裸 の俳句

裸 の俳句

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裸 補遺

*ほうぼうが鳴き空海の裸像 岡井省二 鯨と犀
あはれさを裸にしたり寒の月 正岡子規 寒月
おくられしメロン裸で食べゐたり 百合山羽公 樂土
かげ多しみちのく人の野の裸身(はだかみ) 中村草田男
ぎしぎしと齢を詰めし裸かな 能村登四郎
くさむらに昼寝の裸のびのびと 日野草城
ここ故郷裸女いさらゐの下かげ瑠璃 中村草田男
この土地に住めぬ銀杏みな裸 岸田稚魚 紅葉山
すでにすつ裸の柿の木に物干す 尾崎放哉 須磨寺時代
すべる砲車を裸身ささふる汗を見よ 長谷川素逝 砲車
とろろ葵妻も半裸の夕餉見ゆ 森澄雄
どどと裸かの学生熱して寒夜をとぶ 金子兜太
なかなかに裸急がず夏の雨 正岡子規 夏の雨
ななかまど湖の日を招ぶ裸女二人 角川源義
ぬれて行く裸馬あり夏の月 正岡子規 夏の月
のどかさや宅地裸しと菫地さがし 鷹羽狩行
はぢらはぬ裸身花菖蒲湯にうつり 山口青邨
ひえびえと海女の裸に裸の影 飯田龍太
ひとむらの裸くのぎや春の月 日野草城
ひよいと裸子 砲台聳えの七夕路地 伊丹三樹彦
ふぐり垂る素裸にさす秋日かな 飯田蛇笏 山響集
ふり向かされし若者の裸よぢれたる 中村草田男
ほのと燈や裸身酒男の寒造り 及川貞 夕焼
まこと裸の声みちのくの雨蛙 中村草田男
まだ冬の固き裸のさるすべり 三橋敏雄
まぼろしの群裸は白き焔と燃ゆる 日野草城
まら振り洗う裸海上労働済む 金子兜太
まる裸にのこる一つの青いしらみ 金子兜太
みだらなる蛾の裸身眼を焼きにくる 高屋窓秋
もう一人の自分が見たき裸なり 能村登四郎
もののふの耶蘇の裸は丁字かな 三橋敏雄
もりもりと裸身砲弾をいだき運ぶ 長谷川素逝 砲車
やはらかき裸子にして挙緊む 能村登四郎
わが好む白ふんどしの裸かな 飯田蛇笏 山廬集
わが裸より尺寸に蜂とまる 山口誓子
わが裸草木虫魚幽くあり 藤田湘子
われもプールに明治生れの裸写す 秋元不死男
をさかりを過ぎて裸や燕子花 森澄雄
クロイツェル・ソナタ裸の脛を揃ヘ 日野草城
コンクリのはねは獄衣に素裸に 富安風生
サルビヤに湯を出し裸斜陽さす 飯田蛇笏 家郷の霧
ダム反対の坑攀ぢ裸子臍を示す 加藤秋邨
ビラに裸女照る 陸へ 石炭船密着 伊丹三樹彦
プールにきて最年長の裸写す 秋元不死男
ペンをもつ裸身阿修羅の稿一枚 山口青邨
マネキンはけふ赤裸鶏頭雨の中 山口青邨
レイ編みの 裸僧 微笑を 一度っきり 伊丹三樹彦
一握の海光もち来裸子よ 角川源義
一浜は皆裸なり雲の峯 正岡子規 雲の峯
一粒の霰裸子道砥の如く 山口青邨
一糸なき裸がもてる無尽蔵 能村登四郎
一船は皆裸なり雲の峯 正岡子規 雲の峯
一隅にころがる南瓜裸で逢ふ 加藤秋邨
三人の裸子の押す大きな艪 高野素十
下萌ゆる半裸全裸のブロンズ像 鷹羽狩行
