芋 の俳句

芋 の俳句

芋 の例句(←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/23195753/

芋 補遺

あの山のうしろが故郷八つ頭 佐藤鬼房
いも積んで中嶋舟の來りけり 正岡子規 芋
おもひおくことはないゆふべの芋の葉ひらひら 種田山頭火 草木塔
お寺より月見の芋をもらひけり 正岡子規 月見
くさびやや甘き鍬にて芋掘りに 能村登四郎
けふよりの盆のこころに芋の露 森澄雄
こけし屑くひつく芋茎乾されけり 阿波野青畝
この齢何生まむとや芋の露 能村登四郎
しくるゝや芋堀るあとの溜り水 正岡子規 時雨
しづもりて芋の嵐の気だになし 上田五千石『風景』補遺
しろがねとくろがね二つ芋の露 鷹羽狩行
たなびくは芋屋の煙后の月 正岡子規 後の月
ためらはず身二つとなる芋の露 鷹羽狩行
どう見ても何を言うても芋の頭 岡井省二 鯨と犀
なほゑぐき芋茎を噛んで食べにけり 岡井省二 前後
ばつたんこ仕掛け芋茎を笊に干し 清崎敏郎
ひよいと芋が落ちてゐたので芋粥にする 種田山頭火 草木塔
へたな字で書く瀞芋を農家売る 阿波野青畝
よき月の行くこと遅し芋に露 阿波野青畝
わが畑の七株八株芋の露 山口青邨
わが畑の芋茎も干して年暮るる 山口青邨
わたつみの太郎芋名月とや言はむ 岡井省二 鯛の鯛
レントゲン撮らねばならず芋の露 渡邊白泉
一望にして稲の秋芋の秋 清崎敏郎
一畝の里芋嵐めくけふや 山口青邨
一瞬時地上に芋の茎かわく 飯田蛇笏 椿花集
一茶忌やわが畑の芋けふは煮て 山口青邨
一身の芋八貫と汗ともどる 平畑静塔
一麻袋にて足る背戸の芋掘れり 伊丹三樹彦
三日月の頃より肥ゆる子芋哉 正岡子規 芋
上炉句話下炉は芋の皮剥ける 富安風生
世は移り人は変りて芋の秋 山口青邨
中風老婆に石段 墓地へも 芋畑へも 伊丹三樹彦
乳を吸ふごと親芋に子芋群れ 後藤比奈夫
二人して持ち上げ外し芋水車 高浜年尾
二百十日の月穏やかに芋畠 杉田久女
人々日が暮れかゝる大きなずゐき配給 中川一碧樓
人の世の仲秋無月芋食ひて 山口青邨
人間であるときのあり八頭 岡井省二 猩々
例へばやおでんの芋に舌焼く愚 安住敦
停車場に子規の降りたる芋の秋 藤田湘子
偸盗の夜が燈を縮め芋焼くに 古舘曹人 能登の蛙
八つ頭の現状如何とも出来ず 桂信子 草影
八つ頭桃青の母を思ひけり 岡井省二 前後
八方を睨める軍鶏や芋畑 川端茅舎
八重桜咲きけり芋に蜆汁 正岡子規 蜆
八頭いづこより刃を入るるとも 飯島晴子
八頭からは忿怒のやうなる芽 後藤比奈夫
六月や茶ぐろ抜け出し芋の蔓(静岡、日本平) 細見綾子
其愚には及ぶべからず芋頭 内藤鳴雪
出水引いて芋も肥えけり裏廻り 河東碧梧桐
切れ味や五尺に餘る芋の莖 正岡子規 芋
初午や煮〆めてくろき芋こんにやく 村山故郷
割箸に芋頼りなき夜雨かな 石川桂郎 四温
