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水馬 の俳句

水馬 の俳句

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水馬 補遺

あめんぼう時に向き合ひ争へり 右城暮石 天水
あめんぼう若葉の塵にとびつきぬ 右城暮石 句集外 昭和六十年
あめんぼう跳ぶや命を賭けしとき 山口青邨
あめんぼと雨とあめんぼと雨と 藤田湘子 神楽
あめんぼのいとけなけれど大と小 清崎敏郎
あめんぼのくづれず泳ぐ秋日かな 渡邊水巴 富士
あめんぼの湧きすぎてよりくもりけり 燕雀 星野麥丘人
あめんぼの踏まえて 六つの光り紋 伊丹三樹彦
あめんぼの雨くる前の一滑り 星野麥丘人 2003年
あめんぼの静寂界へ夏落葉 林翔
あめんぼを見しのみさいかち沼といふ 燕雀 星野麥丘人
ある時は空を行きけり水すまし 正岡子規 水澄し
いつからの一匹なるや水馬 右城暮石 上下
うち水にはねて幽かや水馬 飯田蛇笏 霊芝
おどろきの水輪かさなり水すまし 鷹羽狩行
かはたれの梵字に見えて水馬 鷹羽狩行
この岸に楓の花と水すまし 高野素十
さざ波の水面水馬の水面 稲畑汀子
さまざまの風吹く秋の水馬 飯田龍太
つれづれに跼めば跳ねて水馬 水原秋櫻子 葛飾
ねんごろに牛が尾を振る水すまし 秋元不死男
はじめから水馬にはかかはらず 燕雀 星野麥丘人
はや動かざる水馬暮を待つ 山口誓子
はるかぜや吹かれそめたる水すまし 白雄 白雄句集
はるかぜや吹れそめたる水すまし 加舎白雄
まひ~に勝つて遡れり水馬 村上鬼城
みずすまし遊ばせ秋の水へこむ 西東三鬼
もつれつゝ散歩行けり水馬 三宅嘯山
ゆふがたのさすらひごころ水すまし 岡本眸
よそ者に算を乱して水すまし 鷹羽狩行
一つ来て三つになりぬ水馬 原石鼎 花影
一ト雨後山に来てをり水すまし 森澄雄
一山一水独りの営為水すまし 中村草田男
不来方(こずかた)のお濠に倦むやあめんぼう 佐藤鬼房
今朝の秋を遊びありくや水すまし 黒柳召波
他に何もゐず水馬自在なり 山口誓子
何も居らず否水すまし一つ居り 富安風生
凝として波紋つくらず水馬 山口誓子
劇果てて 撒水馬路の夜光踏む 伊丹三樹彦
単調な線をきれいに水すまし 高田風人子
史蹟文殊院の池のあめんぼう 清崎敏郎
唾はけばはつと散りけり水馬 正岡子規 水澄し
営々とねむらで月の水すまし 中村草田男
四ン月やこころをさそふ水すまし 三橋鷹女
夕暮の小雨に似たり水すまし 正岡子規 水澄し
大出水引きたる水に水馬 右城暮石 上下
太陽の水を踏まえて水馬 右城暮石 句集外 昭和三十九年
学生等就職さがす水すまし 飴山實 おりいぶ
小努力にて水馬すみやかに 山口誓子
少しづつ少しづつ行く水馬 高野素十
少年の焦燥あめんぼうのにほひ 中村草田男
山中に日を取落す水馬 石田勝彦 雙杵
川上へ頭そろへて水馬 正岡子規 水澄し
平泳とは似て非なる水馬 後藤比奈夫
影失くすほどには跳ばず水馬 岡本眸
心字池心字を習ふ水すまし 百合山羽公 樂土
忘られてあれば静や水馬 三橋鷹女
散蓮について廻るや水すまし 寥松
新涼の水に老けたり水馬 阿波野青畝
日が暮るるまで見る川の水すまし 百合山羽公 寒雁
最上院池のあめんぼう奔放に 村山故郷
月光に水馬あそびて十二橋 富安風生
木洩日を拾ひて秋の水馬 鷹羽狩行
松の影散つて吹かるる水馬 森澄雄
松韻や吹かるゝまゝの水馬 飴山實 句集外
松風や道の溜りにあめんぼう 森澄雄
櫂波にくる水馬一つかな 高野素十
母を褒められうなづきし頃よ水すまし 中村草田男
気に入らぬもの跳び越えてあめんぼう 右城暮石 上下
水あまり清くて倦めり水馬 山口誓子
水すまし交るみたかぶる富士颪 飯田蛇笏 山響集
水すまし己が描く輪をのがれ得ず 福田蓼汀 秋風挽歌
水すまし平らに飽きて跳びにけり 岡本眸
水すまし月の出前の風潔し 岡本眸
水すまし月明き夜は陸に来よ 岡本眸
水すまし水の四隅にゆかず昏る 桂信子 草樹
水すまし沼の独語を生れつげり 角川源義
水の日も流れて知らず水馬 百合山羽公 樂土以後
水の日やスクラムしたる水馬 百合山羽公 樂土
水よどめば風薫るまゝの水馬 種田山頭火 自画像 層雲集
水を踏み固めをりしは水馬 後藤比奈夫
水を踏む大足大き水馬 山口誓子
水底の影はなやげる水馬 右城暮石 句集外 昭和五十年
水暮るる前にと水馬の巴 山口誓子
水泡を跳り越えけり水馬 村上鬼城
水馬(あめんぼう)にもストーカーらしき奴 星野麥丘人 2005年
