納涼 の俳句

納涼 の俳句

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納涼 補遺

ある人の平家贔屓や夕涼 正岡子規 納涼
いさかひのくづれて門の涼み哉 正岡子規 納涼
いろいろの灯ともす舟のすゞみ哉 正岡子規 納涼舟
うき人と松をへだてゝすゞみ哉 正岡子規 納涼
うたてやなわれも老木の下涼 正岡子規 納涼
えらい人になつたさうなと夕涼 正岡子規 納涼
おこし絵に灯をともしけり夕涼 正岡子規 納涼
おづおづと太宰生家に涼みけり 佐藤鬼房
おのが田のそよぎ見てゐる涼哉 正岡子規 納涼
おもかげをはたと打消し夜涼みへ 上田五千石『琥珀』補遺
おろしおく笈に雲おく涼かな 正岡子規 納涼
おろしたる笈に雲おく涼み哉 正岡子規 納涼
かしこまる玉座の前のすゞみ哉 正岡子規 納涼
かたまりて暮色となりし涼み舟 桂信子 花影
くちなしの蟻ぞ槐の下涼み 正岡子規 山梔子の花
くらきより浪寄せて来る浜納涼 臼田亜浪 旅人 抄
こころいま世になきごとく涼みゐる 飯田龍太
ことよせて君を諫むる納涼哉 正岡子規 納涼
さそひ立つ涼み床几の舞子たち 後藤夜半 翠黛
すゞみがてら君を送らんそこら迄 正岡子規 納涼
そこらまで涼みにゆくと出でゆきし 星野立子
ただ眠し砂色泥鰌砂涼み 香西照雄 対話
たまたまに花火あぐるや涼船 正岡子規 納涼船
ともし火の島かくれ行く涼み船 正岡子規 納涼船
とり立てて言ふこともなし夕涼み 桂信子 草影
なき人を相手にかたるすゝみ哉 正岡子規 納涼
なき人を相手にほしきすゝみ哉 正岡子規 納涼
ぬけ裏をぬけて川べのすゞみかな 正岡子規 納涼
のりあげた舟に汐まつ涼み哉 正岡子規 納涼舟
はじまりに余白が少し納涼映画 鷹羽狩行
ふくれくる波のまへなる涼みかな 高屋窓秋
ふわふわとなき魂こゝに来て涼め 正岡子規 納涼
ふんどしのいろさまさまや夕すゝみ 正岡子規 納涼
まつはるる子等に疲れて門涼み 松村蒼石 寒鶯抄
みちのくへ涼みに行くや下駄はいて 正岡子規 納涼
ゆすつたる所に風たつ涼み哉 正岡子規 納涼
ジヤスミンの匂へる亭に涼みけり 松崎鉄之介
バケツにて潮汲み揚ぐる納涼船 山口誓子
一つつゝ流れ行きけり涼み舟 正岡子規 納涼舟
一つ一つ流れ行きけり涼み舟 正岡子規 納涼舟
一とむらのおいらん草に夕涼み 三橋鷹女
三尺の木陰に涼む二人哉 正岡子規 納涼
上げ潮の塵いつかなし涼み舟 高野素十
下涼み牛飼牛を放ちつゝ 正岡子規 納涼
不二見えて火の見櫓の涼み哉 正岡子規 納涼
丘の町下り果てゝ橋納涼かな 河東碧梧桐
丸山に船の目利のすゞみかな 正岡子規 納涼
九合目へ来て気のせくや涼み台 正岡子規 納涼
二文投げて寺の椽借る涼み哉 正岡子規 納涼
五六町空に上りてすゞみかな 正岡子規 納涼
人の情四囲の胸板夕涼み 石塚友二 方寸虚実
人は居ず山見てもどる涼みかな 正岡子規 納涼
人をよぶ団扇の音や夕涼み 正岡子規 団扇
今宵また定刻の涼み将棋かな 村山故郷
