例句を挙げる。

あるほどの水を入江の氷かな 炭 太祇 太祇句選後篇
おもしろう鴨の滑りし氷かな 岸田稚魚
くらがりの柄杓にさはる氷かな 炭 太祇 太祇句選後篇
ぱり~と霊柩車行く氷かな 渡邊水巴
ふるさとを遠ざかりたる氷かな 横光利一
みちのくの出湯溢るる雨氷かな 深尾正夫
よく晴れてけふのはじまる氷かな 細川加賀 『玉虫』
わらんべは目がねにしたる氷かな 一茶 ■文政五年壬午(六十歳)
一露もこぼさぬ菊の氷かな 松尾芭蕉
不忍に朝日かがやく氷かな 正岡子規
九九の子の滑つてゆきし氷かな 日原傳
九九の少年滑つてゆきし氷かな 日原 傅
佗助のむくろとなりて氷かな 齋藤玄 『無畔』
冷麦に氷山と浮く氷かな 青峰集 島田青峰
十二月三十日の氷かな 今井杏太郎
古池に鼠の走る氷かな 古白
吹き荒れて土はなれたる氷かな 岡本松浜 白菊
大木の根をはなれたる氷かな 吉武月二郎句集
就中西に結べる氷かな 斎藤玄
山の兎狩りおろす湖の氷かな 菅原師竹句集
山水の減るほど減りて氷かな 蕪村 冬之部 ■ 貧居八詠
山河けふはればれとある氷かな 鷲谷七菜子
川波ののりてかたむく氷かな 佐藤 多太子
川波の尖りて押せる浮氷かな 佐藤 多太子
手拭のねぢつたまゝの氷かな 一茶
曇天に江山ほのと氷かな 楠目橙黄子 橙圃
松山の一吹き晴るる氷かな 外川飼虎
松茂る黄檗山の氷かな 岸本尚毅 鶏頭
松風に碧みてきたる氷かな 岡本 高明
枯芦を手懸かりにして氷かな 立花北枝
枯草に水を離れし氷かな 温亭句集 篠原温亭
枯蔦の垂れ端とざす氷かな 西山泊雲 泊雲句集
柳から残らず動く氷かな 千代尼
残菊の黄をとぢこめし氷かな 辻桃子
水仙の流れてやまぬ氷かな 外川飼虎
水馴棹とればあがりし氷かな 阿部みどり女
水鳥の浮木に並ぶ氷かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
泉水に鼠の走る氷かな 古白遺稿 藤野古白
流れ来て氷を砕く氷かな 吉川五明 (1731-1803)
海豹の出づる穴ある氷かな 雑草 長谷川零餘子
溝川に竹垂れかゝる氷かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
炭屑もこぼさぬ朝の氷かな 清水基吉 寒蕭々
父母消えてひろきこの世の氷かな 本庄登志彦
用水の用にも足らで氷かな 霞東
病み倦めば煤の降りゐる氷かな 石田波郷
白けた顔の青年吃る雨氷かな 田川飛旅子
監獄の塀の外なる氷かな 京極杞陽 くくたち下巻
知床のうみを流るる氷かな 今井杏太郎
竹林の晴れを映せる氷かな 大木あまり 雲の塔
籠を編む灯をもらしゐる氷かな 大木あまり 雲の塔
紅白の梅見えてくる氷かな 岸田稚魚 『雪涅槃』
紫に蜆のとるゝ氷かな 野村喜舟 小石川
美しき木の葉を閉ぢし氷かな 阿部みどり女
船のゆきゝに解けて浮べる氷かな 雑草 長谷川零餘子
茶の水に我とふたする氷かな 守武
華ぬけばついて上りし氷かな 河野静雲 閻魔
藪陰に朝日のあたる氷かな 高浜虚子
誰も来ずしてざらざらの氷かな 岸本尚毅 選集「氷」
踏みのぼる宗祇のみちの氷かな 鷲谷七菜子 天鼓
