キャベツ の俳句

キャベツ の俳句

キャベツ

いてふ日に葉ふるへど玉菜巻かぬなり 林原耒井 蜩
おのがじし輝く玉菜人祝ぎに 鍵和田[ゆう]子 未来図
かかなべてキヤベツ玉巻く春は老ゆ 石塚友二
かんらんの玉を揃へて日を抱けり 羽吹利夫
かゝなべてキャベツ玉巻く春は老ゆ 石塚友二 光塵
きりきりと甘藍は頭を白め巻く 八木林之介 青霞集
きり~と甘藍は頭を白め巻く 八木林之助
さみどりのいまはましろくキャベツ剥く 篠原梵 雨
すこやかな固さに五月玉菜なり 上田五千石 風景
ひたすらに日と露を巻く玉菜かな 阿部みどり女
もぎたてのキヤベツ丸丸児の如し 松氷靖子
をだく夕焼の背を愛す 飯田龍太
キャベツに怖る畸形の頭蓋原爆忌 川辺きぬ子
キャベツの如く頭腐らせ待ちぼうけ 西口昌伸
キャベツむき女の部屋は厨なり 八牧美喜子
キャベツ両断雨土砂降りの日曜日 菖蒲あや
キャベツ切る音の軽さも新婚か 橋本榮治 麦生
キャベツ切口真白層なし颱風来 小檜山繁子
キャベツ大盛りはしばしに街眠る 伊東達夫
キャベツ抱き行けばうたへる春の川 柴田白葉女
キャベツ畑を祝福し アヴィニヨンで融ける白雲か 江里昭彦 ラディカル・マザー・コンプレックス
キャベツ畑鬱然たるは雲過ぎをり 林翔 和紙
キャベツ畠はききわけのない天使が腐る 金子皆子
キャベツ買う月は今夜もぺちゃんこ 天野素子
キャベツ買へり団地の妊婦三人来て 草間時彦
キャベツ食べて明日変身するつもり 吉原静代
キヤベツこまかくこまかくきざむ遥かなデモ 鍵和田[ゆう]子 未来図
キヤベツとる娘が帯の手の臙脂色 飯田蛇笏 春蘭
キヤベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子「未来図合同句集」
キヤベツ割る人間の脳見てしまう 石口 栄
キヤベツ畑をただごとならぬ父歩く 大石雄鬼
テロの谷間俎上のキャベツきゅっきゅと泣く 八木三日女
テロの谷間爼上のキャベツきゆつきゆと泣く 八木三日女 赤い地図
トタン棲み玉菜の霜葉ギシギシと 香西照雄 対話
ルルド道甘藍畑もかがやけり 下村かよ子
一雨に背骨賜るキャベツ苗 都筑智子
七日喪の霜の甘藍呟きぬ 岸田稚魚 筍流し
主婦の手提にキャベツと雑誌湿りあふ 津田清子
五月雨や玉菜買ひ去る人暗し 芥川龍之介 蕩々帖〔その一〕
休暇果おのが頭ほどの玉菜軽し 香西照雄 素心
光り来し冬のキャベツに煽らるる 殿村莵絲子 牡 丹
八荒の畑を甘藍めくれ飛び 森田 峠
切売のキャベツ銅婚麗らかに 斉藤夏風
初市へ農夫甘藍光らせて 森水仙
初霜や甘藍緊まり極まれば 林原耒井 蜩
別るるや青きキヤベツが玉巻く辺 村山古郷
包むものばかりの玉菜吾子は亡し 香西照雄 素心
半分のキャベツに迷路ありにけり 竹内愛子
厨たのし泣くキヤベツ押しつけて刻む 田川飛旅子
厨初夏きちきち剥がすキャベツの葉 西島麦南
厨楽し泣くキャベツ押しつけて刻む 田川飛旅子
収穫すキャベツ白磁に蔬菜籠 飯田蛇笏
受験子の夕餉のキャベツ大盛りに 館岡沙緻
夏キャベツ盛り沢山に勝烈庵 高澤良一 素抱
夏朝貧民の児が引抱へたる一つのキャベツ 中塚一碧樓
夕映の甘藍蝶を去らしめず 木下夕爾
大寺を囲みてすべてキャベツ畑 小寺美佐子
奈良井宿雪に届いて春キヤベツ 小澤實
女の胸擁くは甘藍つめたからむ 軽部烏頭子