北風や芋屋の煙なびきあへず 正岡子規 北風
十人ノ家内ヤ芋ノ十皿程 正岡子規 芋
友に芋を送らんとしてあせかきをり 細谷源二 砂金帯
友はいふふるさとの子芋見てきぬと 加藤秋邨
受難史は主にとどまらず 食わず芋 伊丹三樹彦
古代土器いろの夕闇芋の葉に 佐藤鬼房
句徳無辺大いに芋を食ふべし 河東碧梧桐
只廻る上へ上へと芋水車 阿波野青畝
叱られて芋嫌ひの小僧泣きにけり 正岡子規 芋
名月やすたすたありく芋畑 正岡子規 名月
名月やわが畑の芋畑の豆 正岡子規 名月
名月や芋ぬすませる罪深し 正岡子規 名月
名月や露こしらへる芋の上 正岡子規 名月
唇ほのと仏芋の葉ごぼうの葉 古沢太穂 捲かるる鴎以後
囲ひ芋掘るや島畑あたゝかに 村山故郷
國捷ちて芋雑炊の煮えたぎる 飯田蛇笏 白嶽
土芋をごしごし洗へそして唄へ 伊丹三樹彦
坂上の芋屋を過ぎて脱落す 西東三鬼
城見ゆるここらと芋煮鍋を据う 大野林火 飛花集 昭和四十七年
夕焼のさめたる芋の葉ずれかな 清崎敏郎
夕飯は芋でくひけり寺男 正岡子規 芋
夢問ひの芋茎を出されゐたりけり 岡井省二 大日
大家ヤ芋煮エテ居ル臺所 正岡子規 芋
如是我聞大師は芋を石となしぬ 川端茅舎
如月を擂つてゐたりきとろゝ芋 岡井省二 鯨と犀
姥の爪芋茎すいすいむけてゆく 阿波野青畝
子芋より親芋安く雨の市 加藤秋邨
宗鑑の生芋かぢる野分哉 正岡子規 野分
宵闇や通ひなれたる芋畑 水原秋櫻子 葛飾
家苞の土まみれ大八頭 佐藤鬼房
寒に入る親芋子芋はしけやし 藤田湘子 てんてん
寝不足のころがりやすき芋の露 鷹羽狩行
小休みや芋苗売に戯れつゝ 石塚友二 光塵
小芋ころころはかりをよくしてくれる 尾崎放哉 小浜時代
少年よ芋の葉を打擲する勿れ 川端茅舎
少年院の北風芋の山乾く 西東三鬼
尾をひいて芋の露飛ぶ虚空かな 川端茅舎
山中に句境開けて芋高し 河東碧梧桐
山国の日のつめたさのずゐき干す 長谷川素逝 暦日
山墾いて杣も農たり芋の秋 西島麥南 金剛纂
山暮し気安しと干す芋茎かな 松崎鉄之介
山茶花や二枚ひろげて芋筵 村上鬼城
帝釈の昼の太鼓や芋を掘る 松本たかし
帝釈を芋の葉越しの藁の家 松本たかし
庭に酌むや芋も團子も露の中 正岡子規 露
待宵や土間に見えたる芋の茎 村上鬼城
後の月に破れて芋の広葉かな 村上鬼城
後家といふ身のなかなかに芋の月 飯島晴子
患者らに芋の枯蔓花のごと 角川源義
我宿の名月芋の露にあり 正岡子規 名月
手に長く垂らしずゐきの皮を引く 高野素十
手みやげの芋やうかんも三の酉 百合山羽公 樂土以後
手探りに芋やたら食ふ無月哉 尾崎放哉 大学時代
抱き寝る外の土中に芋太る 西東三鬼
捷報に熱ッ芋喉をおちゆけり 飯田蛇笏 白嶽
政敵に芋腹ゆりて高笑ひ 飯田蛇笏 山廬集
新田や雨はなけれと芋の露 正岡子規 芋
旅便りこんにやく芋のことも書く 高野素十