踏み破るゝ音の楽しき氷かな 大橋越央子
酔醒めて黄檗山の氷かな 岸本尚毅 鶏頭
雀らは煤けきつたる氷かな 苅谷敬一
類ひなき諏訪の湖の氷かな 井月の句集 井上井月
鮟鱇の口より落ちし氷かな 山西雅子
鮭小屋の戸に砕けたる氷かな 雉子郎句集 石島雉子郎
鴨おりて水まであゆむ氷かな 服部嵐雪
鶯にほろりと笹の氷かな 立花北枝
鶺鴒の刈株つたふ氷かな 子規句集 虚子・碧梧桐選
あをあをと日輪わたる結氷期 田辺正人
うちつけに氷上叩く雨となりぬ 木村蕪城 一位
ひといろの闇に噴水結氷す 仙田洋子 橋のあなたに
ひとごゑの短く過ぎて厚氷 岡本眸
ふりあぐる斧のきらめき氷上に 木村蕪城 一位
ほとばしりいづ山水や厚氷 松村蒼石 露
むしろ空へ映るあやふさ氷上子 今瀬剛一
スケーターワルツ氷上の傷すぐ潤ふ 中嶋秀子
トランプもして結氷を待つばかり 比叡 野村泊月
ビル暗く運ぶ氷塊朝を告げ 大井雅人 龍岡村
ポケットの握り拳も氷点下 高澤良一 宿好 
一隅にうつし身蒼く氷面鏡 小池万里子
両隣に訃ありて池の厚氷 永井龍男
人よけて氷塊通す飾山笠 伊藤てい子
今日氷塊は地上比ぶなき光を得 細谷源二
初鴉はや氷上に奪ふもの 原田柿青
勤行の父封じこみ厚氷 磯貝碧蹄館
北向やこんこん叩く厚氷 尾崎紅葉
厚氷びしりと軋みたちあがる 楸邨
厚氷割つたる歓喜童子かな 川崎展宏
厚氷幾日金魚をとぢ込めて 山口波津女
厚氷思はず君を匿へり 清水径子
厚氷放り出されて氷りけり 岸田稚魚
厚氷案内の孤とぼくと 尾崎紅葉
厚氷金魚をとぢて生かしめて 橋本多佳子
友とゐて口数すくな結氷音 石川桂郎 高蘆
名の消ぬその魂や厚氷 上島鬼貫
吹き上ぐる月光ばかり結氷湖 今瀬剛一
地の飢ゑに神の忘れし氷面鏡 松澤昭 神立
夜の酷暑氷塊惜しむ舌端に 石塚友二 方寸虚実
大試験氷上の日の午前午後 木村蕪城 寒泉
学校が厭で氷塊蹴り帰る 辻田克巳
安全に歩くことのみ氷上は 稲畑汀子
対岸は昼も暮れ色結氷湖 野澤節子 遠い橋
屋根裏で飼う結氷の山の音 対馬康子 愛国
屑買の女の声に厚氷 百合山羽公 故園
山靴にくだく除日の厚氷 望月たかし
幸追うて越えきし山河みな氷塊 細谷源二 砂金帯
憎からぬ氷上の妻雪めがね 三宅一鳴
日は低く氷上にあり橇ゆきき 田村了咲
昆布納屋に氷屑のしぶき結氷期 西本一都
昏れてゆく人の顔あり厚氷 栗林千津
暾光きびしく氷上の雪掃かれたり 内藤吐天
月食の夜を氷上に遊びけり 山口誓子
松風の落かさなりて厚氷 松岡青蘿
栗飯や氷上泊りの二三日 松瀬青々
殺鼠剤と氷塊失せし石の上 宇多喜代子
母の名を忘れてゐたり氷点下 鳥居美智子
氷上に*どあぐる不二の方照らふ 木村蕪城 寒泉
氷上にかくも照る星あひふれず 渡邊水巴 富士
氷上にとぼしき蜆掻きあげぬ 蕪城
氷上にばらまきしごと鴨のゐる 石井とし夫
氷上に一塊の氷あり憩ふ 木村蕪城 一位
氷上に上りし鴨の足歩く 嶋田摩耶子
氷上に出でぬ未来を行くごとく 野澤節子 遠い橋
氷上に吹きとばされぬ烏瓜 金尾梅の門 古志の歌
氷上に夫婦の旅嚢一個置く 沢木欣一 地聲
氷上に少しく土の崩れ落ち 波多野爽波 鋪道の花
