梨 の俳句

梨 の俳句

梨 の例句(←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/24864466/

梨 補遺

いま中生熟るる梨園暗くせり 古沢太穂 捲かるる鴎以後
かたい梨子をかぢつて議論してゐる 尾崎放哉 須磨寺時代
こどもをひき据ゑまろき梨をとらする 中川一碧樓
こも~に見て赤梨と男山 岡井省二 猩々
これやこの梨金のごとし君にすすむ 山口青邨
しろじろとむかるる梨なればしたたり 荻原井泉水
その手つき器用ならねど梨を剥く 清崎敏郎
ともに居て梨剥けば足る恋ごゝろ 日野草城
どんぐりを踏み落梨は踏まざりき 加藤秋邨
ねころんで一顆の梨をかじつてゐる 安住敦
ふるさとの梨に耀る陽のしづかなる 桂信子 月光抄
アトラスの顔して日暮赤梨食ふ 佐藤鬼房
アルカイックな彫りの手休め梨かじる 佐藤鬼房
ザボンより大きな梨をもらひけり 正岡子規 梨
亮二郎忌小粒に熟れし軒の梨 村山故郷
今日といふをはりの梨を夜の珠 古舘曹人 能登の蛙
但馬城崎海のみどりを梨の肌 石塚友二 方寸虚実
佛へと梨十ばかりもらひけり 正岡子規 梨
先人は梨を快果と定めけり 相生垣瓜人 負暄
八月尽昔に似たる梨の疵 百合山羽公 寒雁
凩や病の舌に梨の味 正岡子規 凩
出荷待つ梨くらがりをつくり匂ふ 雪華 昭和三十四年
十六夜の梨の肉歯に音もなし 橋閒石 雪
十六夜や追炊やめて梨の味 渡邊水巴 白日
十日路の海渡り来ぬ梨の味 河東碧梧桐
十程の梨さへ売りて貧しけれ 加藤秋邨
半月の下に梨買ふ開封府 加藤秋邨
吾ヲ見舞フ長十郎ガ誠カナ 正岡子規 梨
嘘まこと生生流転梨堅し 上村占魚
噛りては眺めて見ては梨噛る 山口誓子
四五反の湖と思へり梨月夜 岡井省二 山色
土寄せて果樹下きよらに梨終る 及川貞 榧の實
地声大ばばの一人が梨頒かつ 佐藤鬼房
夏空に一個の梨の実をおけり 平井照敏
夜の二十世紀梨を稿の文鎮に 鷹羽狩行
夜の果舗智慧の林檎と怠惰な梨 松崎鉄之介
夜の湾を覗く梨肌の女たち 橋閒石 荒栲
大きなる梨を包みし袱紗哉 正岡子規 梨
大音に落ちたる梨の怪我もなし 平畑静塔
女ゐて吾子に青梨を剥きくれぬ 加藤秋邨
子が走る二十世紀梨の低天井 鷹羽狩行
子らのみな梨を持ちゐる大井町 平井照敏 猫町
子を負へる子のみしなのの梨すもも 橋本多佳子
子規忌にて梨など啖ひゐたりけり 石塚友二 曠日
孔子一行衣服で赭い梨を拭き 飯島晴子
小刀や鉛筆を削り梨を剥く 正岡子規 梨
山の煙しづかなる日や枯梨畑 村山故郷
岩代に桃・梨・林檎天灼けたり 松崎鉄之介
島の茶屋林檎五六箇梨五六箇 後藤比奈夫
川崎や小店小店の梨の山 正岡子規 梨
川崎や梨を食ひ居る旅の人 正岡子規 梨
帽とるやほとりに梨は売れにけり 加藤秋邨
幹二股三股と奥へ梨たわわ 古沢太穂 捲かるる鴎
店越しに紺青の海梨を買ふ 早桃 太白集
心経を書き到来の梨を食ひ 佐藤鬼房
投網や桃の葉附きの梨一つ 永田耕衣
教へ子や梨包み来し小風呂敷 村山故郷
日毎日毎十顆の梨を喰ひけり 正岡子規 梨
旱して梨くさり落つ畠哉 正岡子規 梨
昼は逝く梨の位の滴れり 永田耕衣
晝淋し梨をかぢつて句を案ず 正岡子規 梨
月に供ふ二十世紀梨の結実を 山口誓子
月の梨二つといふもめでたさよ 高野素十
林檎園の中の洋梨寂しからむ 山田みづえ 木語