不機嫌に母とゐる日の裸かな 星野麥丘人
世界病むを語りつつ林檎裸となる 中村草田男
五月の天裸になれぬ鴉ゐて 右城暮石 句集外 昭和二十三年
井戸堀の裸しくるゝ焚火哉 正岡子規 時雨
人体背後はふさがりきつてゐる裸 中村草田男
人間に日はゆふべなる裸かな 原石鼎 花影
人間の雌雄酩酊して半裸 日野草城
伸びる肉ちぢまる肉や稼ぐ裸 中村草田男
何とも思はず裸の母の乳の房 山口誓子
保税倉庫裸の馬車を北風におけり 安住敦
倶利伽羅杉倒しし斧か裸に負ひ 能村登四郎
元朝の兵浴場美き裸像溢れ 伊丹三樹彦
入道の裸うとまし竹婦人 内藤鳴雪
円匙の背に偲ぶや山死の若き裸 香西照雄 素心
冬の月五重の塔の裸なり 正岡子規 冬の月
冬の雨米つきの裸あはれなり 正岡子規 冬の雨
冬構の中に鳥居の裸かな 河東碧梧桐
冷じき黄裸なるとき孤りなり 石田波郷
凍天へ脚ふみ上げて裸の鶏 西東三鬼
出でかねし裸の声を返しけり 石田勝彦 秋興以後
半世紀毀傷せざりし裸身拭く 上田五千石 琥珀
半裸臥し緑蔭に腋こそばゆし 伊丹三樹彦
古曾部道裸にランドセルの子が 飯島晴子
古畳いとひはらばふ裸かな 下村槐太 光背
君となら裸になれる鐘乳窟 佐藤鬼房
吹けど吹けどふくらまぬ毬裸の稚児 古沢太穂 古沢太穂句集
呼べばくる父雪ざらし裸山 佐藤鬼房
唄きれぎれ裸の雲を雷照らす 西東三鬼
噴泉の裸女の羞恥に雪墜るか 下村槐太 光背
土用干や裸になつて旅ころも 正岡子規 土用干
土用干や裸になりて旅ころも 正岡子規 土用干
塩焚きの裸かの家族臍巨大 金子兜太
塩莎草(しほくぐ)を指に巻くなど裸の子 佐藤鬼房
墓石より裸の男現れ来 上野泰 春潮
壮丁われ国婦に裸身なり視られ 伊丹三樹彦
夏痩せし太夫の裸形楽屋に見え 伊丹三樹彦
夏痩の名にも立ちけり裸不二 正岡子規 夏痩
夏蜜柑海に裸の朝日さす 飯田龍太
夕かほのやみもの凄き裸かな 正岡子規 夕顔
夕潮に泳ぐ素裸蜑の妻 日野草城
夕立の船ことごとく裸なり 正岡子規 夕立
夕立や一船は皆裸なり 正岡子規 夕立
夕顔に家内五入皆裸なり 正岡子規 夕顔
夕顔の露に裸の男かな 正岡子規 夕顔
夜に入りて裸つづくる西鶴忌 森澄雄
夜の卓に胡桃ころがる裸の音 鷹羽狩行
夜の樹々へ一糸のみなる裸で出る 右城暮石 句集外 昭和二十五年
夜は誰に胸かす 祭の島の半裸 伊丹三樹彦
夜更けては厠洗へる裸かな 石塚友二 方寸虚実
大いなる朝閘門に裸の子 佐藤鬼房
大人の訃を悼む裸を許されよ 石田勝彦 雙杵
大声に鶏を追ふ裸の男 尾崎放哉 大正時代
大蛸を提げくる褌裸かな 石田勝彦 秋興以後
大露や裸身の富士の現はれて 岸田稚魚 筍流し
天真と言はずや老の裸をも 相生垣瓜人 負暄
太陽の国の蜜柑の実の裸 鷹羽狩行
女湯の裸に夜の凩鳴る 右城暮石 句集外 昭和二十七年
女裸にする目そろそろ地虫出づ 岸田稚魚 負け犬
妻がゐずなりて裸もはばからる 右城暮石 虻峠
