冬服

冬服

例句を挙げる。

いまだ冬服遠くなるほど電柱痩せ 河合凱夫 飛礫
かくし多き冬服となる男達 和田祥子
ライターのポケットとして冬服に 河村木舟
中年には中年の冬服のいろ 高澤良一 随笑 
冬服と帽子と黒し喪にはあらぬ 谷野予志
冬服に地廻りめかし蟹市場 角川源義
冬服に海の入日の柔かや 中村汀女
冬服のまゝの四月や職匂ふ 米沢吾亦紅 童顔
冬服のみんなに見える木の校舎 杉野一博
冬服のポケット何でも入りをり 奈良文夫
冬服の一人残して電車発つ 伍賀稚子
冬服の右ポケツトの底の塵 高澤良一 宿好 
冬服の少年集ふ補習塾 鈴木 卓
冬服の汚れぬ家の匂ひもつ 殿村莵絲子
冬服の紺まぎれなし彼も教師 星野麦丘人
冬服の紺ネクタイの臙脂かな 久保田万太郎 流寓抄
冬服の継の中に又継うまる 田川飛旅子 花文字
冬服の衣嚢(かくし)が深く手を隠す 山口誓子
冬服の足長き娘に育ちけり 島崎 伸子
冬服の釦がとれて講義終ゆ 橋本鶏二
冬服も汚れぬ家の匂ひもつ 殿村莵絲子
冬服や荒海の碧さいさぎよし 内藤吐天 鳴海抄
冬服や襟しろじろとつつがめく 飯田蛇笏 山廬集
冬服や辞令を祀る良教師 杉田久女(1890-1946)
冬服を来て生意気な少年よ 星野立子
冬服を脱ぐこんなにも着てゐしか 今瀬剛一
冬服を著て生意気な少年よ 星野立子
冬服夫汚れぬ家の匂ひもつ 殿村莵絲子 牡 丹
冬服着てわが手の皺のいとしさよ 林翔
冬服着てネクタイの柄の一点朱 林 翔
冬服着る翼のごとく手を伸べて 岩田昌寿 地の塩
冬服着る釦ひとつも遊ばせず 大牧 広
山国の闇冬服につきまとふ 茨木和生 木の國
弱き身の冬服の肩とがりたる 星野立子
朝餉まつ冬服の膝折りそろへ 谷野予志
武甲近し冬服黒き人隔て 長谷川かな女 雨 月
汝が完膚つつみて異族の冬服たり 平井さち子 完流
白き工区冬服の人の闊歩わびし 金子兜太
秘事や冬服ふかく裹み着て 石塚友二
身に合わせて冬服の紺旅に出る 本多草明
闘病の試歩に冬服重きかな 千原草之
みちのくの訛りもあらは身の冬着をぬぎ 安斎櫻[カイ]子
喪服脱ぐ冬着は重くあたたかし 津田清子
楮渋こはばる冬着妊れる 中戸川朝人 残心
母の座はひねもす冬着縫ひ温くし 宮坂静生 青胡桃
母死ねば今着給へる冬着欲し 永田耕衣(1900-97)
糶済みし蜑を相手の冬着売 斎藤朗笛
冬シャツか死出の衣か知らねども 京極杞陽 くくたち下巻
冬シャツの十字架干しに山日射す 本宮鼎三
冬シャツ乾く運河と熔鑛爐の間 中島斌男
吉野の冬著莪の崖曼珠沙華の崖 右城暮石 上下
支障なし子と冬シャツを違へ着ても 安住敦
老骨をばさと包むや革羽織 芥川龍之介 我鬼窟句抄
脱ぐ冬シャツ子には父臭からん 伊丹三樹彦
革羽織とり隠されて火燵かな 史邦 芭蕉庵小文庫
顔入れて冬シャツは家の匂ひする 秋元不死男
冬物を著るといふより身を容るる  高澤良一  鳩信
冬物の出し入れに妻余念なし  高澤良一  燕音
冬ものの洗濯鼻唄バズデンボー  高澤良一  宿好
散歩途上出合ひし犬も冬着著て  高澤良一  寒暑
壁際につんつるてんの冬着垂れ  高澤良一  暮津

以上
by 575fudemakase | 2014-12-08 00:22 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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