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遍路 の俳句

遍路 の俳句

遍路 の例句 (←ここをクリック)
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遍路 補遺

*あや阿やあうんうゝんとへんろみち歩く 岡井省二 鯛の鯛
あとになりさきになりおへんろさんのたれかれ 種田山頭火 自画像 落穂集
いぶかしや遍路の群におのれ見て 能村登四郎
おへんろを引き具してをる出家かな 阿波野青畝
お遍路と別の旅ゆく初日傘 百合山羽公 樂土以後
お遍路にさそひくれしが先に逝く 能村登四郎
お遍路に問はれてことば多きかな 阿波野青畝
お遍路に惹かれてはまた離れては 飯田龍太
お遍路に瀬戸海の藍極まれり 村山故郷
お遍路の合掌ながく且つかたく 阿波野青畝
お遍路の指の先なるカツトバン 飯田龍太
お遍路の撞いて大きく鐘応ふ 百合山羽公 樂土
お遍路の美しければあはれなり 高浜年尾
お遍路の静に去つて行く櫻 高浜年尾
かなしみはしんじつ白し夕遍路 野見山朱鳥 荊冠
くなりさきの遍路も居ずなりし 阿波野青畝
げんげ田を見尽くし遍路満願寺 山口誓子
この床几吾も休めど遍路のもの 山口誓子
これからは伊予遍路なる御姿 阿波野青畝
どの石も遍路憩ふにふさはしや 高浜年尾
はきかへて足袋新しき遍路かな 星野立子
はぐれ山羊朝の遍路に囲まれる 金子兜太
ははそはの母と歩むや遍路来る 中村草田男
ひと組は浪速のへんろ船を待つ 藤田湘子 神楽
ひろびろと灯を入れて待つ遍路宿 阿波野青畝
びんづるにもたれて病める遍路かな 阿波野青畝
ふくら脛叩いて発てり老遍路 能村登四郎
ふりかへる面輪やさしき遍路かな 高浜年尾
ふるさとに似し山河かな遍路来る 星野立子
へんろ宿あの世の父母の宿のごと 大野林火 飛花集 昭和四十八年
へんろ笠早く癒れと書き贈る 高野素十
一日風吹く松よお遍路の鈴が来る 尾崎放哉 小豆島時代
一石にすます遍路や春の鳥 角川源義
一行を消したるハガキ遍路より 阿波野青畝
三椏の白木積まるる遍路道 松崎鉄之介
仁王尊遍路を睨むにはあらず 阿波野青畝
仕立てたる遍路装束眼に痛し 能村登四郎
仕立ててのいつ着る遍路衣裳かな 能村登四郎
伊予遍路なもしなもしと呼びとどめ 阿波野青畝
似たれども吾の筈なき遍路かな 能村登四郎
似非遍路にも接待の草の餅 森澄雄
何に生き 何に死ぬ島 遍路の鈴 伊丹三樹彦
何の用か遍路夕影の寺門出て 松崎鉄之介
先頭の遍路が海の入日見る 桂信子 初夏
八栗嶺の松原屋根の遍路みち 高浜年尾
八重櫻遍路も脚を投げ出して 森澄雄
初蝶も遍路も白く過ぎゆくもの 津田清子
句碑たづね一人遍路の如くゆく 星野立子
嗽ぐ遍路の笠の紐紅し 飯田龍太
土不踏むくれそめたる遍路かな 阿波野青畝
土筆出て遊び遍路と申すべし 森澄雄
坂に来て突くや遍路の杖白し 中村草田男
坐りをり遍路がながくゐし床几 能村登四郎
堂前のぬかるみ遍路難渋す 高浜年尾
塩田のゆふぐれとなる遍路かな 山口誓子
塩田を雲とへだてて遍路ゆく 阿波野青畝
夕遍路今さらさらと米出しあふ 中村草田男
夕遍路奪衣婆のゐるうしろより 阿波野青畝
夕遍路雨もほつ~急ぎ足 高野素十
夕風に袖を吹かるゝ遍路かな 日野草城
夕風や乞食去りても遍路来る 中村草田男
大岩屋ぞろぞろと出る遍路かな 阿波野青畝
女遍路や日没る方位をいぶかしみ 橋本多佳子
女遍路や背負へるものに身をひかれ 橋本多佳子
子規堂の前にてわれは俳遍路 百合山羽公 樂土
子遍路の一歩一韻づつの鈴 阿波野青畝
孤りは常会へば二人の遍路にて 橋本多佳子
