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日焼 の俳句

日焼 の俳句

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日焼 補遺

いちにちの汝の日焼を償へず 上田五千石『琥珀』補遺
いちはやく少年日焼け運河べり 伊丹三樹彦
かつみの芽すでに日焼けて旅に痩す 森澄雄
かなしきとき少年日焼の腕くむ 能村登四郎
からだぢゆう常に日焼の女の島 三橋敏雄
くつしたを穿かざる脚の日焼かな 日野草城
さらぼひし身にも日焼の仄めけよ 相生垣瓜人 明治草
たんぽぽにうすき日焼をいへばいふ 大野林火 海門 昭和十一年
てのひらの筋も日焼けて島を去る 秋元不死男
なにゆゑぞ今年日焼けぬわが面皮 川端茅舎
ふぐりまで日焼け~て島の子は 清崎敏郎
ふなびとの日焼もさむし北わたり 三橋敏雄
まだ日焼けざるところ恐し避暑の妻 岸田稚魚 負け犬
まづ加賀に千代女を訪ぬ日焼顔 角川源義
みな日焼供華を一輪づつ流す 福田蓼汀 秋風挽歌
コンパクト日焼せし顔ここに在り 阿波野青畝
タイピスト倦めり日焼の腕長く 日野草城
ピラミッド見て来し日焼持ちて帰る 後藤比奈夫
ホイットマン日焼の胸を持ちゐしか 香西照雄
ホイツトマン日焼の胸を持ちゐしか 香西照雄 対話
メーデーに日焼けて明日は地下へ勤む 伊丹三樹彦
ワイキキや妻の知らざる日焼け加ヘ 鷹羽狩行
一人づつちがふ日焼の避暑家族 後藤比奈夫
一家皆日焼多少やなつかしき 高野素十
一日に日焼けしことよ湯に浸り 星野立子
一日の休を釣に日焼けり 上村占魚 鮎
一日の島の日焼の頬おさへ 清崎敏郎
三日の旅妻子へ日焼のみ齎し 鷹羽狩行
今年腕病まず旅して日焼もす 大野林火 雪華 昭和三十八年
令嬢の鼻がしらより日焼かな 日野草城
健康の証のほどに日焼して 稲畑汀子
千曲川磧日焼の杏干 森澄雄
吊革に日焼の肘を張りゐける 石塚友二 玉縄抄
君の日焼も延びて蜿蜒髪の奥に 加藤秋邨
含羞の農学校生日焼濃し 能村登四郎
吾ながら卑しき日焼手首かな 飯島晴子
吾子あらばかくや岳友みな日焼 福田蓼汀 秋風挽歌
四阿の日焼けし茣蓙や秋の草 富安風生
土佐青く日焼けせぬ子も果実もあり 金子兜太
基地に老い日焼酒焼胸くぼむ 能村登四郎
塩田夫たる一代の日焼の脛 加藤秋邨
塩田夫と呼ばれし人の日焼かな 細見綾子
夫かなしくすし通ひに日焼して 岡本眸
妻子の間寝て潮焼けの背がかゆし 能村登四郎
学期始め日焼の黒眼吾を見る 山口誓子
富士を去る日焼けし腕の時計澄み 金子兜太
小半とき秋日焼けしと思ふ航 高浜年尾
巣籠りの燕に見呆け日焼顔 前田普羅 春寒浅間山
帰り来て先づは荒磯の日焼かな 細見綾子
帰農せし汝がかりそめの日焼かは 林翔 和紙
広島に生きて日焼の脚太し 岡本眸
廊椅子の片面日焼や木の葉髪 水原秋櫻子 餘生
弱い子すこしは日焼して大きな帽子で 荻原井泉水
手の甲のまろく稚なく春の日焼 香西照雄 対話
放庵の草刈日焼見てきしか 高野素十
故里の花一日の日焼かな 中村汀女
新しきエプロン茶摘日焼かな(勝山美枝さん居二句) 細見綾子
旅もをはりの門司の日焼を加へたり 上田五千石『天路』補遺
旅日焼*かやつり草の穂にしやがむ 細見綾子
日焼けし手道のたそがれ来しに濃し 篠原梵 年々去来の花 雨
日焼けて 映って 婚約同志 鰡跳ぶ池 伊丹三樹彦