桃に梅を杏に梨をつきし哉 正岡子規 接木
梨ありがたしころころころがすこともひとつ 加藤秋邨
梨かじる風の筋なる路傍の石(丹波にて) 細見綾子
梨きりし鋏のそばに盆の笛 百合山羽公 寒雁
梨くふて暫く憩ふ茶店哉 正岡子規 梨
梨くふは大師戻りの人ならし 正岡子規 梨
梨したゝか腐りて落つる旱哉 正岡子規 梨
梨と老人を距つ砂丘の露けさよ 橋閒石 荒栲
梨に飽きて葡萄を好む病哉 正岡子規 葡萄
梨の一つぐり~にじり寄ってくる 岡井省二 猩々
梨の木の古露となり歓べり 飯島晴子
梨の木切る海峡の人と別れちかし 金子兜太
梨の木木素足擦りつつ霧の二人 赤尾兜子 歳華集
梨の柄のうすみどり食ひのこされし 飴山實 少長集
梨の汁煙草に荒れし咽喉通る 右城暮石 天水
梨の皮する~剥けて幸福に 高野素十
梨の皮垂れゐて子規忌過ぎにけり 石田波郷
梨の皮潮のほさきに落ちにけり 阿波野青畝
梨の芯一擲昼の森覚ます 伊藤白潮
梨の身の滲む白さや後頼む 永田耕衣
梨の露ぽろ~と其の智慧のごと 渡邊白泉
梨むいて梨地の肌の流れけり 岡井省二 鯨と犀
梨むくや故郷をあとに舟くだる 飯田蛇笏 山廬集
梨むくや甘き雫の刃を垂るゝ 正岡子規 梨
梨も桃もまだ袋かけ飛燕の田 森澄雄
梨をむく音のさびしく霧降れり 日野草城
梨をもぐ籠を首より懸けにけり 山口青邨
梨を喰み雨夜の話題遠き人へ 大野林火 潺潺集 昭和四十一年
梨を噛む霧に見えざる湖を前 福田蓼汀 山火
梨出でて果舗の一隅まとまらぬ 岡本眸
梨出荷大き麦藁帽に青空 雪華 昭和三十四年
梨出荷朝のあをぞら土間のぞき 雪華 昭和三十四年
梨剥いていよいよ子規の思はるる 雨滴集 星野麥丘人
梨剥いて恙といへば恙かな 亭午 星野麥丘人
梨剥くやいまだもけむる湯上り手 日野草城
梨剥くや山水白砂を参み出て 香西照雄
梨剥くや山水白砂を滲み出て 香西照雄 対話
梨割りし香とわが声と駈けにけり 加藤秋邨
梨取れば寺院案ずる素振也 永田耕衣
梨喰うて口さむざむと日本海 森澄雄
梨噛むや一痕の月ひたはしり 加藤秋邨
梨噛りつつ北海の磯へ下る 橋閒石 無刻
梨圃のきよき流れの集果船 飯田蛇笏 雪峡
梨園の影粗交し摘果まえ 古沢太穂 捲かるる鴎
梨園の番犬梨を丸齧り 平畑静塔
梨梱り居り富みもせぬ門構 佐藤鬼房
梨棚に入る父は丈制せられ 鷹羽狩行
梨棚のこごみ歩きを子に抜かれ 鷹羽狩行
梨棚や一切経山を西に見て 阿波野青畝
梨棚や初夏の繭雲うかびたる 水原秋櫻子 葛飾
梨熟し武漢三鎮は累卵なり 日野草城
梨狩の多摩の横山親しまれ 高浜年尾
梨狩へ飛鳥素通りして来たる 右城暮石 一芸
梨畑に出て鯉のぼりあげゐたる 細見綾子
梨畑に暮れの囀り聞きにけり 右城暮石 句集外 昭和二年
梨畑や二つかけたる虎鋏 村上鬼城
梨畠の朧をくねる径かな 杉田久女
梨終り果樹園主けふ稲架組める 及川貞 榧の實
梨腹モ牡丹餅腹モ彼岸カナ 正岡子規 後の彼岸
梨莟み皆頸ほそき精薄児 能村登四郎
梨袋三つはかかへきれざるよ 亭午 星野麥丘人
梨青し我屋に廂なかりけり 村山故郷
梨食うて顔吹き分くる秋の風 森澄雄
梨食うぶ雨後の港のあきらかや 中村汀女
梨食ふと夕日に耳の透きにけり 加藤秋邨
梨食ふと目鼻片づけこの乙女 加藤秋邨
梨食へり船上山のかなしびも 石田波郷
梨黒く腐りて落つる畠哉 正岡子規 梨