日だまりに茂吉出で来よ芋煮ゆる 角川源義
日の上を十あまり結ぶ芋の露 齋藤玄 飛雪
日傘みな沼へ傾く芋旱 小林康治 玄霜
日蔭育ちの蒟蒻芋を掘りころがす 津田清子 礼拝
星のとぶもの音もなし芋の上 阿波野青畝
星空へひしめく闇の芋畑 長谷川素逝 暦日
春ふかく芋金色に煮上りぬ 桂信子 月光抄
月わかし彼の芋に露育つらむ 角川源義
月を得て芋煮のうたや出羽の国 角川源義
月山の見ゆと芋煮てあそびけり 水原秋櫻子 玄魚
月滿ちて小豆の飯に芋一串 正岡子規 月
朝日出づ芋の露とび土は受け 加藤秋邨
朝焼の里芋畑の上に少し 山口青邨
朝餉はすゞしいぢやが芋三つ四つだけで 種田山頭火 草木塔
木偶のごとくに葉の揺れて芋畑(徳島十句) 鷹羽狩行
末枯の畑里芋を掘り残す 山口青邨
末枯るる芋の葉の露日もすがら 高野素十
松が三本、国分寺跡といふ芋畑 種田山頭火 自画像 落穂集
松とれて費えのうちの芋大根 石橋秀野
板の間の芋茎一束雨が来る 廣瀬直人
板敷や豆積みあげし芋の側 正岡子規 芋
梵妻や芋煮て庫裡をつかさどる 川端茅舎
椽端の芋に湯氣立つ月見哉 正岡子規 芋
水が鎮まりて芋茎の浸けてあり 岡井省二 猩々
水神に遅月いでぬ芋畠 飯田蛇笏 霊芝
河川敷芋の大葉となりにけり 佐藤鬼房
波郷忌の小芋も酒の肴かな 星野麥丘人
泥水をかむりて枯れぬ芋畑 村上鬼城
泥芋を洗うて月に白さかな 村上鬼城
海の旭のまろびて育つ芋の露 角川源義
海人が妻立ちて小芋を剥くところ 山口誓子
海風のなかで芋掘る 尾崎放哉 小豆島時代
渦潮の海の裏手に芋掘れり 松崎鉄之介
滴りのその滴りの芋の先 稲畑汀子
濤音に芋のころがる雨月かな 齋藤玄 飛雪
火の島へ一帆目指すよ芋の露 角川源義
炉火たのし柴もて鍋の芋さしぬ 飯田蛇笏 春蘭
炎上の柱は空し芋の葉に 古舘曹人 能登の蛙
無月にて片減り箸が芋を追ふ 能村登四郎
爐値火たのし柴もて鍋の芋さしぬ 飯田蛇笏 山響集
父掘るや芋以上のもの現れず 西東三鬼
物おもう昔ありけり芋の風 橋閒石 虚 『和栲』以後(I)
犬蓼もはなだちそろふ芋畠 飯田蛇笏 雪峡
琵琶聽くや芋をくふたる顔もせず 正岡子規 芋
瓜人筆「芋の図」を掛け無月なり 能村登四郎
生身魂我は芋にて祭られん 正岡子規 生見玉
田*ぐろ芋花さく丈けに霧しづく 飯田蛇笏 山響集
田水はつて一つ葉ゆるる芋を見る 飯田蛇笏 山廬集
男手に芋名月を祀りけり 石田勝彦 百千
畳踏む漁夫の大足 芋名月 伊丹三樹彦
病むわれに妻あらばこそ芋雑炊 村山故郷
白露や芋の畠の天の川 正岡子規 天の川
白露や芋の葉末の天の川 正岡子規 天の川
百姓の句集上梓に八つ頭 松崎鉄之介
盆に分けて栗は少し芋と豆 正岡子規 月見
盆に分けて栗は少し豆と芋 正岡子規 栗
盛リ分ツ十皿ノ芋ヤ臺所 正岡子規 芋
知る人のいも送り來る俵かな 正岡子規 芋
石芋としもなく芋の広葉かな 村上鬼城
