夏の山 の俳句

夏の山 の俳句

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夏の山 補遺

ああ遠く夏山の癩跳躍す 平畑静塔
あはれ我が心に展け夏山河 三橋鷹女
いつの世も青嶺ぞ立てる盆支度 藤田湘子 途上
いばらの葉がさつくを夏山の裾 細見綾子 桃は八重
いま来り五百重青嶺の温泉に来り 山口青邨
きざはしの下や夏山三万里 正岡子規 夏山
きらきらと青嶺の町に喜雨到る 角川源義
ここすぎて蝦夷の青嶺ぞ海光る 角川源義
この青嶺対馬最後の狼煙山 山口誓子
しだの葉もいろ~楽し夏山路 高野素十
しばらくは青嶺に心定まらず 中村汀女
つゝじ咲く夏の木曽山君帰る 正岡子規 夏山
はつ夏の山畳はる葦の上 飯田龍太
ふりさくる法の夏山ばかりかな 阿波野青畝
まつ白に襁褓を干せり夏山家 星野立子
まなかひに夏山兄と碁を囲む 山口青邨
みちのくの青嶺始り径曲る 角川源義
もさくと草葺き加ふ夏山家 阿波野青畝
ゆく夏の山霊葱の香にかくれ 飯田龍太
よき蔵はいづれも飛騨の夏山家 阿波野青畝
わがものとして裏山の青嶺聳つ 斎藤玄 雁道
わが立てる青嶺に青嶺続きゐて 右城暮石 上下
をみなへし信濃青嶺をまのあたり 大野林火 早桃 太白集
アイヌ老い写真のモデル夏の山 山口青邨
アララギの一樹のうらの青嶺かな 角川源義
トンネルの数だけ青嶺潜り抜け 山口誓子
メーデーの旗を青嶺の下に振る 西東三鬼
一声でやむ夏山の晩鴉 佐藤鬼房
一本の雨だれ太し夏山家 高野素十
一谷の木々の枯れたる夏の山 高野素十
七月の青嶺まぢかく溶鉱炉 山口誓子
万尺の夏山にむかひ径つづけり 水原秋櫻子 秋苑
三つ青嶺裾曳く一つ裾野なり 山口誓子
主に仕へ青嶺を牧の牛を追ふ 大野林火 雪華 昭和三十五年
乏し糧おき青嶺へ戻る捨言葉 角川源義
今も百里さらに夏山何百里 正岡子規 夏山
今百里さらに夏山何百里 正岡子規 夏山
今百里さらは夏山何百里 正岡子規 夏山
伯母老いたり夏山越えれば母老いいし 金子兜太
何処へなりと遊べ夏山夏の川 正岡子規 夏川
倒れ木も多し百合咲く夏の山 河東碧梧桐
八ケ岳青嶺明暗雨の日が射して 山口青邨
出航の窓の夏山動きそむ 清崎敏郎
別れ来し僧夏山に著かれし頃 星野立子
南部領青嶺と川はところ得し 角川源義
厖大なリンクスばかり夏山に 阿波野青畝
友山の夕むらさきや夏の山  日野草城
叡慮には禍多き夏の山 阿波野青畝
名を換えよ騎士と夏山誰が世ぞ 中村草田男
吾子死にし青嶺ゆ光雲ひよこ色 香西照雄 素心
和人(しゃも)の子の襁褓かがやく青嶺村 角川源義
国後の青嶺の墓に詣られず 山口誓子
地の上の夏山の上祖国の城 中村草田男
城ある夏山下る離郷の足いつさん 中村草田男
夏の山いつもえりより低く見ゆ 山口誓子
夏の山くだる薄暮の径急に 日野草城
夏の山湯の花咲きて草も無し 阿波野青畝
夏の山硫黄むきだし爛れたる 阿波野青畝
夏の山見てどんみりと男なり 藤田湘子 てんてん
夏山がたたなはり雲たたなはり 清崎敏郎