傾城にふられてひとりすゞみ哉 正岡子規 納涼
傾城の海を見て居る夕涼み 正岡子規 納涼
傾城や客に買はれて夕涼み 正岡子規 納涼
兎の仔みんな黒くて夕涼み 飯島晴子
公園に旅人ひとり涼みけり 正岡子規 納涼
冬に思ふ涼みの台憩ひの亭 山口誓子
分捕の軍艦見ゆる涼みかな 正岡子規 納涼
切株に涼み蘇鉄になりすます 鷹羽狩行
初恋の背合せけり涼み台 正岡子規 納涼
前山のたちまち背山涼み船 鷹羽狩行
十あまり橋をくぐりて涼み船 鷹羽狩行
十薬の花に涼むや楽屋裏 松本たかし
口笛に独そぞろく涼みかな 阿波野青畝
古町を見下ろし涼む城址より 松本たかし
吸殻の水に音ある涼み哉 正岡子規 納涼
吹殻の水に音ある凉みかな 正岡子規 納涼
商人やしばらく涼む橋の上 正岡子規 納涼
嚊殿に島の名をきく涼みかな 正岡子規 納涼
城跡をよき涼み場や宮の下 正岡子規 納涼
夏の夜やあの声はみなすゝみ舟 正岡子規 納涼舟
夏の夜やきく声はみなすゝみ舟 正岡子規 納涼舟
夏川の音をすゝみの闇夜哉 正岡子規 納涼
夕されば皆屋根に出る涼み哉 正岡子規 納涼
夕すゞみ四角な庭をながめけり 正岡子規 納涼
夕凪や釣舟去れば涼み舟 杉田久女
夕涼み仲居に文字を習はする 正岡子規 納涼
夕涼み子供花火音すなり 正岡子規 納涼
夕涼み山に茶屋あり松もあり 正岡子規 納涼
夕涼み物見の松に上りけり 正岡子規 納涼
夕涼み線香花火の匂ひかな 正岡子規 納涼
夕涼み花火線香の匂ひ哉 正岡子規 納涼
夕涼君鯉を切る腕まくり 正岡子規 納涼
夕涼小供花火の聞ゆなる 正岡子規 納涼
夕涼月欄干にのぼりけり 正岡子規 納涼
夕涼松風とめされ候そ 正岡子規 納涼
夕涼石炭くさき風が吹く 正岡子規 納涼
夜すゝみやひるのあつさをとりかへす 正岡子規 納涼
夜涼の門を過けり卜師 正岡子規 納涼
夜涼みといふ一と刻も旅にして 清崎敏郎
夜涼みに油のやうな水の景 上田五千石 琥珀
夜涼みの岸壁蝦夷の材(き)が匂ふ 佐藤鬼房
夜涼みや川に落ちたる人の音 正岡子規 納涼
夜涼みや欠落二人見つけたり 正岡子規 納涼
夜納涼の外寝の人もまじるらん 大野林火 月魄集 昭和五十五年
夜納涼や糺の川辺人白し 内藤鳴雪
大坂の芝居くさすや涼み舟 正岡子規 納涼船
大声で話す凉みや滝の茶屋 正岡子規 納涼
大山に我座して居る涼み哉 正岡子規 納涼
大川へ田舟押し出すすゝみ哉 正岡子規 納涼舟
天翔くるものを目に追ふ夕涼み 上田五千石『琥珀』補遺
奥の院へ十町と記す石に涼む 正岡子規 納涼
女つれて四条へいそぐすゞみ哉 正岡子規 納涼
女人ゐる側へ傾き涼み船 鷹羽狩行
好者の羽織飛ばせし涼みかな 前田普羅 普羅句集
妻の来ておしろい匂ふ涼みかな 日野草城
妻も子も来て夕顔に涼みけり 正岡子規 夕顔
妻も来よ一つ涼みの露の音 渡邊水巴 白日
妻亡しの花魁草に夕涼み 森澄雄
子は寝たり飯はくふたり夕涼 正岡子規 納涼
子等は寝し簷端の月に涼みけり 杉田久女
客変へて同じ海漕ぐ涼み舟 百合山羽公 寒雁