女優ゆき甘藍畠いろ強き 下村槐太 天涯
姙りてキャベツ一個と向き合へり 藤田湘子
姙りてキヤベツ一個と向き合へり 藤田湘子 てんてん
嬬恋に玉菜すすぎの雨いたる 田中忠男
嬬恋の盆路キヤベツはこぶ路 堀口星眠 営巣期
嬬恋の盆路キヤベツ運ぶ路 堀口星眠
学守(も)るスト校庭一隅玉菜巻き 川口重美
家路の娘玉菜を抱きて幸福に 飯田蛇笏
山の子に星もキャベツも蹴れとばかり 篠田悦子
山城の玉菜は蝶を吐きにけり 鍵和田[ゆう]子 武蔵野
巻き急ぐ甘藍母として生きむ 石田あき子
平和へ平和へ玉菜はつねに蝶をかかげ 赤城さかえ句集
意地はりてキャベツの芯まで一人 灘波瑞枝
抱へたるキャベツが海の香を放つ 岩淵喜代子
抱へたるキヤベツが海の香を放つ 岩淵喜代子 硝子の仲間
教材のキャベツの青虫つまみおり 永井清成
新樹夜冷キャベツも小脇に透る冷え 古沢太穂 古沢太穂句集
日曜やキヤベツ畑に蝶上る 原田青児
春キャベツ一輌電車転びさう 川井吉二
春キヤベツのスープ開演真近なる 中山桂子
春昼やキャベツ一枚づつ剥がし 鈴木真砂女 夕螢
時鳥野に甘藍の渦みだれ 水原秋櫻子
晴耕の夫抱へくる大キャベツ 河本好恵
月に一度町へ正装キヤベツ抱き 宮坂静生 青胡桃
月の下千々に蝕む玉菜かな 林原耒井 蜩
朝焼や芯に向ひてキヤベツの意志 藤岡筑邨
朝霧へ常にほのめき捲くキャベツ 加藤知世子
木枯やキャベツは鍋に透きとほる ふけとしこ 鎌の刃
林檎に袋樹下に甘藍充実す 田川飛旅子 花文字
梅雨しぶく獄の菜園玉菜肥ゆ 森川暁水 淀
母となる日へ甘藍の巻き太る 田中菅女
水禍死やじゃりじゃりと食ふ生キャベツ 百合山羽公 寒雁
河童絶えし村よりキャベツ蹴り上げる 松本勇二
温室をかこむキャベツの畠かな 篠原鳳作
満載のキャベツ嬬恋村を出る 秋山ふみよ
父母なる日月甘藍は肥ゆ内側より 磯貝碧蹄館 握手
牧水の歌碑に並びてキャベツ売る 山田広子
玉巻きし甘藍の上の怒濤かな 竹内 二峰
玉菜の芯から微かな鶏鳴広漠たり 中村草田男
玉菜は巨花と開きて妻は二十八 中村草田男「萬緑」
玉菜穫り跡の荒涼知らず去る 中村和弘「蝋涙」
玉霰花甘藍を囃しおり 大野紫陽
甘藍が敢て結ばぬことをする 相生垣瓜人 微茫集
甘藍にてんと虫飛べり巴里祭 安住 敦
甘藍に影なす妻の立てるなり 杉山岳陽 晩婚
甘藍のきざまれし嵩否定せじ 下村槐太 天涯
甘藍の一片をさへあますなし 加藤楸邨
甘藍の一片をすらあますなし 加藤楸邨「野哭」
甘藍の剥がるゝいのち光りけり 林原耒井 蜩
甘藍の渦の真上の月の出よ 中村千絵
甘藍の渦まくちから潤ふ日 成田千空 地霊
甘藍の玉つきそめて郭公啼く 飯田蛇笏 春蘭
甘藍の玉むすばるや蝶くるひ 飯田蛇笏 春蘭
甘藍の玉巻くまへの青さかな 佐川広治「遊牧」
甘藍の珠くもるなり霧のあと 藤原たかを
甘藍の畑に犬の顔高し 岸本尚毅 鶏頭
甘藍の畑に過ごす冬至かな 岩田由美
甘藍の畑のひろきに五月不二 山田文男
甘藍の縦断面に瞠目す 相生垣瓜人 明治草抄
甘藍の苗に寄せやる土ふんだん 高澤良一 暮津
甘藍もつややかに夏立ちにけり 相生垣瓜人
甘藍やしんのしんまでひとりなる 橋場千舟
甘藍やどこかでもかたつむりうまれ 下村槐太 天涯
甘藍や潟のいづこも波照りて 川口 哲郎
甘藍をだく夕焼の背を愛す 飯田龍太「百戸の谿」