妻の裸身(はだかみ)白脊掻きやる赤らみぬ 中村草田男
威し銃裸の山が谺返す 津田清子 礼拝
婚約の身の裸にて読み耽る 鷹羽狩行
嬉しさに裸の父をめぐるめぐる 山口誓子
嬰児の手足裸や白雨す 右城暮石 句集外 昭和二十二年
寒月や造船場の裸船 正岡子規 寒月
寒風裡裸の軍鶏がときつくる 福田蓼汀 山火
寝棺の司祭 いくつも見た日の バスの黄裸 伊丹三樹彦
小春日をしばらく光る裸稲架 山田みづえ 草譜
小踊りクルス胸裸に走りくる拓地 三橋敏雄
尼寺を裸に稲を刈り終る 右城暮石 声と声
山の温泉や裸の上の天の川 正岡子規 天の川
山の蒸湯へ筵小腋の裸ども 石川桂郎 高蘆
山を裂く火薬下げたる裸かな 野見山朱鳥 曼珠沙華
山削る裸の唄に雷加はる 西東三鬼
山頂を陽が横這いに裸かなし 金子兜太
岩山に裸の櫟光りあふ 佐藤鬼房
峡の子の真裸蝉を鳴かせ来ぬ 加藤秋邨
川木槿裸童子は光りて来 細見綾子
巡査見えて裸子逃げる青田哉 正岡子規 青田
常夏のプール裸兵に泡立ちぬ 伊丹三樹彦
常夏の国の裸の博士かな 日野草城
平泳ぎ少年真の裸にて 山口誓子
年酒酌み水かけ祭裸んぼ 松崎鉄之介
廃伽藍裸子が攀ず隠れなし 小林康治 玄霜
引かれたる葱のごとくに裸身なり 川端茅舎
弾力、一個の裸身、引力をリズムとする 荻原井泉水
征旗巻くわが裸か身へいとど跳ぶ 金子兜太
心身を挙げて裸になりにけり 相生垣瓜人 負暄
慕ふ日の柿を裸にしたりけり 秋元不死男
我が老躯裸の快を記憶せり 相生垣瓜人 負暄
我が裸身某の羅漢に似たらずや 相生垣瓜人 負暄
拝むこゝろ裸にてこゝに坐りたり 中川一碧樓
指頭より翔たす螢の裸の火 上田五千石『森林』補遺
掘り出され裸の根株雪が降る 西東三鬼
教師らの黄裸ならべり透視室 能村登四郎
料峭や西行庵は素ッ裸 石田勝彦 雙杵
旗手山の松寒し裸山の中 河東碧梧桐
日が重い岩に裸寝長崎忌 古沢太穂 火雲
日は暮れたり巌鬼が裾の裸子よ 佐藤鬼房
日南暑し朝を裸で今朝の秋 右城暮石 声と声
早苗饗の御あかし上ぐる素つ裸 高野素十
早鞆を今落す船舸子裸 高浜年尾
春の夜の空気うごけり素裸に 日野草城
春惜む等身大の裸像見て 岡本眸
春泥を腹に撥ね上げ牧の裸馬 右城暮石 一芸
時問はる裸の腕の腕時計 山口誓子
晝門を鎖す殘暑の裸かな 正岡子規 残暑
暖房に裸の腕をまげてゐる 日野草城
暮の春奥嶽の裸形ただ藍し 飯田蛇笏 山響集
月しろのあはれみ照らす裸稲架 能村登四郎
有馬の湯しづがなるとき妻も裸女 阿波野青畝
朝の駄馬 勇ませ 半裸の汗 光らせ 伊丹三樹彦
朝焼け漁夫の 半裸まぶしい 妻との旅 伊丹三樹彦
村の子は丈夫で裸赤のまま 上村占魚 球磨
柱に足をあげてねむれる裸みゆ 篠原梵 年々去来の花 雨
柴折つて焚きし飯食ふ裸子と(丹波にて) 細見綾子
柵ぬちに汗の黄裸の俘虜めける 能村登四郎
栗青し半裸少女と鏡空 平畑静塔
