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蜥蜴 の俳句

蜥蜴 の俳句

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蜥蜴 補遺

*うだつあがらぬ 子蜥蜴もいる尼園かな 赤尾兜子 歳華集
あじさいの雲、とかげは龍として石にいる 荻原井泉水
あな蜥蜴あしのながゆび岩をつかみ 山口誓子
あな蜥蜴岩より岩へとびすがる 山口誓子
あの声で*とかげくらふかほとゝぎす 其角
うしろよりけんらんたる蜥蜴はしりいづ 山口誓子
うしろ手のものいふごとし蜥蜴見て 加藤秋邨
うまいもをやればみてゐるとかげかな 飯田蛇笏 春蘭
おらは此のしつぽのとれた蜥蜴づら 渡邊白泉
おろかなる蜥蜴にも日は痛烈に 山口誓子
きらと蜥蜴逃ぐる電光石火なり 星野立子
ここは地の罅と蜥蜴の多きところ 中村草田男
この寺に婦人句会や蜥蜴這ふ 山口青邨
しづけさと蜥蜴が崖の土こぼす 山口誓子
すみやかに且つ真直ぐに蜥蜴走す 山口誓子
するすると岩をするすると地を蜥蜴 山口誓子
そこにしづか蜥蜴の胸の早鐘は 中村草田男
つと止る蜥蜴大地にま一文字 星野立子
つぶらかな眼に人をみる蜥蜴かな 飯田蛇笏 白嶽
とかげの尾切られて動く地も生きたり 松崎鉄之介
とかげの尾消えし印象残りをり 清崎敏郎
とかげの手人の手に似て石に置く 高野素十
とかげの美くしい色がある廃庭 尾崎放哉 小浜時代
とかげ妙齢尻尾が風を弄ぶ 三橋鷹女
とかげ瑠璃色長巻く日本の帯銀無地 三橋鷹女
とかげ走るいつもわが眼をそらす時 山口青邨
とかげ跳ね露草咲きて日雨せり 飯田蛇笏 白嶽
とかげ迅し水泡音(ラッセル)胸にはじけつつ 日野草城
どの石も蜥蜴の腹をあたためず 上田五千石 田園
なめらかに地の罅わたる青蜥蜴 福田蓼汀 秋風挽歌
ばうばうと梅雨期とかげを飼ひ馴らす 三橋鷹女
ひとり跳ねをり猫に切られて蜥蜴の尾 加藤秋邨
ひらめきし蜥蜴の背や苺畑 日野草城
ひるねの夢をよこぎつて青とかげのうつくしさ 種田山頭火 自画像 落穂集
ふりむかぬことなし蜥蜴見送れば 山口青邨
ほとけらの庭に現はれ蜥蜴若し 伊丹三樹彦
ゆきとまる蜥蜴に林泉は息をこらす 山口誓子
ゆつくりとかげる山の日種なすび 寒食 星野麥丘人
わが思案とかげの思案相対す 阿波野青畝
一文字をわが傍に引く蜥蜴 山口誓子
一本の棒にて蜥蜴進む進む 山口誓子
一走り一走りづつ芝蜥蜴 阿波野青畝
一院のとかげは遊び蛇泳ぐ 高野素十
乾きたる石鳴りもせで はしる蜥蜴 富澤赤黄男
交る蜥蜴くるりくるりと音もなし 加藤秋邨
何者が蜥蜴の尾をば咬み切りし 相生垣瓜人 負暄
全身に森の香が沁み蜥蜴の子 藤田湘子 神楽
兵の墓魂出てあそぶ蜥蜴かな 飴山實 句集外
兵曹の墓から蜥蜴あらはれし 飴山實 句集外
冗尾をば曳ける蜥蜴を憐めり 相生垣瓜人 負暄
