片蔭 の俳句

片蔭 の俳句

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片蔭 補遺

*まちに出て一つ片蔭恃むなり 角川源義
おもひ出の真間三丁目片かげり 岡本眸
ぎらり犬の目急雪の日蔭嗅ぐ 佐藤鬼房
この片蔭広き土間より一微風 香西照雄 素心
すれちがふときわれ片蔭よりはみ出づ 篠原梵 年々去来の花 雨
どの道をとるも片蔭道とぎれ 鷹羽狩行
まつすぐに行けと片蔭ここで尽く 鷹羽狩行
みやげものの店片蔭に入りしは美し 篠原梵 年々去来の花 雨
わが湖あり日蔭真暗な虎があり 金子兜太
ゲートル時代の片蔭は毀されし 平畑静塔
バルーンのへこみてそこも片かげり 阿波野青畝
モスク 片蔭 問わぬ 語らぬ 三老爺 伊丹三樹彦
七五三日蔭は苔の匂ふなり 岡本眸
並びゆく君にとどかず片かげり 林翔 和紙
伏流の日向日蔭の谷もみぢ 上村占魚
古町 片蔭 酒瓶抱いて母を訪いに 伊丹三樹彦
吾と隔たり木蔭なす片蔭なす 鷹羽狩行
土塀片蔭選び選びて来しところ(奈良) 細見綾子
売文やどこまでも片蔭に沿ひ 鷹羽狩行
大一滴凝りし松脂日蔭蝶 中村草田男
大道に書道する者片かげり 阿波野青畝
子をつつむ片蔭われに足らねども 林翔 和紙
山の上の旧砲台の片かげり 高野素十
川筋の片蔭椅子の在るところ 佐藤鬼房
帯なほす防水壁の片蔭に 岡本眸
帯ゆるく片蔭をゆくもの同士 橋本多佳子
座散乱木(ざさらぎ)や日蔭の雪をざくと踏み 佐藤鬼房
心してこの片蔭を行くとせむ 波多野爽波
敦盛草しなのはどこも日蔭冷え 上田五千石 風景
日向にも日蔭にもかいつむりかな 星野麥丘人
日蔭にも強者の声のきりぎりす 鷹羽狩行
日蔭の色 日表の色 七変化 伊丹三樹彦
日蔭ゆゑ花あきらかに冬桜 清崎敏郎
日蔭出て冬川あさく流れをり 藤田湘子 てんてん
日蔭日向に松の花けぶりそむ 山口誓子
日蔭者の螻蛄まるし野の月桂樹 中村草田男
日蔭育ちの蒟蒻芋を掘りころがす 津田清子 礼拝
日蔭萌ゆ匍匐強ひられゐたる日も 佐藤鬼房
書肆街の片蔭つたふ我が家路 西島麦南 人音
朝顔の藍のひさしき日蔭かな 日野草城
東大寺景清門の片蔭に 清崎敏郎
梅干して人は日蔭にかくれけり 中村汀女
梅干にすでに日蔭や一むしろ 河東碧梧桐
梭ひびく片蔭寸にして暗し 大野林火 青水輪 昭和二十四年
棺出でしのちの片蔭深まりし 伊丹三樹彦
槌打音貨車の片蔭つたひゆく 草間時彦 中年
樫の木の日蔭となりし聾児たち 廣瀬直人
死神も片蔭添ひに歩むらし 草間時彦
油照日蔭の草のまつさをに 日野草城
法然院さまの片蔭いただきぬ 岸田稚魚
海待ちて片蔭が眼に入りけり 斎藤玄 狩眼
満開の桜の花の日蔭かな 右城暮石 散歩圏
濃かりける日蔭日向や蜜柑山 松本たかし
灯台 正午 片蔭という逃場なし 伊丹三樹彦
父の日の片蔭ばかり歩きけり 岸田稚魚 紅葉山
片かげり母の着尺ぞ吾に似合ふ 永田耕衣
片かげり赤玉玉子買ひに行く 飯島晴子
片蔭にして 大仏の 指の冷え 伊丹三樹彦
片蔭にそひゆく人のうしろより 上村占魚 球磨
片蔭にチンドン屋夫妻しづかな語 西東三鬼
片蔭に一折の鮓を子と食うべ 日野草城
片蔭に入る一歩より喪につながる 大野林火 青水輪 昭和二十三年
片蔭に入る半分の会葬者 岸田稚魚
片蔭に壁土のあり人はゐず 大野林火 青水輪 昭和二十四年
片蔭に島のバス待つ小一時間 清崎敏郎
片蔭に海の紺青かよひけり 大野林火 青水輪 昭和二十三年
片蔭に生家もとめて歩み出す 角川源義
片蔭に真鍮磨く雇はれて 鷹羽狩行
片蔭に貧乏神や猿ヶ辻 亭午 星野麥丘人
片蔭に車憩はせ人夫の家 伊丹三樹彦
片蔭に過去の片蔭終戦日 百合山羽公 寒雁
