露涼し の俳句

露涼し の俳句

露涼し

おし並ふ野呂松が顔の露涼し 尾崎紅葉
そこら掃いて寝るばかり屋根の露涼し 中島月笠 月笠句集
ななかまど十三葉の露涼し 西本一都
ふるさとや犬の巻尾に夏の露 伊藤京子
ルビーてふ葡萄の房や露涼し 千本木早苗
一夜には一夜のねむり露涼し 斎藤空華 空華句集
一宿に足る交りや露涼し(虚子来庵) 石井露月
一灯を献じ比叡の露涼し 小笠原節子
七彩のビーズ細工や露涼し 江森京香
人かげにうりばえさとく夏の露 飯田蛇笏
人かげにうりばへさとく夏の露 飯田蛇笏 雪峡
佇めば人にも結び露涼し 吉年虹二
兄弟の遂に似ざるか夏の露 齋藤玄 飛雪
古稀といふことを諾ひ露涼し 岸風三樓
命終の言なきもよし夏の露 能村登四郎 天上華
夏の露ころりと白馬岳快晴 高澤良一 宿好
夏の露のみて翔ちけり蝶一つ 上野 章子
夏の露ふつくりふくむ地しばり草 阿部みどり女 笹鳴
夏の露まろぶ誰にも覚られず 坂間晴子
夏の露やうやく豆の青実垂る 飯田蛇笏 雪峡
夏の露我があとに草起きも得ず 龍胆 長谷川かな女
夏の露払ひ諏訪社の五兵衛杉 高澤良一 宿好
夏の露昆布干し場の留石に 高澤良一 随笑
夏の露箱根にかゝる夜汽車哉 篠崎霞山
夜を残す袖に枕に夏の露 鬼貫
好きな畦好きにあるきて露涼し 西本一都 景色
山道に並ぶ地蔵や露涼し 金子幽霧
岳の幟発つにいろめく夏の露 宮津昭彦
岳の幟発つに色めく夏の露 宮津昭彦
座に上る蟹の脛にも露涼し 高田蝶衣
摺粉木も旅の買ひもの露涼し 細川加賀 生身魂
明けてゆく沙漠の町や夏の露 三溝沙美
曇る日のいつまで置きて夏の露 原石鼎
月明に老ゆるひまなし夏の露 渡辺水巴 白日
朝の間のあづかりものや夏の露 千代女「一枚刷」
東雲や西は月夜に夏の露 来山「高天鶯」
枇杷の露涼しと窓を蔽ふ日かな 会津八一
沈黙もこころの言葉露涼し 金田きみ子(朝)
浜木綿の百重なす葉の露涼し 鈴鹿野風呂 浜木綿
涼しさや葉から葉へ散る蓮の露 涼し 正岡子規
父に息ありやありける露涼し 能村研三
爽波先生言ひたい放題露涼し 辻桃子
病とふ同伴者あり露涼し 田川飛旅子
病みて見るこの世美し露涼し 遷子
石も木も自然とふるし夏の露 舎羅
禅門の戒の一字や露涼し 正田稲洋
紙を敷いて墓石へ供物夏の露 菅裸馬
老居士と朝茶一喫露涼し 上林白草居
草っ原渚に沿ひて夏の露 高澤良一 素抱
草負ふて背中にすゞし朝の露 涼し 正岡子規
行く先は九品のひとつ露涼し 新井竜才
行水をこぼすや草の露涼し 行水 正岡子規
起きてすぐ手触れしものに夏の露 能村登四郎
踏まれざる草原にして露涼し 鈴木紅果(ホトトギス)
迎火の灰わが死後も露涼し 松村蒼石 雁
集落は明智の家紋露涼し 伊東宏晃
露涼しくて化野と言ふところ 下村梅子
露涼しついで詣りの野の仏 荒武 蕾
露涼しとてかよひ路のあらはなる 田中裕明 花間一壺
露涼しひとりに猛き山の草 中村汀女
露涼し上着をぬぎて誰も手に 久保田万太郎 流寓抄
露涼し人また涼しかりしかな 倉田紘文
露涼し今日一日の始まりぬ 佐藤輝子
露涼し伝へて翁一宿地 大橋敦子
露涼し佐用媛石の泣くといふ 下村梅子
露涼し何も願はず合掌す 渡辺恭子
露涼し夜の風紋を刻みつつ 岸田稚魚 筍流し
露涼し太陽の面まだ平ら 川端茅舎
露涼し富士は裾野の捨草鞋 青木重行
露涼し寝墓に彫りし聖十字 景山筍吉
露涼し山家に小さき魚籠吊られ 大串章「百鳥」
露涼し幾重離りて山の色 松村蒼石 露
露涼し形あるもの皆生ける 村上鬼城
露涼し戦信敷居の上に来る 加倉井秋を
露涼し掌ほどの畠づくり 上村占魚 鮎
露涼し敷きたる如き吉字草 朝野白山
露涼し方十尺の書斎跡 下村ひろし 西陲集
露涼し日輪は地を離れつゝ 西島麥南
露涼し月毛の馬のとほるなり 岡井省二
露涼し朝ひとときの畑仕事 津田柿冷
露涼し朝富士の縞豪放に 富安風生
露涼し木末に消ゆるはゝき星 石井露月
露涼し棚田向き合ふ柳生村 猪狩和代
露涼し氷室の山に夏桜 涼し 正岡子規
露涼し洗はぬ顔の妻や子や 日野草城
露涼し白樺の葉はハート型 西本一都 景色
露涼し答へし齢驚かれ 赤松[ケイ]子
露涼し自在鉤影なす青畳 石川桂郎「含羞」
露涼し芝生につきし栗鼠の径 神田九思男
露涼し葉うらの瓜に朝日影 比叡 野村泊月
露涼し虚子の横川の日を偲ぶ 徳澤彰子
露涼し蚊帳吊草は花つけて 小杉余子 余子句選
露涼し行灯ひかる膳の上 土芳
露涼し足神さまへ竹の径 つじ加代子
露涼し鎌にかけたる葛の蔓 飯田蛇笏 霊芝
露涼し騎馬の少女の黒づくめ 堤 高嶺
露芋に夕立前の露涼し 露 正岡子規
靴脱いで久闊の露涼しけれ 田中裕明 櫻姫譚
風蘭に露はなけれと露涼し 風蘭 正岡子規
飲食もて悼むならひや露涼し 齋藤玄 『雁道』
飲食もて悼む慣ひや露涼し 斎藤玄
香り花散る仏跡の露涼し 菅田静歩 『大花野』
高原といふ円さあり露涼し 林糺苑
麻刈の毛脛濡らすよ夏の露 梅本塵山