梅咲く温泉妻の裸の遠見えて 岸田稚魚 負け犬
梅雨が明け吾も裸身を露せり 相生垣瓜人 負暄
植木市に裸電気のある余寒 右城暮石 句集外 昭和十二年
椰子の実の裸で出たる熱哉 正岡子規 暑
極月や裸の炬燵畳の上 日野草城
横向きに裸女も泳げり水族館 平畑静塔
武蔵野の裸黒土黄落す 右城暮石 句集外 昭和三十五年
歳月の母の胸裸の冷まじや 小林康治 玄霜
殉職の死者に半裸の同僚佇つ 右城暮石 句集外 昭和二十六年
残業や裸の胸に蛾を飾り 草間時彦 中年
母なしの裸の膝を撫しゐたり 石田勝彦 雙杵
母に強く犬に弱しや裸の子 高野素十
母もどきにあやす裸子青棗 山田みづえ 忘
母老いぬ裸の胸に顔の影 中村草田男
母葬る処理事務的に木々裸 松崎鉄之介
水光にけた~笑ふ裸かな 飯田蛇笏 霊芝
水垢離や裸に花を吹きつける 正岡子規 花
水槽に泳ぎて人魚ならぬ裸女 平畑静塔
水飯や裸て座る簀子椽 正岡子規 水飯
汐焼け半裸だ 祭りの法被は舳先で振る 伊丹三樹彦
汗疣の児我も裸のまゝいだく 右城暮石 句集外 昭和二十五年
汽車とゞろけば鴉散る銀杏真裸なり 種田山頭火 自画像 層雲集
河岸にサリーの燦き 裸僧の呪文囲み 伊丹三樹彦
沼尻のいつまで更くる裸かな 齋藤玄 飛雪
泡立たぬ茶の点つ裸子らの前 石川桂郎 含羞
泳ぎゐし裸自転車にて帰る 右城暮石 天水
泳ぎ場の裸の中に分け入れり 山口誓子
浅間の虹かへり見すれば日は裸身 中村草田男
浦島の眠りを眠る裸かな 石田勝彦 雙杵
浪の底を探らん裸身の寸鉄なり 荻原井泉水
浮誇孑孑裸踊の肌の沢(つや) 中村草田男
海士が子の裸乾しけり秋の蝉 村上鬼城
海老は鎧。海鼠の裸を笑つて曰く 正岡子規 海鼠
涸川に裸の鶏をあぶり居る 佐藤鬼房
涼しさの夜の裸に臍一つ 森澄雄
涼しさや客もあるじも真裸 正岡子規 涼し
涼しさや柳につなぐ裸馬 正岡子規 涼し
涼しさや裸でこゆる笘根山 正岡子規 涼し
涼しさを裸にしたり座禅堂 正岡子規 涼し
涼風に飜るべき軽裸なり 相生垣瓜人 明治草
淋しさは裸男の砧かな 正岡子規 砧
温泉こんこん元日まず裸になる 荻原井泉水
温泉の神に燈をたてまつる裸かな 飯田蛇笏 白嶽
渾身の一句生むべき裸かな 上田五千石 天路
湯あがりの裸けむらふ牡丹かな 日野草城
湯のかほりする裸児を捉へたる 能村登四郎
湯を出でて裸身青い木の立つ 荻原井泉水
湯上りに夕立を見る裸かな 正岡子規 夕立
漆かく裸男のあつさ哉 正岡子規 暑
潮あびる裸の上の藁帽子 正岡子規 麦稈帽
潮浴びて泣き出す兎赤裸 杉田久女
潮浴びの裸が鳥居くぐり来る 佐藤鬼房
濁世熱し和尚赤裸々所化白裸々 正岡子規 暑
濁暑なり清裸を以て処らむとす 相生垣瓜人 明治草抄
濁暑なり清裸を以て處らむとす 相生垣瓜人 明治草
濡れ藻敷き坐る裸子原爆忌 佐藤鬼房
火の国の肥後に生ひたち裸かな 上村占魚 球磨
火口湖に泳ぐ真裸人身御供 鷹羽狩行