水馬あまたゐて他を侵さざる 山口誓子
水馬かさなり合うて流れけり 内藤鳴雪
水馬ときにもの憂き山の顔 飯田龍太
水馬なりに日を処理風を処理 後藤比奈夫
水馬にも子がありて子の遊び 山口誓子
水馬はね風ふく浮葉ひるがへる 飯田蛇笏 山響集
水馬ゐて岩山に旗なびく 飯田龍太
水馬をる静かさや蘆の花 河東碧梧桐
水馬一つ処を上りけり 内藤鳴雪
水馬交みて散らす沼日輪 野澤節子 未明音
水馬出水の間天にゐる 百合山羽公 樂土
水馬前進より跳ぶことのあり 山口誓子
水馬動く数だけ水輪生む 山口誓子
水馬右往左往や波苛ち 香西照雄 素心
水馬四つとなりぬ月のそば 高野素十
水馬団の風に走るなり 三宅嘯山
水馬大法輪を転じけり 川端茅舎
水馬天下国家を踏まへたる 後藤比奈夫
水馬寄り来る吾も進み寄る 山口誓子
水馬居ずなりし池何もゐず 右城暮石 虻峠
水馬底藻に深さはかられず 臼田亜郎 定本亜浪句集
水馬影の天にておのれ透く 古舘曹人 能登の蛙
水馬日暮は母が呼びにくる 加藤秋邨
水馬松葉の如く流れけり 上野泰
水馬枯葉かゝえて遡る 正岡子規 水澄し
水馬止るときの秋の風 高野素十
水馬水にさからふすべりかな 正岡子規 水澄し
水馬水に生れて花曇 高野素十
水馬水の日輪蹴つ飛ばし 上野泰 佐介
水馬水の絆は解ききれず 山口誓子
水馬水ひつぱつて歩きけり 上田五千石 風景
水馬汝も肩車して貰ふ 鷹羽狩行
水馬決して水に濡れてゐず 後藤比奈夫
水馬流るゝ黄楊の花を追ふ 高野素十
水馬流れんとして飛び返る 正岡子規 水澄し
水馬流れ終りのなかりけり 加藤秋邨
水馬湧く一盞の水に足り 古舘曹人 能登の蛙
水馬秘水に独り拳闘技 中村草田男
水馬至芸の転舵見せにけり 上田五千石 琥珀
水馬走りしときの秋の風 高野素十
水馬走りゑがく涼しき水の文 山口青邨
水馬辨天堂は荒れにけり 川端茅舎
水馬青天井をりん~と 川端茅舎
水馬飛躍しつづけ行急ぐ 山口誓子
水馬鳳凰堂をゆるがせる 飴山實 花浴び
池の面が吹かれてあめんぼうが失せ 清崎敏郎
泉に棲みつき退屈のあめんぼう 津田清子
泉石の同工異曲水すまし 百合山羽公 樂土
波立ちて水馬無に等しきもの 山口誓子
泣き虫に濁点ふたつ水すまし 平井照敏 猫町
流さるるも狙ふは好機水馬 香西照雄 素心
流れつつ春をたのしむ水馬 飯田龍太
流れ来しものの中より水馬 稲畑汀子
流燈に夜もたけりとぶ水馬 飯田蛇笏 心像
海ながれ流れて海のあめんぼう 三橋敏雄
清正の井のあふれては水馬走る 山口青邨
滝壺に生れ死ぬまで水馬 鷹羽狩行
滝壺に紋をつくらず水馬 鷹羽狩行
漕ぎ出でゝ倒富士見えず水馬 杉田久女
生きむため水輪かさねて水すまし 鷹羽狩行
相逐うて流れをのぼる水馬 村上鬼城
眼を外らしたり波だちし水馬 山口誓子
石がとぶ石がとぶ水すまし澄む 三橋鷹女
秋澄むはさみしからむを水すまし 岡本眸
秋風の吹きかはる間の水すまし 中村苑子
秋風やからみかはりし水馬 永田耕衣
空明るければ明るく水すまし 岡本眸
竹落葉沈める水にあめんぼう 清崎敏郎
簀の中のゆるき流れや水馬 河東碧梧桐
米といでゐし人帰り水馬 星野立子
紋を大きく水馬湖育ち 鷹羽狩行
経と緯の交わるところ水すまし 橋閒石俳句選集 『和栲』以後(Ⅱ)
考へるあいを吹かれし水馬 飴山實 句集外
自ら倦みあし踏み替ふる水馬 山口誓子
芭蕉玉をとくや水には水馬 高野素十
葛垂れて日あたる漣の水すまし 飯田蛇笏 霊芝
藻畳のかゞやきそめし水すまし 清崎敏郎
蘆の間の水泡につくや水馬 河東碧梧桐
行き交ふのみ水馬らは水輪交ヘ 香西照雄 対話
足長あめんぼう詩仙堂の水濁しけり 鈴木真砂女 都鳥
跳ねに跳ね塒さわぎの水すまし 鷹羽狩行
踏まへゐる脚の健康水馬 後藤比奈夫
身じろいで雲をゆるがす水馬 飴山實 句集外
追ひ追はれ機嫌直りしあめんぼう 右城暮石 句集外 昭和四十八年
遡(のぼ)りては流れてくるよ水馬 渡邊白泉
金輪際澄まざる水を水すまし 岡本眸
鏡池なること知らず水馬 鷹羽狩行
雑魚撰れば飴の匂のあめんぼう 福田蓼汀 秋風挽歌
電器屋の金具がちやがちや水すまし 飯田龍太
青萱のおどろの影の水すまし 飯田龍太
高原の空は一壁水すまし 平畑静塔

以上
by 575fudemakase | 2016-06-25 14:28 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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