氷上に影の裔ゐてやや淡し 斎藤玄
氷上に手袋落しすぐ拾ふ 森田峠 避暑散歩
氷上に投げ捨てありし掛矢かな 河野静雲 閻魔
氷上に捨てし氷に夕茜 中村汀女
氷上に漁る父に使の子 木村蕪城 一位
氷上に肩寄せ育つ音をきく 原裕 青垣
氷上に自殺じやらじやら首飾り 寺田京子 日の鷹
氷上に船より落ちし火の燃ゆる 大倉今城
氷上に花園なして鴛鴦ねむる 星眠
氷上に華麗なる火を焚き捨てに 岸田稚魚 筍流し
氷上に西日をおとす風となる 松澤昭 神立
氷上に身の影像をけむらする 石原八束 空の渚
氷上に道あり暮れて帰るなり 金箱戈止夫
氷上に道一筋をあらしむる 斎藤玄
氷上に釣りて寡黙にありしかな 奥田智久
氷上に霰こぼして月夜かな 臼田亞浪 定本亜浪句集
氷上に鳶とまりをる暮色かな 木村蕪城 寒泉
氷上に黒礫載せ母の国 加倉井秋を 『隠愛』
氷上の一児ふくいくたる暮色 龍太
氷上の径野につづき初詣 田村了咲
氷上の最短距離を橇走る 藤野弥生
氷上の焚火の焔いろ吹かれとぶ 石原八束 空の渚
氷上の礫を吹きて風鳴れる 高澤良一 燕音 
氷上の積藁に通ふ鼠かな 臼田亞浪 定本亜浪句集
氷上の肩青空をもてあます 桜井博道 海上
氷上の雪の足跡漁夫遠し 木村蕪城 寒泉
氷上の雲の暮色の崩れざま 古館曹人
氷上の香を猟犬の逃さざり 荒井正隆
氷上へひびくばかりのピアノ弾く 篠原鳳作 海の旅
氷上も風も残照ばかりなり 渡邊水巴 富士
氷上やうつりかはして二焚火 風生
氷上や寒九の雨のうちけむり 齋藤玄 飛雪
氷上や背の銃身に真日そそぐ 木村蕪城 寒泉
氷上や雲茜して暮れまどふ 石鼎
氷上を帰り地上を帰らざる 齋藤玄 『狩眼』
氷上を流れてをりし雪解水 奥田智久
氷上を湖心といへるあたりまで 奥田智久
氷上を滑りきて髪匂はする 丸山哲郎
氷上ヘひびくばかりのピアノ弾く 篠原鳳作
氷上渡る一人と見れば暮色かな 楠目橙黄子 橙圃
氷上詣跡の祭の肴舞 井原西鶴
氷塊に煙まつはる日の出前 右城暮石 声と声
氷塊は流れザトンの鐘きこゆ 田村了咲
氷塊を挽く雑沓の中に立ち 右城暮石 上下
氷塊を水尾に伴ひ砕氷船 市川公吐子
氷塊を積むトラックの急に停車 右城暮石 声と声
氷点下十度鋼の路を行く 高橋笛美
氷点下四十一度てふクッキー 高澤良一 素抱 
氷面鏡今日のアリスはどこ行くの 鷲田 環
氷面鏡夜は山姥が紅刷きに 渡辺恭子
氷面鏡日ゆき月ゆき枯木ゆく 中島月笠
氷面鏡私いますひびわれて 高澤晶子 純愛
氷面鏡鶴ともならず畦を行く 神蔵 器
沖かけて湾曇るなり結氷期 有働亨 汐路
注連まとひ氷上わたる氏子たち 木村蕪城 寒泉
海に出むとして氷塊の蒼ざめぬ 山田麗眺子
湖心さして美しき結氷始まれり 大高弘達
満洲里行きの列車や氷上を 原田青児
滝壷は一面の氷面鏡かな 下村梅子
滝壺の一点蒼し結氷界 佐野美智
潜る鵜の水晶島は結氷す 古館曹人
濃く淡く木々影落とす氷面鏡 友次郎
火の粉飛び氷上の闇うごくなり 臼田亜浪
熱き酸結氷の野へ運ばれる 飴山實 『おりいぶ』
物を獲て狼迅し氷上を 緒方朴子
畦草のあをき鮮烈も結氷前 能村登四郎 合掌部落
畦豆の葉に秋風や氷上郡 沢木欣一 往還