甘藍をひらいて見れば星の修羅 杉田桂
甘藍を抱き来るは妻にあらずや 杉山岳陽 晩婚
甘藍を抱へるバスト大きけれ 西川章夫(翔臨)
甘藍を胸にかゝへて山羊つれて 西島麦南
病む犬の好むキャベツを刻みけり 沼尻ふく
病者には千切キャベツ針の触 辻田克巳
白島の翅もぐごとしキャベツ毟ぐ 能村登四郎
白烏の翅もぐごとくキャベツ*もぐ 能村登四郎「咀嚼音」
白鳥の翅もぐごとくキャベツ*もぐ 能村登四郎
白鳥の翅をもぐごとくキャベツ*もぐ 能村登四郎
百姓はいくさに敗けてキヤベツ剪り 萩原麦草 麦嵐
真二つに切りてキャベツの朝の冷 丹羽 啓子
石崖の影に沿ひ漕ぎキヤベツ船 高橋馬相 秋山越
神の日曜キヤベツはどれもほどけぱなし 宮坂静生 青胡桃
秋冷の嬬恋キャベツ老が漬け 古賀まり子 緑の野以後
等分のキャベツに今日と明日が出来 いのうえかつこ
等分のキヤベツに今日と明日が出来 いのうえかつこ
累々たる焼跡の甘藍はやあらず 石田波郷
終弘法キヤベツ刻むも雨の中 田中裕明
群馬産のキャベツ箱積み寄港船 平井さち子 鷹日和
羽根のごと甘藍を食ふ夜の雪 齊藤美規
脱衣場のごとく荒れ甘藍畑了る 田川飛旅子
花キャベツ*もぐ日の渦へ臀立てて 名和 翠
芽キャベツが転がるまたも点呼する 二村典子
芽キャベツの摘まれしところ水の玉 高田正子
若者の汗が肥料やキャベツ巻く 西東三鬼
菅平しか知らぬ母キャベツ取る 三輪浅茅
菜花中キヤベツがぱんと張りゐたり 林原耒井 蜩
蓼科も露まみれなりキヤベツの香 堀口星眠 営巣期
蝕まれやすきキヤベツや時鳥 森田峠 避暑散歩
裸涼みキャベツ畑は「青海波」 香西照雄 対話
裸涼みキヤベツ畑は「青海波」 香西照雄
誰か剥がしてこんこん眠る玉のキャベツ 松本恭子 二つのレモン 以後
貧厨にどかとキャベツを裾ゑにけり 菖蒲あや 路 地
農婦若し抱きし甘藍きしませつ 細谷 鳩舎
郭公鳴き甘藍の玉昏れなやむ 木下夕爾
重き白装キャベツ畑に霧を撒く 大高弘達
鉄扉開けば甘藍ずらり玉結ぶ 八木三日女 赤い地図
開発の波打際の春キヤベツ 島貫アキ子
雲まぶし甘藍出荷せし野なり 木村蕪城 寒泉
雲爽やかキヤベツの高荷人載せて 堀口星眠 営巣期
雷のしたキヤベツ抱きて走り出す 石田波郷
雷の下キャベツ抱きて走り出す 石田波郷
雷の下キヤベツ抱きて走り出す 石田波郷「雨覆」
雷や蒼々として大玉菜 楠目橙黄子 橙圃
雹やみし甘藍畠の日照雨 西島麦南 人音
霧去つて玉菜れいろうと月に在り 林原耒井 蜩
露ながら玉菜かゝへて童子哉 中川宋淵 詩龕
青嵐甘藍ゆらぐとも見えず 林原耒井 蜩
風邪抜けず大脳形のキャベツ剥ぐ 品川鈴子
高原の日近く巻きし大キャベツ 長谷川かな女 雨 月
鳥交る甘藍渦を巻返し 広瀬とし

キャベツ 補遺

「悲愴」終りぬキャベツはキャベツ薯は薯に 加藤秋邨
いかるがの法師児とみゆキヤベツ抱き 能村登四郎
いつまでも甘藍の風に裾覆す 三橋敏雄
かゝなべてキャベツ玉巻く春は老ゆ 石塚友二 光塵
さみどりのいまはましろくキヤベツ剥く 篠原梵 年々去来の花 雨
すこやかな固さに五月玉菜たり 上田五千石 風景
ふとありぬ白樺帯にキヤベツ畑 山口青邨
みちのくのキヤベツ白妙兄の厨 山口青邨
ゆうべ真つ白い玉巻キヤベツ抱いて思うことないぞ 赤尾兜子 蛇