尼の椅子かがやく足も涼むべし 平畑静塔
山伏の笈に雲おく凉み哉 正岡子規 納涼
山僧の市へ出でたる納涼哉 正岡子規 納涼
山樫の木陰に賎のすゞみ哉 正岡子規 納涼
岩と波語らうを聞く涼み船 前田普羅 能登蒼し
峡の岩納涼の床雪を被て 山口誓子
峰越しなる逗子の花火と磯涼み 石塚友二 光塵
島の数かぞへてくれるすゞみ哉 正岡子規 納涼
嵯峨の駅納涼電車来てはかへす 山口誓子
川中に二人立たり夕涼み 正岡子規 納涼
川水の音をすゝみの闇夜哉 正岡子規 納涼
左右の山暮れて相似る橋涼み 富安風生
市人の涼みに来る峠かな 高浜年尾
平蔵にあめりか語るすゞみかな 正岡子規 納涼
広しきに僧と二人の涼み哉 正岡子規 納涼
弟子達に問答させて涼みかな 村上鬼城
御仏も扉をあけて涼みかな 正岡子規 納涼
微苦笑の先師に侍る涼みかな 上田五千石『天路』補遺
思ふほど飛ばぬ小花火涼み舟 百合山羽公 樂土
扇風器に立ちはだかりて涼みけり 日野草城
掛茶屋に風追分のすゝみ哉 正岡子規 納涼
新内に人たかりする門涼 正岡子規 納涼
旅人の見て通りけり涼み船 正岡子規 納涼船
明日渡る湖の眺めや端納涼 河東碧梧桐
星の名を善く知る人や門凉 正岡子規 納涼
昼涼み摺鉢山に腰かけて 正岡子規 納涼
晩鐘を数へて闇のすゞみかな 正岡子規 納涼
晴れし夜の紅提灯や涼み舟 日野草城
暗がりに涼みてゐたる島男 清崎敏郎
書に倦まばお堀の松を見て涼め 正岡子規 納涼
月に寝ば魂松島にすゞみせん 正岡子規 納涼
月に涼む田渋に染みし足投げて 古沢太穂 古沢太穂句集
月の出るまてはしつかやすゝみ舟 正岡子規 納涼舟
木のもとにふんどし洗ふ涼み哉 正岡子規 納涼
杖ついて右見左見門涼み 高野素十
松の木に提灯さげて夕涼み 正岡子規 納涼
松の木をぐるりぐるりと涼み哉 正岡子規 納涼
松の木を叩いてまはるすゝみかな 正岡子規 納涼
松島に目のくたびれしすゝみかな 正岡子規 納涼
松島に足ぶらさげる涼みかな 正岡子規 納涼
松島の闇を見てゐる涼みかな 正岡子規 納涼
松島や朱の美しき橋涼み(五大堂) 鷹羽狩行
松陰に蚤とる僧のすゞみ哉 正岡子規 納涼
松風に千の波引く涼み台 原裕 青垣
松風や吾を涼ませて琴に落つ 正岡子規 納涼
松風を得意で売るや納涼茶屋 正岡子規 納涼
柳まづ置かれ納涼芝居かな 桂信子 花影
栓抜のどこにもかかり涼み船 石田勝彦 秋興
根岸かな琴にもたれて端涼ミ 正岡子規 納涼
業平の思ふ人あり涼み舟 正岡子規 納涼舟
橋涼み話を川に落しをり 上野泰 佐介
機関室のみに照明納涼船 右城暮石 虻峠
欄干にいたく身反らせ涼みをり 波多野爽波 鋪道の花
此山に此家はかりのすゝみ哉 正岡子規 納涼
此頃の納涼芝居や電気燈 河東碧梧桐
歩むありたたずむもあり夜の涼み 鷹羽狩行
死神も疫病神も涼みけり 桂信子 花影
母の忌をひそみごころにほの涼み 上田五千石 天路
母人へ涼み床几をあけて待つ 波多野爽波 鋪道の花
気安さに涼みばなしもして戻る 上村占魚 球磨