目瞑りて聴く砂浜の結氷を 対馬康子 吾亦紅
砂肝をかりりと美濃や厚氷 藤田湘子
碧落の蔵王に迫る結氷期 斉藤典子
結氷のはじまる鳥をちりばめて 宮坂静生
結氷の日の金銀に脚を下す 古館曹人
結氷の海に埋めし草の種子 対馬康子 吾亦紅
結氷の瀬戸際うかぶかいつぶり 和田 祥子
結氷の象牙の塔にうずくまる 八木三日女 落葉期
結氷やホテル室なる檻に入る 寺田京子 日の鷹
結氷や危機寸前の身を愛せ 岸風三樓
結氷を迫らるる湖半生過ぐ 上田五千石 田園
結氷圏流木に星流れつく 河合凱夫 飛礫
結氷期 戦場を雲流れたり 松田正徳
結氷期子は黒鍵となり眠る 高野ムツオ
結氷期机にすがりつづけいし 宇咲冬男
結氷湖懐中燈の輪がすすむ 大野林火
結氷湖足踏みをして暖をとる 高澤良一 素抱 
結氷湖魚のすみかのほのあかり 今瀬剛一
結氷音海より来たり夜を統ぶ 岸田稚魚 筍流し
絨毯踏む氷上ながく滑り来て 橋本美代子
絵馬掛けて野のうす氷厚氷 神尾久美子 桐の木
縄綯ひて夜の耳白む結氷音 豊山千蔭
羽のごとき氷片湖結氷のはじめ 下田稔
葬列に蹤き氷塊の自転車押す 右城暮石 上下
蓮池はいかにぐれんの厚氷 立圃
薄雪の狐の痕や厚氷 会津八一
蝶落ちて大音響の結氷期 富沢赤黄男
補聴器のじんじんと鳴る結氷期 平吹史子
角々に昭和の兵士結氷期 米花紺子
誕生日来る結氷に日の燃えて 早崎明
賑やかに善人消えし厚氷 橋石 和栲
転がされ氷塊吐きぬ大鮪 白岩三郎
逆さまに捨てあリ閼伽の厚氷 深見けん二
逆さまの影もうき世ぞ氷面鏡 也有
野の涯に人の灯点る氷点下 有光令子
金魚揺れ昼の天河が結氷す 坪内稔典
銀漢の結氷の音すゝむなり 小川軽舟
銃口の影のけむれる氷面鏡 石原八束
闘牛の丘へ氷塊曳きゆけり 沢木欣一
雪眼の子氷上すべる靴穿ける 森川暁水 淀
青空を雁が流れぬ厚氷 橋本鶏二
青銅の屋根を結氷音歩く 河合凱夫 飛礫
青雉子に氷塊あます氷室口 堀口星眠 営巣期
馬下駄やひけどもあがらず厚氷 常矩
馬叱る声氷上にありにけり 高浜虚子
鴛鴦こぞり起つ氷上の谺かな 臼田亜浪 旅人
鶴立ちておのが影研ぐ氷面鏡 古賀まり子 緑の野以後
亡き声を聴かむとするや氷より澄む 齋藤玄 『玄』
更行や氷を渡る獺の声 闌更
一鳥の声おとし過ぐ青氷 荒井正隆
朝の氷が夕べの氷老太陽 西東三鬼
つくばひの氷の上や初明り 阿部みどり女 笹鳴
上円き月あかあかと西に照る氷の上も血ににじみたる 尾山篤二郎
切株や 雲は氷の上をゆく 富澤赤黄男
反りあがる鴉の羽や氷の上 中田剛 珠樹以後
廚水氷の上を流れけり 大橋櫻坡子 雨月
マスクして砕氷船のごと進む 林翔 和紙
夜々見ゆる砕氷船の機関の火 及川牧風
月明や砕氷船の錨垂れ 井上康明
氷塊を水尾に伴ひ砕氷船 市川公吐子
海馬来たる砕氷船の後より 広中白骨
湾外へ砕氷船の一路かな 久米幸叢
砕氷船の水尾をたまりに漁り舟 林佑子
砕氷船の航跡青し蹤いて航く 小野田洋々
砕氷船オロラの下に泊つるかも 間宮緑蔭
砕氷船出て北海はけふも晴れ 西田柚餅子
砕氷船大日輪をいただきぬ 佐藤青水草
砕氷船海に一路をのこしけり 松原千甫
砕氷船舳先いためて繋りをり 高木紫雲