室生みち女学生らの遍路かや 阿波野青畝
家の前家のうしろの遍路みち 高野素十
宿の子を抱きて遍路夕ごゝろ 高野素十
寺あれば花ありて行く花遍路 森澄雄
山腹に道あるらしや遍路ゆく 星野立子
山門の仁王に目張る遍路かな 阿波野青畝
島遍路つやつやの葉に迎へられ 鷲谷七菜子 天鼓
崎に立つ遍路や何の海彦待つ 橋本多佳子
崖の上の家に遍路の立ちにけり 高野素十
左手を祈りの手とし遍路立つ 山口誓子
布浅黄女人遍路の髪掩ふ 中村草田男
年寄りの足の確かや夕遍路 高野素十
徒ち遍路ぶだう畑に憩ひをり 岡井省二 鯛の鯛
御燈や遍路宛て文見当らね 石川桂郎 高蘆
手足より確かなものに遍路杖 鷹羽狩行
拝まれて遍路と別れ坂下る 松崎鉄之介
摩崖碑や女人の遍路歩を休め 阿波野青畝
擬宝珠の辺に遍路笠ふたつ脱がれ 伊丹三樹彦
日輪の映る水田に遍路添ふ 大野林火 飛花集 昭和四十八年
早発ちの遍路 灯台 まだ点り 伊丹三樹彦
明日雨といふ夕映の遍路みち 岡本眸
春いつか過ぎつつありぬ遍路道 飯田龍太
春闌けて遍路の国は山しづか 飯田龍太
春風や遍路飯くふ仁王門 政岡子規 春風
月の出をうしろにきえし遍路かな 渡邊水巴 白日
月読の神の遊べる遍路道 飯田龍太
朝がきれいで鈴を振るお遍路さん 尾崎放哉 小豆島時代
桃咲くやつとに遍路となるごとく 岡井省二 猩々
桃畠ななめによぎり遍路道(徳島へ二句) 細見綾子
桑畑中行く秩父遍路かな 高浜年尾
桜の根に心許して遍路眠る 津田清子 礼拝
水に泛く藁も遍路の見るものに 藤田湘子
泉あれば拝みて憩ふ白遍路 大野林火 飛花集 昭和四十八年
泣かむには遍路の袖の袂無き 岡本眸
泥鰌々々遍路の國に桃色に 岡井省二 猩々
海女の墓遍路の墓とこの国は 後藤比奈夫
海草の打ち揚げられし遍路道 山口誓子
海近き遍路寺なり夕詣り 岡井省二 夏炉
海道を暮れて歩ける遍路ひとり 山口誓子
満願や遍路の杖衣捨て積みに 石川桂郎 高蘆
濡縁に うたた寝遍路 杏咲く 伊丹三樹彦
片側見せて逆光の遍路海の上 金子兜太
狩の宿へんろのみちの淋しさに 阿波野青畝
独遍路見しより寒し土讃線 能村登四郎
発願の雨に浴して遍路発つ 上田五千石『琥珀』補遺
白遍路醤油の街をこぞり来る 阿波野青畝
百蝋に一蝋加ふ遍路かな 清崎敏郎
睦み合ふ遍路の声の障子洩る 松崎鉄之介
磴また磴磴また磴の遍路杖 鷲谷七菜子 天鼓
空港のロビー遍路杖突きをさめ 飯島晴子
竜王に数珠もんで去る遍路かな 阿波野青畝
笠とりて額のあかるき遍路かな 日野草城
筋塀にあはれ従ふ遍路かな 阿波野青畝
簀巻布団長々延べて遍路早寝 松崎鉄之介
紅の櫛ふところに阿波遍路 有馬朗人 天為
結願の日まで離すな遍路杖 鷹羽狩行
結願の祝ひ膳賜ぶ飛び遍路 松崎鉄之介
縁柱多きへ倚りて遍路宿 中村草田男
美しき遍路とともに鈴も去る 鷹羽狩行
翼船の迅さ遍路の國を去る 百合山羽公 樂土
老優の遍路入水のことありし 能村登四郎
老遍路ころろころろと嗽ぐ 阿波野青畝
老遍路杖あげて蝶生みにけり 岡本眸
老遍路輪袈裟正しもせざりけり 阿波野青畝
胎内を出てさと白き遍路かな 阿波野青畝
胸中の遍路も春の身拵ヘ 能村登四郎
自分さがしの旅もあらむを遍路行 能村登四郎
若妻を伴れて遍路も酷からず 山口誓子
草鞋奉納してお遍路はズック靴 百合山羽公 樂土以後
落慶にめぐりあひをる遍路かな 阿波野青畝
落椿それが遍路の墓なるよ 津田清子
蟻めぐる島の遍路の道しるべ 大野林火 飛花集 昭和四十六年
装束の白はためきて遍路船 鷹羽狩行
誘はれて遍路に行く気なかりけり 燕雀 星野麥丘人
誰からとなく遍路笠ぬぎて誦し 阿波野青畝