水暗く櫓音生れぬ橋涼み 日野草城
氷屋の軒並べたる納涼哉 正岡子規 氷屋
氷川丸納涼船として身をおとす 山口青邨
江戸女涼む版画に葭雀 百合山羽公 故園
江楼に納涼の宴や燭あまた 内藤鳴雪
流れ越す水田の月に涼みゐし 杉田久女
海中の岩飛びわたる納涼かな 内藤鳴雪
海人の子や櫂もはづして夕涼 正岡子規 納涼舟
海士町 夕凪 老婆ばかりの総出涼み 伊丹三樹彦
涼しさの腹に入るまで涼みけり 正岡子規 涼し
涼みながら君話さんか一書生 正岡子規 納涼
涼みながら木陰に寝たり日半日 正岡子規 納涼
涼みにも袖へ隠して運座舟 正岡子規 納涼船
涼みゐし中の一人に電話来し 星野立子
涼み牛 浜去る 引かれ鳴き三つ四つ 伊丹三樹彦
涼み舟はなはだ暗き燈をおけり 富安風生
涼み舟二つ寄りそひともりをり 山口青邨
涼み舟団扇の端をぬらしけり 正岡子規 納涼船
涼み舟団扇の風に帆をかけん 正岡子規 納涼船
涼み舟川下遠く流れけり 正岡子規 納涼船
涼み舟門司の灯ゆるくあとしざり 杉田久女
涼み船陸を離して漂へり 野澤節子 八朶集以後
涼む娘にぞつこん惚れてしまひけり 日野草城
涼む子等床几舁き行く川の中 河東碧梧桐
涼む灯ともなくて浅間の夜雨かな 渡邊水巴 白日
涼めとて床几もて来る涼み哉 正岡子規 納涼
深山草挿してありけり床涼み 藤田湘子 神楽
渡し守客のこぬまを涼み哉 正岡子規 納涼舟
温泉上りに氷かみわる涼み哉 正岡子規 納涼
湖に足ぶらさげて涼みかな 正岡子規 納涼
湖に足ぶらさげる涼みかな 正岡子規 納涼
湖の霧に納涼提灯おちつかず 阿波野青畝
湯上りや乳房吹かるゝ端涼み 正岡子規 納涼
湯疲れうどん涼む売笑の柳腰よ 香西照雄 素心
溝川に小鮒ふまへし涼み哉 正岡子規 納涼
灯ともりし電車のゆきゝ納涼めく 右城暮石 句集外 昭和十年
灯をともす廻り燈籠や夕凉 正岡子規 納涼
烏帽子着て加茂の宮守涼みけり  正岡子規納涼
燈台の陰涼む陰他になし 山口誓子
燭明き納涼園のさびれやう 右城暮石 句集外 昭和三十六年
父と戯れ納涼園の記念砲 渡邊白泉
片足に安房をふまへし涼み哉 正岡子規 納涼
玄海に連なる漁火や窓涼み 杉田久女
玉章を門でうけとる涼み哉 正岡子規 納涼
王城を知る貴船婆門涼み 高野素十
瓜盗むこともわすれて涼みけり 正岡子規 瓜
田を借景屋根ある朱橋昼涼み 香西照雄 素心
由布村の納涼幻燈夜雲下り 山口誓子
畦道に涼みけり牛よけたまゝ 正岡子規 納涼
痩骨の風に吹かるゝ涼みかな 正岡子規 納涼
痴人彼も髪白きとし夕涼み 百合山羽公 故園
白鳥に娘が韈(ソック)編む涼みかな 飯田蛇笏 霊芝
百姓の四五人涼む蓆かな 高野素十
盆栽の蓮に向ふや夕涼 正岡子規 納涼
盗人の錠おろし行く涼み哉 正岡子規 納涼
盗人の鎖おろし行涼みかな 正岡子規 納涼
真夜中や涼みも過ぎて波の音 正岡子規 納涼
睾丸の邪魔になつたる涼み哉 正岡子規 納涼
石の上に人あり茶あり夕涼 正岡子規 納涼
砌這ふ蟻をながめて涼みけり 日野草城