粗に密に砕氷の音ありにけり 吉田紫乃
つくばいに散る山茶花の氷りけり 夏目漱石 明治二十九年
みちのくの月下の豆腐氷りけり 鈴木玉斗
冬滝の哭きやみてより氷りけり 小林康治 『叢林』
初泣きの妻寝落つより氷りけり 小林康治 玄霜
初泣の妻寝落つより氷りけり 小林康治
勅願寺馬穴の水の氷りけり 高澤良一 鳩信 
厚氷放り出されて氷りけり 岸田稚魚
夢たがへ男の夢は氷りけり 加藤楸邨
天の川うすれうすれて氷りけり 石原八束 空の渚
室生川草にとびつき氷りけり 山本洋子
小沼の牧閉ぢて汀の氷りけり 水原秋桜子
急ぎ荷を積んで川舟氷りけり 菅原師竹句集
我家の一つ手拭氷りけり 一茶
捨て菜畑うぐひすいろに氷りけり 飴山實 少長集
方丈の茶釜に鐘の氷りけり 会津八一
暁を汐落ち分れ氷りけり 伊藤観魚
杉挽く香はしりて吉野氷りけり 鷲谷七菜子 花寂び 以後
杣が往来映りし池も氷りけり 原石鼎
林間の篠分くる瀬の氷りけり 飯田蛇笏 山廬集
枯木かげ夜の蒟蒻氷りけり 松瀬青々
氷りけり芦一本の折れ葉より 東洋城千句
流れたる花屋の水の氷りけり 河東碧梧桐(1873-1937)
潦にごれるままに氷りけり 室生犀星 犀星発句集
石の上の雀の水も氷りけり 石田あき子 見舞籠
空の蒼さ滝落ちながら氷りけり 渡辺水巴 白日
竹落葉突つ込むままに氷りけり 高澤良一 ぱらりとせ 
草の葉に水とびついて氷りけり 大串章
足跡は水となりつつ氷りけり 桑原三郎 花表
道の上にきのふの雨の氷りけり 今井杏太郎
阿諛の舌あやつり終り氷りけり 小林康治
雁ゆきし空の名残りと氷りけり 小林康治 『華髪』
青きまま芭蕉の幹の氷りけり 岸本尚毅 選集「氷」
高き木は高き木のまま氷りけり 永田耕一郎 雪明
いちまいは蝶の羽なり氷るなり 辻允子
万の雁擁き夜の沼氷るなり 佐藤国夫
杉の実のよく見えて村氷るなり 大峯あきら 鳥道
砕かれし氷氷の端に乗れりさざなみやつこ
青天に月は大きな氷玉さざなみやつこ
ためらひつつ氷ついたる水ならむ  高澤良一  ぱらりとせ
鳶の鳴く水と氷の郡上かな  高澤良一  ぱらりとせ
術後にしてこんなにうまき一氷片  高澤良一  鳩信
保田
航跡は氷の青さ久里浜丸  高澤良一  燕音
北鎌倉氷つついて歩きけり  高澤良一  随笑
氷割れ現る水の生々し  高澤良一  随笑
寒鯉を封づ氷の曇りけり  高澤良一  随笑
風に張る氷紫ならんとす  高澤良一  随笑
氷見て戻る他には用はなし  高澤良一  素抱
一切を封ず氷の初一念  高澤良一  素抱
いまもってご贔屓があり氷店  高澤良一  素抱
御旅所の氷の下の烏龍茶  高澤良一  素抱
池氷り居るといきいき申しをり  高澤良一  石鏡
氷らざる池半分を鴨往き来  高澤良一  石鏡
始祖鳥のやうな文様氷面鏡  高澤良一  石鏡

以上
by 575fudemakase | 2015-01-16 00:53 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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