兜虫 の俳句

兜虫 の俳句

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兜虫 補遺

かぶとむし一糸は鉄の枷以上 鷹羽狩行
くろがねの甲虫死して掌に軽し 橋本多佳子
しぶとかるべしこの兜虫声出さば 加藤秋邨
すはだかの子が甲虫を角で持つ 山口誓子
ながさきの雌の兜虫灯をとりに 山口青邨
ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 高野素十
まだ生きてゐて兜虫木曽育ち 伊藤白潮
ものぐさの掌に甲虫の仮死まぶし 伊丹三樹彦
わが一途とはややちがふ兜虫 後藤比奈夫
わが手力奪ひてすすむ兜虫 赤尾兜子 玄玄
オレンジに縋りよろけて甲虫 加藤秋邨
ダリヤ濡れ童話の中の甲虫 橋閒石 雪
チョークにて引つ繰りかへす甲虫 阿波野青畝
一つ家の灯に金亀蟲かぶと蟲 星野立子
仰向けの兜虫をば傍観す 相生垣瓜人 負暄
似てゐるさびしさ兜虫ふたつゆき逢へり 加藤秋邨
兜虫ある夜の少年駈けてをり 原裕 青垣
兜虫だれか背にのるだれの子か 平井照敏
兜虫ふたつの出合ひ音もなし 加藤秋邨
兜虫ふたつ曳きあふ生くるかぎり 加藤秋邨
兜虫ふみつぶされてうごきけり 飯田蛇笏 春蘭
兜虫よこぎりゐたる踊の座 加藤秋邨
兜虫一角風を切つてとぶ 山口誓子
兜虫何することもいやがれり 右城暮石 散歩圏
兜虫夜通し硝子戸にゐたり 右城暮石 句集外 昭和二十五年

兜虫子に脱糞の時刻くる 飴山實 おりいぶ
兜虫掌にして戻る基地海岸 伊藤白潮
兜虫採る捕虫網持たざる子 右城暮石 句集外 昭和四十三年
兜虫欲するはこの吾ならずや 山口誓子
兜虫死にたる脚が脚を抱き 加藤秋邨
兜虫病む弟の手に戻り 鷹羽狩行
兜虫白雲玻璃の外をゆく 加藤秋邨
兜虫硬き身にして子を殖やす 鷹羽狩行
兜虫腕に這はせて変声期 野見山朱鳥 幻日
兜虫裏返しても捻子見えず 能村登四郎
兜虫視野をよこぎる戦死報 加藤秋邨
兜虫金襴の熊野にうづくまる 山口青邨
兜虫鉄塊のごとくとべりけり 山口青邨
兜虫障子のぼりつめ月出でたり 加藤秋邨
兜虫障子を鳴らす吾子寝ねて 加藤秋邨
兜虫雌ただ一つ愛しけり 山口青邨
兜虫霧を押しゆく日の力 大野林火 雪華 昭和三十五年
兜虫飛ぶ翅見えず迅さ見ゆ 津田清子
兜虫餌の匂ひのして飼はれ 後藤夜半 底紅
兜蟲み空に静止せる一と時 川端茅舎
兜蟲み空を兜捧げ飛び 川端茅舎
兜蟲漆黒なり吾汗ばめる 石田波郷
兜蟲道標のもとにひとり死す 石田波郷
君が子の甲虫黒く立ち話す 山口誓子
土つけし甲虫さへ家に匐ふ 山口誓子
夜に人りてなほ甲虫を弄ぶ 山口誓子
夜空から「ペトロの左手」へ甲虫 中村草田男
夜霧とぶ甲虫のつばさ響きけり 水原秋櫻子 残鐘
妻が見て樹皮の匂ひの兜虫 鷹羽狩行
子の姿なし兜虫足掻くなり 伊丹三樹彦
師弟かと見る兜虫倒し合ふ 秋元不死男
我が頭上過ぎて甲蟲暗翔び行く 右城暮石 句集外 昭和二十六年
暗き木を探す川原の兜虫 廣瀬直人
書庫守の朱に塗り放つ兜虫 中村草田男
書斎派の父にもたらす兜虫 鷹羽狩行
有無を言はせず兜虫樹より剥ぐ 鷹羽狩行
枝のある角甲虫に微熱あり 山口誓子
歩きをり視野に木のなき兜虫 加藤秋邨
洗面器にて溺れ死す兜虫 右城暮石 虻峠
火事終へてあるきゐたりし兜虫 加藤秋邨
灯ともせば玻璃かきむしり兜虫 加藤秋邨
無花果を与へ甲虫しづまりぬ 右城暮石 句集外 昭和三十九年
熱の眼に刻々兜虫せまる 石川桂郎 含羞
熱高き部屋のどこかで兜虫 石川桂郎 含羞
甲虫しゆうしゆう啼くをもてあそぶ 橋本多佳子
甲虫のやはらかき翅なほ余る 山口誓子
甲虫の死して木の実のごときあはれ 山口誓子
甲虫の由々しく翅を拡げ翔つ 右城暮石 句集外 昭和三十一年
甲虫の腸なきいまも蟻たかる 山口誓子
甲虫ら頑健けふの暑気に堪ふ 山口誓子
甲虫を湯浴みの間弟に貸す 山口誓子
甲虫を郵便局まで責らして 山口誓子
甲虫縛され忘れられてあり 西東三鬼
甲虫頭なし颱風の被害のうち 山口誓子
甲虫飛んで弱尻見せにけり 橋本多佳子
甲蟲たたかへば 地の焦げくさし 富澤赤黄男
甲蟲に角ありて暗翔び行けり 右城暮石 句集外 昭和二十五年
病得てそれ以後兜虫を見ず 山口誓子
糸足にからまり溜り甲虫 高野素十
縛されて念力光る兜蟲 秋元不死男
老いて飛ぶ甲虫の翅柔かし 右城暮石 句集外 昭和三十一年
胸にぶつかる新鋳のかぶとむし 秋元不死男
自殺せしか黒き屍の兜蟲 山田みづえ 忘
藤棚の暗闇に入る兜虫 廣瀬直人
触るるもの足に搦めて兜虫 右城暮石 一芸
赤松に霧ふり兜虫をひろふ 下村槐太 天涯
赤松に霧降りかぶとむしを拾ふ 下村槐太 光背
道ばたに死が来て乾く兜虫 桂信子 新緑
銅の甲虫の翅こぼれをる 山口誓子
鏑矢の音たて兜虫が飛ぶ 鷹羽狩行
雌がかぶさる兜飾なし兜虫 山口青邨
頭押す力佳き兜虫逃しけり 赤尾兜子 玄玄
飼ひおきし兜蟲ふと飛べりけり 山田みづえ 木語
黒き音のつしのつしと兜虫 鷹羽狩行

以上
by 575fudemakase | 2016-08-14 07:17 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

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