砧の灯芋の嵐にいきいきと 阿波野青畝
神を脱く女去らしめ芋茎干す 上田五千石『琥珀』補遺
秋つばめ小芋芽を吹く土の中 飯田龍太
秋暑し芋の広葉に馬糞飛ぶ 村上鬼城
秋雲の芋の葉よりも小さき一つ 富安風生
秋霞芋に耕す山畑 村上鬼城
秩父困民党百年目とや芋茎干す 百合山羽公 樂土
稲光芋泥坊の二人ゐぬ 村上鬼城
立ちて逃ぐる力欲しくて芋食うよ 西東三鬼
箸先にまろぶ子芋め好みけり 村山故郷
箸逃ぐる此奴新芋煮ころがし 石塚友二 玉縄以後
納屋古くあやめわかずの芋茎かな 阿波野青畝
紫の皮たまりつゝずゐき剥く 阿波野青畝
老鷹の芋で飼はれて死にゝけり 村上鬼城
肥担ぐ汝等比丘や芋の秋 川端茅舎
胡麻筵またぎて芋銭旧居かな 能村登四郎
自転車が退けとベルしぬ芋の道 中村汀女
舟解くや葬人野辺に芋の秋 飯田蛇笏 山廬集
芋うるめあまりあたらに仏たち 石田波郷
芋か蓮か畑あを~と海の方 岡井省二 鯨と犀
芋くふて不平を鳴らす酒の醉 正岡子規 芋
芋と蕎麦ありて落人余生生く 平畑静塔
芋に露 女の素顔すぐ引込む 伊丹三樹彦
芋のあとに栗を蒸すべき指圖哉 正岡子規 栗
芋の如肥えて血うすき汝かな 杉田久女
芋の子や龍の目あらみころげ落つ 正岡子規 芋
芋の子を曾祖母(おばば)に数へ聞かせゐる 佐藤鬼房
芋の子を箸で追はえる膳の上 正岡子規 芋
芋の子汁みちのくぶりに文化の日 山口青邨
芋の湯氣團子ノ露ヤ花芒 正岡子規 薄
芋の用意酒の用意や人遲し 正岡子規 芋
芋の秋七番日記読み得るや 石田波郷
芋の花月夜をさきて無盡講 飯田蛇笏 山響集
芋の葉にあるかなきかの水車かな 石橋秀野
芋の葉にまむかひ跼み遊びけり 下村槐太 天涯
芋の葉に日はとどまりて海遠し 角川源義
芋の葉に月のころがる夜露哉 正岡子規 月
芋の葉に童かくれよ喜雨到る 伊丹三樹彦
芋の葉のそよぎも二百二十日照り 上田五千石『風景』補遺
芋の葉のまだいとけなし露転ぶ 伊丹三樹
芋の葉の八方むける日の出かな 石田波郷
芋の葉の動くゆふべはものがなし 山口誓子
芋の葉の大きな露の割れにけり 藤田湘子
芋の葉の干たる撫で撫づ天馬いづこ 中村草田男
芋の葉の斬つて捨てあり新しし 松本たかし
芋の葉の月に面を傾けぬ 前田普羅 普羅句集
芋の葉の水玉載せて晴れにけり 日野草城
芋の葉の滂沱と露の面かな 川端茅舎
芋の葉の雀の答ふ囮かな 阿波野青畝
芋の葉の露うつくしやふつかよひ 草間時彦
芋の葉の露や俳諧かをり初む 三橋鷹女
芋の葉の露曼陀羅に軍鶏のこゑ 飯田蛇笏 白嶽
芋の葉の青蛙いま跳ばんとす 上村占魚 鮎
芋の葉の顔の如しや揺れて笑ふ 高浜年尾
芋の葉は一夜に消えて山の雲 飯田龍太
芋の葉や孔子の教へ今もなほ 飯田蛇笏 山廬集
芋の葉や孔子の教今も尚 飯田蛇笏 霊芝
芋の葉や歩みよろめく日暮方 百合山羽公 故園
芋の葉や赤く眼にしむ赤蜻蛉 村上鬼城
芋の葉や露の薬研の露微塵 川端茅舎