神に燈をあげて戻りの涼み哉 正岡子規 納涼
禅寺の鶴亀の庭に涼むなり 村山故郷
秀吉の頼朝なぶる涼み哉 正岡子規 納涼
秋立つや納涼の舟も月見ふね 正岡子規 立秋
秋立つや納涼月見と化る舟 正岡子規 立秋
立よりて杉の皮はぐ涼み哉 正岡子規 納涼
筧にも滝と名のつく涼みかな 正岡子規 納涼
納涼にあらず君が夫の弾く小唄 及川貞 夕焼
納涼の老斑あへて海を見ず 佐藤鬼房
納涼の足向くいづれ浅草か「百萬」 「方寸虚実」石塚友二
納涼の風を蔵せる大樹かな 上野泰
納涼やつまみてむさき君の櫛 飯田蛇笏 霊芝
納涼台朽ちるも古き舗なれば 山口青邨
納涼園の食堂黒きソース臭ふ 右城暮石 句集外 昭和三十四年
納涼園父が愛せりわが誘へり 渡邊白泉
納涼園父に帰らんと言はざりき 渡邊白泉
納涼映画のはづれ明るき汽車馳せすぐ 岸田稚魚 負け犬
納涼映画の裏月光の溢れゐき 岸田稚魚 負け犬
納涼映画チャーリーと犬にうつつの濤 中村草田男
納涼船おのが模型を壁飾り 鷹羽狩行
納涼船海に雨足浸けて酔ふ 鷹羽狩行
納涼船煙草は遠く投げて消す 鷹羽狩行
納涼花火見んとて父と立ち並ぶ 渡邊白泉
納涼茶番遠くゐて父と笑み交す 渡邊白泉
聞くとなき涼み話のあはれなり 富安風生
舟てくる友もありけり川住居 正岡子規 納涼
芭蕉もつ手に風すくるすゞみかな 正岡子規 納涼
花折て夕闇戻る涼みかな 正岡子規 納涼
苫に立ちて帆をつかまえる涼み哉 正岡子規 納涼
葉柳をふつては見たる涼み哉 正岡子規 納涼
蓑虫は水に下りつ朝納涼 渡邊水巴 白日
薪わりしあとを山家の涼み哉 正岡子規 納涼
蚊遣火に月見ぬ家の涼み哉 正岡子規 納涼
蜑の子の遊女うらやむすゞみ哉 正岡子規 納涼
螢来しあとや蝉飛ぶ端納涼 河東碧梧桐
行きあたる宿に落ちつく涼みかな 正岡子規 納涼
行きついた宿におちつくすゝみかな 正岡子規 納涼
行くほどに水の香曳ける涼みかな 上田五千石 琥珀
裸涼みキャベツ畑は「青海波」 香西照雄 対話
裸涼み蔕が子茄子にかむさりて 香西照雄 対話
見ぬ友や幾人涼む不二の陰 正岡子規 納涼
見渡した闇に月あり涼み舟 正岡子規 納涼舟
観音も仮の契りや一涼み 正岡子規 納涼
誰やらの思ひものあり涼み舟 正岡子規 納涼舟
貴船川流るるかぎり納涼せり 阿波野青畝
贅沢な人の涼みや柳橋 正岡子規 納涼
赤髪に葉巻かくれて夜の涼み 鷹羽狩行
足伸へて不二をつゝくや涼み舟 正岡子規 納涼舟
身のどこかむずかゆきまま夕涼み 桂信子「草影」以後
追剥に着物とられて涼み哉 正岡子規 納涼
遊園の暗き灯かげに涼みけり 杉田久女
遠く見ゆる納涼映画人現る 山口誓子
那覇の夜の涼みの宮に詣でけり 高浜年尾
野外映画の歔欷するうしろにて涼む 岸田稚魚 負け犬
釣舟に魚つりあぐむ涼みかな 正岡子規 納涼船
門涼みかゝる夜更けに旅の人 高野素十
門涼みするとて句碑を見に出たり 上田五千石 風景
陸地皆黒き山塊納涼船 右城暮石 上下
隅田人となりてことしは納涼哉 正岡子規 納涼