冬ぬくし蜥蜴の濡れし眼とあへる 伊丹三樹彦
初夏を出て蜥蜴はいまだ軟かき 山口誓子
午後深く蜥蜴に話しかける吾子 有馬朗人 母国
啓蟄の尾のなき蜥蜴妻知れる 山口青邨
啓蟄の蜥蜴たわみて美しき 後藤夜半 底紅
啓蟄の蜥蜴に心許しをり 後藤夜半 底紅
啓蟄の蜥蜴毛虫に木影かな 石橋秀野
囁き神ささやき止めり蜥蜴出て 能村登四郎
園丁は眠り蜥蜴は日時計に 橋閒石 雪
土くれに蜥蜴あそべる牡丹かな 高野素十
夕づつに蜥蜴踏みしはからからなり 伊丹三樹彦
大地隙はしりしゴビの蜥蜴かな 加藤秋邨
太陽の直射蜥蜴の身じろがず 右城暮石 句集外 昭和四十九年
奮ひつつ蜥蜴が蝿を呑み了る 相生垣瓜人 明治草
女警官疲れ蜥蜴の青顫う 赤尾兜子 蛇
妻の留守蜥蜴と息を合はせなど 加藤秋邨
家ごもり稚子泣き蜥蜴岩ごもる 山口誓子
寸鉄よ義朝塚の春蜥蜴 百合山羽公 樂土以後
小走りの尼に蜥蜴のきらと刎ね 深見けん二
尻尾なき蜥蜴も出でて日をまぶしむ 山口誓子
尾がのこりこの家の蜥蜴かくろはず 山口誓子
尾の尖をとがらせ蜥蜴岩走る 山口誓子
尾を再生三生蜥蜴妻を知る 山口青邨
尾失くせし蜥蜴再び吾を過ぎるな 津田清子 礼拝
山畑のてつぺんにゐて青とかげ 松崎鉄之介
岩に蜥蜴蟹は木の根に海荒ぶ 金子兜太
岩の息づかひ蜥蜴の息づかひ 鷹羽狩行
岩稜を蜥蜴のあしの踏みはづす 山口誓子
嵯峨の道蜥蜴は失せてわが残る 西東三鬼
巌の間の蜥蜴が魚のかほをする 山口誓子
巌の面をゆきかへりのぼりおり蜥蜴 山口誓子
平岩へ出てまつすぐになるとかげ 日野草城
幻の如く尾を曳き青蜥蜴 野見山朱鳥 曼珠沙華
庭石の絶壁なせる蜥蜴かな 高田風人子
廃材に蜥蜴糧食のこと語る 金子兜太
心情をふふと蜥蜴に嗤はれぬ 三橋鷹女
忘れしにあらず青蜥蜴摶ちしこと 星野麥丘人
急ぎ且首あぐる蜥蜴吾も独り 金子兜太
恋過ぎし猫よとかげを食ひ太れ 西東三鬼
恍惚たる蜥蜴の尾ありひとり跳ね 加藤秋邨
惜しみなく蝸牛を缺きし蜥蜴あり 相生垣瓜人 明治草
惜しみなく過半を欠きし蜥蜴あり 相生垣瓜人 明治草抄
愛すべき蜥蜴を見ずて一夏過ぐ 佐藤鬼房
打ちし蝿蟻と蜥蜴に頒ちけり 相生垣瓜人 明治草
捕虫網土のとかげも仰天す 百合山羽公 寒雁
掌の蜥蜴また思ひ白となつてゐる 加藤秋邨
揚羽来る蟇も蜥蜴も不在の庭 安住敦
支那服の縞の如くに縞蜥蜴 野見山朱鳥 曼珠沙華
敗北か きれしとかげの尾がおどる 富澤赤黄男
斑猫に濃き日蜥蜴に濃き日かな 後藤夜半 底紅
日に蜥蜴出て太陽はこそばゆし 野見山朱鳥 愁絶
日の光ちよろちよろとかげとかげ 種田山頭火 草木塔
春蜥蜴出し入れもして木太刀塚 百合山羽公 樂土以後
昼三日月蜥蜴もんどり打つて無し 西東三鬼
晩夏たりとかげが出入りせし石も 細見綾子
月に斬らる蜥蜴のごとき隠衣の銭 赤尾兜子 蛇
月並の句碑をよろこぶ蜥蜴かな 阿波野青畝
木にのぼりとかげものねらふ吾は読書 山口青邨