夏山として雄阿寒や雲を払ひ 鈴木真砂女 夏帯
夏山と一壁額と照し合ふ 飯田龍太
夏山にならむとすなる駒ヶ岳 後藤比奈夫
夏山にもたれてあるじ何を読む 正岡子規 夏山
夏山に健気の人の列をなす 相生垣瓜人 明治草
夏山に友ありあへて匿れしと 石塚友二 方寸虚実
夏山に向ひて歩く庭の内 高野素十
夏山に向ひて稿の筆を擱く 高野素十
夏山に向ひ吸ひよせられんとす 清崎敏郎
夏山に大きな龕や仏たち 阿波野青畝
夏山に帰ると街を出づる朝 相生垣瓜人 微茫集
夏山に敵の城見る物見かな 正岡子規 夏山
夏山に断崖自ら爪を立て 中村草田男
夏山に枯れたる栂の林あり 高野素十
夏山に槌の谺す御造営 高野素十
夏山に水の眼ナ尻ひかりそむ 飯田龍太
夏山に照る瀬ひびくは夕べのため 飯田龍太
夏山に白球打ちて何かなしむ 相馬遷子 雪嶺
夏山に肉焼いてゐる焔見ゆ 飯田龍太
夏山に脚気養ふて滝を見る 正岡子規 夏山
夏山に見下す敵の砦かな 正岡子規 夏山
夏山に親のとほりの黒い傘 飯島晴子
夏山に雀のとびし眺めかな 高野素十
夏山に雨のふりゐる玉座かな 高野素十
夏山に雲のかゝれる回向かな 高野素十
夏山に飢ゑし眸を描き慣る 相生垣瓜人 微茫集
夏山に魂を置き忘れけり 野見山朱鳥 天馬
夏山に鳥獣戯画の巻を舒べ 高野素十
夏山に鳴釜鳴りて曰く吉 高野素十
夏山に鼻つく馬の歩み哉 正岡子規 夏山
夏山のあまたの山膝牛馬佇つ 中村草田男
夏山のあらあらしきに青葡萄 山口青邨
夏山のこの径武田勢落ちし 山口青邨
夏山のこゝもかしこも名所哉 正岡子規 夏山
夏山のすずみや海は一里先 正岡子規 夏山
夏山のすそに一つの池ありて 高野素十
夏山のぬるるはあした温泉を発つ 飯田蛇笏 雪峡
夏山のはじまるところ棺石 高野素十
夏山のホテル備への月夜傘 山口誓子
夏山の一寺~の相離れ 高野素十
夏山の一磐ケ根の斎かるゝ 高野素十
夏山の三つの社の尊しや 高野素十
夏山の上にまたがり恵那晴るる 上村占魚 球磨
夏山の上の夏山あら~し 高野素十
夏山の下の一濁流太し 高野素十
夏山の伊吹ずんぐり見栄えせぬ 山口誓子
夏山の六分通りは畠かな 正岡子規 夏山
夏山の向ふの人と思ふべし 高野素十
夏山の城あり~と夜明けたり 内藤鳴雪
夏山の大噴火口隠すなし 高野素十
夏山の大山彦は知々夫彦 上田五千石『森林』補遺
夏山の大木倒す谺かな 内藤鳴雪
夏山の寺の竹林皆撓む 高野素十
夏山の小仏層の話あり 高野素十
夏山の小村の遠野物語 高野素十
夏山の少年へ日のはづかしめ 原裕 葦牙
夏山の岩に老若励めよと 原裕 葦牙
夏山の崩れしところ硫黄噴く 高野素十
夏山の嶮長城に威を加ふ 大野林火 月魄集 昭和五十五年
夏山の意になじみたる雲のいろ 飯田蛇笏 椿花集
夏山の意志木深くて朝光す 飯田蛇笏 椿花集
夏山の懸路あまたに牛さまざま 中村草田男
夏山の手古奈の句碑へ歩を運ぶ 高野素十
夏山の投入堂と名づけらる 阿波野青畝
夏山の日を蒼茫に追ひつめる 古舘曹人 能登の蛙
夏山の日暮よ赤き飴ふくみ 鷹羽狩行
夏山の木の葉照り切つて暮れぬなり 村山故郷