片蔭に酸漂はし漬梅売る 伊丹三樹彦
片蔭に魔法瓶光らせ湯(タン)を買ふ<蕪湖> 篠原梵 年々去来の花 中北支の四〇日
片蔭のゆゑ税務署に沿ひ歩く 伊丹三樹彦
片蔭の一寸がほど鉄扉かな 中村汀女
片蔭の一線坂のいただきまで 大野林火 潺潺集 昭和四十年
片蔭の中水を打つ人うごく 山口青邨
片蔭の今に途切れず廓あと 鷹羽狩行
片蔭の供物捨場へ 猫飛躍 伊丹三樹彦
片蔭の切れ目こころに影となる 篠原梵 年々去来の花 雨
片蔭の家の奥なる眼に刺さる 西東三鬼
片蔭の布置を正しく大伽藍 鷹羽狩行
片蔭の憩ひ人生に外れしごと 大野林火 雪華 昭和三十九年
片蔭の生簀の砂に海老動く 清崎敏郎
片蔭の由々しさ 柩車 眠り続け 伊丹三樹彦
片蔭の街の往来に恵那聳ゆ 木村蕪城 一位
片蔭の規矩に一樹の蔭加ふ 山口青邨
片蔭は敢て拾はずわが往くも 石塚友二 磊[カイ]集
片蔭へ沈む祭の笛の声 秋元不死男
片蔭まだ胸より下を容るるほど 篠原梵 年々去来の花 雨
片蔭もなし 大寺をサリーの歩 伊丹三樹彦
片蔭や万里小路に蝉鳴くも 赤尾兜子 稚年記
片蔭や憩ふに馬は耳立てて 鷹羽狩行
片蔭ゆく自己弁護癖いつよりか 上田五千石 田園
片蔭をなすが能なり獄の塀 斎藤玄 雁道
片蔭をもとめてすでに海の風 中村汀女
片蔭を一列行くよ左千夫寺 角川源義
片蔭を出て人影の黙劇(パントマイム) 鷹羽狩行
片蔭を奪ひ合ふごとすれ違ふ 波多野爽波 鋪道の花
片蔭を得ても電柱のさき光る 大野林火 青水輪 昭和二十四年
片蔭を来る黒人のサングラス 鷹羽狩行
片蔭を流るる溝の水迅しや 大野林火 冬雁 昭和二十二年
片蔭を行き遠き日のわれに逢ふ 木村蕪城 寒泉
片蔭を行く手首には地獄痣 佐藤鬼房
片蔭を行けばどこかで時計打つ 橋閒石 雪
片蔭を過ぎてわが口髭の伸び 鷹羽狩行
片蔭商ひ冷たい冷たいわらび餅 百合山羽公 寒雁
片蔭抜け白犬は身を眩しがる 上田五千石『田園』補遺
犬に逢うてより片蔭の道長し 橋閒石 雪
犬行くや一筋町の片かげり 山口青邨
琴の音や片蔭に犬は睡りつつ 藤田湘子 途上
町並も古り片蔭も古りにけり 石田勝彦 秋興以後
病みてゐずやと片蔭を得つ曲る 大野林火 冬雁 昭和二十二年
石楠花は日蔭をよしと盛りなる 高浜年尾
砂利の道片蔭にほそき土の道持つ 篠原梵 年々去来の花 雨
笹鳴や日向日蔭へ道伸びて 岸田稚魚 筍流し
紋入りの朱鳥の瓦額片かげり 阿波野青畝
紫蘇己が作る日蔭をたのしめる 中村汀女
絶望や片蔭ここに尽きはてぬ 山口青邨
纏足に 故宮の片蔭濃し 長し 伊丹三樹彦
翁忌のまだ片蔭の欲しきかな 松崎鉄之介
老いし木のその夏蔭や濃やかに 相生垣瓜人 負暄
而して後藤新平像冬日蔭 山口青邨
肥満神父片蔭の坂に身を余し 能村登四郎
艦の片蔭にて基地の子ら泳ぐ 鷹羽狩行
街それて片蔭に富士見失ふ 角川源義
訪ふ家の門に片蔭こぼれをり 波多野爽波 鋪道の花
諜者の眼片蔭に在るごとくなり 日野草城
赤きいとどゐて片蔭に夜陰の香 大野林火 雪華 昭和三十五年
這ひもとろふ日蔭のかづら淡みどり 山田みづえ まるめろ
遂に来しこの片蔭や紫禁城 加藤秋邨
雪残る日蔭日蔭に目のゆきて 清崎敏郎
雪片蔭ふかき泉の満を持す 飯田龍太
青無花果の日蔭の重さ父の郷 原裕 青垣
青蜥蜴日蔭に入りて色失す 星野立子
香水や片蔭に入りひと険し 野澤節子 未明音
鮮魚青果冬の片蔭灯し合ふ 岡本眸

以上
by 575fudemakase | 2016-08-16 06:21 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

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