黍 の俳句

黍 の俳句

黍 の例句(←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/22895192/

黍 補遺

「阿蘇の外道山」罵つて痩せし黍をもぐ 能村登四郎
あまり強き黍の風やな遠花火 飯田蛇笏 霊芝
いにしへの邯鄲に黍熟れにけり 加藤秋邨
おのずから列なす帰牛 黍鳴る原 伊丹三樹彦
すすぎ場へ黍の葉せばめさはる径 長谷川素逝 村
まつすぐに山より降つて黍の雨 森澄雄
やうやくに黍の穂曲る秋ぐもり 飯田蛇笏 白嶽
オアシスの端の一軒黍干せり 松崎鉄之介
七月や子を抱きてはや黍なびく 森澄雄
三日月の光とどかず黍畑 村山故郷
三等車停りし闇は黍さわぐ 加藤秋邨
主婦二人黍亭々として喋る 古舘曹人 能登の蛙
他所者を見る眼が覗く黍の蔭 能村登四郎
何騒ぐ黍の穂 質屋の石倉 摶ち 伊丹三樹彦
向日葵はもとより黍の寧らかに 山口誓子
城あとの石垣高し黍畑 正岡子規 黍
壁画はロココ遠い黍みな青年めく 楠本憲吉 孤客
夏の力余り黍葉に噴くくれなゐ 香西照雄 対話
夕風の底這ふけむり黍を焼く 石川桂郎 高蘆
夕黍や百姓の胸現はるる 森澄雄
夜々の雷朝毎の靄黍そだつ 水原秋櫻子 餘生
大円の海の中心黍の岡 山口誓子
天ちかき高野の轍黍芽立つ 橋本多佳子
天つ日の入りし嘆きや黍畑 日野草城
妻恋ふや黍の戦ぎ葉双肩に 中村草田男
子が指せる高原の黍見よ驟雨 加藤秋邨
子を高くさしあげてをり黍の風 木村蕪城 寒泉
孤り居に風鈴吊れば黍の風 杉田久女
宵月や黍の葉かくれ行水す 正岡子規 行水
屋上に黍の靡ける野分かな 伊丹三樹彦
山畑の黍は穂に出ぬ遠目にも 清崎敏郎
峡中に蛇笏の葬り黍長けて 秋元不死男
川開ある夜や黍にいなびかり 水原秋櫻子 蘆雁以後
川霧の更けて及べり月の黍 日野草城
干さるるは黍よ稗よとかしましく 飯島晴子
後の月寺領は黍の不作かな 日野草城
掛稻やまた引かてある畦の黍 正岡子規 掛稲
揚子江逆だつと見て黍にくだる 加藤秋邨
斜雨太く来て黍畑の薄暮かな 日野草城
新涼の土のあらはに黍穂垂る 飯田蛇笏 霊芝
新都洛陽蒼氓低く黍流離たり 金子兜太
日西にいづれかみのる黍と粟 河東碧梧桐
暑休少女も 黍売る 肩に文鳥乗せ 伊丹三樹彦
杖あげてそれより高き豊の黍 山口青邨
枯骨の左右枯黍つり合へり 平畑静塔
枯黍の一ト葉の青き哀れかな 日野草城
枯黍の高鳴る町に入りにけり 平井照敏
此山の黍の雜煮や日本一 正岡子規 雑煮
武蔵野の黍を供華とす蘆花の墓 水原秋櫻子 蘆刈
汽罐車に燭りぶちあたり黍没す 加藤秋邨
渓沿ひにつゆくさのさく黍畑 飯田蛇笏 春蘭
潮騒の青黍の辺の歩みなり 山口誓子
照り返えす過去黍畑に雄の馬 金子兜太
猫もいそぐ青黍の葉のそよぐところ 山口誓子
珊瑚礁露頭をここに黍の岡 山口誓子
白帆見ゆや黍のうしろの角田川 正岡子規 黍
百姓は地を剰さざる黍の風 相馬遷子 雪嶺
盆鉦や武田徳川黍の星 百合山羽公 寒雁
祭なり暗き提灯黍にかけ 木村蕪城 一位
秋旱へろつく黍の葉に及ぶ 山口誓子
秋晴て葭より高き黍見ゆる 河東碧梧桐
秋暑なほ黍日かげるに*きりぎりす鳴く 飯田蛇笏 家郷の霧
秋立つや黍ばかりなる山畑 清崎敏郎
秋風や黍は水づきて目路のかぎり 村山故郷
穂の高さ黍に鶉の飛び立ちぬ 河東碧梧桐
穂黍まだ青きに早も山の霧 原石鼎 花影
笛吹川や黍の破幢暑を戻す 角川源義
粟刈りて黍にむらかる雀哉 正岡子規 粟
絶壁は蕎黍に盡きたり稻の花 正岡子規 稲の花
羅を裁つや乱るゝ窓の黍 杉田久女
臍出しっ子 出没 黍照る渋民村 伊丹三樹彦
荒涼と囚徒が作る黍枯れたり 富安風生
菊枕知らず黍殻枕敷く 百合山羽公 寒雁
行水や肌に粟立つ黍の風 杉田久女
見て過ぎぬ土壁の崩れより黍を 加藤秋邨
親子馬ひいて戻るや黍の月 松本たかし
赤石岳朝涼雀黍を翔つ 森澄雄