木の股に居てかんがへてゐるとかげ 日野草城
松風やひりひり細き蜥蜴の子 森澄雄
林泉の巌ながき尾牽きて蜥蜴ゐる 山口誓子
樹にとかげ地を震はする土用波 大野林火 冬雁 昭和二十一年
樹を攀づる蜥蜴顎より黄なりけり 山口誓子
樹樹饒がなれば蜥蜴も翠ぢゐたり 山口誓子
毛虫太り尾のなき蜥蜴遊ぶ庭 山口青邨
水涸れし林泉の巌より落ちし蜥蜴 山口誓子
泉に入れ胸腹熱き碧蜥蜴 橋本多佳子
灼くる地に蜥蜴はおのれ出て灼くる 山口誓子
炎天の蜥蜴小心翼々たり 野見山朱鳥 曼珠沙華
炎天へ蜥蜴みづから色失ふ 藤田湘子 途上
熱砂ばかりもし青蜥蜴失はば 橋本多佳子
父となりしか蜥蜴とともに立ち止る 中村草田男
現れて消ゆまでの蜥蜴の手間どらず 後藤比奈夫
琴の音のする家へ坂青蜥蜴 大野林火 青水輪 昭和二十六年
瑠璃蜥蜴さみしからずや息合はそ 藤田湘子 神楽
瑠璃蜥蜴故郷焼けて海残りぬ 中村草田男
瓜番が雷死の葬青とかげ 日野草城
甃坂を蜥蜴がよぎる隠れ旅 小林康治 玄霜
生きものの蜥蜴が光る硬山に 西東三鬼
病む髪に紺長リボン蜥蜴見ず 野澤節子 未明音
白猫やとかげ喰ふてふ閨の秋 飯田蛇笏 山廬集
目で追うて追ひきれざりし蜥蜴かな 稲畑汀子
直はしる蜥蜴追ふ吾が二三足 石田波郷
直土にして貝殻とかげろへる 岡井省二 鯛の鯛
真昼さびしき砂いきれ蜥蜴つと横ぎりぬ 種田山頭火 自画像 層雲集
眩りとす蜥蜴の膚の日の五彩 長谷川素逝 暦日
瞬間は蜥蜴追想尾に在りて 中村草田男
石にのり秋の蜥蜴となりにけり 飴山實 句集外
石にはとかげも閼伽水もすぐかわく 荻原井泉水
石卓にあれば蜥蜴は靴を越ゆ 山口青邨
石垣にとびつき落つる蜥蜴かな 野見山朱鳥 曼珠沙華
石垣の操つてゐる蜥蜴かな 後藤比奈夫
石室の春の常陰(とかげ)を去りがてに 伊丹三樹彦
石階の二つの蜥蜴相知らず 富安風生
砂丘には砂のふところ春蜥蜴 百合山羽公 寒雁
砂利踏みて去るにも蜥蜴岩隠る 山口誓子
砂蜥蜴掌にすれば子に親しまれ 松崎鉄之介
砌の蜥蜴十年ぶりの子守歌 中村草田男
秋近き小蜥蜴走すや時の波 中村草田男
紫尾を垂り蜥蜴かならず巌にゐる 山口誓子
繁に出る仔蜥蜴家も事無くて 香西照雄 素心
腹這ひて蜥蜴は手肢いまやすむ 山口青邨
臆病なとかげが走り瑠璃走る 橋本多佳子
芝刈ればあはれ蜥蜴の卵あり 山口青邨
花すみれより蜥蜴出て山の貌 飯田龍太
草庵の天に玉虫地に蜥蜴 阿波野青畝
草積の上も蜥蜴を行かしむる 山口誓子
薬師寺の尻切れとかげ水飲むよ 西東三鬼
藍ふかめ蜥蜴は秋をほそりけり 大野林火 冬雁 昭和二十二年
蜥蜴あそぶリー先生の墓裾に 大野林火 潺潺集 昭和四十一年
蜥蜴うかがふ「目には目を歯には歯を」加藤秋邨
蜥蜴うちしひとりわらひは誰か知る 加藤秋邨
蜥蜴が尾失くせしほどのもの失ふ 鷹羽狩行
蜥蜴とまり鶏の横目がこれにとまる 加藤秋邨
蜥蜴にも驚く蛇を恐がりて 右城暮石 句集外 昭和三十七年
