歎かすや 大網信行
木の葉髪大きな櫛を前髪に 星野立子
木の葉髪天賦の才もなきままに 小林康治 『叢林』
木の葉髪夫に先立つ死を願ふ 赤松[ケイ]子
木の葉髪妻居てけふも本を読む 高澤良一 宿好 
木の葉髪妻愛読のサザエさん 高澤良一 ぱらりとせ 
木の葉髪子の一語より夢を生む 塩谷はつ枝
木の葉髪小さく束ねて過去失くす 毛塚静枝
木の葉髪巨船音なく通り過ぐ 岩淵喜代子 螢袋に灯をともす
木の葉髪帽子の中にしまひけり 上野章子
木の葉髪帽干すつぽりかぶりもす 高木晴子 花 季
木の葉髪幸うすきにんじん色の髪 池内友次郎 結婚まで
木の葉髪念力ゆるみては病むか 小林康治 四季貧窮
木の葉髪恋の嘆きの酒下げ来 清水基吉 寒蕭々
木の葉髪愚に職にやつれをり 小林康治 四季貧窮
木の葉髪掻いて訴ふ忘れ物 高澤良一 宿好 
木の葉髪教師手汚すこと知らず 藤岡筑邨
木の葉髪散らして病めり人の妻 石塚友二 光塵
木の葉髪文芸ながく欺きぬ 中村草田男
木の葉髪旅より戻り来りけり 石田波郷
木の葉髪日あたるところにて逢わむ 寺山修司 花粉航海
木の葉髪時のながれに溺れむや 久保田万太郎 流寓抄
木の葉髪書けば書くほど失えり 寺山修司
木の葉髪月をそびらにものを言ふ 柴田白葉女 遠い橋
木の葉髪染めて恃める何もなし 川井玉枝
木の葉髪梳きても還らざるみたま 桑田青虎
木の葉髪梳きて為すことなしとせず 下村梅子
木の葉髪梳きて異郷にありにけり 依田明倫
木の葉髪梳りつゝ恋しけれ 星野立子
木の葉髪母に糸屑つき易し 宮坂静生 雹
木の葉髪汝も妻子養ふや 下村槐太 天涯 下村槐太全句集
木の葉髪泣くがいやさにわらひけり 久保田万太郎 流寓抄
木の葉髪海風しろくなりにけり 佐野まもる 海郷
木の葉髪火に散り落ちぬ闇を見る 成田千空 地霊
木の葉髪無職の名刺刷り上がる 高柳重信(1923-83)
木の葉髪琴が襖を洩れゐたり 佐野まもる
木の葉髪生きる仕合せ不仕合せ 三輪フミ子
木の葉髪生涯木偶の足使ふ 稲荷島人
木の葉髪痩身いづくまで痩する 相馬遷子 雪嶺
木の葉髪白きにもはやおどろかず 皆吉爽雨
木の葉髪目にうかぶ友みな若き 相馬遷子 雪嶺
木の葉髪直に畳に眠りけり 榎本冬一郎 眼光
木の葉髪眉間に強き刺戟欲し 田川飛旅子 花文字
木の葉髪眠り頽るゝ昼ありて 石塚友二 光塵
木の葉髪祓ひくれたる猿田彦 北見さとる
木の葉髪空の真澄に日を置きて 斎藤玄
木の葉髪背き育つ子なほ愛す 大野林火
木の葉髪落としぬ父母の仏飯に 冨田みのる
木の葉髪視力が落ちて硬き本 高澤良一 ぱらりとせ 
木の葉髪解放されしごと夜来 田川飛旅子 花文字
木の葉髪諾否ふんぎりつかぬまま 高澤良一 ぱらりとせ 
木の葉髪身ぐるみ脱いで心電図 高澤良一 寒暑 
木の葉髪過ぎし月日は病み通し 稲垣きくの 黄 瀬
木の葉髪過ぎる日あれば来る日あり 丸山しげる
木の葉髪過去はうしろに捨てるもの 森川光郎
木の葉髪酔ひて睡りし机かな 草間時彦 櫻山
木の葉髪雨とめて夜の菜果買ふ 宮武寒々 朱卓
木の葉髪雨の二日となりにけり 岡本眸
木の葉髪青天玉のごとくにて 谷野予志
木の葉髪風交の袖かへしても 小林康治 玄霜
木の葉髪齢の不惑はすでに超ゆ 稲垣きくの 黄 瀬
木の葉髪齢を枷に又楯に 塚本久子
梳きこぼすうしろは知らず木の葉髪 皆吉爽雨
櫛のごと魚の骨あり木の葉髪 大熊輝一 土の香
櫛の歯をこぼれてかなし木の葉髪 高浜虚子
正直で通す一生木の葉髪 川崎克
歳月は人を隔てし木の葉髪 本岡 歌子
火の国の女よわれは木の葉髪 下村梅子
無駄骨をおる事嫌ひ木の葉髪 高澤良一 随笑 
独身を誇りに婦長木の葉髪 辻口静夫
猫と棲み昨日にまさる木の葉髪 鳥居美智子
生涯の家こそよけれ木の葉髪 西本一都 景色
生涯をさゝげて悔いず木の葉髪 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
生返事たしかめらるゝ木の葉髪 高澤良一 宿好 
産月の石鹸につく木の葉髪 鷹羽狩行 誕生
病み勝つて日々木の葉髪木の葉髪 橋本多佳子
病む夫のわれに手渡す木の葉髪 山口波津女 良人
白孔雀白鮮かな木の葉髪 山口誓子
白髪さへいまは大事に木の葉髪 高田美恵女
看とりする我が生涯や木の葉髪 松本つや女
看護りつゝつい疎かに木の葉髪 高濱年尾
眦を引きつり梳ける木の葉髪 小松原芳静
紅きものもみ裏ばかり木の葉髪 高橋淡路女 淡路女百句
縄跳びの端をもたされ木の葉髪 長谷川双魚 『ひとつとや』
老斑の華にふれ落つ木の葉髪 百合山羽公
聞きすがるあめの産声木の葉髪 赤松[ケイ]子
聞き流すことも覚えて木の葉髪 吉川康子
荒海を見てきしのみに木の葉髪 福永耕二
落莫と拾ひておのが木の葉髪 馬場移公子
記憶もどかししごきて捨つる木の葉髪 千代田葛彦
買ひ替へし鏡眩しき木の葉髪 山田節子
身の奥に山姥きざす木の葉髪 渡辺恭子
身を鎧ふ才覚はなし木の葉髪 石原八束(1919-98)
透き彫の図案未し木の葉髪 永田市平
長女すでに母とはなりぬ木の葉髪 大橋越央子
長姉吾に父母の絆や木の葉髪 大橋敦子 手 鞠
長生きのうしろめたさや木の葉髪 吉田ひで女
隠れ生きて口の中まで木の葉髪 齋藤愼爾
鞄のもの毎日同じ木の葉髪 富安風生
飲食の淡くなりけり木の葉髪 石野冬青
黙契の三弟子木の葉髪古りつ 清水基吉 寒蕭々
木葉髪拾ひ外来患者のわれ  高澤良一  さざなみやつこ
きな臭きものには倚らず木の葉髪  高澤良一  随笑
横文字を車中に拡げ木の葉髪  高澤良一  石鏡
先生になかなか呼ばれぬ木の葉髪  高澤良一  石鏡
木の葉髪刈られ仕上げに耳の毛も  高澤良一  石鏡

以上
by 575fudemakase | 2014-11-27 00:59 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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