麻 の俳句

麻 の俳句

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麻 補遺

いつとなく古りし麻姑の手春めく夜 飯田龍太
いろひたくなりて麻の葉いろひけり 岡井省二 鯨と犀
このあたり人素直也麻の畑 正岡子規 麻
すぱりすぱり麻刈るわざの面白き 正岡子規 麻
その顔の汗のべし見や麻畠 森澄雄
たたずめる女人に箆麻に月明り 下村槐太 光背
にこにこと麻の実のまへにたたずみぬ 岡井省二 夏炉
ひもじく並べ野老と天麻(おにのやがら)かな 岡井省二 鯨と犀
ほう~と麻を蒔きたき面てなり 岡井省二 鯨と犀
もの思ふ終りに麻の葉波あり 岡井省二 明野
一麻袋にて足る背戸の芋掘れり 伊丹三樹彦
三人で麻の服着て見つめあふ 飯島晴子
丘の中に麻あり汝もひそみたり 金子兜太
人顔の麻の花なり咲いた咲いた 金子兜太
六月は我が麻姑の手も荒々し 相生垣瓜人 負暄
刈り残す麻に二十日の月出づる 正岡子規 麻
刈麻に夕日さしこむ小庭かな 正岡子規 麻
刈麻やどの小娘の恋衣 正岡子規 麻
前の歯に麻の実噛んで湖の音 岡井省二 山色
向ひ山麻刈る音のとどきけり 及川貞 夕焼
吹き分けて麻の実すこしくれにけり 加藤秋邨
命緒の麻の白きを雪に売る 大野林火 飛花集 昭和四十五年
啓蟄や讃美歌つまる麻袋 橋閒石 卯
城門を出て坂道や麻の月 日野草城
墓参りのときのみに着る麻絣 細見綾子
夏山ヤ岩アラハレテ乱麻皴 正岡子規 夏山
夏引その乱れや二十八天下 正岡子規 夏麻引く
夏近き近江の空や麻の雨 村上鬼城
夕暮やかならず麻の一嵐 正岡子規 麻
夕立や雀のさわぐ麻畠 正岡子規 麻
多勢にて青麻引のいそがるる 平畑静塔
大寺に麻の衣の僧一人 後藤夜半 底紅
大麻や青煤笹を一と祓ひ 後藤夜半 底紅
子らに衣を麻の実拾おう苦菜摘もう 金子兜太
孫の手と麻姑といづれぞ寒日和 飯田龍太
家照つてゐる六月の麻畑 岡井省二 鹿野
山の端に麻釜すずしくのぞくかな 松崎鉄之介
広葉もてうなづき合へり麻大黄 前田普羅 春寒浅間山
形見て鰻焼く待つ麻のれん 石川桂郎 高蘆
我が右の麻座布団のあまりあり 阿波野青畝
手のとどくごとき白雲麻畑に 大野林火 冬雁 昭和二十一年
手毬かゞる麻の葉のほかはなき母よ 中川一碧樓
掌に麻の實恒河の波の見ゆ 岡井省二 猩々
掌に麻の實音を発したる 岡井省二 前後
敗戦の嘗て其日の箆麻の花 三橋敏雄
敢えて男嫌なる麻嵐かな 橋閒石 卯
散らばりし麻坐布団に戻りけり 右城暮石 声と声
日の入りや麻刈るあとの通り雨 正岡子規 麻
明易き人の出入や麻暖簾 前田普羅 普羅句集
星合のこよひは麻のそよぎかな 阿波野青畝
更級にとなりて月の麻績の里 木村蕪城 一位
月明し廃墟このあたり麻茂る 日野草城
棄猫のないて麻畑月夜かな 日野草城
極月の枯蓖麻は引き抜かれけり 岸田稚魚 雁渡し
水明り焔明りの麻畠 廣瀬直人
沖縄の珊瑚をつけし麻の服 細見綾子
海の藻のつきゐるさゞえ麻袋 細見綾子
淡海見ゆ近江今津の麻畠 森澄雄
渺々と麻刈るあとの雲の峰 正岡子規 麻
湖昏れてゆく麻の葉の音なりし 岡井省二 五劫集
炎天の日ざしのふかく麻に澄む 大野林火 冬雁 昭和二十一年
瓢亭や此処に待たしむ麻蒲団 阿波野青畝
白麻にちちひつそりと少女かな 日野草城
白麻に湯通しすみし遠忌かな 能村登四郎
白麻のやや着くづれて人親し 能村登四郎
白麻をたたむが旅のはじめかな 加藤秋邨
石垣を朝の日おりる麻畠 岡井省二 明野
秋風に鳴る岩のあり麻姑杣女 佐藤鬼房
空たれて炭地区の径蓖麻枯るる 飯田蛇笏 雪峡
筆ならず麻姑の手なりし夜の秋 岡井省二 鯛の鯛
索道の石炭落す麻畠 山口誓子
花袋忌の風わたりきし麻畠 燕雀 星野麥丘人
蓖麻かれず耕地あらたに靄のたつ 飯田蛇笏 春蘭
蓖麻の実のねむるよりはつしぐれ 飯田蛇笏 春蘭
蓖麻の実の眠むるより初しぐれ 飯田蛇笏 霊芝
蓖麻は実に巷をゆきて糞す馬 下村槐太 天涯
谿沿ひの一村三里麻の花 松崎鉄之介