夏山の桑山といふ名も聞きし 高野素十
夏山の樵たのもしく思はずや 飯田蛇笏 椿花集
夏山の次の湖秋元湖 高野素十
夏山の武田興亡史またここに 山口青邨
夏山の涼意真白き吾子の腹 飯田龍太
夏山の町の煙突林立す 高野素十
夏山の病院高し松の中 正岡子規 夏山
夏山の発破掛けをるは日日ならし 山口誓子
夏山の白きもの墳墓と思はむ 山口誓子
夏山の神ゴンドラを小突くらし 百合山羽公 樂土
夏山の立ちはだかれる軒端かな 富安風生
夏山の系捻れたる裏が見え 山口誓子
夏山の絞り絞りし夕日あり 藤田湘子
夏山の緑うつりし小窓かな 正岡子規 夏山
夏山の葛風たゆるときのあり 飯田蛇笏 山廬集
夏山の蠅ものうげになきにけり 飯田蛇笏 春蘭
夏山の裳に雲影の一部落 飯田龍太
夏山の裾の裾にも発電す 阿波野青畝
夏山の記憶の中の一佳人 高野素十
夏山の重なりあふて不尽の山 正岡子規 夏山
夏山の重畳たるに熔鉱炉 山口青邨
夏山の重畳仔熊つながれて 山口青邨
夏山の陶石砕く大水車 阿波野青畝
夏山の隈々にダム入りこめる 清崎敏郎
夏山の雲の切れどが虚空蔵 高野素十
夏山の雲むらむらと起りけり 正岡子規 夏山
夏山の骨とも見ゆる巌かな 正岡子規 夏山
夏山の麓に見ゆる牧場かな 正岡子規 夏山
夏山は明けつつ月は野を照らす 水原秋櫻子 岩礁
夏山へ古城へ双の鳶別れ 西東三鬼
夏山へ蒟蒻畑も上つてゆく 富安風生
夏山へ鶯張りを進みけり 古舘曹人 能登の蛙
夏山も憧れ難くなりにけり 相生垣瓜人 明治草
夏山も歩み近づく如くなり 高野素十
夏山やいでゆながれて*いもり棲む 松村蒼石 寒鶯抄
夏山やふもとに低き雲の村 正岡子規 夏山
夏山や一方開く帆の往来 正岡子規 夏山
夏山や万象青く橋赤し 正岡子規 夏山
夏山や二階なりける杣の宿 前田普羅 普羅句集
夏山や五十二番は岩屋寺 正岡子規 夏山
夏山や又大川にめぐりあふ 飯田蛇笏 霊芝
夏山や吊橋かけて飛騨に入る 前田普羅 普羅句集
夏山や岩の上より礫打つ 正岡子規 夏山
夏山や常山木の揚羽鴉ほど 飯田蛇笏 霊芝
夏山や急雨すずしく書にそそぐ 飯田蛇笏 山廬集
夏山や急雨すゞしく書にそゝぐ 飯田蛇笏 霊芝
夏山や我が母を嗣ぐ妻の袖 永田耕衣
夏山や木の間木の間の神仏 正岡子規 夏山
夏山や来し方曲る青水沫 下村槐太 天涯
夏山や水に乏しき峠茶屋 正岡子規 夏山
夏山や水のいろ香の鯉料理 原裕 青垣
夏山や湖水青く鳥啼き渡る 正岡子規 夏山
夏山や笈おろしたる大女 正岡子規 夏山
夏山や釣橋かけて飛騨に入る 前田普羅 飛騨紬
夏山や鍋釜つけて湯治馬 村上鬼城
夏山や雨音はわが魂鎮め 藤田湘子 神楽
夏山や雲湧いて石横はる 正岡子規 夏山
夏山や風雨に越える身の一つ 飯田蛇笏 霊芝
夏山や鯖の海より色濃くて 前田普羅 能登蒼し
夏山や鳥居の笠木宮の屋根 正岡子規 夏山
夏山や麓に近き雲の村 正岡子規 夏山
夏山をめぐらして城の郭哉 正岡子規 夏山
夏山をめぐりて遠し道普請 正岡子規 夏山
夏山を上り下りの七湯かな 正岡子規 夏山
