例句を挙げる。

ききわけて海府訛は鱈の話 加藤楸邨
きらきらと男の喉を鱈の骨 小檜山繁子
こぼれたる鱈は足蹴にされ凍てぬ 小池次陶
つつじいけて其陰に干鱈さく女 芭 蕉
とし守や乾鮭の太刀鱈の棒 蕪村 冬之部 ■ 題沓
なが生きの途中の干鱈焙りをり 亀田虎童子
はらら子のこぼるるもあり鱈を揚ぐ 岩崎照子
ひつさげて尾を摺る鱈を秤りけり 多賀九江路
ぶち切れば声荒くなり鱈売女 山本一糸
ましろなる鱈に血のありうつくしき 楠本みね
わが血筋処世にうとく干鱈噛む 小倉英男
オホツクの鱈あげて街汚れたり 岡村浩村
ジングルベル~鱈がよく売れる 赤城さかえ句集
ロシヤ帽まぶかく鱈をさげゆけり 高木時子
一尾の鱈の料理の何や彼や 高木晴子 晴居
亜米利加の船へ売らるる干鱈かな 会津八一
俎をすべり落ちたる鱈の顔 中島畦雨
信楽の茶うりが提げし干鱈かな 暁臺
借財や干鱈を焙る日に三度 秋元不死男
値切られて腹たたかれし子持鱈 竹内輝行
分たれて鱈も一山できにけり 大橋櫻坡子 雨月
初鱈や板とり越ゆる雪の馬 魚候
刻昆布塩路ぞ分くる鱈の汁 在慰 選集「板東太郎」
北海の冷をつれ来し鱈を裂く 小林千草
北蝦夷の果の港の鱈景気 沢江六峨
原因はすけとう鱈食う故われは富まざるなり 橋本夢道 無礼なる妻
口割つて鱈に氷をつめにけり 本多一杉
品書の鱈といふ字のうつくしや 片山由美子 水精
商人や干鱈かさねるはたりはたり 太 祗
地酒くんで干鱈にすすむひばの飯 中勘助
塩の香のまづ立つ干鱈あぶりをり 草間時彦 櫻山
塩鱈や旅はるばるのよごれ面 太祇
売られゐる前沖の鱈自若たる 柴田陽子
大なるが滑り出にけり鱈の山 前田普羅 能登蒼し
大鍋に肝浮く鱈の番屋汁 山崎羅春
大鱈を秤る背筋をのばしけり 皆川盤水
天からの雪喰み鱈のぶつ割かる 金箱戈止夫
子持鱈口閉ぢ雄鱈口開く 右城暮石 声と声
子持鱈雪にすべらせ陸揚げす 岩崎照子
実年や咽喉に閊へし鱈の骨 河井多賀夫
宿屋らしからぬ桔梗屋鱈を煮る 渡辺 池汀
寒鱈を売る少年はユダの眼で 対馬康子 吾亦紅
寒鱈を提げて閻魔に見られゐし 吉田紫乃
干鱈あぶりてほろほろと酒の酔にゐる 村上鬼城
干鱈さげて帰りは登る島の坂 谷野予志
干鱈など水に戻してとる昼餉 高澤良一 素抱 
干鱈の乾ききらずに触れあへり 加藤憲曠
干鱈は古び氷柱はあたらしき 八木林之介 青霞集
干鱈むしる土の匂ひの呼気吸気 成田千空 地霊
干鱈やくつゝじの柴や燃んとす 高井几董
干鱈や庇のひくき町があり 磯野利秀
干鱈反る友は教師の講義癖 鳥居おさむ
干鱈噛み家の中にも風吹けり 細川加賀 生身魂
干鱈噛んで一夜惑ひの四十代 北野民夫
干鱈甘し探しあてたる古都の店 後藤松代
干鱈積む浜の女の髪真白 畑 美津恵
年守る乾鮭の太刀鱈の棒 蕪村
手をほぐす湯桶傍へに鱈割ける 手島 靖一
春の雪切身にしても鱈は重し 鈴木真砂女 夕螢
暗き灯に集ひたつきの鱈を割く 奈良千代子
有るものに干鱈の骨のありにけり 尾崎迷堂 孤輪
朝市の雪に並べて鱈を売る 山田 静穂
東の市干鱈・鮓など賣る女 筑紫磐井 野干
棒鱈に乾ききつたる舌ありぬ 辻桃子 桃
棒鱈の口の叫んでをりしかな 太田寛郎
棒鱈の棒のいよいよ世紀末 宮坂静生
棒鱈の棒の始るところかな 後藤立夫
棒鱈の眼を剥く貌の束ねられ 佐野俊夫
棒鱈の荷も片づきぬ初燕 石井露月
棒鱈や下戸の夫と下戸の妻 近藤昌子
棒鱈を薪の如くに負はれたる 倉田 晴生
比良の雪生鱈来べきあした哉 正秀
沖よりの金星鱈の干しあがり 岡澤康司
波の穂に現るる国後島鱈を干す 山本 雅子
湯帰の棒鱈さげし余寒見よ 尾崎紅葉
火にぬれて干鱈の匂ふ夕べかな 大木あまり 火球
炎昼の干鱈の茶漬かっ込めり 高澤良一 寒暑 