送梅雨蓖麻はびこりて実をつづる 飯田蛇笏 白嶽
野老掘り天麻(おにのやがら)も掘りにけり 岡井省二 鯛の鯛
釜中より青丹ゆがきの麻が出る 平畑静塔
露けしや晩年麻のごとくにて 平井照敏 天上大風
青嶺垣麻八尺の丈そろふ 及川貞 夕焼
青麻(チンマ)のび淮陰の昼深かりき 加藤秋邨
青麻の夕ベの祓美しき 高野素十
青麻を地より抜くなり剥がすなり 平畑静塔
飾独楽麻紐白く房は紅 山口青邨
饗庭(あへば)野に麻干して顎のこりけり 岡井省二 夏炉
麻につるゝ山家の雨の脚直し 正岡子規 麻
麻に出て大暑の星を仰ぎけり 日野草城
麻のしげりいのちををしみ 中川一碧樓
麻のれん「ぎをん権兵衛」とは何屋 百合山羽公 樂土以後
麻の実や繋がれて馬白かりき 星野麥丘人
麻の実を身近きものの如く見る 後藤夜半 底紅
麻の服風はまだらに吹くをおぼゆ 篠原梵 年々去来の花 皿
麻の生地の今朝山鳩を聞かざりき 橋閒石俳句選集 『和栲』以後(Ⅱ)
麻の花黄白に咲き霧の民 金子兜太
麻の葉ににこにことゐるだけのこと 岡井省二 夏炉
麻の葉のきりこみふかく涼徹す 大野林火 冬雁 昭和二十一年
麻の葉も神坐す山と青きかな 右城暮石 句集外 昭和十六年
麻の葉を流したりしな湖の宵 岡井省二 有時
麻ひたす其処より濁る沢の水 前田普羅 春寒浅間山
麻を着て家居楽しや布袋草 森澄雄
麻を着て草長け人をなつかしむ 細見綾子
麻三反家五軒子供八九人 正岡子規 麻
麻刈って谿さっぱりと水の音 及川貞 夕焼
麻刈つて大石垣の日ざしかな 岡井省二 山色
麻刈つて渺たる月の渡しかな 飯田蛇笏 山廬集
麻刈の吾にわからぬ言葉かな 正岡子規 麻
麻刈の髭うすうすと若かりけり 橋閒石 卯
麻刈られ土の軟弱日に晒す 野澤節子 鳳蝶
麻刈りしあとを斜めに横切りぬ 草間時彦 櫻山
麻刈りて大きな水車まはるなり 阿波野青畝
麻刈りて屏風に淋し山の影 正岡子規 麻
麻刈りて鳥海山に雲もなし 正岡子規 麻
麻刈りに楕円真赤な日がのぼる 佐藤鬼房
麻大黄おのれがこぼす花の音 前田普羅 春寒浅間山
麻姑の手のすこしつめたき四温かな 飯田龍太
麻姑の手を執りつつ春を惜しみけり 相生垣瓜人 負暄
麻干して麓村とはよき名なり 高野素十
麻干すやいらくさにまだ朝の露 平畑静塔
麻暖簾古き家紋を垂らしたり 村山故郷
麻服に着換へて仏蘭西租界ゆく<上海> 篠原梵 年々去来の花 中北支の四〇日
麻服のおのが白さに眩み行く 篠原梵 年々去来の花 皿
麻服の旅のゆふべの風と波 岡本眸
麻服の皺ともかくも親切に 飯島晴子
麻服の皺や中年ぎりぎりに 岡本眸
麻畑の十四五本は青く透く 大野林火 冬雁 昭和二十一年
麻畑の雀とび月ありにけり 岡井省二 山色
麻畑百姓ありて欠びかな 内藤鳴雪
麻畑長けて音なきところあり 三橋敏雄
麻畠綾に乱るゝ門近きや(松田布兌子居) 細見綾子
麻畠綾に乱るゝ間近きや 細見綾子 桃は八重
麻畠金剛の嶮ここに尽く 福田蓼汀 山火
麻立つてゐる邊に濁りすくひけり 岡井省二 鯨と犀
麻綱のごときわが腕春山の雪のはて 赤尾兜子 歳華集
麻縄を身に纏きつけて春山行く 右城暮石 句集外 昭和三十九年
麻茂り伏屋の軒を見せじとす 富安風生
麻蒲団一枚折るは何の意ぞ 阿波野青畝
麻蚊帳に足うつくしく重ね病む 杉田久女
麻衾暁ごうごうの雨被る 橋本多佳子
麻衾暁の手足を裹み余さず 橋本多佳子
麻衾暁紅を眼に覚めにけり 大野林火 雪華 昭和三十七年
麻負うて一にん来る夕日かな 日野草城
麻負ひて里の乙女等雷一つ 星野立子
麻車出る麻畑の無一物 平畑静塔

以上
by 575fudemakase | 2016-08-31 14:12 | 夏の季語 | Trackback | Comments(0)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

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