日脚伸ぶ

日脚伸ぶ

例句を挙げる。

いつ灯りゐしとも知らず日脚伸ぶ 森田峠
かくれんぼ隠れ上手に日脚伸ぶ 丸野 紀子
すわりても立ちても日脚伸びにけり 久保田万太郎 流寓抄
そよぐもの光となりぬ日脚伸ぶ 小松崎爽青
それぞれの樹々にある香や日脚伸び 那須辰造 茄弓堂一夜句集
たまさかの妻の盛装日脚伸ぶ 八幡丈太郎
つぶやいて日脚伸びると思ひけり 加倉井秋を 午後の窓
ひと〆の海苔の軽ろさや日脚伸ぶ 鈴木真砂女
ほこり払ふ航海日誌日脚伸ぶ 小池文子 巴里蕭条
ほどく衣の過去たどりゐつ日脚伸ぶ 馬場移公子
ぼつぼつと遺品の整理日脚伸ぶ 松本つや女
めがねされて更に温容日脚伸ぶ 荒井正隆
アンテナに鳩二羽日脚伸びしかな 川村紫陽
ブルックナー取り出す棚に日脚伸ぶ 稲畑廣太郎
二階から三方見えて日脚伸ぶ 皆川白陀
入院の日を重ねつゝ日脚伸ぶ 高浜年尾
全身を食い尽くすまで日脚伸ぶ 有馬英子
出ついでに見舞ふ人あり日脚伸ぶ 室町ひろ子
勝牛のひと声島の日脚伸ぶ 長谷川閑乙
勾玉は誕生の形日脚伸ぶ 川崎ふゆき
卯の花を煎る大鍋や日脚伸ぶ 鈴木真砂女 夕螢
向き合はす僧の草履や日脚伸ぶ 松本ヤチヨ
城門の閉りし六時日脚伸ぶ 田中延幸
大股に電話が歩き日脚伸ぶ 有田 文
大風の茶畠日脚伸びてをり 大峯あきら 鳥道
妃殿下のお言伝てあり日脚伸ぶ 星野椿
宇陀へ出し神武の道も日脚伸ぶ 大峯あきら
定年を真近に日脚伸びにけり 鈴木 昭次
屑払ふにもかけひきや日脚伸ぶ 安住 敦
山へ帰る人に鴉に日脚伸ぶ 阿部みどり女
山国の大橋日脚伸びにけり 中島克巳
帰りには膨らむ鞄日脚伸ぶ 岡田 耕治
幹高き欅や日脚伸びにけり 森澄雄
廿日鼠巴里の市場に日脚伸ぶ 小池文子 巴里蕭条
影いつも己の中に日脚伸ぶ 牧石剛明
忘れ得ぬ事となりつゝ日脚伸ぶ 星野立子
思ひたつ日帰り旅や日脚伸ぶ 中山良章
恢復の入り口に来て日脚伸ぶ 山内山彦
手を当てし幹にわが脈日脚伸ぶ 中戸川朝人
手枕や日脚伸びたる越のくに 角川照子
手相見に両手をひらく日脚伸ぶ 深見けん二
探し得し古書ふところに日脚伸ぶ 大橋宵火
放課後の喧嘩は箒日脚伸ぶ 三嶋隆英
新しき絵馬重なりて日脚伸ぶ 生田経子
日脚伸びいのちも伸ぶるごとくなり 日野草城
日脚伸びしに気を許すことはすぐ 稲畑汀子
日脚伸びつゝ酷寒の大地あり 高木晴子 花 季
日脚伸び伸びて雛の日に至る 波多野爽波 鋪道の花
日脚伸び夜のゆとりを失ひし 山本紅園
日脚伸ぶいつしかわれの歩も伸びて 和田 祥子
日脚伸ぶことは日暮を待つときに 稲畑汀子 春光
日脚伸ぶこんなところに核の不安 夜基津吐虫
日脚伸ぶといへば大きくうなづきて 京極杞陽 くくたち上巻
日脚伸ぶどこかゆるみし心あり 稲畑汀子
日脚伸ぶや目鼻のほしき鬘台 野村喜舟
日脚伸ぶわが影も伸ぶ海へ坂 杉本寛
日脚伸ぶわたしが折れて仲直り 山田弘子
日脚伸ぶ三寸人参矮鶏のこゑ 百合山羽公 寒雁
日脚伸ぶ二日つゞきの佛の日 笹原 耕春
日脚伸ぶ亡夫の椅子に甥が居て 岡本眸
日脚伸ぶ人に馴れたるインコゐて 白鳥順子
日脚伸ぶ今年為すこと多きかな 高浜虚子
日脚伸ぶ刺繍枠提げ陸橋に 宮武寒々 朱卓
日脚伸ぶ勤得し子の服選れば 塩谷はつ枝
日脚伸ぶ卓に就職情報誌 山本ふく子
日脚伸ぶ吾が家に重きビルの影 小塚 勇太
日脚伸ぶ埃払ひしオルゴール 小林綾子
日脚伸ぶ夕空紺をとりもどし 皆吉爽雨
日脚伸ぶ夫婦別なることをして 高木晴子 花 季
日脚伸ぶ安乗文楽かぶりつき 山本洋子
日脚伸ぶ年金少し上りけり 北見さとる
日脚伸ぶ影をつぶさに薔薇の棘 馬場移公子
日脚伸ぶ彼女の髪は長くなり 稲畑廣太郎
日脚伸ぶ心のゆとりもどりつつ 秋月すが子
日脚伸ぶ懐手して山を見る 田中冬二 麦ほこり