ろばがひく荷車キャベツ満載し(中国旅行吟三句) 細見綾子
ろばの荷のキャベツや蝶があと先きに(中国旅行吟三句) 細見綾子
ろばの荷やキャベツを落しつつ行くも(中国旅行吟三句) 細見綾子
エプロンの瑠璃なす朝よキャベツ畑 上田五千石『田園』補遺
キャベツとる娘が帯の手の臙脂色 飯田蛇笏 山響集
キャベツ剥きをり新安保発効す 村山故郷
キャベツ半載何もかも明日に送りけり 能村登四郎
キャベツ抱へなほす踏切渡り終へ 岡本眸
キャベツ畑鬱然たるは雲過ぎをり 林翔 和紙
キャベツ苗植ゑしばかりの畝千条 岸田稚魚 紅葉山
キャベツ買へり団地の妊婦三人来て 草間時彦 中年
キヤベツとる娘が帯の手の臙脂色 飯田蛇笏 春蘭
キヤベツとる遠くオランダの風車 山口青邨
キヤベツ玉を結び女露に立つ 山口青邨
キヤベツ畑霧に匂へり黒つぐみ 水原秋櫻子 蘆雁
キヤベツ積む手車法隆寺にむかふ 能村登四郎
トタン棲み玉菜の霜葉ギシギシと 香西照雄 対話
トマト甘藍英字新聞朝の八百屋 渡邊白泉
ベトナム動乱キヤベツ一望着々捲く 飯島晴子
一茶忌の巻かぬ甘藍ばかり見つ 加藤秋邨
七日喪の霜の甘藍呟きぬ 岸田稚魚 筍流し
両親にかはいがられてキヤベツとる 山口青邨
主婦の手提にキヤベツと雑誌しめりあふ 津田清子 礼拝
五月来ぬキャベツたつぷり切りきざみ 鈴木真砂女 夏帯
今日得たる独語のひとつ雪のキャベツ 加藤秋邨
休暇果おのが頭ほどの玉菜軽し 香西照雄 素心
全き甘藍晝までつづくわが息吹 三橋敏雄
冬キャベツ雪にころがり示威の列 加藤秋邨
別るるや青きキャベツが玉巻く辺 村山故郷
包むものばかりの玉菜吾子は亡し 香西照雄 素心
半ゆきて甘藍の畑の光あつむ 三橋敏雄
収穫すキャベツ白磁に蔬菜籠 飯田蛇笏 山響集
収穫れを尼僧もすなるキャベツかな 飯田蛇笏 白嶽
口にかさばる工場食の春キャベツ 草間時彦 中年
向寒やロール・キャベツは素く蒼く 中村草田男
吹流し甘藍畑も傾ぐなり 石田勝彦 百千
土巻いて旋風あそびをり苗キャベツ 秋元不死男
培へど培へど薹立つキャベツ 右城暮石 句集外 昭和三十三年
夏朝貧民の児が引抱へたる一つのキヤベツ 中川一碧樓
太走る葉脈甘藍霜を解く 石田波郷
女優ゆき甘藍畠いろ強き 下村槐太 天涯
妻にいふやさしみ言や玉甘藍 加藤秋邨
妻病む日経たり玉菜の半円に 伊丹三樹彦
姙りてキヤベツ一個と向き合へり 藤田湘子 てんてん
小さなる秋の玉菜や杜国の地 能村登四郎
小駅の薄暑にキャベツ玉むすぶ 飯田蛇笏 心像
巻きそびれたる甘藍は北風まかせ 加藤秋邨
幅ひろき朝日みしみしキャベツ巻く 橋閒石 無刻
庭よりも厨はなやか花キヤベツ 山口青邨
我を生かししもの甘藍をほぐししもの 加藤秋邨
掌に載せて夕日のキャベツ見よといふ 加藤秋邨
新樹夜冷キャベツも小脇に透る冷え 古沢太穂 古沢太穂句集
明け暮れをキャベツ剥かるる厨の貧 伊丹三樹彦
春昼やキャベツ一枚づつ剥がし 鈴木真砂女 夕螢
時鳥野に甘藍の渦みだれ 水原秋櫻子 霜林
暾あたりて露のキャベツに山蛤 飯田蛇笏 家郷の霧
朝市のキャベツも人も土の上 鷹羽狩行
此頃はキャベツ畑に蝶群るゝ 星野立子
母に代り甘藍の張をむきゐたり 三橋敏雄
水禍死やじゃりじゃりと食ふ生キャベツ 百合山羽公 寒雁
河に備へて内へと緊まるキヤベツの葉 能村登四郎
爆音の日々に甘藍玉を巻く 伊丹三樹彦