辛夷一樹ありて遍路も山添ひに 能村登四郎
逆遍路室戸の岬をひとり過ぐ 山口誓子
通夜堂や遍路の飯の高盛られ 松崎鉄之介
遊び着のしばし遍路と並行す 能村登四郎
遍路あはれ花田落ちゆく鳥の影 角川源義
遍路いまは通らぬみちの草に蝶 鷲谷七菜子 天鼓
遍路して夜はよく眠る目借時 森澄雄
遍路するこころ支度をひそめけり 百合山羽公 樂土以後
遍路たち春潮のごと寄せ来結願なり 金子兜太
遍路となれば伊豫の柳の青さなり 荻原井泉水
遍路の歩岬の長路をたぐりよせ 橋本多佳子
遍路の荷とけばこぼれし桜えび(夫、四国遍路より帰る) 細見綾子
遍路の荷ほどきひろげてはばかれる 阿波野青畝
遍路の荷中味は知らず落花載る 津田清子 礼拝
遍路まだまだ歩く 堂塔霞むから 伊丹三樹彦
遍路みち堺田鬼田風捲いて 佐藤鬼房
遍路みな大師の麺と思ひ食ふ 山口誓子
遍路ゆく旅なかばなる死もあらむ 能村登四郎
遍路らに全き魚体岩の上 飯田龍太
遍路了へ羨しくも惚け給ふ 藤田湘子 神楽
遍路夜明す岩壁の洞窟に 山口誓子
遍路婆たそがれ顔に通りけり 村山故郷
遍路宿いまは蚕飼にいそしめり 山口青邨
遍路宿出がらしの茶に喉癒やす 松崎鉄之介
遍路寺担き出でし荷は何ならむ 飯田龍太
遍路影 伸縮 石蓴染まりの浜 伊丹三樹彦
遍路撞く棕梠の撞木のよき音す 山口誓子
遍路札錦ニシキの虚空かな 岡井省二 鯨と犀
遍路杖とんとこ突いて歌拍子 能村登四郎
遍路杖秩父一番と烙印す 山口青邨
遍路歩むきぞの長路をけふに継ぎ 橋本多佳子
遍路病む大慈大悲の岬の月 野見山朱鳥 幻日
遍路白くてかたまるはかく哀れ 山口誓子
遍路着の汚れを脱ぐ宿 雪柳 伊丹三樹彦
遍路石風くたくたと過ぎにけり 古舘曹人 樹下石上
遍路笠まあたらしくてあはれなる 日野草城
遍路笠めをとのものは重ね置く 能村登四郎
遍路笠目深に疲れ見えてをり 高浜年尾
遍路笠見返り桜わけて来る 阿波野青畝
遍路絡繹「婆が」「爺が」と語りあひ 中村草田男
遍路脱ぐ今日のよごれの白足袋を 中村草田男
遍路茶屋大師の次に子規崇め 百合山羽公 樂土
遍路茶屋昔通りに草鞋吊る 百合山羽公 樂土以後
遍路行く方麦の穂は光りつづけり 荻原井泉水
遍路行手糸の切れたる風船飛ぶ 松崎鉄之介
遍路衣を縫ふ白糸のひと束ね 能村登四郎
遍路装束白とばかりもいひきれず 伊藤白潮
遍路負ふ米の重たき膨らみを 山口誓子
遍路道たかき燕も孤影にて 飯田龍太
遍路道笹叢に風出つ入りつ 飯田龍太
道化師と遍路一団波のむた 岡井省二 鯛の鯛
野に山に甘えて母子の遍路行 飯田龍太
野をしばし彼の世のさまに遍路ゆく 能村登四郎
野遊びと世は異ならず白遍路 森澄雄
鈴きこえくる阿波へんろ伊予へんろ 阿波野青畝
鈴振りふり 遍路溺れる 花菜の海  伊丹三樹彦
鉛筆のたより一便遍路より 阿波野青畝
鐘撞くと遍路の後の順を待つ 伊藤白潮
鐘響く遍路の吾の身の裡に 山口誓子
長雨霽れ蝶も遍路も現れし 松本たかし
雨合羽すれあふ花見遍路かな 阿波野青畝
雨雲のひまに峯ある遍路かな 阿波野青畝
青饅やこの世を遍路通りゐる 森澄雄
鱸網から遍路らの来しごとし 岡井省二 猩々
鳴き砂の汀つづける遍路かな 岡井省二 大日
鶉野にかかはりゐたる遍路かな 岡井省二 大日
龍舌蘭遍路の影の折れ折れる 橋本多佳子

以上
by 575fudemakase | 2016-04-02 07:44 | 春の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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