火皿に椰子油 足せば 出番の裸形の彼 伊丹三樹彦
灯ともるや裸ひしめく三等車 加藤秋邨
灯を浴びて屋根渡る裸会議の窓 金子兜太
炎天の巖の裸子やはらかし 飯田龍太
煌々と木挽く裸や晩夏の森 飴山實 おりいぶ
熱気もつしづけさにゐて裸杜氏 能村登四郎
熱鉄を摶てる裸や月を前 松村蒼石 寒鶯抄
燭暗き裸詣のひとたむろ 佐藤鬼房
父の名の晩秋翳る裸岩 佐藤鬼房
父も裸でわが指洗ひし明かるかりし 中村草田男
爺婆の裸の胸にこぼるるパン 西東三鬼
牡丹の芽ほぐれ蕾の裸子よ 山口青邨
犇きて裸子が押す車椅子 小林康治 玄霜
犬となり春の裸の月に吠ゆ 西東三鬼
獣皮舗の裸像灯りて冴え返る 飯田蛇笏 旅ゆく諷詠
甘を掻いてばかり 裸の残生の 伊丹三樹彦
生えそめし棉に灌水みな裸身 松崎鉄之介
生れませし裸形畏みお灌仏 上田五千石『琥珀』補遺
生泥の裸を見せぬ人なりし 山口青邨
男女の赤児なみだ裸にしぶきあふ 中村草田男
男性か否か赤裸の夫を凝視せよ 中村草田男
病衣脱ぎ全き一裸初揚羽 斎藤玄 狩眼
病裸問いてはゆく柵内に凍みる雪 古沢太穂 火雲
痩せて人のうしろにありし裸かな 西島麦南 人音
発想のひしめく中の裸なり 能村登四郎
百姓の老い曲りたる裸かな 高野素十
盆火焚く半裸この世の老婆にて 佐藤鬼房
看護婦に裸拭かるる浅緑 斎藤玄 狩眼
真裸でゐる家に急打鋲音 鷹羽狩行
真裸に字を書く墨をたっぷりと 山口誓子
真裸に祭半纏直かに被て 山口誓子
真裸に胸当をして能登の鍛冶 山口誓子
真裸のもつとも情に脆きとき 能村登四郎
真裸の果てはしくしくさびしかり 能村登四郎
真裸の痩てゐるだけ耶蘇に似て 能村登四郎
真裸を叩いて強気はしりけり 能村登四郎
石炭の裸の山を踏み働く 右城暮石 句集外 昭和二十五年
神殿に男女裸を日に焼けり 山口誓子
秋つばめ仰ぐ裸の倉庫番 飯田龍太
秋の日の裸身あゆめる朝一瞬 石田波郷
秋の炉に裸の父と裸の子 高野素十
秋めくや日当る巌の裸子も 飯田龍太
秋も半裸の背骨しなやか 壁土塗り 伊丹三樹彦
秋深し六十燭の裸の灯 日野草城
秋風に肥えて非力の一裸身 飯田龍太
秋風や銅に刻まれたる裸身 楠本憲吉 隠花植物
空の下裸曼陀羅ゑがゝれたり 日野草城
窓に呼ぶ半裸小孩(しょうはい)の卵売 加藤秋邨
竹の子も裸になつてあつさ哉 正岡子規 筍
竹伐つて曳きずる裸跣足にて 右城暮石 句集外 昭和二十三年
笑ふ漁夫怒る海蛇ともに裸 西東三鬼
筍の裸が水に昼ふかし 藤田湘子 神楽
米つきの裸あはれや冬の雨 正岡子規 冬の雨
素裸にひびきて振子時計鳴る 鷹羽狩行
素裸に蒸し米もんで寒造り 鷹羽狩行
素裸の僧ゐてやはり僧なりし 能村登四郎
素裸の掘子人形新品ぞ 平畑静塔
素裸の水担く海女に逢ひしこと 高野素十
素裸の濡れまくありてなほ乾けり 日野草城
素裸はあやめの束を枕とす 阿波野青畝
絵の処女は裸で八十八夜寒 林翔