梨齧りつつ北海の磯へ下る 橋閒石
極上々あわ雪と記す梨の札 正岡子規 梨
櫻ちり梨のみ匂ふ薄暮なり 水原秋櫻子 帰心
歸省して裏庭の梨落すべく 正岡子規 梨
母をおろそかにして梨の汁を垂らし食つてゐる 中川一碧樓
水に湧く雲あつまれる梨畑 原裕 青垣
汽笛愉し梨棚乙女一瞬過ぎ 草間時彦 中年
汽車待つや梨喰ふ人の淋し顔 正岡子規 梨
汽車疲れ食後の梨を措きて臥す 石塚友二 方寸虚実
洋梨はうまし芯までありがたう 加藤秋邨
洋梨蠢き葡萄膨らむ佐伯の眼 林翔 和紙
海に会えばたちまち青き梨剥きたり 金子兜太
渡り鳥小田原城に梨食へば 石塚友二 光塵
湯女が膳をさげてからの梨にこようじ 荻原井泉水
潮仏供物の梨も濡れそぼつ 右城暮石 虻峠
点したる燈が落着いて梨剥き出す 岡本眸
父の忌の一日は哀し梨供へ 山口誓子
生つてゐる梨の形になつてきし 高野素十
百ほどの柿梨をかく大皿に 高野素十
真夜覚めて梨をむきゐたりひとりごち 加藤秋邨
眠る子のそばで梨喰う市場の中 金子兜太
石ノ卷ノ長十郎ガ見舞カナ 正岡子規 梨
秋果籠に梨も葡萄もみな古典 山口青邨
秘話一つ堂のくらがり梨の闇 金子兜太
窺ひて窺ひて梨*もいでをる 清崎敏郎
笑ひたりしは赤梨のせいかとも 岡井省二 猩々
胎児蹴る腹梨瘤の如くなり 野見山朱鳥 曼珠沙華
荷の着きてより洋梨のかをりかな
蜂の音晴れきりし梨の葉の空に 右城暮石 句集外 昭和十四年
蜆貝の内側の色梨の空(山梨、永晶院あたり二句) 細見綾子
蝕日本列島北の赤い梨 佐藤鬼房
行く秋に梨ならべたる在所哉 正岡子規 行く秋
行く秋の梨ならべたる在所かな 行く正岡子規 秋
赤梨の棚のあひより老の首 佐藤鬼房
赤梨の舌にざらつく土着性 佐藤鬼房
赤沼に嫁ぎて梨を売りゐたり 佐藤鬼房
身弱さの頬燃えやすし梨食ぶ 木村蕪城 寒泉
軒の梨虫くひとなりて秋近し 村山故郷
轍荒くぬかる入口梨園は 古沢太穂 捲かるる鴎以後
遍路行く梨袋かけしてゐるを(徳島へ二句) 細見綾子
醤油屋の仏壇に初ものの梨(大津暁雨氏は醤油醸造業なり) 細見綾子
野に剥けばみづいろに梨滴れる 雪華 昭和三十五年
野分一過手にしたたらす梨の汁 細見綾子
雪を経し屋根石下枝の梨いびつ 香西照雄 素心
雲に入る鳥の立つなり梨畠 右城暮石 句集外 大正十四年
霜月の梨を田町に求めけり 正岡子規 霜月
青梨一つ絶頂をきはめ得し吾子に 能村登四郎
青空がざらつく梨の袋掛け 鷹羽狩行
飛騨の友胡桃は青く梨赭く 金子兜太
餅かとも白く剥かれし梨を盛る 右城暮石 天水
餓鬼が食ふ早梨場末市場で売る 山口誓子
馬買おう人が梨店の梨うまき馬市 荻原井泉水

以上
by 575fudemakase | 2016-09-29 14:41 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/26234909
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

蝉時雨 の俳句
at 2017-08-17 12:39
落蝉 の俳句
at 2017-08-17 12:37
空蝉 の俳句
at 2017-08-17 12:25
蝉の穴 の俳句
at 2017-08-17 12:23
蝉の殻 の俳句
at 2017-08-17 12:21

外部リンク

記事ランキング