芋の葉を残して荷の枯れてゆく 相生垣瓜人 負暄
芋の葉を目深に馬頭観世音 川端茅舎
芋の葉を高く拡げし植木村 山口誓子
芋の跡水仙植ゑてまばらなり 正岡子規 水仙
芋の露ころがる度にわらひけり 正岡子規 露
芋の露しみみに鷺の夫恋ふか 角川源義
芋の露ふるさとびととなりにけり 角川源義
芋の露もんどりうつて露の中 鷹羽狩行
芋の露われて半分は落にけり 正岡子規 露
芋の露不意をくらつて零れけり 藤田湘子 てんてん
芋の露二十ばかりや都辺に 石田波郷
芋の露何かをゆがめ映し居る 篠原梵 年々去来の花 雨
芋の露割下水めく野川かな 松崎鉄之介
芋の露十歩を行かず芋の露 石川桂郎 含羞
芋の露城よりひらく越の道 角川源義
芋の露夜遅くなる子へ上衣 岡本眸
芋の露姥子の宿ははや寝たり 松本たかし
芋の露恐妻の名にかくれをり 草間時彦 中年
芋の露涙の如く乾きけり 野見山朱鳥 天馬
芋の露父より母のすこやかに 石田波郷
芋の露独楽に做ひて逸りけり 阿波野青畝
芋の露直径二寸あぶなしや 川端茅舎
芋の露真ん中に寄せ気の済めり 飯島晴子
芋の露破れつ結びつピアノ音 伊丹三樹彦
芋の露硯の海に湛へけり 正岡子規 露
芋の露見沼野わたる鷺の声 角川源義
芋の露連山影を正うす 飯田蛇笏 霊芝
芋の露連山影を正しうす 飯田蛇笏 山廬集
芋の頭わたつうみこそ食べたしや 岡井省二 大日
芋の頭芋の子芋の毛海 岡井省二 大日
芋はあれど酒なし月を如何せん 正岡子規 芋
芋は煮えず豆は釜中に在りて泣 正岡子規 芋
芋を掘る七株八株老が畑 山口青邨
芋を買ふ力もなくて月見哉 正岡子規 月見
芋アリ豆アリ女房ニ酒ヲネダリケリ 正岡子規 芋
芋ヲ喰ハヌ枝豆好ノ上戸カナ 正岡子規 芋
芋串にかこまれて炉の炭真赤 大野林火 飛花集 昭和四十七年
芋喰ふや大口あいていとし妻 飯田蛇笏 山廬集
芋団子汗の童べ膝に肩に 細谷源二 砂金帯
芋堀らんと行けば男鹿に出逢ひけり 正岡子規 芋
芋堀りに行けば雄鹿に出あひけり 正岡子規 芋
芋堀るや夜宮の太鼓月に鳴る 正岡子規 芋
芋太し信じて笑ふ声ひゞく 飯田龍太
芋女團子男をけふの月 正岡子規 今日の月
芋好きのわれに芋好きの妻子あり 石田波郷
芋引かれ豆ひかれ鷄頭二三本 正岡子規 鶏頭
芋抜くや火定のおもひ誰の上 齋藤玄 飛雪
芋掘の拾ひのこしゝ子芋かな 村上鬼城
芋掘りし畑が乾いて足跡あり 篠原梵 年々去来の花 雨
芋掘りて疲れたる夜の筆づかひ 石田波郷
芋旱り機関車こぼす太き息 角川源義
芋殼を干す凶年も豊年も 百合山羽公 樂土
芋水車廻るところに君と逢ふ 高野素十
芋水車掛けし流も温みけり 水原秋櫻子 殉教
芋水車水を叩いてよく廻る 野見山朱鳥 天馬
芋汁のみちのくぶりや友も老い 山口青邨
芋汁やみちのくの闇濃くつつみ 山口青邨
芋汁や紙すゝけたる大障子 杉田久女
芋洗ふ池にあやめや忘咲 村上鬼城