緑光へはりつく汗の裸形の細き祷り 赤尾兜子 蛇
縞蜂の飛び交ふ中の裸かな 細見綾子
老いましゝ父のみまへの裸かな 上村占魚 鮎
老裸身にも月光の痛かりし 能村登四郎
聖誕祭裸一貫出漁す 上田五千石『田園』補遺
肥後の子は裸跣に天が下 上村占魚 球磨
胛骨幼なし裸の背に動き 山口誓子
胡坐して自負も自戒も裸かな 藤田湘子 神楽
腕白を裸にむきぬ二日灸 河東碧梧桐
腹ふとり胸さらばへて裸かな 草間時彦
舐めあう墓猫 夜は幾十の甘い裸 赤尾兜子 歳華集
船洗ふ裸かくさず陸見下ろし 右城暮石 句集外 昭和三十一年
芙蓉に鯰裸かの胸にちちろとぶ 金子兜太
芦煽つ風ゆ生れて裸太郎 林翔 和紙
花をさす裸仏や三井詣 河東碧梧桐
花野にて 裸遊びの 対州馬 伊丹三樹彦
萌えきざすとも遠目には裸島 佐藤鬼房
葉桜や裸身ひかりて砂利くづす 細見綾子
著衣尊像裸形尊像時雨寺 星野立子
葬儀屋を指図してをる裸かな 清崎敏郎
葭の風裸子葭に斬られをり 松本たかし
蓬かつ蓬とならん裸心恋 永田耕衣
蓼の穂や裸子桶をさげて行く 正岡子規 蓼の花
薫風や裸の上に松の影 正岡子規 薫風
藁塚を解きて裸になりたる棒 右城暮石 句集外 昭和二十七年
藻の花や裸子桶をさげて行く 正岡子規 藻の花
虹たたふ子の冷えてゐる裸かな 松村蒼石 寒鶯抄
蝦夷いちご天駈く裸馬に湖ねむる 角川源義
蝶飛ブヤアダムモイブモ裸也 正岡子規 蝶
行水の裸に麦の夕日影 飯田蛇笏 山廬集
裸か子に若布はりつく外の浜 金子兜太
裸ぐらしのほとほと芭蕉わすれかな 能村登四郎
裸たのしみ自由たのしむ荒磯に 津田清子 礼拝
裸でうたふ子の列大人はいくさなすな 中村草田男
裸で三味をきいてゐる善良だ 中川一碧樓
裸で汲む肥後酒の名は「美少年」 能村登四郎
裸で飯を食うて淋しいか足を組みなさい 中川一碧樓
裸なる伊豆の昼寝路もどりけり 中村汀女
裸なれし身にも秋来ぬ夜の風 臼田亜郎 定本亜浪句集
裸にてものを擡ぐる声鋭し 山口誓子
裸にてゐしとき蜂の髪を過ぐ 山口誓子
裸にて何かとものに聡くをり 能村登四郎
裸にて削ぎに削ぎたる詩のかたち 能村登四郎
裸にて居らばや居らむ大暑なり 相生垣瓜人 明治草
裸にて立ちゐしがいつまでか生く 山口誓子
裸にて臍のまへなる秋干潟 岡井省二 前後
裸にて襞々よ天地の襞 岡井省二 大日
裸には省く快こそあらむずれ 相生垣瓜人 明治草
裸に取り巻かれ溺死者運ばるゝ 右城暮石 上下
裸の児禊ごころに屯せり 阿波野青畝
裸の子が並び居り汽車に声はなつ 尾崎放哉 大正時代
裸の子来て郭公の木を見上ぐ 廣瀬直人
裸の子芭蕉林より出で来る 山口青邨
裸の子葎に牛の色離れ 飯田龍太
裸の子蘭亭帖の字を習ふ 阿波野青畝
裸の子裸の父に抱かれ行く 右城暮石 句集外 昭和四十九年
裸の子裸の父をよぢのぼる 津田清子
裸の子這ふ父の島母の島 野見山朱鳥 曼珠沙華
裸の文身(いれずみ)せまきからだを責め狭め 中村草田男