追はるべき墓か四五基が黍がくれ 能村登四郎
遠黍の戦ぎおどろく雷嫌ひ 水原秋櫻子 蘆雁以後
鍬振るは 三つ編の母 黍の花 伊丹三樹彦
障子締めて炉辺なつかしむ黍の雨 杉田久女
隣人の黍七夕もすぎにけり 百合山羽公 故園
雨ふるや粟の穂ぬくく黍さむく 下村槐太 天涯
雨降るや粟の穂ぬくく黍寒く 下村槐太 光背
雨降れば炉辺の雑話黍を焼く 杉田久女
霧罩めて野水はげしや黍の伏し 飯田蛇笏 山廬集
露の夜に黍殻枕軋み寝る 百合山羽公 寒雁
露の黍七夕竹も露ふかし 水原秋櫻子 古鏡
青黍の夜天の澄ぞ押しうつり 下村槐太 天涯
青黍を青き芒と偽り詠む 山口誓子
風かゝる黍のほとりに蔑(なみ)されぬ 渡邊白泉
風の黍空蝉一つ落しけり 水原秋櫻子 餘生
風伯の意に黍の葉のへろへろと 山口誓子
風鈴に黍畠よりの夜風かな 杉田久女
駅柵の道ゆく黍の暑さはや 山口誓子
高きびの中にせわしきつるべ哉 正岡子規 黍
高国の飛騨も暑しや黍赭毛 山口誓子
高麗黍の穗波も秋のひとつ哉 正岡子規 黍
高黍に顔さらしたるお修羅さま 加藤秋邨
高黍の上に短き白帆かな 正岡子規 黍
高黍の月夜となりて雲あまた 長谷川素逝 暦日
高黍の野路になりけり露の降る 河東碧梧桐
高黍の門辺に立てば初嵐 富安風生
高黍や百姓涼む門の月 正岡子規 黍
黄がさめて白き夕焼黍畑 山口誓子
黍あらしそろばん鳴りて吾子もどる 能村登四郎
黍からや鷄あそぶ土間の隅 正岡子規 黍
黍がくれゆくおつかひの瓶を提げ 木村蕪城 寒泉
黍に雲大行山脈に入りにけり 加藤秋邨
黍の月すいと鳴くやと立ちどまる 水原秋櫻子 蘆雁
黍の穂に触れては散りぬ稲びかり 水原秋櫻子 餘生
黍の穂はきのふや伐りし小鳥網 河東碧梧桐
黍の穂は遠き熱河の山になびく 山口青邨
黍の穂や土城にのぼる童達 加藤秋邨
黍の穂や山骨荒れてゐるところ 加藤秋邨
黍の粥山の日向の匂ひして 飯島晴子
黍の葉こそ閉ざされし日のみどりの布 金子兜太
黍の葉の水にたひらや秋出水 山口青邨
黍の葉の頭あげ俯向き悶えたり 山口誓子
黍みのる峡の雲間やなごり蝉 飯田蛇笏 心像
黍わかくそよぐ百姓の低腰に 森澄雄
黍をたふし濁流は駈くもりあがり 加藤秋邨
黍を吹く風に帰省の夜々の夢 水原秋櫻子 葛飾
黍を摘む鋏の音の野中かな 木村蕪城 寒泉
黍刈て檐の朝日の土間に入る 正岡子規 黍
黍刈るや高原の土秋暑し 西島麦南 人音
黍動く野分の里に灯のともる 正岡子規 野分
黍吊るし幾世の簗の火山灰埃 能村登四郎
黍吊れる村に入り来て月若し 角川源義
黍咲きぬ都へ帰る秋きたり 水原秋櫻子 帰心
黍咲くやそぞろ歩きも夏すぎて 水原秋櫻子 緑雲
黍咲けり見て楽しむに足らねども 水原秋櫻子 残鐘
黍噛んで芸は荒れゆく旅廻 平畑静塔
黍小黍一里半來て別れ哉 正岡子規 黍
黍干して富士の裾野の貧しき村 村山故郷
黍干して藁屋四五戸が支へあふ 能村登四郎
黍暗れてなほ行潦見ゆるほど 山口誓子
黍殻を風除け代り泥の家 鷹羽狩行
黍焼く火煉瓦焼く火も稀に見ゆ 阿波野青畝
黍焼く火赫と砂川雨降り出す 藤田湘子
黍熟れて刈敷の萱穂にいでぬ 飯田蛇笏 春蘭
黍熟れて鉅鹿はむなし苦力群 加藤秋邨
黍甘ししやきしやき話す友の母 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
黍畑のざわわざわわといくさ唄 山田みづえ 草譜
黍畑や大旱の雲衰へず 村山故郷
黍畑肥担き入るゝ慎重に 山口誓子
黍盗む若者 万葉碑の奥へ走り 伊丹三樹彦
黍負へば百姓となりぬその手足 加藤秋邨
黍赤毛ねんねこの子へ吹かれがち 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
黍高く熟れ一片の雲遠し 清崎敏郎
黍高く秋燈孤なる家かなし 富安風生
黍高梁野の朝焼の金色に 相馬遷子 山国

