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きりぎりす の俳句

きりぎりす の俳句


きりぎりす の例句(←ここをクリック)
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きりぎりす 補遺

*きりぎりすかなし蹠なめ籠馴れて 富安風生
「田舎教師」の道はここぞときりぎりす 水原秋櫻子 蘆雁以後
いつまでも食ひさしの餌ときりぎりす 阿波野青畝
かくれたり般若の櫃にきりぎりす 素丸 素丸発句集
きりぎりすいぶかりきくに波幾重 水原秋櫻子 霜林
きりぎりすきのふの一句詠み正す 百合山羽公 故園
きりぎりすこの家刻々古びつゝ 山口誓子
きりぎりすながき白昼啼き翳る 山口誓子
きりぎりす九頭龍川の薄光り 飯島晴子
きりぎりす亡き児の声の謡かな 阿波野青畝
きりぎりす代る代るに同じ小言 香西照雄 素心
きりぎりす光は陰と地をわかつ 山口誓子
きりぎりす光攬乱なせる中 山口誓子
きりぎりす同音重ね桂月調 中村草田男
きりぎりす塗装は木地をのこさずに 山口誓子
きりぎりす声おさへ鳴く行者道 右城暮石 上下
きりぎりす夜の遠山となりゆくや 臼田亜郎 定本亜浪句集
きりぎりす夜も鳴く筋を通す声 鷹羽狩行
きりぎりす大樹の時間降りそそぐ 藤田湘子 てんてん
きりぎりす大濁流の無情界 百合山羽公 寒雁
きりぎりす大裁ち鋏鳴るごとく 平井照敏 天上大風
きりぎりす妻の繕ひ昼も夜も 伊丹三樹彦
きりぎりす孤り恋して居りにけり 渡邊白泉
きりぎりす小屋をますます日の覗く 中村草田男
きりぎりす岬山道の擦りきれて 鷹羽狩行
きりぎりす年子睦める萱の蔭 飯田龍太
きりぎりす年年歳歳土同じ 山口誓子
きりぎりす文弥の素首目みひらき 岸田稚魚 筍流し
きりぎりす時を刻みて限りなし 中村草田男
きりぎりす晴夜の波は軒に近く 村山故郷
きりぎりす村翁の句に朱をしるす 百合山羽公 寒雁
きりぎりす来て声ふるふ百ヶ日 安住敦
きりぎりす欲情し水飲みにゆく 岸田稚魚 負け犬
きりぎりす泳ぎの髪膚濡れしまゝ 山口誓子
きりぎりす浅き川波いそぎつゝ 山口誓子
きりぎりす湖よりしづかなるはなし 山口誓子
きりぎりす潟に土着の浚渫船 鷹羽狩行
きりぎりす火山の膚かくれなし 相馬遷子 山国
きりぎりす灼熱の恋知らで老ゆ 上田五千石『田園』補遺
きりぎりす熱きアイロン夜も使ふ 百合山羽公 寒雁
きりぎりす生くるかぎりは句を選ぶ 山口誓子
きりぎりす砂利場の馬の足もつれ 百合山羽公 故園
きりぎりす空腹感に点を打つ 西東三鬼
きりぎりす素顔平らに昼寝せる 桂信子 月光抄
きりぎりす聴くときいつも立姿 山口誓子
きりぎりす腰紐ゆるめ寐ころべば 桂信子 女身
きりぎりす舌うち光降りつもる 山口誓子
きりぎりす舌の根打つて誓言す 中村草田男
きりぎりす萎びきつたる草被たり 阿波野青畝
きりぎりす落日前の濤騒ぎ 野澤節子 飛泉
きりぎりす見るは巖のみ又波のみ 水原秋櫻子 霜林
きりぎりす詠みたる軽井沢四句 後藤比奈夫
きりぎりす踵で踏み揉む土不踏 中村草田男
きりぎりす野の月明に声蒼む 飯田龍太
きりぎりす野日ますます白くなり 山口誓子
きりぎりす鏡は映すの能を極む 中村草田男
きりぎりす雷後時経て声すめる 水原秋櫻子 蘆雁以後
きりぎりす青きからだの鳴き軋る 野澤節子 未明音
きりぎりす青春なくてなきゐたり 山口誓子
きりぎりす飼ふは死を飼ふ業ならむ 斎藤玄 雁道
きりぎりす髭をふる至極尤もなり 橋閒石俳句選集 『和栲』以後(Ⅱ)
きりぎりす鬚の鶲匠の鵜の話 森澄雄
きりぎりす魚臭もあらぬ魚干場 岸田稚魚 負け犬
きりぎりす鳴かねば子等の黙りける 加藤秋邨
きりぎりす鳴かねば青さまさりける 日野草城