露涼し 補遺

ぎんなんのみどり子落ちて露涼し 川端茅舎
ひとめぐりする草山や露涼し 日野草城
万両も国原も手沢露涼し 山口青邨
人かげにうりばへさとく夏の露 飯田蛇笏 雪峡
兄を夢みし虚空より夏の露 飯田龍太
兄弟の遂に似ざるか夏の露 齋藤玄 飛雪
命終の言なきもよし夏の露 能村登四郎
夏の露やうやく豆の青実垂る 飯田蛇笏 雪峡
夏の露一粒に足る立居かな 飯島晴子
夏の露病みびとわれの手の白き 日野草城
宿(しゅく)の間一里がほどの露涼し 松本たかし
宿を出て神あり詣る露涼し 松本たかし
寒暖計生きて六十度露涼し 山口青邨
早祷や赤松の根に夏の露 大野林火 雪華 昭和三十五年
曇る日のいつまで置きて夏の露 原石鼎 花影
月明に老ゆるひまなし夏の露 渡邊水巴 白日
朝の蝉鳴きとぎれつつ露涼し 日野草城
橋に生ふ小草いろいろ露涼し 松本たかし
水引の青きを濡らし露涼し 山口青邨
涼しさや上葉下葉の蓮の露 正岡子規 涼し
涼しさや葉から葉へ散る蓮の露 正岡子規 涼し
町中に藪山の如く露涼し 山口青邨
病みて見るこの世美し露涼し 相馬遷子 山河
石段に蓮華を刻む露涼し 山口青邨
耳さとく目ざとく夏の露のなか 飯島晴子
草あれば草に宿りし露涼し 稲畑汀子
草負ふて背中にすゞし朝の露 正岡子規 涼し
萱の葉にむかはぎ斬られ露涼し 富安風生
藪をもて巷と距つ露涼し 山口青邨
行水をこぼすや草の露涼し 正岡子規 行水
起きてすぐ手触れしものに夏の露 能村登四郎
起きぬけの肌の曇や夏の露 日野草城
迎火の灰わが死後も露涼し 松村蒼石 雁
里山の裾の篁夏の露 岡井省二 有時
露涼しく花嫁の荷の立ちにけり 松崎鉄之介
露涼しこんにやく畑の奥久慈は 阿波野青畝
露涼しすがるの唸りいくすぢも 川端茅舎
露涼しときいろのハム新鮮に 日野草城
露涼しひとりに猛き山の草 中村汀女
露涼しふはふは織の青芝生 林翔
露涼し多摩の横山深ければ 稲畑汀子
露涼し夜の風紋を刻みつつ 岸田稚魚 筍流し
露涼し太陽の面まだ平ら 川端茅舎
露涼し妙好人におはせしと 阿波野青畝
露涼し山の雀は縹緻よし 富安風生
露涼し岬への道先細り 上田五千石『田園』補遺
露涼し形あるもの皆生ける 村上鬼城
露涼し掌ほどの畠づくり 上村占魚 鮎
露涼し旅せむと夫をそそのかす 岡本眸
露涼し月毛の馬のとほるなり 岡井省二 有時
露涼し朝富士の縞豪放に 富安風生
露涼し気ままに椅子の数使ひ 岡本眸
露涼し氷室の山に夏桜 正岡子規 涼し
露涼し洗はぬ顔の妻や子や 日野草城
露涼し湯女と来て湯女裾からげ 日野草城
露涼し猪垣結へる背戸の山 松本たかし
露涼し石に刻みしわがまこと 後藤比奈夫
露涼し神も朝扉を開け給ふ 松本たかし
露涼し自在鉤影なす青畳 石川桂郎 含羞
露涼し芭蕉の幹に遅々と垂れ 野見山朱鳥 曼珠沙華
露涼し蝶と目覚めを同じうす 野見山朱鳥 幻日
露涼し裏戸竹割る音のして 日野草城
露涼し鋸こころよく切れる 日野草城
露涼し鎌にかけたる葛の蔓 飯田蛇笏 霊芝
露芋に夕立前の露涼し 正岡子規 露
風蘭に露はなけれと露涼し 正岡子規 風蘭
飲食もて悼むならひや露涼し 斎藤玄 雁道
鳴つてゐる夜明の時計露涼し 日野草城

以上
by 575fudemakase | 2016-08-14 11:58 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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