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芭蕉巻葉

芭蕉巻葉

から橋の下に玉巻く芭蕉哉 大野洒竹
きゆうくつな国に玉解く芭蕉かな 谷 雅子
くり返す語りの奥の青芭蕉 原和子
ことごとく裂け月の出の青芭蕉 大木あまり 雲の塔
ことごとく風に玉とく芭蕉林 高野素十
この頃や芭蕉玉巻き玉をとき 池内たけし(1889-1974)
たのもしく巻葉ののびる芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
ダリ在らば愛づる芭蕉の巻葉とも 大木あまり 火球
ハブ館出て息捨つる青芭蕉 高井北杜
丸き窓に巻葉のびたる芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
二本これ書画を玉巻く芭蕉かな 渡辺水巴 白日
二葉垂れて一葉玉巻く芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
二階より青芭蕉見ゆモダンな歯科 高澤良一 暮津
今帰仁の城下に芭蕉玉解けり 中村阪子
住みつきて芭蕉玉巻く小春かな 渡辺水巴 白日
便りせむ芭蕉の巻葉ほどきては 矢島渚男 延年
僧と吾へ風を送りて青芭蕉 羽部洞然
入口や芭蕉玉巻く黄檗寺 芭蕉の巻葉 正岡子規
入山の僧に玉解く芭蕉かな 八染藍子「竹とんぼ」
六月の芭蕉玉巻くうすみどり 小林康治 四季貧窮
其中に兀と芭蕉の巻葉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
北窓に芭蕉玉解く医院かな 原 裕
十反の帆は巻いてある芭蕉哉 芭蕉 正岡子規
唐寺の玉巻芭蕉肥りけり 芥川龍之介「澄江堂句集」
垣間見し野心芭蕉の玉解けり ふけとしこ 鎌の刃
墨汁のかわく芭蕉の巻葉かな 芭蕉の巻葉 正岡子規
夜は星の空にはばたく青芭蕉 浅野正「年々歳々」
大比枝の雲に芭蕉の巻葉哉 露月句集 石井露月
大芭蕉の風格すでに玉巻ける 志水圭志
天主堂芭蕉玉巻きつゝありし 毛利提河
如己堂の廂短し青芭蕉 龍頭美紀子
如己堂の芭蕉玉巻く浦上忌 下村ひろし 西陲集
寺みちの芭蕉玉解く大はは忌 宮川晴子
尼僧小柄芭蕉巻葉に日が跳ねて 福川ゆうこ
山廬無事芭蕉玉巻き玉解いて 塚本英哉
巻葉がちに一葉広がる芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
巻葉とけて庭に塞がる芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
巻葉はや破れ見えそめし芭蕉かな 行方克己 知音
市なかの寺に玉巻く芭蕉かな 上村占魚 球磨
師僧遷化芭蕉玉巻く御寺かな 高浜虚子
庭を覆ふて芭蕉の巻葉とけにけり 芭蕉の巻葉 正岡子規
教会の芭蕉玉巻き昇天祭 景山筍吉「虹」
新葉の猶巻くありて破芭蕉 籾山梓月
日当りて玉巻く芭蕉直立す 高浜年尾
日當りて玉巻く芭蕉直立す 高濱年尾
月満つるころを玉解く芭蕉かな 三田きえ子
朝月や芭蕉いよいよ玉解かむ 星野麥丘人
松風竹雨芭蕉玉巻く書楼かな 飯田蛇笏 山廬集
柔らかに玉巻きそめし芭蕉かな 高濱年尾 年尾句集
横浜どんたく芭蕉緑の玉を解く 古賀まり子
櫂のごと月光に濡れ青芭蕉 伊藤宏晃
母の試歩芭蕉玉解くところまで 甘糟怜子
母逝きて十日玉巻く芭蕉かな 宮岡計次
水の辺に十一月の青芭蕉 石原舟月
湧く水に小春の芭蕉玉巻けり 高濱年尾 年尾句集
潮鳴りの芭蕉玉解く夢二の碑 小枝秀穂女
玉ときし芭蕉と塔と目には見ゆ 水原秋桜子
玉を巻く芭蕉の奉書めきにけり 岡本誓山
玉を巻く芭蕉や終の昇給す 皆川白陀
玉巻きし芭蕉も鰐もけだるさよ 水原秋桜子
玉巻く芭蕉女蕩児となることなし 小坂 順子
玉巻く芭蕉旅の鞄はいつも重し 皆川盤水
玉巻く芭蕉病身反らすこと少なし 加藤楸邨
玉巻ける芭蕉に対す朝かな 松藤夏山 夏山句集
