寝茣蓙 の俳句

寝茣蓙 の俳句

寝茣蓙

うちくぼみ浪間のごとき寝茣蓙かな 轡田 進
かさなりて寝茣蓙の厚きところかな 小原啄葉「遙遙」
ちゝろ鳴きそめし寝茣蓙も別れかな 金尾梅の門 古志の歌
ふたまはり寝茣蓙の夫の細りけり 足立和子
よこたへて老の身かろき寝茣蓙かな 野間紅蓼
伽藍広し寝茣蓙を貸しに小孩来 成瀬桜桃子 風色
兄在りて吉備の寝茣蓙を送り来し 笠原ひろむ 『棕梠の花』
図書に手のとどくところに寝茣蓙敷く 国弘賢治
土曜市草の匂ひの寝茣蓙買ふ 平野山石
夏掛や寝茣蓙の上の一トつかみ 瀧井孝作
奥能登の一夜の宿の寝茣蓙かな 大橋越央子(俳句年鑑)
寝ござ干す峠の茶屋の罐コーヒー 村本畔秀
寝筵にさつと時雨の明りかな 一茶
寝筵や窓から這入る草いきれ 一茶
寝筵や虱忘れてやゝ寒き 一茶
寝筵や野分に吹かす足の裏 一茶
寝茣蓙してくすくす笑ひいつまでも 辻桃子
寝茣蓙して法師蝉けふ聲加ふ 石田あき子 見舞籠
寝茣蓙して蹠よごれてゐしを恥づ 林田紀音夫
寝茣蓙なる花にかこまれ妊る身 井桁敏子
寝茣蓙よりはがし起きたる背中にて 徳永山冬子
寝茣蓙干すことが日課に加はりぬ 磯村美鶴
寝茣蓙敷きかなしき音の中に寝る 小林康治 『存念』
寝茣蓙買ふ郷愁しきりなる妻よ 松尾緑富
打敷きて寝茣蓙の花鳥いのち得し 鈴木穀雨
抱きあげる幼の頬に寝ござ跡 徳重怜子
棚経や父の寝茣蓙の端ほつれ 皆川白陀
病める身のぬくもりのある寝茣蓙巻く 堀田政弘 『父の日』
真青な寝茣蓙の上の窶れかな 鈴木鷹夫 渚通り
眼科出て寝茣蓙を買へる入日中 宮武寒々 朱卓
草の戸に買ひ戻りたる寝茣蓙かな 松藤夏山 夏山句集
華麗なる寝茣蓙の上の齢かな 草間時彦「瀧の音」
話まだ寝茣蓙につづく姉妹かな 井上和子
青田風暁の寝茣蓙の端冷えし 高田蝶衣「青垣山」
鮮やかに寝茣蓙の夢の残りけり 砂田貴美子


寝茣蓙 補遺

あるときは歌膝立てし寝茣蓙かな 阿波野青畝
うまい児に寝茣蓙の綾のうつくしく 百合山羽公 春園
はらわたの腐りもせずに寝茣蓙かな 佐藤鬼房
俳諧に凡の日あらぬ寝茣蓙かな 上田五千石 天路
寝茣蓙して濁世ときには懐しき 鷲谷七菜子 一盞
牛方宿寝茣蓙の匂ふ昼灯 林翔
老懶は蛇の寝茣蓙も耘らず 富安風生
花茣蓙といふも寝茣蓙といふもあり 高野素十

以上
by 575fudemakase | 2016-08-14 06:48 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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