生国を呼び名とされて鱈の漁夫 中川水精
男なんざあ女なんざあ干鱈裂く 熊谷愛子
短夜の鱈はこぶ馬車鈴ならし 福田甲子雄
石菖や口あけて鱈焼かれゆく 角川源義
磯埋めて敷き干す鱈に波尖る 吉澤 卯一
米倉は空しく干鱈少し積み 高浜虚子
糶り残る鱈ひきずつて雪の上 石川文子
納屋深く塩鱈積まれ塩噴けり 千葉仁
純白の鬱であり暗く大きな鱈 大西健司
老の赭顔子等の紅顔鱈船来る 成田千空 地霊
肋のなか鱈積み連絡船となれり 赤尾兜子
船の子の干鱈噛み噛み育ちけり 大場白水郎
荒粒の雪降りかくす荷揚げ鱈 平子 公一
荒縄に百枚くゝる干鱈かな 野村喜舟 小石川
薄月の鱈の真白や椀の中 松根東洋城
藁苞や在所にもどる鱈のあご 室生犀星 魚眠洞發句集
血の余る女鱈下げ橋渡る 柏禎
行春に飽くや干鱈のむしり物 李由 三 月 月別句集「韻塞」
議論して帰り薄暗い妻子を嗅ぐやすけとう鱈 橋本夢道
買初や鱈一本を鱈昆布に 野村喜舟 小石川
赫く暗き灯を揺りゆくは鱈船か 村上しゅら
躑躅生けてその陰に干鱈割く女 芭蕉
軒吊りの鱈や沖波暮れ果てて 加藤春彦
酒を得て干鱈をあらふ筧かな 中勘助
雨さむく鱈鍋に着る黄八丈 長谷川かな女 雨 月
雪の上鱈ぶちまけて売られけり 松本 旭
雪の浜鱈投げ出され鯖もまた 田中冬二 若葉雨
雪国の鱈の目玉もねぶり喰ぶ 中山純子 沙 羅以後
雪嶺や昼夜の膳に鱈鰊 岸本尚毅 舜
雪空に堪へて女も鱈を裂く 細見綾子
露しぐれ鱈下げて手頸現はるる 齋藤玄 『狩眼』
鱈うまき季節の越の海鳴れる 橋本花風
鱈さげて夜間工事のなか通る 福田甲子雄
鱈の夢遠国に日をすごし過ぎ 飴山實 辛酉小雪
鱈の海暗し三日の時化続き 吉村ひさ志
鱈の海濁るは春の来つつあり 福永 耕二
鱈を割くことの手だれのまだ少女 杉野秋耕死
鱈を割く女は雪に横坐り 岩崎照子
鱈を煮て雪は積らぬ出雲崎 斉藤夏風
鱈を糶る人のうしろの昏れし海 吉岡秋帆影
鱈を糶る後に波の崩れけり 石垣軒風子
鱈一本北方の空縞持てり 新谷ひろし
鱈割いて漁婦汚るることに馴れ 宇佐美ふき子
鱈割き女あかがりもなく腰太く 西本一都
鱈売の売り切つて乗る越後線 平井あい子
鱈売の長半纏に手鉤かな 籾山梓月
鱈売りに遇いし者ただ郵便夫 対馬康子 愛国
鱈売り女雪女郎となりにけり 田中冬二 行人
鱈売女ライスカレーを食べてゐる 田中冬二 冬霞
鱈干され島のあたたかさの老婆 山崎 聰
鱈干していよいよ古りぬ出雲崎 小松沙陀夫
鱈干して知床の岬僧住める 名塩呑空
鱈干して越後は低き軒つらね 斎藤佳代子
鱈揚げて岸壁踏み場なかりけり 飯塚 秀城
鱈昆布を炊きひとり身を養へる 殿村莵絲子 花寂び 以後
鱈洗ふ桶にとまりし烏かな 野村泊月
鱈漁の出初めの吹雪よろこびて 桑田青虎
鱈百匹穫りし漁夫なり酔ひつぶれ 小熊一人
鱈舟の中に艦見ゆ港かな 長谷川零餘子
鱈船の崩るゝ濤をまたかぶり 伊藤彩雪
鱈船の著く名ばかりの港かな 金岡敦子
鱈船や比良より北は雪ゲしき 李由
鱈船をづかづか下りし面構へ 加藤憲曠
鱈荷役してゐるゆゑのごめの空 山木晃裕
鱈鍋に百日蝋燭ゆらぎ立て 長谷川かな女 雨 月
鱈鍋の蓋踊らせて大家族 加藤憲曠
鱈食ふて口数多し津軽人 矢田邦子
麦飯に干鱈たふとき侘居かな 沼のほとり 中勘助
黙々北の農婦よ鱈の頭買ふ 西東三鬼
大衆魚真鱈の顔の冬親し  高澤良一  燕音

以上
by 575fudemakase | 2014-12-17 00:21 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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