裸の牛樹につながれて樹が茂る 右城暮石 句集外 昭和二十七年
裸の男女昼ひぐらしに項垂(うなだ)れいし 金子兜太
裸の町みんなたかぶりゆくことよ 楠本憲吉 隠花植物
裸の胸へ喫ひ込む煙草金歯光り 中村草田男
裸の腕垂らすが憩ひ肱ゑくぼ 香西照雄 対話
裸ショー小屋まで天神祭の燈 山口誓子
裸マヌカン 容易に抱かれ 春の舗道 伊丹三樹彦
裸人みなよろめいて鮫計る 阿波野青畝
裸児にはじめての海・濤つばさ 能村登四郎
裸女の辺に芭蕉二三株荘の址か 中村草田男
裸女を見詰むるわが横顔をわれ見詰む 中村草田男
裸子がたわめ折りゐる実のある木 細見綾子
裸子がぴたぴた叩き合ひ遊ぶ 伊丹三樹彦
裸子にかすかな熱の竈口 飯田龍太
裸子に凜々しき菊の花蕾 飯田龍太
裸子に秋の毛皮の肌ざはり 飯田龍太
裸子に長身の森股間の家 飯田龍太
裸子のかくすなき身をくすぐれり 右城暮石 句集外 昭和三十二年
裸子のねまる河原の石の上 山口青邨
裸子のよろこびくだる秋の谷 飯田龍太
裸子の枕に跳ねるマッチ箱 飯田龍太
裸子の煙草を吸へり椅子による 高野素十
裸子の腹が突き出し村貧し 清崎敏郎
裸子は男にかぎる離宮より 古舘曹人 能登の蛙
裸子は遊ばせ 伏稲掴む 刈る 伊丹三樹彦
裸子や涙の顔をあげて這ふ 野見山朱鳥 荊冠
裸子よ汝も翳もつ肩の骨 林翔 和紙
裸子よ葭の嵐に浮き沈み 松本たかし
裸子ら闇に没して闇に波紋 香西照雄 対話
裸子をいかに抱かむ泣きわめくを 橋本多佳子
裸子をかゝへて行きて子守唄 高野素十
裸子をひとり得しのみ礼拝す 石橋秀野
裸子を掴んで洗う 漓江の母 伊丹三樹彦
裸子泣き来畦踏みはづし踏みはづし 藤田湘子 途上
裸子達ただ有棘柵に添ひ走る 岸田稚魚 負け犬
裸寝のおどろく飛騨の露の冷え 能村登四郎
裸寝の臍は望みて遥かなり 加藤秋邨
裸引き緊る水中眼鏡かけ 後藤比奈夫
裸涼みキャベツ畑は「青海波」 香西照雄 対話
裸涼み蔕が子茄子にかむさりて 香西照雄 対話
裸湯に斜日の紅葉映じけり 河東碧梧桐
裸湯の人猿が見る秋晴れて 河東碧梧桐
裸祭唄ひをさめの南瓜汁 松崎鉄之介
裸祭喧嘩を神に奉る 鷹羽狩行
裸童は丸洗い ガンガヘ手伸べの母 伊丹三樹彦
裸見え沿線の家みな古りぬ 岡本眸
裸見せぬ秋暑毛深の幼児ら 林翔 和紙
裸詣り陸続裸海嘯来る 能村登四郎
裸身、巌をつたうて泉には来たり 荻原井泉水
裸身にもなりて壮時を偲びけり 相生垣瓜人 負暄
裸身の一枚肋見はやしぬ 村上鬼城
裸身の壁にひつゝくあつさ哉 正岡子規 暑
裸身や灸だになくて大男 村上鬼城
裸身や蚊帳吹きつくる摩耶颪 正岡子規 蚊帳
裸身撫でめ羅馬鎧の胸を腹を 中村草田男
裸身立つ長門峡の岩端に 阿波野青畝
裸電球二つともりて狐ゆく 金子兜太
裸馬を乗り捨て小骨立つ草原よ 三橋鷹女
裸馬率ておとなしや花嵐 飯田蛇笏 山廬集
裸馬騎手も裸洗ふべく 石塚友二 光塵