夏山を下り再び僧の許 高野素十
夏山を出つれは美濃の広哉 正岡子規 夏山
夏山を出て北へ向く流れ哉 正岡子規 夏山
夏山を出て善光寺平かな 正岡子規 夏山
夏山を右にうけたり時鳥 正岡子規 時鳥
夏山を廊下づたひの温泉哉 正岡子規 夏山
夏山を断つべく飯場立ちならぶ 阿波野青畝
夏山を父の如くに指さしぬ 後藤比奈夫
夏山を統べて槍ケ岳真蒼なり 水原秋櫻子 秋苑
夏山を行く岩岩に手触れつつ 山口誓子
夏山を訪るゝわれ一人かな 高野素十
夏山ヤ岩アラハレテ乱麻皴 正岡子規 夏山
夏山家かげりて雲の峰まぶし 阿波野青畝
夏山家なぞへながらに家の数 阿波野青畝
夏山家一軒すねてとび離れ 富安風生
夏山家仏壇見えて人居らず 高田風人子
夏山家散らかすかぎり散らかして 飯島晴子
夏山幾重西日うすうすと去る 松村蒼石 雁
夏山根越え来し脚を出湯に揉む 上村占魚
夏山深く老婆籠れど我母亡し 中村草田男
夏山辺あかつきかけて夜鷹啼く 飯田蛇笏 椿花集
夏山遠し耳掻きを耳に入れ 飯田龍太
夕冷や心あづけし青嶺より 中村汀女
夕焼けて夏山已が場に聳ゆ 飯田龍太
夕青嶺澄むを故郷として友は 松崎鉄之介
夜さりかの青嶺の栂をまなぶたに 佐藤鬼房
夜蛙の夏山騰るこゑ絶たぬ 下村槐太 天涯
大佐渡の青嶺はすべて海に落つ 山口誓子
大原は高木青嶺の底にあり 山口誓子
大原を囲みて青嶺直立す 山口誓子
大家のうしろに夏の山けはし 正岡子規 夏山
大岩のどこより降つて夏の山 石田勝彦 雙杵
大文字夏山にしてよまれけり 富安風生
大杉の伐りかけてある夏の山 正岡子規 夏山
大江山はや遠くしぬ青嶺なる 山口青邨
大雨過ぎ道壊えしのみ夏の山 相馬遷子 雪嶺
天の最中に夏山の暮れ仕度 山口誓子
天寿とふ良き名をもてり夏の山 阿波野青畝
天矛の滴りの山みな青嶺 山口誓子
妙義嶺は肌も示さずいま夏山 中村草田男
嬰におもき乳房青嶺の閑古鳥 飯田龍太
子の鼻梁焦げて夏山をいまも言ふ 三橋鷹女
子を抱きて夏山行の疲れ癒す 鷹羽狩行
尺蠖の青嶺はかるや句碑の前 角川源義
山彦や青嶺を柵の古代村 上田五千石『森林』補遺
山頂に祷るや雲と青嶺と雪 能村登四郎
岩山の上の青嶺の晩夏かな 飯田龍太
巌山も青嶺も狼煙揚げし山 山口誓子
庭の黄楊つくりすさめし夏山家 阿波野青畝
廃坑となりし夏山少し欠け 高野素十
形代の襟しかと合ふ遠青嶺 能村登四郎
彼の死へ夏河渡り夏山越え 西東三鬼
御在所の頂上梅雨の青嶺揺れ 阿波野青畝
御幸ありし小学校や夏の山 高野素十
心むなし夏山に湯は湧き湧けど 上村占魚
惜別は夏山に濃く人に狭し 上村占魚
手を洗ひをりこれよりは青嶺道 岡本眸
手力男擲げたる青嶺注連を掛け 山口誓子
故里の青嶺さびたり鰻食ふ 細見綾子
日の神が青嶺の平照らします 山口誓子
月ひかり天の夏山明けそむる 水原秋櫻子 岩礁
月色の夜にみれんある夏山路 飯田蛇笏 椿花集
朔北の青嶺正しく戦死せり 加藤秋邨
村営のプール青嶺の水満たす 右城暮石 一芸
東山の青嶺さやかに春の雨 村山故郷
松檜左右に開き青嶺見す" 山口誓子