日焼けては初老いよいよ無残なり 石塚友二 磊[カイ]集
日焼けや 雪焼や 帰省空港の暖房 強 伊丹三樹彦
日焼け子が胎児のやうに寝くぐまる 篠原梵 年々去来の花 中空
日焼してしまひしことよ湯にひたり 星野立子
日焼してわが前に立てり幹のごとし 林翔 和紙
日焼してピンガは酒の王といふ 高野素十
日焼して彼もオホツク海の漁夫 高野素十
日焼して悪童相となりたるよ 石塚友二 光塵
日焼して来て病人を励せる 後藤比奈夫
日焼して牧夫干草満載す 阿波野青畝
日焼して痩身老いをしるくせり 相馬遷子 雪嶺
日焼して稍壮身に似たりけり 相生垣瓜人 明治草
日焼して笑ひ羅漢と向ひ合ふ 廣瀬直人
日焼せしことも言ひ添へ新茶かな 細見綾子 桃は八重
日焼せし老女からだはしろくして 山口誓子
日焼せし鳩胸ならば道づれに 佐藤鬼房
日焼せり最上下りの舟中に 村山故郷
日焼たる須磨浦町のをとめたち 後藤夜半 翠黛
日焼よき渥美乙女とバスに乗る 大野林火 早桃 太白集
日焼乗らぬ腕にて非情蚊のこゑす 野澤節子 未明音
日焼兵の敬礼の肘ドンと我へ 香西照雄 素心
日焼子に取囲まれて父白し 伊丹三樹彦
日焼子の出でゆくときや黙つづく 角川源義
日焼子の図画の四隅に鋲四つ 鷹羽狩行
日焼子の母恋睫のみ濃しや 能村登四郎
日焼子の涎が念珠の一つ一つに 橋本多佳子
日焼子の白尻父に少女めき 石川桂郎 含羞
日焼子の黙つてをれば睨みけり 加藤秋邨
日焼少女信濃の空の蒼さいふ 石塚友二 磊[カイ]集
日焼情多少~やなつかしき 高野素十
日焼持す面魂の頬削ぎつつ 香西照雄 素心
日焼旅果てしよ妻の胸匂ふ 小林康治 玄霜
日焼深きインド帰りの僧に会ふ 松崎鉄之介
日焼濃き老農仁王の朱剥げて 香西照雄 素心
日焼田に覚束なくも田植哉 正岡子規 田植
日焼田も沈下田もわが旅の途 阿波野青畝
日焼男の諸声めぐる船出唄 水原秋櫻子 旅愁
日焼童子洗ふやうらがへしうらがへし 橋本多佳子
日焼翁牛方宿に這入りけり 阿波野青畝
日焼農夫聖水受くる頬緊めて 林翔 和紙
日焼顔働く艶を加へたる 大野林火 月魄集 昭和五十五年
早苗饗や髪撫でつけし日焼妻 高野素十
曼珠沙華日焼けて網を肩にせる 水原秋櫻子 残鐘
朝市や日焼し人はみな海女と 星野立子
林火忌の香にて焦がす日焼けの手 松崎鉄之介
業平忌少女日焼けて参じたり 津田清子
極く近く見る青年の日焼顔 山口誓子
橙の皮錆び日焼の老父病む 香西照雄 対話
檣燈修理の男 日焼の四肢からませ 伊丹三樹彦
歯列びのよくて日焼の隠されず 後藤夜半 底紅
母哭かす夢の子日焼けいつも笑顔 福田蓼汀 秋風挽歌
海の日焼子山の日焼子地蔵盆 飯田龍太
海の日焼山の日焼とここにつどふ 山口青邨
海見ざる子を前にわが旅日焼 能村登四郎
深山蝉日焼の顔をわらひあふ 水原秋櫻子 蓬壺
淵の子も日焼けて濡れぬ涼しげに 高屋窓秋
混血の顔も日焼す亜熱帯 平畑静塔
混血の顔よあいまいなる日焼 平畑静塔
溢れて涼し炭礦路地の日焼子は 小林康治 玄霜
潮日焼山日焼して元気なり 星野立子
潮焼けて一日に恋深みけり 山口誓子
潮焼にねむれず炎えて男の眼 能村登四郎
潮焼の三厩(みんまや)育ちねぶた囃子 佐藤鬼房
潮焼を撫しつ叩きつ男同志 能村登四郎
激情を日焼の顔の皺に見し 星野立子
瀬釣師の日焼きびしや鮎供養 水原秋櫻子 殉教
焼酎を飲んでいよいよ日焼けたり 右城暮石 句集外 昭和二十四年