牛佇ちて霜の甘藍畑隠す 石田波郷
玉菜の芯から微かな鶏鳴広漠たり 中村草田男
玉菜は巨花と開きて妻は二十八 中村草田男
玉菜積み四頭立の驢馬とことこ 山田みづえ 手甲
甘藍が敢て結ばぬことをする 相生垣瓜人 微茫集
甘藍のきざまれし嵩否定せじ 下村槐太 天涯
甘藍の一片をさへあますなし 加藤秋邨
甘藍の巻きても巻きてもこの別れ 加藤秋邨
甘藍の巻きゐる父の戸口かな 岡井省二 明野
甘藍の数をいとはず愛でたけれ 三橋敏雄
甘藍の玉つきそめて郭公啼く 飯田蛇笏 春蘭
甘藍の玉むすばるや蝶くるひ 飯田蛇笏 春蘭
甘藍の玉巻く二百また二百 燕雀 星野麥丘人
甘藍の縦断面に瞠目す 相生垣瓜人 明治草抄
甘藍やどこかでもかたつむりうまれ 下村槐太 天涯
甘藍や睡眠假にやぶれたり 三橋敏雄
甘藍より来て甘藍へ小海線 阿波野青畝
甘藍をだく夕焼の背を愛す 飯田龍太
甘藍を手に手に 散兵まがいの農 伊丹三樹彦
甘藍を抱き暑をゆけば憎まれず 飯田龍太
癒えたしかキャベツ剥きては水に放し 岡本眸
白鳥の翅*もぐごとくキャベツもぐ 能村登四郎
碁盤目にキャベツ苗植ゑ去りにけり 村山故郷
累々たる焼跡の甘藍はやあらず 石田波郷
耳輪して雨の甘藍洗ひをり 加藤秋邨
芽キャベツのひとつぶづつに雨雫 飴山實 句集外
芽キヤベツに辛子利かせよ寒の入 水原秋櫻子 蘆雁
芽キヤベツのいでて即ち鶏料理 水原秋櫻子 蘆雁以後
芽キヤベツの市にも稀に弥生尽 水原秋櫻子 蘆雁
若妻の甘藍脇にかかへ恥づ 山口誓子
若者の汗が肥料やキャベツ巻く 西東三鬼
蝶満てり七夕待ちのキヤベツ畑 石田波郷
蝶甘藍通勤日焼はじまりぬ 山田みづえ 忘
裸涼みキャベツ畑は「青海波」 香西照雄 対話
親雀キャベツの蟲を喰へ飛ぶ 杉田久女
遠吠の弱犬畑にキャベツ腐る 佐藤鬼房
遠筑波秋の甘藍玉巻くも 燕雀 星野麥丘人
郭公やまだ玉巻かぬキヤベツ畑 水原秋櫻子 蘆雁
郭公や空のかぎりのキャベツ畑 森澄雄
野にぎつしり朝日の甘藍ストひろがる 飴山實 おりいぶ
鉄塔は野にうすかすみキャベツ植う 飯田蛇笏 家郷の霧
雛の日の甘藍畑の雪傷み 岸田稚魚 紅葉山
雨水のひきたるばかり甘藍畑 飯田蛇笏 心像
雪に玉菜ぱりぱりむかれ白き珠 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
雲まぶし甘藍出荷せし野なり 木村蕪城 寒泉
雷の下キヤベツ抱きて走り出す 石田波郷
雹やみし甘藍畠の日照雨 西島麦南 人音
霜害のキヤベツの珠と鋭き不二と 百合山羽公 春園
露けさに兎うかがふキヤベツ畑 水原秋櫻子 玄魚
高原はキヤベツの海となりにけり 阿波野青畝
鳩胸を玉菜ばたけに来てなげく 渡邊白泉

以上
by 575fudemakase | 2016-08-17 02:44 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
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全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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