くらがりの又降りいだすきりぎりす 石田波郷
こころ野にあれば茶甕にきりぎりす 古舘曹人 樹下石上
このごろは紙帳も寐よし*きりぎりす 牧童
しばらくは風を疑うきりぎりす 橋閒石 和栲
その声も枕木色のきりぎりす 鷹羽狩行
とめどなし刻のはざまのきりぎりす 斎藤玄 狩眼
ねむたさの否応もなしきりぎりす 斎藤玄 雁道
のがれ得ぬ暑気の中にてきりぎりす 山口誓子
ひかりもの憂しこの世もの憂しきりぎりす 山口誓子
ひとりねのひるの底よりきりぎりす 桂信子 女身
ふるさとへひとり子立たすきりぎりす 村山故郷
もげし肢もとに還らずきりぎりす 阿波野青畝
わが影の我に収まるきりぎりす 加藤秋邨
わが胸の骨息づくやきりぎりす 石田波郷
一度訪ひ二度訪ふ波やきりぎりす 中村草田男
一時間きつちり過ぎぬきりぎりす 藤田湘子 神楽
一湾の潮しづもるきりぎりす 山口誓子
一睡後湖野分めくきりぎりす 森澄雄
一石を一座の磧きりぎりす 上田五千石『森林』補遺
両隣寝ねて月夜やきりぎりす 白雄 白雄句集
中年とは相訪はぬことかきりぎりす 中村草田男
人行かず来ずきりぎりす鳴きつゞけ 右城暮石 上下
今生の草いろよけれきりぎりす 飴山實 花浴び
伏目して少年が聴くきりぎりす 加藤秋邨
伝説は野にちりぢりのきりぎりす 廣瀬直人 帰路
佛妻来ると昼鳴くきりぎりす 森澄雄
僧院や井戸にはじまるきりぎりす 古舘曹人 砂の音
写絵の巴里を跨ぐきりぎりす 中村苑子
力ある口ダンの言葉きりぎりす 阿波野青畝
古城や茨ぐろなるきりぎりす 鬼貫
哄ひゐるこころの底のきりぎりす 野澤節子 未明音
地に落ちし花びら闇のきりぎりす 飯田龍太
声交す日の座蔭の座きりぎりす 鷹羽狩行
夏かすむ日ざしに疲れ*きりぎりす鳴く 飯田蛇笏 家郷の霧
夕爾忌や婆裟と飛びきしきりぎりす 安住敦
夜の町のとある暗がりきりぎりす 臼田亜浪 旅人 抄
夜寒さぞ哀壁つけぬきりぎりす 椎本才麿
夢寐の間も光陰のうちきりぎりす 上田五千石 天路
大壺に落ち愀々ときりぎりす 加藤秋邨
大木の肌も真昼やきりぎりす 飯田龍太
天上はかみなりぐせやきりぎりす 三橋鷹女
子が提げて海上に鳴くきりぎりす 林翔 和紙
子等とまたながき八月きりぎりす 百合山羽公 故園
家を出て飲めばそぞろやきりぎりす 石田波郷
小羊にチヨンと打ち鳴くきりぎりす 中村草田男
山ぞひや帽子の椽にきりぎりす 正岡子規 蟋蟀
山路の草間に眠るきりぎりす 正岡子規 蟋蟀
岩原にこゑ擦り減らすきりぎりす 鷹羽狩行
川原より風きてひるのきりぎりす 燕雀 星野麥丘人
川波のひたすらなるにきりぎりす 山口誓子
帰り来てなほ午前のきりぎりす 山口誓子
幻の土に巻尺きりぎりす 百合山羽公 寒雁
廃駅の残る柱にきりぎりす 清崎敏郎
意に満たぬ音を繰返しきりぎりす 鷹羽狩行
戦時よりこゑ嗄れ嗄れのきりぎりす 鷹羽狩行
扉の外に出前の器きりぎりす 岡本眸
文筆の座業くづさずきりぎりす 上田五千石『風景』補遺
日すぢ切に黄を加へをりきりぎりす 野澤節子 未明音
日蔭にも強者の声のきりぎりす 鷹羽狩行
旱天の夜ぐもりに鳴く*きりぎりすかな 飯田蛇笏 心像
昼雨に玉蜀黍畑のきりぎりす 飯田蛇笏 椿花集
月がいつしかあかるくなればきりぎりす 種田山頭火 草木塔
月のあかるさがうらもおもてもきりぎりす 種田山頭火 草木塔
朝日影衾にとどききりぎりす 下村槐太 天涯
枯色に月かたむけてきりぎりす 斎藤玄 雁道
機町の裏すぐ荒蕪きりぎりす 富安風生
檐深く風棲む昼のきりぎりす 桂信子 新緑
母に似し顔の中なるきりぎりす 加藤秋邨
水栓の雫切るとききりぎりす 上田五千石『森林』補遺
水火なき厨の昼をきりぎりす 上田五千石 天路
波の音けふ高けれどきりぎりす 水原秋櫻子 葛飾