板橋を人行く夏の山そびえ 星野立子
梅雨の鳥ひとに似て啼く青嶺かも 飯田蛇笏 雪峡
梅雨寒むや信濃の青嶺仰ぎゆく 村山故郷
椅子に舁れ夏山上る異人かな 正岡子規 夏山
死ぬひとの袂を蒐め夏山姥 飯島晴子
水上機夏山の陸深くとび 山口誓子
水無月や青嶺つづける桑のはて 水原秋櫻子 葛飾
永久に若き夏山姿供華に埋れ 福田蓼汀 秋風挽歌
汽車長くきしみて止る夏山峡(北陸線) 細見綾子
泥まみれなる飲食に青嶺聳つ 飯田龍太
洋人や椅子に舁かれて夏の山 正岡子規 夏山
激つ瀬に迎へられけり夏の山 日野草城
瀬をはやみ船夏山につきあたる 水原秋櫻子 岩礁
灯を明うして夏山の夜に対す 中村汀女
炭坑の櫓が二つ夏山に 高野素十
煤火棚煤梁や夏山家 高野素十
猪狩青嶺蒟蒻畑軒端まで 山口青邨
玻璃一と重夏の山湖に押し臨む 中村草田男
生も死もなし夏山のこの夜明 星野立子
生垣に入口ありて夏山家 星野立子
男やもめ夏山深くゆまりせる 橋閒石 卯
病室となす裏窓に青嶺見ゆ 飯田龍太
病誓子いかに青嶺の雲暑し 飯田龍太
発電所より電線が青嶺攀づ 右城暮石 虻峠
百本の筆の清浄夏山家 高野素十
短夜の青嶺ばかりがのこりけり 加藤秋邨
石段に根笹はえけり夏の山 村上鬼城
砂あれば夏山にても掌に平す 山口誓子
碧き岩五六かたまる夏嶺かな 岡井省二 明野
神垣に七重に八重に夏の山 高野素十
神懸を写し青嶺が石となる 山口誓子
秋近し岬の青嶺に潮ひびく 村山故郷
秒盤(セコンド)の中まで夏の山月澄む 中村草田男
窓あけて顔つきあたる夏のやま 正岡子規 夏山
窓あけて鼻の先なり夏のやま 正岡子規 夏山
窓の下解夏の山山たたなはり 阿波野青畝
笠松の笠の間に間に青嶺透く 山口誓子
笹山は鉱山の夏山けふは雨 山口青邨
羅漢寺は壺中の寺や夏の山 阿波野青畝
翠簾捲けば夏山うつる鏡かな 正岡子規 夏山
老いと観る浮世絵展この夏山中 上田五千石『田園』補遺
老僧に夏山一つ新らしき 高野素十
背の朝陽青嶺離れる熱の量 飯田龍太
胡蘭成礼服を曳き夏山に 原裕 葦牙
自らを主として三座とも青嶺 山口誓子
菊館檜葉の青嶺を富士とせり 山口誓子
蚊の声や青嶺の裾の寝棺墓 角川源義
蚤蝿の里かけぬけて夏の山 正岡子規 夏山
蜩や奥の青嶺にうちひびき 水原秋櫻子 新樹
行手には青嶺の近江富士突起 山口誓子
街道や青嶺囲ひに蹄鉄屋 森澄雄
衝立の夏山の絵や亀城館 高野素十
裏返る蟇の屍に青嶺聳つ 飯田龍太
襖絵の龍暗澹と夏の山 古舘曹人 砂の音
襞あればそこにて青嶺雲作る 山口誓子
見そびれし伊吹青嶺の大日の出 右城暮石 句集外 昭和三十六年
見放けましし猪飼の岡も夏山に 飯島晴子
親たちと薬研がのこる夏山家 能村登四郎
護摩壇のぐるり青嶺のとり囲む 山口誓子
豪雨馴れせし汽車紀伊の青嶺越す 右城暮石 天水
躑躅さける夏の木曽山君帰 正岡子規 夏山
酒売の夏山こゆる車哉 正岡子規 夏山
重なりて青嶺囲める行者岳 右城暮石 句集外 昭和五十二年
重ね貼る鬼除け護符や夏山家 能村登四郎
野の風にあたりてゆれぬ夏の山 永田耕衣