黍 続補遺

むら端や黍がら折て風さはぐ 高桑闌更
ゆふ立や秋を催す黍ばたけ 松岡青蘿
世並にも過た黍穂や水処 鈴木道彦
初秋や黍穂は軽き風の道 文鳥
化野や焼玉黍の骨ばかり 其角
引かひもなきや鳴子のばらゝ黍 松岡青蘿
待もせぬ月や夜寒の黍どころ 松窓乙二
来る秋にならべて見ばや黍の長 路健
来る秋に並べて見たや黍の丈 北枝
柄鮫の南蛮黍も尾花かな 許六
物へまいる道なりながら黍の出来 鈴木道彦
鵙鳴くや黍より低き小松原 黒柳召波
鶏の逆毛立るや黍の陰 寂芝
黍がらの音もことしにかへる東風 鈴木道彦
黍がらを鴉蹴て見る垣根哉 一笑(金沢)
黍くふて鶏黄なる冬至かな 寥松
黍の中嚏飛して誰か来る 鈴木道彦
黍の穂の出かぶく年の渡り哉 紫道
黍の葉もそよぎて浦の朝茶哉 支考
黍稗のからもくさるやむしの声 壺中
黍餅に盆の風ふけかしは貝 りん女

以上
by 575fudemakase | 2016-09-29 14:55 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/26234936
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

稲稔る の俳句
at 2017-09-10 10:53
秋気 の俳句
at 2017-09-08 13:14
紅葉づ の俳句
at 2017-09-06 08:03
紋白蝶 の俳句
at 2017-09-06 07:54
初風(秋の) の俳句
at 2017-09-04 13:25

外部リンク

記事ランキング