日盛 の俳句

日盛 の俳句

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日盛 補遺

「明暗」とは尚ほ日盛の物や事 中村草田男
いづくにか日盛りの人別れ去る 高野素十
かたことゝ肥くみすゞし日の盛 原石鼎 花影
きち~の飛ぶ日盛りの音すなり 清崎敏郎
さいはての日盛渚黒光り 佐藤鬼房
しづかさや日盛りの的射ぬくおと 飯田蛇笏 山廬集
そらむらさきに日盛りの貌のまへ 岡井省二 夏炉
たちまちに海の日盛りはじまれり 右城暮石 虻峠
たのもしく松風立つや日の盛 日野草城
パツカード来て日盛の玄関に 日野草城
上*せい日盛松葉牡丹の黄に赤に 日野草城
何事もなかりし如き日盛なり 中村草田男
入江日盛母みなもとに復りねむる 中村草田男
口結びゐる日盛りの仰臥をも 森澄雄
喪の家のありし日盛り佃島 高野素十
城は日盛山市あらはやポプラ越し 中村草田男
壁土を捏ねるにほひや日の盛 日野草城
小鳥煮ゆ臭木の山の日盛りに 佐藤鬼房
掌見せよ日盛りの砂利採り婦 廣瀬直人 帰路
掘る井戸の機嫌問ひ来ぬ日の盛 河東碧梧桐
日さかりに兵卒出たり仲の町 正岡子規 日盛
日さかりに泡のわき立田面哉 正岡子規 日盛
日さかりやうつとりとなる池の鯉 正岡子規 日盛
日さかりや蜑か門への大碇 正岡子規 日盛
日ざかりに泡のわきたつ小溝哉 正岡子規 日盛
日の盛中堂の灯はとほきもの 阿波野青畝
日盛に櫛を鳴らして嘆じけり 飯島晴子
日盛の古鏡台の置きどころ 波多野爽波
日盛の喜劇見てをり世をわすれ 水原秋櫻子 餘生
日盛の土にさびしやおのが影 日野草城
日盛の坂匂ひ立つ荒莚 波多野爽波
日盛の塗下駄ぬげば曇りかな 杉田久女
日盛の壁を眺めて無聊なる 日野草城
日盛の山が意表に眺めらる 右城暮石 句集外 昭和十三年
日盛の影を落して子と二人 日野草城
日盛の念珠懸けたる柱かな 松村蒼石 寒鶯抄
日盛の旅の水筒しかと抱く 稲畑汀子
日盛の柳行李をまたぎけり 波多野爽波
日盛の汚れし鶴と写生子と 川端茅舎
日盛の江の対岸の乳房二つ 中村草田男
日盛の激湍阿修羅ともならず 佐藤鬼房
日盛の火見櫓の鐘は花 三橋敏雄
日盛の空を航くものゝとゞろきよ 日野草城
日盛の蝶飛んでゐる森の中 山口青邨
日盛の行李はきつく縛されて 波多野爽波
日盛の雌猿の立膝艶か真か 中村草田男
日盛の雪隠は灯をつけて入る 波多野爽波
日盛の風におどろく家を出て 相馬遷子 山国
日盛や*かや吊草の影淋 山口青邨
日盛や中原中也墓と彫り 飴山實 句集外
日盛や合歓の花ちる渡舟 村上鬼城
日盛や天王寺区のまんなかに 亭午 星野麥丘人
日盛や字に踏切ひとつづつ 藤田湘子 神楽
日盛や帳場俥のうす埃 日野草城
日盛や桑の葉にゐるみちをしへ 百合山羽公 春園
日盛や物を干す婢の赤襷 日野草城
日盛や綿をかむりて奪衣婆 川端茅舎
日盛や覗けばおはす閻魔王 百合山羽公 春園
日盛や門前に打つ箔砧 前田普羅 普羅句集
日盛や雑魚のはりつく歩板 飴山實 花浴び
日盛や雨を思はぬ稗畑 河東碧梧桐
日盛や駛る電車を摶つ樹影 日野草城
日盛りにおとなひて影わすれゆく 能村登四郎
日盛りに出世有縁の狆の顔 中村草田男
日盛りに将棋倒しの陶狸 能村登四郎
日盛りに粗膚なして松の樹は 山口誓子
日盛りのあごをつるして貧馬かな 飯田蛇笏 霊芝
日盛りのかすみの山の中に入る 岡井省二 五劫集
日盛りのこころも萎(し)ぬにバス間遠 篠原梵 年々去来の花 皿
日盛りのこの日盛りの酒を酌む 高野素十
日盛りのところ~に沼ありて 高野素十
日盛りのマッチの匂ひ鼻をさす 右城暮石 句集外 昭和十三年
日盛りの一水面や菱の中 高野素十
日盛りの一筋の風罷りけり 岸田稚魚
日盛りの一語光陰惜しむべし 高野素十
日盛りの中空が濃し空の胸 中村草田男
日盛りの元佃とはこのあたり 高野素十
日盛りの充実表紙赤と黒 大野林火 方円集 昭和五十一年
日盛りの八百八町焔立つ 正岡子規 日盛
日盛りの半島畑みち青年消え 古沢太穂 捲かるる鴎
日盛りの名刺金春惣右衛門 高野素十
日盛りの土偶の幼な顔に馴れ 廣瀬直人
日盛りの坂行く老婆追ひ抜くまじ 岡本眸
日盛りの墓碑やあらわに匂いもなし 金子兜太