玉巻の芭蕉ゆるみし暑さ哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
玉芭蕉一枚とけて立烏帽子 鈴木花蓑 鈴木花蓑句集
玉解いてしみじみ青き芭蕉かな 境野大波
玉解いて即ち高き芭蕉かな 高野素十(1893-1976)
玉解いて立ち並びたる芭蕉かな 高野素十
玉解いて芭蕉は天下たひらかに 川端茅舎
玉解いて風新しき芭蕉かな 射場秀太郎
玉解きし芭蕉一裂将た二裂 石井とし夫
玉解きて書斎を打てる芭蕉かな 岩崎照子
玉解きて朝の芭蕉となりにけり 渡辺啓二郎(萬緑)
玉解きて芭蕉に生まる風青し 松岡和子
玉解くる芭蕉の見ゆる部屋を出て 八木林之介 青霞集
玉解く芭蕉古代恋歌そらんじて 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
王義之の書と玉解きし芭蕉あり 中杉隆世
白濁の天に旅人青芭蕉 殿村菟絲子 『樹下』
眞白な風に玉解く芭蕉かな 川端茅舎
真白な風に玉解く夏芭蕉 阿波野青畝
真白な風に玉解く芭蕉かな 川端茅舎
破芭蕉やぶれ果てじと玉を巻く 篠田悌二郎
秋風に巻葉折らるる芭蕉かな 野澤凡兆
秋風に巻葉折るる芭蕉かな 凡兆
移し植ゑて巻葉あはれむ芭蕉かな 正岡子規
移し植ゑて巻葉憐む芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
竿触れて芭蕉の巻葉折らしけり 芭蕉の巻葉 正岡子規
筬の音しづかに芭蕉玉ときぬ 篠原鳳作
粉壁や芭蕉玉巻く南京寺 芥川龍之介 我鬼窟句抄
耳目肺腸こゝに玉巻ばせを菴 蕪村 夏之部 ■ 洛東芭蕉菴落成日
聖歌隊青芭蕉群照らし過ぐ 大澤ひろし
船窓に芭蕉玉巻く島見え来 入沢白鳥
芭蕉巻葉のぎゆう~と鳴る夕立哉 西山泊雲 泊雲句集
芭蕉巻葉苗字帯刀ゆるさるる 田中水桜
芭蕉玉を解く潮風の明るさに 高橋悦男「実朝の海」
芭蕉玉巻く石垣をもて軒隔ち 斉藤美規
芭蕉玉巻のぼる暑さかな 室生犀星 魚眠洞發句集
芭蕉玉解きて子どもの消えやすく 田中裕明 先生から手紙
芭蕉玉解く繕ひの祖母みじろがず 菊岡素子
蕉風にまだへつらふや芭蕉玉 加藤郁乎 江戸桜
裸子の引きずつてゆく芭蕉の葉 山尾玉藻
解けかけて芭蕉巻葉の風に湛へ 松藤夏山 夏山句集
軽き太陽玉解く芭蕉呱々の声 中村草田男「銀河依然」
連翹は散つて玉巻く芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
釣月軒玉解く芭蕉夕匂ひ 伊藤敬子
門破れて芭蕉漸く二葉半 芭蕉の巻葉 正岡子規
院庭の茲に玉巻く芭蕉かな 松藤夏山 夏山句集
雨の音巻葉とけたる芭蕉哉 芭蕉の巻葉 正岡子規
雨糸の束となりゆく青芭蕉 岩淵喜代子
雨風にばらけ初めたり青芭蕉 高澤良一 暮津
霜月の霜なく立てり青芭蕉 水原秋櫻子
霜除すなほ玉を巻く芭蕉より 篠田悌二郎
青芭蕉うら青墨の香を顕たせ 石田あき子 見舞籠
青芭蕉ばさばさ多摩の定期便 大木あまり 山の夢
青芭蕉快楽はじめの破れとも 鈴木太郎
青芭蕉揺るるにはかに大らかに 玉城一香
青芭蕉煽つ海光さめきらず 石原舟月 山鵲
青芭蕉煽らるる日の清方展 高澤良一 宿好
青芭蕉袴を折つて座に即ける 中戸川朝人 尋声
青芭蕉雨滴零せる音に遇ふ 高澤良一 寒暑
青芭蕉風にはためく湯屋の帰途 高澤良一 暮津
青芭蕉風のやさしさ翻しをり 小川恭生(鵙)
風さやか芭蕉巻葉のゆるみをり 山田みづえ
風に遊び風に玉解く芭蕉かな 加藤三七子「無言詣」
風立ちて芭蕉玉解く在原寺 掛布光子
風音のたかく玉巻く芭蕉かな 吉田冬葉
騒然たる雨を嬉ぶ青芭蕉 高澤良一 寒暑
鬼の居て門に玉巻く芭蕉かな 三由淡紅
魚板打つ音に玉解く芭蕉かな 和田 珠

以上
by 575fudemakase | 2016-05-09 13:17 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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