蜥蜴の切れた尾がはねてゐる太陽 尾崎放哉 小豆島時代
蜥蜴の子出でて消えけり勅使門 岡井省二 前後
蜥蜴の子大河の音に近寄らず 藤田湘子 てんてん
蜥蜴の子見たるわが声新しく 加藤秋邨
蜥蜴の子這入りたるまま東菊 松本たかし
蜥蜴の尾すぐ思ひ出となりにけり 加藤秋邨
蜥蜴の尾海をしりへにして光る 大野林火 冬雁 昭和二十二年
蜥蜴の尾鋼鉄(まがね)光りや誕生日 中村草田男
蜥蜴の目人間われをあざ笑ふ 上村占魚
蜥蜴の眼三億年を溜めてゐる 平井照敏
蜥蜴ひそみ守宮かくれて秋はゆく 山口青邨
蜥蜴ほそくめしをくふのに向ひあふ 飯島晴子
蜥蜴ゆく騎士行進の四蹄の間を 中村草田男
蜥蜴わが木蔭の中に逃げ来る 古舘曹人 砂の音
蜥蜴ゐて天誅岩の上に待つ 古舘曹人 能登の蛙
蜥蜴ゐる松葉牡丹は黄なりけり 山口青邨
蜥蜴交む揚羽はひとり舞ひ狂ひ 石田波郷
蜥蜴交む橡の木洩日賜はりて 石田波郷
蜥蜴出づべろんべろんと絃楽器 三橋鷹女
蜥蜴出づ驚きやすき縞を被て 鷹羽狩行
蜥蜴出て 火の舌使う つつじ山 伊丹三樹彦
蜥蜴出て一日崖の滴れり 加藤秋邨
蜥蜴出て今年の息の早や弾む 右城暮石 上下
蜥蜴出て侠客の墓かけのぼる 金子兜太
蜥蜴出て太陽も亦あたらしき 右城暮石 上下
蜥蜴出て新しき家の主をめ晒たり 山口誓子
蜥蜴出て既に朝日にかがやける 山口誓子
蜥蜴出て湖の朝日を浴びゐたり 松崎鉄之介
蜥蜴出て老女にも声挙げさする 渡邊白泉
蜥蜴出て走りぬ曝書たけなはに 山口誓子
蜥蜴出て遊びゐるのみ牛の視野 藤田湘子 途上
蜥蜴出て遊ぶを見れば常の如し 中村汀女
蜥蜴出て風の中より水田の香 森澄雄
蜥蜴去つてまこと久しき大地かな 原石鼎 花影
蜥蜴去る廃墟の街の酒屋より 有馬朗人 知命
蜥蜴失せ吾に逆縁の文字のこる 角川源義
蜥蜴息するがひいやりとする土に 右城暮石 句集外 昭和十二年
蜥蜴消えて一鉄片の走りをり 加藤秋邨
蜥蜴照り肺ひこひことひかり吸ふ 山口誓子
蜥蜴石を抱くとき女秘鏡抱く 中村草田男
蜥蜴絶ゆ雑草園も街の中 山口青邨
蜥蜴行き当りたる木にのぼりけり 松本たかし
蜥蜴行くその尾引き寄せ引き寄せて 山口誓子
蜥蜴見しこともわすれてゐるごとし 加藤秋邨
蜥蜴見てその後路上に石多し 大野林火 青水輪 昭和二十五年
蜥蜴見てまた母の手に帰りけり 加藤秋邨
蜥蜴走す地は地を咎むのみならず 上田五千石『田園』補遺
蜥蜴走す籐椅子夫人に咎められ 中村汀女
蜥蜴走り去り時計の針となる 有馬朗人 母国
蜥蜴走る樹蔭はづれは強き日が 大野林火 早桃 太白集
蜥蜴身をくねらす砂紋越すときも 山口誓子
蜥蜴青く睦むも涸れし泉の底 橋閒石 無刻
蜥蜴青し氷片べつと吐いて掌に 原石鼎 花影
蜥蜴食ひ猫ねんごろに身を舐める 橋本多佳子
蝶ながるる風にはねあそぶ蜥蜴かな 飯田蛇笏 山廬集
蝶ながるゝ風にはねあそぶ蜥蜴かな 飯田蛇笏 霊芝
蝶蜥蜴山の別墅へ郵便夫 星野立子