日脚伸ぶ木場のたなごを釣りにかな 永井龍男
日脚伸ぶ机の下に波の音 今井聖
日脚伸ぶ母をいたはる仮住い 中村汀女
日脚伸ぶ母を躓かせぬやうに 廣瀬直人
日脚伸ぶ母亡き部屋も一目づつ 渡辺恭子
日脚伸ぶ母躓かせぬやうに 廣瀬直人
日脚伸ぶ爬虫に脱皮ありしこと 実籾 繁
日脚伸ぶ牛飼いの目は牛に似て 三須民恵
日脚伸ぶ玩具どれもが疵もてり 大輪昌
日脚伸ぶ画廊は銀座七丁目 坂井建
日脚伸ぶ病人の手のうで時計 橋本鶏二 年輪
日脚伸ぶ硝子が割れて少年消え 藤岡筑邨
日脚伸ぶ綱掛け神事覚え書 山本洋子
日脚伸ぶ足袋干してある竿の先 高濱年尾 年尾句集
日脚伸ぶ隅田が海となるあたり 尾村馬人
日脚伸ぶ雪ある山になき山に 上村占魚 『鮎』
日脚伸ぶ雪の色かな遥か来ぬ 高木晴子 花 季
日脚伸ぶ電車の中を人歩き 神蔵器
昼灯す苺ハウスに日脚伸ぶ 百井芳枝
時計見に店を覗く子日脚伸ぶ 毛塚静枝
朝市はいつも完売日脚伸ぶ 皿井節子
本箱の裏の豆まで日脚伸ぶ 和田幸司
杖つけば杖の先より日脚伸ぶ 貝森ひで
松林切株ふえて日脚伸ぶ 大島民郎
枝移る禽の賑はひ日脚伸ぶ 沖山政子
棕梠の葉のびびと鳴りつゝ日脚伸ぶ 高濱年尾 年尾句集
母に山河妻に山河や日脚伸ぶ 小林康治
水槽に動く砂粒日脚伸ぶ ふけとしこ
泣ぐせのやがて寝る子や日脚伸ぶ 杉山 岳陽
海女小屋に日脚伸びしを知らす鳶 町田しげき
海沿ひに虚子の伊予去る日脚伸ぶ 上崎暮潮
海苔粗朶の脚のあらはに日脚伸ぶ 加藤 春彦
濡木山ひかりの沁みて日脚伸ぶ 松村蒼石
燈台の影の一本日脚伸ぶ 白井爽風
爪立ちて吊す鳥籠日脚伸ぶ 小林栄子
父空を見上げたまんま日脚伸ぶ 如月真菜
犬も加へ一家息災日脚伸ぶ 新田 郊春
狂人にも狡き日のあり日脚伸ぶ 中村草田男(1901-83)
猿飛んで樹々をゆきかう日脚伸ぶ 大野茂
獄中の畳に日脚伸びにけり 角川春樹
睫切られし目のちかちかと日脚伸ぶ 毛塚静枝
石仏に石を背負わせ日脚伸ぶ 畑中とほる
筆立の筆の長短日脚伸ぶ 丸山比呂
筆耕の机の塵や日脚伸ぶ 野崎方道
筑波より庭石売りや日脚伸ぶ 石川文子
紅殻塀つらね「一力」日脚伸ぶ 田中英子
老僧は話好きなり日脚伸ぶ 水原春郎
胸にさす鉛筆日脚伸びにけり 斎藤優二郎
舞ひ戻る紙の飛行機日脚伸ぶ 岡本一代
菜箸の糸切れてゐたり日脚伸ぶ 大熊一枝
遠くまで歩きて日脚伸びにけり 雨宮きぬよ
酒蔵に醪つぶやき日脚伸ぶ 吉澤卯一
隠し湯に郵便車来て日脚伸ぶ 相河美智子
雪の涯風の涯の日脚伸ぶ 深谷雄大
雪便りなほありつゝも日脚伸ぶ 浅井青陽子
頬挟む手ぐせも日脚伸びにけり 林 翔
食ひ足りし大鶏の鬨日脚伸ぶ 堀口星眠 営巣期
食べさせてもらふ口あけ日脚伸ぶ 日野草城
駅前に自転車あふれ日脚伸ぶ 大町 莞子
鬨あげし軍鶏の蹴爪に日脚伸ぶ 小松崎爽青
草亀の一投足に日脚伸ぶ  高澤良一  石鏡

以上
by 575fudemakase | 2015-01-12 00:44 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
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▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

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表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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