芋焚きに遠山の靄延びて来よ 大野林火 飛花集 昭和四十七年
芋照や一茶の蔵は肋あらは 角川源義
芋煮えてひもじきまゝの子の寝顔 石橋秀野
芋煮えて天地静に鳴子かな 河東碧梧桐
芋煮るや気に入りの弟子苦手の弟子 安住敦
芋煮鍋耳の光るは月さすか 大野林火 飛花集 昭和四十七年
芋畑といふ七株の葉のゆれて 山口青r邨
芋畑にいちにち水をくれにゆく 長谷川素逝 村
芋畑にとゞく濁流息しつゝ 右城暮石 句集外 昭和二十二年
芋畑に橋の霧つぐ藪表 飯田蛇笏 椿花集
芋畑に白日燦と鷺舞ひ来 角川源義
芋畑に白浪しぶく野分かな 富安風生
芋畑や下葉の露のひもすがら 西島麦南 人音
芋畑や赤城へいそぐ雲ばかり 石田波郷
芋畑を三〇二(サンマルフタ)空基地と言ふ 渡邊白泉
芋畑氷河のごとく月の下 山口青邨
芋畑狼籍と月照りこぼれ 川端茅舎
芋畠に沈める納屋の露けき灯 杉田久女
芋秋の墓かがやかに村亡ぶ 上田五千石『風景』補遺
芋秋の大河にあらへたびごろも 飯田蛇笏 山廬集
芋粥のあつさうまさも秋となつた 種田山頭火 草木塔
芋粥の五位を思へり寝床寒ム 佐藤鬼房
芋粥の湯気あたらしき無月かな 山田みづえ 草譜
芋粥や妹脊に露のお朔日 石橋秀野
芋腹をたゝいて歓喜童子かな 川端茅舎
芋茎のむらさきふかく土けぶらふ 臼田亜郎 定本亜浪句集
芋茎入り雑煮と言はん故郷は 佐藤鬼房
芋蟲ときいて恋さむ蝶もあり 杉田久女
芋蟲ときゝて厭はし黒揚羽 杉田久女
芋蟲の道を渡れり芋の秋 松本たかし
芋負うて騙しだまされ道長く 飯田龍太
芋買ひに出湯の街の夜寒かな 角川源義
芋頭芋もひとりとなりにけり 後藤比奈夫
芋食うてよく孕むなり宿の妻 村上鬼城
芋食つてさも子を憂へざるふりす 安住敦
芋食つて今様地獄なつかしき 永田耕衣
花ぐもり芋蔓ばなし埓もなや 角川源義
茶の土瓶酒の土瓶や芋團子 正岡子規 芋
草みこし瑞の芋茎を葺き余し 後藤比奈夫
落暉おとろへぬ肺なす芋の葉に 下村槐太 天涯
葉芋高き宿にとまるや晴三日 河東碧梧桐
蓮の葉と芋の葉同じ高さなり 山口誓子
蓮の葉も芋の葉もすぐひるがへる 山口誓子
蓮田も芋の畑も獺祭忌 相生垣瓜人 負暄
蔭といへばいちばん芋の葉蔭濃し 山口誓子
蔵王嶺の芋名月となりしかな 角川源義
薄生け芋盛りて月いまだ出でず 正岡子規 芋
虔しき酒のはじめや煮染芋 石田波郷
蜻蛉の交み落ちたり芋畑 高浜年尾
蜻蛉や芋の外れの須磨の浪 飯田蛇笏 山廬集
衣かつき芋の御前とも申すや 正岡子規 芋
豆畑は葉をひるがへす芋畑も 山口青邨
豚汁や芋を得て秋の季となりぬ 正岡子規 芋
貧乏な八百屋車や芋大根 正岡子規 芋
赤芋の地中に太り耕衣の死 桂信子 草影
踏切の芋の広葉の物凄し 山口誓子
身心に太き首のる芋の秋 岡井省二 明野
道元の寺出て月の芋の花 上田五千石 天路
還暦を祝ふ自ら芋を掘り 高野素十
酔さめて芋の鶴川村遠し 藤田湘子 途上