牡蠣むくや日焼けし顱頂かたむけて 野澤節子 未明音
白人の日焼美くし砂に寝て 星野立子
白凪に鼻の日焼の見られけり 臼田亜郎 定本亜浪句集
白水郎族の名にかけてもと日焼海女 阿波野青畝
白皙の女の鼻梁紅日焼 山口誓子
白髪のすでに日焼けし牡丹守 森澄雄
百姓の顔に日焼けのあつまれる 右城暮石 句集外 昭和二十四年
皆日焼けて吹きだまる朝の喫茶店 松崎鉄之介
皺ふかき三毛作の日焼顔 鷹羽狩行
砂利背負うとき 胸あらわ 日焼女 伊丹三樹彦
神の子のみなひといろに日焼かな 百合山羽公 春園
秋を無帽に日焼けいくさと病経し 野澤節子 未明音
秋日焼して来て仰ぐ天守堂 岸田稚魚
稲刈りの日焼けくぼみ目しかも女 細見綾子
粟の穂に丹波日焼けの色を見し 右城暮石 句集外 昭和十三年
糊かたき彌撒のベールに農の日焼 橋本多佳子
紀の川の石の一つの日焼顔 角川源義
純白の服もて日焼子を飾る 林翔
結局は川原に下りて日焼け来し 稲畑汀子
絵葉書を売る娘の日焼寒日和 富安風生
網代笠日焼けて網目失へり 後藤比奈夫
縁厚き眼鏡りりしく日焼けせり 篠原梵 年々去来の花 皿
老い母が井戸に腰折る日焼濃く 伊藤白潮
肌ぬぎや乳も日焼の浜娘 日野草城
能登日焼鞄の砂も払はずに 細見綾子
腕出して夫人ら日焼仄かにも 石塚友二 磊[カイ]集
臍みせて鍵屋の辻の日焼子よ 星野麥丘人
船の旗たたみ込む胸の日焼氷し 三橋敏雄
若き日焼けレイスの白き模様乗り 中村草田男
若者の休暇は日焼ふかむ夏 草間時彦 中年
苦力笠被れど日焼まぬがれず 阿波野青畝
茶摘笠耳こそ日焼厭はるる 平畑静塔
茹蟹やにはかに男らは日焼け 野澤節子 未明音
菜の花や安房の女の日焼肌 鈴木真砂女 夏帯
虚を衝かれしは首すぢの日焼かな 飯島晴子
虚子忌なり日焼せしこと肯んじぬ 岡井省二 五劫集
蝶甘藍通勤日焼はじまりぬ 山田みづえ 忘
蟻を見ぬ不思議やただに日焼して 岡本眸
行楽の日焼は撫でて消ゆるほど 山口誓子
豌豆の中に日焼けし父の顔 廣瀬直人 帰路
貝殻並べ日焼けせし子は父母の前 大野林火 早桃 太白集
赤道下かくは戦ひかく日焼け 及川貞 榧の實
踊り子のひとり日焼けて踊りゐる 安住敦
車前草や今年勤めて日焼けたり 大野林火 白幡南町 昭和二十九年
農移民一世氷久の日焼果す 三橋敏雄
遠き日の火傷の痕も日焼せり 林翔
野茨や日焼けて細き子等が脛 原石鼎 花影以後
野菜抱き日焼けも怖ぢず附添婦 及川貞 榧の實
野馬追の武者と日焼を共にせり 松崎鉄之介
釣日焼してゐる父と子の二人 清崎敏郎
防風を石見に掘りし日焼かな 岡井省二 猩々
雪山へ行きし日焼や松の内 水原秋櫻子 蘆雁
電車快速日焼少女の腿震ふ 伊丹三樹彦
青年の日焼鉄壁牛冷す 森澄雄
額日焼けて北方黄土層地帯の民 金子兜太
高原に帯ぬぎちらし日焼けなむ 山口誓子
高原の日焼も腕を紅に染む 山口誓子
高原の日焼海焼より強し 山口誓子
髪撫でてうなじの日焼あはれなる 水原秋櫻子 重陽
鮎釣の老の日焼をほしいまま 上野泰
鳩負ふや春の日焼に春の汗 相馬遷子 山国

以上
by 575fudemakase | 2016-08-16 07:47 | 夏の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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