褌がゆるみ落伍の裸祭 鷹羽狩行
褌に団扇さしたる裸哉 正岡子規 団扇
見おろしの樗を透きて裸童女 西東三鬼
訪へば友の裸が若し葉鶏頭 石田波郷
赤富士のたちまち褪せし裸富士 富安風生
踵つぎ人来て去りぬいざ裸 石塚友二 方寸虚実
軍馬たくさんつながれ裸の木ばかり 尾崎放哉 須磨寺時代
転んでは起つ 砂付きの裸児甘える 伊丹三樹彦
逝きし師の宙に真昼の裸の灯 伊丹三樹彦
造船所寒燈も酸素の火も裸 西東三鬼
道問へば露路に裸子充満す 加藤秋邨
遠浅を行くよ裸身の消ゆるまで 平畑静塔
野の影のさ中の家に裸かな 岡井省二 前後
野馬追終へ庭に二頭の裸馬 松崎鉄之介
金印の島の裸子女の子 石田勝彦 百千
鉄も危ふし青年裸の坂を押す 赤尾兜子 蛇
鉄軌掘り起す裸身を恍惚と 伊丹三樹彦
鉱山の子はみな裸立葵 阿波野青畝
銃口に裸子追はるる常の如 岸田稚魚 負け犬
鋼鉄の雨注下裸*ていして進む 日野草城
門くづれて仁王裸に冬の月 正岡子規 冬の月
門裸な家となり雁下りる沼 河東碧梧桐
陽炎の砲身迂愚の裸となる 富澤赤黄男
雀の子裸で梅雨の溝流る 西東三鬼
雀の裸子がとられる真急なる梯子 中川一碧樓
雨降るに裸の柿の尉鶲 石塚友二 光塵
雪の夜の裸身のままで湯を落とす 岡本眸
雪ふれば雪のしづかにふる裸 富澤赤黄男
雪解や町を走らす裸馬 正岡子規 雪解
電球の裸したしき薬喰ひ 鷹羽狩行
青年がペンで刺し剥く裸の蛙 金子兜太
青竹の裸身火を噴きどんど立つ 原裕 葦牙
青飛鳥裸形一人出づるなし 平畑静塔
青高原わが変身の裸馬逃げよ 西東三鬼
青高原三鬼の裸馬も見当らず 右城暮石 一芸
静止の時欲し書架に裸の影投げ置く 金子兜太
静脈は紆余曲折の裸かな 林翔
須磨の浦や松に涼しき裸蜑 正岡子規 涼し
風呂場寒し共に裸の油虫 西東三鬼
風花の誘ひし日矢か裸祭(国府宮三句) 鷹羽狩行
飯粒をつけし裸の子に青空 細見綾子
餅花や俳句に痩せし黄裸秤る 伊丹三樹彦
馬がゆき足踏んばつた裸女がゆき 渡邊白泉
馬叱し胸裸おとろふ鍬頭 能村登四郎
駕舁の裸て寐たり女郎花 正岡子規 女郎花
骨つかみ看護婦裸拭きくるる 石田波郷
高原の裸身青垣山よ見よ 山口誓子
高瀬氏も裸鳴く魚てのひらに 高野素十
髪を梳く乳のしたゝれる裸かな 西島麦南 人音
鬼貫忌裸になればなほ暑し 三橋敏雄
魚鱗発光 フェン現象で 半裸の町 伊丹三樹彦
鳩尾のありて裸や夜の秋 森澄雄
麦刈るや裸の上に薦一つ 正岡子規 麦
黄風にとほく家鴨を裸にす 富澤赤黄男
黒めがね伊達なる漁夫の裸かな 阿波野青畝

以上
by 575fudemakase | 2016-08-16 07:43 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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