波音に夜はまぎれてきりぎりす 鷹羽狩行
海からの煙のにほひきりぎりす 中村草田男
海に向くきりぎりす籠夕日さす 加藤秋邨
深谷からも定座の声のきりぎりす 中村草田男
漕ぎやめて湖岸近しやきりぎりす 上田五千石 田園
潮けぶり岩礁に立てりきりぎりす 水原秋櫻子 蘆刈
潮の香の甘きところやきりぎりす 岸田稚魚 紅葉山
濡縁に濡れのとほりてきりぎりす 上田五千石『森林』補遺
灯台の真昼時なりきりぎりす 清崎敏郎
炎天に火山を置けりきりぎりす 相馬遷子 山国
狹莚に機織鳴けば足寒し 正岡子規 機織
玉虫交る煌たる時歩をきりぎりす 中村草田男
生きるより死に近き声きりぎりす 右城暮石 上下
生き難き刻午後にありきりぎりす 山口誓子
病体は裡常暗にきりぎりす 山口誓子
病者また長年を期すきりぎりす 山口誓子
盆鉦の音色をくぐるきりぎりす 百合山羽公 寒雁
目つぶるは考ふることきりぎりす 岸田稚魚 紅葉山
砂丘の客駱駝に仁義きりぎりす 百合山羽公 寒雁
磨り減らぬ妻の歳月きりぎりす 上田五千石 天路
秋暑なほ黍日かげるに*きりぎりす鳴く 飯田蛇笏 家郷の霧
竹籠の舟形編やきりぎりす 水原秋櫻子 蘆雁
籐椅子にまどろむ刻ぞきりぎりす 水原秋櫻子 餘生
籠の声なるをさげすむきりぎりす 鷹羽狩行
籠二つきりぎりす先鳴いでぬ 正岡子規 蟋蟀
細指に一片の稿きりぎりす 飯田龍太
縁がはの鉄の熱さやきりぎりす 山口誓子
纜のうづたかく朽ちきりぎりす 能村登四郎
翅ふるや霧笛のひまのきりぎりす 加藤秋邨
茨に鳴く*きりぎりすをみれば熟したり 飯田蛇笏 雪峡
草のこゑ草間のこゑのきりぎりす 鷹羽狩行
草原に青のしづもりきりぎりす 山口誓子
草原の雲の別れやきりぎりす 古舘曹人 砂の音
荒淫の白髪ひかりてきりぎりす 山口誓子
薪部屋のつゞくり前やきりぎりす 諷竹
薬籠の詩句のふるびやきりぎりす 上田五千石『天路』補遺
薬草も生草の間のきりぎりす 百合山羽公 寒雁
蜘蛛の巣に腹部を黒くきりぎりす 佐藤鬼房
蝙蝠傘をさして通ればきりぎりす 山口誓子
詮じあふ少年の智慧きりぎりす 中村草田男
谷底に日ざしもどらぬきりぎりす 上田五千石 森林
豪雨後のなまぐささ充ちきりぎりす 能村登四郎
踏切番眠やねむやときりぎりす 伊丹三樹彦
農老いて莨くさしやきりぎりす 山口誓子
遠くからきりぎりすらしくなりてくる 加藤秋邨
野晒の鉄ほとびけりきりぎりす 岸田稚魚 雁渡し
長く立つことに堪へずもきりぎりす 山口誓子
靄のこる楢は小暗しきりぎりす 藤田湘子 途上
青山に男還りぬきりぎりす 上田五千石『風景』補遺
青草を離れて青しきりぎりす 右城暮石 散歩圏
飛行直前の一機にてきりぎりす色 三橋鷹女
飽食の世に生れたるきりぎりす 佐藤鬼房
高原療舎見ゆるや葛のきりぎりす 水原秋櫻子 残鐘
髪黒き男が飼ふやきりぎりす 桂信子 月光抄
鬱々と樹林一途にきりぎりす 古舘曹人 能登の蛙
鯉といふ鯉の眠りにきりぎりす 斎藤玄 雁道
鳴いてきりぎりす生きてはゐる 種田山頭火 草木塔

以上
by 575fudemakase | 2016-09-16 09:49 | 秋の季語


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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《方法1》 残暑 の例句を調べる
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(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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