初氷の俳句

初氷の俳句

初氷

例句を挙げる。

きのふより母訪ふこころ初氷 神尾久美子 桐の木
けたたまし百舌鳥に目覚しが初氷 荻原井泉水
つくばひの柄杓を噛みし初氷 間地みよ子
ひそひそと何の満ちくる初氷 鷲谷七菜子 游影
一塵を許さざる地の初氷 石田勝彦 秋興
二上山の雀いろどき初氷 後藤綾子
人送るための早起き初氷 奥田智久
兎より覚めたる一戸初氷 神尾久美子 桐の木以後
出来上るその日普請や初氷 井月の句集 井上井月
初氷つついて人の通りゐし 司城 容子
初氷やす女が鼠かじりけり 龍岡晋
初氷何こぼしけん石の間 蕪村
初氷何して過ぎし昨日かな 中村汀女
初氷割りて登校下校かな 稲畑廣太郎
初氷回想つねに一破片 本田秋風嶺
初氷夜も青空の衰へず 岡本眸
初氷尾を大切に尾長跳ぶ 堀口星眠 営巣期
初氷島のなかとも思はれず 飯島晴子
初氷朝日まぶしく夫送る 岳間沢敏子
初氷木立よそよそしくありぬ 大久保石漱
初氷煙草くささの中也集 竹中宏 饕餮
初氷紅き毛絲を織り込めし 久米正雄 返り花
初氷許由此の朝掬(きく)すれば 黒柳召波 春泥句集
初氷踏みにブーツを穿いて来し 後藤夜半 底紅
初氷面皮のごとく剥したる 稲垣きくの 牡 丹
初氷鳩の紅脚よく動く 川村五子
又水にもどるもはやし初氷 超雪 選集古今句集
塩田に残る筋目や初氷 谷渡末枝
夕やけや唐紅の初氷 一茶 ■文政二年己卯(五十七歳)
妻として来て初氷割りにけり 杉山岳陽 晩婚
少年の息のかかりし初氷 岸田稚魚 『萩供養』
手にとりて畳平の初氷 高澤良一 素抱
手へしたむ髪のあぶらや初氷 太祇
手際よく雨戸繰る子や初氷 菊池志乃
抜け羽が降りてくるなり初氷 佐々木六戈 百韻反故 冬の皺
朝暾の垣根に赤し初氷 瀧井孝作
桶底の豆腐真白し初氷 草皆五沼
汀よりさし入るひかり初氷 鷲谷七菜子 花寂び 以後
炭の屑掃きある谷の初氷 宇佐美魚目 秋収冬蔵
田雀の翔つてあとなし初氷 石田勝彦 秋興
白樺の無垢の林立初氷 大岳水一路
糸で明くからくりの目や初氷 宇佐美魚目 天地存問
織り上げし紬一反初氷 神尾久美子 桐の木
耳たぶは果実のごとし初氷 大木あまり 火球
芹焼や裾輪の田井の初氷 松尾芭蕉
菊菜摘む指先にふれ初氷 篠原 晶
被死ましし磐余の初氷 後藤綾子
起さるる来翰よ初氷よと 皆吉爽雨
遅刻教師に八方まぶし初氷 福永耕二
鉢もののまた一つ枯れ初氷 宇佐美魚目 秋収冬蔵
雀らの会話はじまる初氷 平坂万桑
鴨撃ちの通りしあとの初氷 長谷川かな女

初氷 補遺

うすうすとうつる朝日や初氷 政岡子規 初氷
おとろへのおもてになじむ初氷 飯島晴子
きのふ或る男を嗤ひ初氷 藤田湘子 神楽
とする間に水にかくれつ初氷 炭 太祇
ひそひそと何の満ちくる初氷 鷲谷七菜子 游影
ひとしれず親の山より初氷 飯島晴子
ケーキ屋の前に張りたる初氷 岸田稚魚 紅葉山
一塵を許さざる地の初氷 石田勝彦 秋興
一觜の鷺の力やはつごほり 三宅嘯山
今朝は先消てみするや初氷 炭 太祇
分枚に鳴らずのピアノ初氷 鷹羽狩行
初氷さらにも松のひびき合ひ 岸田稚魚
初氷とても生傷まぬがれず 岡本眸
初氷北斗封じて小田寝かす 秋元不死男
初氷厚き色なし氷りけり 岸田稚魚 紅葉山
初氷嗾けられてをりにけり 飯島晴子
初氷夜も青空の衰へず 岡本眸
初氷島のなかとも思はれず 飯島晴子
初氷毬ころがつて来たりけり 岸田稚魚 紅葉山
初氷許由此朝掬すれば 黒柳召波
初氷踏みにブーツを穿いて来し 後藤夜半 底紅
少年のこゑのいらだち初氷 岸田稚魚 紅葉山
少年の息のかかりし初氷 岸田稚魚
後頭に錐の感触初氷 佐藤鬼房
慌しき日の始まりの初氷 岸田稚魚 紅葉山
手へしたむ髪のあぶらや初氷 炭 太祇
支那鉢の黄龍映し初氷 山口青邨
散紅葉交へて離々と初氷 川端茅舎
松籟の耳に憑きたる初氷 岸田稚魚 紅葉山
汀よりさし入るひかり初氷 鷲谷七菜子 游影
煙突は煙弾ませ初氷 石田波郷
田雀の翔つてあとなし初氷 石田勝彦 秋興
田鼠のはしる音あり初氷 政岡子規 初氷
石垣をにじむ水なり初氷 平井照敏
神の池しづまりかへる初氷 山口青邨
神の池まことにしづか初氷 山口青邨
神鶏の朱のうつくしき初氷 鷹羽狩行
糊米や水すみかねて初ごほり 許六
絵をみるや袖の雫の初氷 此筋
諏訪の神の狐と現じ初氷 政岡子規 初氷
赤き実を秘めつくばひの初氷 鷹羽狩行
隠沼の草折しるく初氷 山口青邨
隠沼の雲もうつさず初氷 山口青邨
馬渡るかたや湖水の初氷 政岡子規 初氷
鴨の胸けさ押したたむ初氷 山口青邨

以上
by 575fudemakase | 2016-01-26 00:02 | 冬の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/25269314
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

朝冷 の俳句
at 2017-10-16 09:58
雨冷 の俳句
at 2017-10-16 09:57
秋冷 の俳句
at 2017-10-16 09:56
ひえびえ・ひやひや の俳句
at 2017-10-16 09:54
秋湿り の俳句
at 2017-10-16 03:21

外部リンク

記事ランキング