鉾杉の鉾を重ねて青嶺なす 山口誓子
鍋割りといふ夏山の円かりし 高野素十
門柱に小杉と二字の夏山家 高野素十
闘牛場出れば青嶺のとんがれる 山口誓子
雨後の青嶺定まりて癒え定まれる 中村汀女
雪嶺と青嶺のやどる雪しろ湖 角川源義
雪形を蝶に燕に青嶺組む 上田五千石『琥珀』補遺
雲あそぶ青嶺の遠く蝉たえぬ 飯田蛇笏 心像
雲とんで氷の山いま青嶺晴 鷲谷七菜子 天鼓
雲中の夏山の大思ひ見る 松本たかし
雲海の青嶺の一つ山上駅 大野林火 飛花集 昭和四十七年
雷一度とどろく青嶺青照りに 大野林火 潺潺集 昭和四十三年
雷嗄れて青嶺ばかりの夕煙り 飯田龍太
雷鳴の青嶺見てゐし老夫妻 飯田龍太
電線は夏山を越す村ここまで 大野林火 潺潺集 昭和四十三年
霜害を脊の青嶺がさしのぞく 相馬遷子 雪嶺
霧に透きくる青嶺よ朴が最も透き 加藤秋邨
青嶺あまたなれど女人に高野なし 角川源義
青嶺いくつ名も天子嶽秀でたり 大野林火 雪華 昭和三十六年
青嶺にて八丈富士の侍童たり 山口誓子
青嶺にて焼沢青を寄せざるも 山口誓子
青嶺の前こんとん館の牧料理 角川源義
青嶺の日句碑のしりへに来て跳ねし 角川源義
青嶺ばかり濤に残るや木葉髪 角川源義
青嶺より朝日直射す入滅寺 山口誓子
青嶺より青わかたれし島々か 鷹羽狩行
青嶺五百重こけしが使ふ温泉の産湯 山口青邨
青嶺垣麻八尺の丈そろふ 及川貞 夕焼
青嶺夏雲最も近く人死ぬ家 加藤秋邨
青嶺島より石材の無尽蔵 鷹羽狩行
青嶺昏るるまで純粋にランプの炎 森澄雄
青嶺星秋立つ雲にさゞめける 西島麦南 人音
青嶺来し衣を脱ぎおとす躊躇なし 岡本眸
青嶺水平に臥て仰がれて女の香 飯田龍太
青嶺眉にある日少しの書を読めり(丹波の家にて) 細見綾子
青嶺立つ遠野にひそむひようひようぐり 松崎鉄之介
青嶺聳つふるさとの川背で泳ぐ 大野林火 潺潺集 昭和四十年
青嶺聳つ三つの国の寄合ひに 山口誓子
青嶺見て三日癒えゆく三日かな 大野林火 方円集 昭和五十三年
青嶺見て指先反らす観世縒 飯田龍太
青嶺覚め地球の自転音もなし 林翔
青嶺青嶺の峡を出できてみな老農 加藤秋邨
青嶺駆く大山彦は知々夫彦 上田五千石 森林
青空は遠夏山の上にのみ 中村草田男
頬杖をつけば夏山眉の上 山口青邨
顔よせてみる夏山のあざみかな 飯田蛇笏 山廬集
顔近く昏るる青嶺や合歓の花 藤田湘子 途上
飛び越える青嶺は青の盛り上り 山口誓子
馬とゐて青嶺三瓶山の風うまし 山田みづえ 草譜
馬入れて青嶺廂に蹄を打つ 森澄雄
高とびて雲居がくれに夏山家 富安風生
高梁はかの夏山の辺にいたる 山口青邨
鷹消えしままの青嶺も秋に入る 飯田龍太
鷹舞へり青嶺に隠れ現れて 右城暮石 天水
鷺立てる沼田の上や夏の山 河東碧梧桐

以上
by 575fudemakase | 2016-08-14 11:05 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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