日盛りの大浦天主堂の内 清崎敏郎
日盛りの大稲車見送りし 高野素十
日盛りの山国にゐて寺拝む 廣瀬直人
日盛りの島の一本道をゆく 清崎敏郎
日盛りの庭石を見て実に久し 山口誓子
日盛りの御柱また木の匂ひ 廣瀬直人
日盛りの我等ばかりや当麻寺 清崎敏郎
日盛りの戒名にふと小声だす 廣瀬直人
日盛りの旅の荷からげ捨てにけり 小林康治 玄霜
日盛りの旅館を発ちて帰路につく 右城暮石 句集外 昭和三十八年
日盛りの日御碕なる冷し飴 山田みづえ 草譜
日盛りの日空に叶ひゐるごとく 岡井省二 有時
日盛りの桃紅らむをしじまとす 森澄雄
日盛りの海の一碧波を見ず 清崎敏郎
日盛りの添水の音に余韻なし 清崎敏郎
日盛りの火焚けば膚に来るけむり 右城暮石 声と声
日盛りの物とり出だす甕の底 橋閒石 朱明
日盛りの男女の稲かつぐ 高野素十
日盛りの男臭きを佳しとしぬ 星野麥丘人
日盛りの町中にして傘屋 飯田蛇笏 山廬集
日盛りの石弾かれて天に消ゆ 相馬遷子 雪嶺
日盛りの砂ふみて海あな青し(安宅の関) 細見綾子
日盛りの禅寺の厠借り申す 伊藤白潮
日盛りの葉蔭牡丹の露けかる 伊丹三樹彦
日盛りの薬剤まみれ林檎の木 佐藤鬼房
日盛りの藍小屋の内藍光り 清崎敏郎
日盛りの蛇とかちあひ道の上 岡井省二 鯛の鯛
日盛りの道洛陽に通じけり 松崎鉄之介
日盛りの間歇泉の一つ噴く 高野素十
日盛りの陽の的に母狐顔 佐藤鬼房
日盛りの青田離れて時間見る 廣瀬直人 帰路
日盛りの駅一時間汽車を待つ 右城暮石 句集外 昭和三十四年
日盛りはたらく黒髪護りて黒リボン 中村草田男
日盛りは過ぎてゆくなり岩と波 清崎敏郎
日盛りやあやまちおとす白手套飯田龍太
日盛りや仔馬が影をおとしゆく 山口青邨
日盛りや思ひを断ちて思ふこと 山口誓子
日盛りや時打つ余韻時計の中 中村草田男
日盛りや砂に短き松の影 正岡子規 日盛
日盛りや脚老い立てる一羽鶴 橋本多佳子
日盛りや詰められて立つ砂袋 鷹羽狩行
日盛りや鋼光りに山の湖 富安風生
日盛りや青花紙の紺の照り 大野林火 飛花集 昭和四十八年
日盛りや飼はれて臭き神の鶏 鷹羽狩行
日盛りをこちらへ笑ひ帰り来る 岡井省二 前後
日盛りをゆくふところの遺品かな 鷲谷七菜子 天鼓
日盛りを忽ち驟雨奪ひたり 高浜年尾
日盛りを石にぬれつく藻草かな 細見綾子 桃は八重
日盛を来て会ふモネの睡蓮に 後藤比奈夫
日盛を来て面目の立ちにけり 藤田湘子 神楽
日盛を盆提灯の売れてゆく 中村汀女
日盛道いろいろの児が語しかける 中村草田男
朝がすぐ日盛りになる草家かな 右城暮石 句集外 昭和十年
東京のいまが日盛り水中花 高野素十
松の葉のしんかんとして日の盛 日野草城
梅干すや撫子弱る日の盛 正岡子規 梅干す
梅雨明けてはや日盛りといふ感じ 清崎敏郎
母の日は妻の日 盛り薔薇ジョッキいかが 伊丹三樹彦
海にゆく手を日盛りの窓に出す 飯田龍太
海に入る日盛りの川ことも無げ 佐藤鬼房
湯に仰ぎみる日盛りの翼あり 飯田龍太
灯台へ心崖なす日の盛 原裕 葦牙
父ひとりゆく日盛りの商店街 廣瀬直人 帰路
父憶ふ日盛りは父近くして 森澄雄
珠を採り黄螺を採る海日の盛 阿波野青畝
神楽歌よむやかなしき日の盛 小林康治 四季貧窮
紋服と白い足袋と出してあつて日盛り着て行く 荻原井泉水
艪の音なし日盛り母の声もなし 中村草田男
萬象に影をゆるさず日の盛 相馬遷子 雪嶺
虫けらも生きてゐるぞと日の盛 岸田稚魚 紅葉山
裲襠ひやと子倚せ日盛り御女郎様 中村草田男
襖閉す音微かなり日の盛 岡本眸
遠山で法螺の貝鳴り江は日盛 中村草田男
避雷針立ち日盛りの紫宸殿 清崎敏郎
長命寺裏の日盛り梅酒のむ 石田波郷
露草の日盛にして一穢無き 岡本眸
顔の翳濃く日盛りのカンナ視る 桂信子 月光抄
飲食のことりことりと日の盛 岡本眸
高ゆかず日盛の蝶白く憂ふ 野澤節子 未明音
鶏鳴くや漁家日盛の古簾 日野草城

以上
by 575fudemakase | 2016-08-16 06:13 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

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