露月匙を投げ肋骨剣を解く凉み 正岡子規 納涼
青きものくろずみゆけり夕涼み 日野草城
順礼の松に札張る涼みかな 正岡子規 納涼
顔並べ涼みゐるなり転害門 右城暮石 一芸
風筋に頭あつむる涼み哉 正岡子規 納涼
風蘭を尋ねて涼む木陰哉 正岡子規 風蘭
風鈴を動かして居る涼哉 正岡子規 納涼
食堂を出て涼みけりこゝかしこ 正岡子規 納涼
駅は九時ちかし涼みのひとらゐて 山口誓子
高黍や百姓涼む門の月 正岡子規 黍
髪つんで頭の風や夕涼 正岡子規 納涼
魂棚のくさぐさ見ゆれ路地涼み 後藤夜半 翠黛
鴨川や涼みも更けて水の音 正岡子規 納涼
納涼 続補遺

*こう鶴も行てこちらも涼み哉 野紅
あげ苫に涼むばかりぞ向ふ風 魯町
あはずとはこえじ関野の夕涼み 句空
あら壁や水で字を吹夕涼み 丈草
いざいなん江戸は涼みもむつかしき 小林一茶
いざ竹にふら~せうに夕涼み 土芳
いそがしき中をぬけたる涼み哉 游刀
いつもよふあの顔通る朝涼み 越人
うそ~と旅人ありく納涼哉 露印
うなひ子が葛けはひたる涼み哉 嵐雪
うば玉の涼みや髪干女後にて 椎本才麿
おどろけや楼船の屋根に涼む人 其角
かり羽織二つ重て夕涼み 半残
きた坂や詠て涼む歩荷持 洒堂
くつろぐや凡天下の下涼み ト尺
くらがりに水のむ音も涼み哉 土芳
さゞ浪や詠めて涼む是を船 其角
じだらくに居をひとつの涼み哉 りん女
すゞみする中チを見らるゝ涼み哉 野坡
つながれて木陰に馬の涼み哉 風国
ぬけ果し涼みのあとや掾の月 丈草
はぜいさゝ底のみるめを涼み哉 支考
はりあひなものゝしかけや涼み船 路青
ひとり前掃てはすわる納涼哉 成田蒼虬
ひとり居れば涼みの留主も涼しけれ 高桑闌更
もたれよる片輪車や橋涼み 貞佐 桑々畔発句集
やせずねをふみをられじと涼みかな 支考
一いきは雲で涼むやほしの前 野坡
一つ戸の口で琴ひく涼み哉 左次
一人づゝ涼む窓あり誰が番 支考
丈山の渡らぬあとを涼み哉 其角
三味線に秋まだ若し涼み舟 支考
三日月の影にて涼む哀れかな 素堂
下りのぼり二階のくちの涼みかな 林紅
中央の中を得たるや庭涼み 露川
五国の夕ぐれあへる涼みかな 土芳
人に又暑い顔あり端涼み 其角
人の欲はしにも居らぬ涼み哉 一笑(金沢)
人をみん冬のはしゐも夕涼み 其角
兀達のさりとはそろふ涼み哉 牧童
六尺の池に風あり朝涼み 露川
別れ場や川のところで朝涼み 浪化
吉原は親にしらせぬ涼みかな 由之 続の原
吹まはす風を頼て涼みかな 白雪
喰物の花咲にけり夕涼み 支考
墨染は船のかしらや夕涼み 林紅
夕晴や雲見て涼む軒の山 魯九
夕涼み妬しや湖のあり所 言水
夕涼み由々しき忘れ刀かな 完来 発句類聚
夕涼み疝気おこしてかへりけり 許六
夕闇や腰に鎰鳴る門涼み 北枝
大木をながめて居たり下涼み 許六
大津まで荷はやりかけて涼み哉 北枝
客振や寐て居る顔で朝涼み 露川
寺涼み遠きなるこの動き哉 琴風
居処へ月とり分て涼みけり 寥松
川涼み小判流せし其噂さ 抱一 軽挙観句藻
己が戸に向ふて蜑の納涼かな 成田蒼虬
