青木の実

青木の実

例句を挙げる。

かぞへ日となりし日ざしや青木の実 久保田万太郎
きしませて帯を纏く妻青木の実 草間時彦
これよりの色染め分けて青木の実 遠藤 はつ
その上に日をいただかず青木の実 青柳志解樹
つやゝかにかたまりうれて青木の実 岡崎莉花女
のけぞりて鵯がこぼしぬ青木の実 増田卯月
ひよどりの又一羽くる青木の実 山根きぬえ
みささぎの木立かくれに青木の実 岡本虹村
中年の曇のち晴青木の実 鷲田 環
二七日すぐ三七日の青木の実 久保田万太郎 草の丈
二月晴青や紅なる青木の実 永井龍男
元日や葉蔭にひそと青木の実 碧童
古雑誌惜しみて積みて青木の実 遠藤梧逸
坂の上の青空が好き青木の実 村山さとし
夕冷のことりともせぬ青木の実 岡本 眸
夕凍のにはかに迫る青木の実 飯田龍太
妻とゐてただよふごとし青木の実 神蔵 器
嫁ぐ日のちかづく赤さ青木の実 和知喜八 同齢
屋根替の唄降つてくる青木の実 柴田白葉女 『月の笛』
山水の城へひとすぢ青木の実 和田ゑい子
年内の御仕立物や青木の実 永井龍男
春待つや紅染める青木の実 小澤碧童 碧童句集
暮れてなほ母艦遊びや青木の実 高澤良一 素抱 
朝のみの小鳥のこゑや青木の実 橋本 榮治
来し鳥のこもりて低し青木の実 遠藤 はつ
来る鳥のいよいよしげし青木の実 若菜たけを
海賊の妻になりたい青木の実 加藤ミチル
火葬場の青木の実空忘れをり 長谷川双魚 風形
熟れ加減鵯が見にくる青木の実 佐藤 瑠璃
発心の紅さしそめし青木の実 森澄雄
白絹を縫ふ縁先の青木の実 鳥井信行
磐座は常濡るる石青木の実 山田みづえ
裏木戸の鍵壊れをり青木の実 白岩 三郎
釜風呂の焦げくさかりし青木の実 細川加賀 『玉虫』
長病のすぐれぬ日あり青木の実 富安風生
闇隔て焚口の燠青木の実 香西照雄 対話
雪降りし日も幾度よ青木の実 中村汀女
青木の実こぼれて土に還るのみ 瀧春一
青木の実ころころ赤し襁褓縫ふ 石沢清子
青木の実の青きにかえり敵機なし 原子公平
青木の実ピユーマの口がふと開く 皆吉司
青木の実凍てつく寒のゆるみかな 小澤碧童 碧童句集
青木の実卍にくめり花御堂 片岡奈王
青木の実寡黙なるとき吾が血濃し 岡本 眸
青木の実己が雌株を誇りけり 泉 岳志
青木の実庭の面さだめなくかわく 松村蒼石 雪
青木の実朱をこぞりたり家低く 志摩芳次郎
青木の実紅をたがへず月日経る 柴田白葉女
青木の実色増し目立ち初めにけり 中川 和喜子
青木の実赤しと赤児歩き初む 中村明子
青木の実銜へて鳥の我を見る 小島 みどり
青木の実錺職人路地に住み 栗山よし子
青木の実雨の降りしも宵の口 村井雄花
青木の実青きを経たる真紅 貞弘衛
鵯の呑んでしまへる青木の実 石田郷子
青木の実神域しんと澄みわたり暮津
神田明神
青木の実つやつや銭形平次の碑暮津

以上
by 575fudemakase | 2015-01-14 00:49 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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