蝿三箇蜥蜴に與へ飽かしめつ 相生垣瓜人 明治草
蟇は家族蜥蜴は間借揚羽は客 安住敦
蟻寄りて手かけ生きたる蜥蜴の尾 山口青邨
蠅三箇蜥蜴に与へ飽かしめつ 相生垣瓜人 明治草抄
衣服足り妻子は蜥蜴虐げず 永田耕衣
要塞に生き残るもの蜥蜴のみ 山口誓子
要塞の蜥蜴は日本人怖る 山口誓子
貪りし蜥蜴口辺を地に拭ふ 山口誓子
走り出て仏塔仰ぐ砂蜥蜴 松崎鉄之介
走り出て蜥蜴の子まだ生乾き 藤田湘子 てんてん
踏まれたる蜥蜴にいたり思ひ出す 加藤秋邨
身ぎれいな蜥蜴つかみて放ちけり 右城暮石 散歩圏
身じろがぬ蜥蜴と海と紺青に 大野林火 海門 昭和十四年
身の懈さ著我も蜥蜴も照りいづる 山口誓子
身を扁くし青蜥蜴吾に媚ぶ 山口誓子
身を隠す蜥蜴ら午笛一斉に 山口誓子
進み出て騎士(ナイト)のさまの青蜥蜴 鷹羽狩行
道よぎる蜥蜴や和するに難き行 橋本多佳子
金の蜥蜴の金の瞳が考へをり 平井照敏 天上大風
鉄板引きつけて蜥蜴を誘きだす 秋元不死男
陶片と別に窯址の瑠璃蜥蜴 百合山羽公 樂土
陸橋に逸るとかげを連れ戻す 三橋鷹女
階に立てる二人を蜥蜴見る 高野素十
雌の蜥蜴醜はげしきを見過しぬ 山口誓子
雨の日は蟇晴の日は蜥蜴の庭 安住敦
青とかげ隠し砦へ道崩えたり 松崎鉄之介
青萩に蜥蜴上れり其の尾垂る 相生垣瓜人 明治草
青萩の反枝と見しが蜥蜴かな 石塚友二 光塵
青蜥蜴おのれ照りゐて冷え易し 野澤節子 未明音
青蜥蜴さます嫉妬のほむらかな 飯田蛇笏 山廬集
青蜥蜴もてカイザーの髭とせよ 有馬朗人 知命
青蜥蜴ゐずとも海に紫紺あり 山口誓子
青蜥蜴一筋街を喜雨あがる 角川源義
青蜥蜴不意の渇きは消しがたし 佐藤鬼房
青蜥蜴吾ゆかねば墓乾きをらむ 橋本多佳子
青蜥蜴唾をごくりとわれ愛す 山口誓子
青蜥蜴岩盤すべるひびきあり 飯田蛇笏 白嶽
青蜥蜴日蔭に入りて色失す 星野立子
青蜥蜴潮たたなはり来る愁ひ 角川源義
青蜥蜴火雲立つ島わだつみに 角川源義
青蜥蜴言葉とならぬ声くもる 角川源義
青蜥蜴象牙の塔に籠り得ず 橋閒石 雪
青蜥蜴青びかりして炎立つ 中村苑子
頭を伏せし蜥蜴と聴けり日の言葉 中村草田男
風吹いて古墳の土の蜥蜴かな 飯田蛇笏 霊芝
高熱の青き蜥蜴の沙に消え 角川源義
高笑ひおどろき蜥蜴地隠りぬ 野澤節子 未明音
魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ 金子兜太
鳥ぐもりとや紙の上にあぎとかげ 岡井省二 五劫集
黒太陽と艶なし蜥蜴が工区の産 上田五千石『田園』補遺
黙視せり蝶が蜥蜴に食はるるを 相生垣瓜人 明治草抄

以上
by 575fudemakase | 2016-06-01 17:00 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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