床涼み吸がら投る水の上 野径
庭涼み盃合につゝじ哉 野坡
庭畑の芋折曲て涼みかな 素行
影にして涼むもあはれ三日の月 素堂
御座一ッかゝへてまよふ涼みかな 乙訓
慰に背中見せたる涼み哉 土芳
我が道へ馬往たがる涼み哉 土芳
打水に残る涼みや梅の中 丈草
打込で水に成たや夕涼み 万乎
折~や火をさしくべて夕涼み 智月尼
昼がほに寐て夕がほに涼み哉 支考
暑かりし咄のみきく納涼かな 桜井梅室
暮過や人の納涼を見て通る 田川鳳朗
月代に水掛さする涼み哉 百里
木の空に心をりけり夕涼み 林紅
木母寺へ世を遁るゝや涼み船 柳居 故人五百題
来た人につゐてはいるや門涼み 蘆本
来ぬ人のかはりに涼むゆふべ哉 田川鳳朗
枕とて小柴からげし涼み哉 千那
柳から風のはじまる涼み哉 嵐青
柴石の扇子に重し夕涼み 朱拙
梅干た門はさめけり夕涼み 洒堂
楊枝屋を供につれ行涼みかな 木導
次の間は物喰かけて涼みかな 野紅
此あたり二三度もどる涼み哉 野坡
此松にかへす風あり庭涼み 其角
死かゝる鮠を活して涼みかな 路健
江戸店や戸ざさぬ御代の下涼み 宗因 それ~草
河風の欲に涼みし咳気かな 白雪
洗濯も夜なべかけたる涼みかな 露川
浮草に我は根の付涼みかな 千代尼
海を見て涼む角あり鬼瓦 其角
涼みつむ安房や上総に舟はなし 其角
涼みぶねしからぬ櫂の雫かな 素龍
涼み哉大川ばたはまゝ子立 琴風
涼むとてばけ物原に昼寐かな 秋之坊
涼む気や長刀鉾のはやしぞめ 泥足
物干や屋賃の外に江戸涼み 調水 坂東太郎
猫の子の巾着なぶる涼みかな 去来
町中に川の流レや夕涼み 桃先
町筋は祭に似たり夕涼み 去来
石ぶしや裏門明て夕涼み 牡年
砂川をわたりて遊ぶ涼みかな 土芳
神主も涼む槻の古木かな 句空
秋もまだ切籠の四手の涼み哉 浪化
稲遠く傾城涼む夜明かな 泥足
簾下げて誰が妻ならん涼み舟 秋色 陸奥鵆
肩輿舁は肩かゆる間を涼み哉 越人
臂杖のほとけ皃なり滝涼み 魯九
舟有り川の隈に夕涼む少年歌諷ふ 素堂
芭蕉葉や風なき内の朝涼み 史邦
若葉吹風や今から涼みたき 寂芝
菜種ほすむしろの端や夕涼み 曲翠
華涼み月に隣るや四畳半 嵐雪
蚊ののらぬ所までいざ涼み舟 惟然
蚊屋を出てもう一度涼む戸口哉 土芳
蜀黍のもとにかたろふ涼み哉 加舎白雄
行安きとなりの見せに涼み哉 嵐青
行水に数書とめん涼み幕 馬場存義
角田川や岡の屋形の涼み舟 山夕 江戸弁慶
近ヵ山に油煙を被る涼み哉 百里
闇に来る秋をや門で夕涼み 支考
風口に来てはねころぶ涼みかな 卯七
鮒くうた鬢そゝけたり夕涼み 池西言水
黒鴨のふくべのまねや夕涼み 野径
黙礼にこまる涼みや石の上 正秀

以上




 
by 575fudemakase | 2016-08-14 14:48 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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