里人よ今宵は許せ芋掘らん 正岡子規 芋
里芋の娵入したる月夜かな 正岡子規 芋
里芋の娵入したる都かな 正岡子規 芋
里芋の面とつてをり夕時雨 鈴木真砂女 紫木蓮
重箱の芋ころげ落つ月見哉 正岡子規 月見
重箱の芋ころげ落つ草の上 正岡子規 芋
野拓いてすみ古る月や芋のぬし 飯田蛇笏 山廬集
金箔のごとき柚を添へ芋頭 鷹羽狩行
陋巷や芋の葉育ち主婦を凌ぐ 藤田湘子 途上
雑草園芋茎を干せり書庫の前 山口青邨
雛月の芋ころげして三童女 能村登四郎
雨情の地尺の芋畑露けしや 角川源義
電線も襤褸結べる芋の秋 上田五千石『風景』補遺
霖に芋の子みえて殖えにけり 飯田蛇笏 白嶽
露芋に夕立前の露涼し 正岡子規 露
風向きにまひおつ芋の螢かな 飯田蛇笏 霊芝
風頭かぶりて芋を掘りにけり 阿波野青畝
食はず芋叢に沿ひけり秋遍路 岡井省二 大日
食はず芋畑の照りの穴大師 岡井省二 大日
食べるに芋ありこの座からの竹林 中川一碧樓
飯場にも芋茎の暖簾さがりけり 阿波野青畝
馬追ふて芋畑歸る月見哉 正岡子規 月見
駐在となに話すなる芋茎干 石川桂郎 高蘆

芋 続補遺

あき寒や散たもしらぬ芋の花 寥松
うつそりと月夜の鹿や芋畠 〔ブン〕村
うづみ火に芋やく人は薫モノス 其角
うば玉の烏芋のにしめ花柚哉 樗良
おしだまれ芋の葉の露こぼれうぞ 舎羅
きり~すなくや夜寒の芋俵 許六
くりかへし芋の塩烹や後の月 傘下
こひざらめやも芋月のむかし今 凉菟
こんにやくは芋と煮られて月の友 白雪
しぐれけり土持あぐる芋がしら 松岡青蘿
すくひとれ十夜の汁の芋杓子 成美 成美家集
つのもじや芋の二葉にかたつぶり 秀億 靫随筆
ひけらかせ芋と月とのよひ中を 梢風尼
むら雨を面白さうに芋畠 加藤曉台
めでたくも作り出けり芋の丈 炭太祇
一霜の寒や芋のずんど刈 支考
人先に上戸は芋にあかれけり 三宅嘯山
十六夜の闇をこぼすや芋の露 千代尼
千代伝ふ親は親なり芋がしら 加藤曉台
名月や芋堀坊も僧正も 中川乙由
大師つらしかほどの月に石の芋 椎本才麿
尻べたの蚊を打芋の葉風かな 建部巣兆
山畑の芋ほるあとに伏猪哉 其角
庭畑の芋折曲て涼みかな 素行
引て来て削る馳走や畠芋 三宅嘯山
徳若に誰とし玉ぞ芋頭 尚白
手操縄のくるしや賤が芋のから 百里
新芋に先六月の月見かな 高井几董
時雨るや辛抱づよき烏芋掘 卓池
月みるや芋に喩る栗の味 荷兮
朝がほを芋と見るまで秋たけぬ 夏目成美
来る春のかたはな持や芋の銭 曲翠
水くさき土用の芋も喰にけり 長翠
水晶に芋つらぬくや月の照 中川乙由
浦風に蟹もきにけり芋畠 炭太祇
浪白し洗ひて見れば芋がしら 凉菟
犬の子も干さるゝ数や芋がしら 鈴木道彦
猶月にしるや美の路の芋の味 惟然
白玉に芋をまぜばや滝の月 其角
白露と花にかへつゝ芋畠 凡兆
秋来ても色には出ず芋の蔓 西鶴
穴を見て芋もはいるや神無月 朱廸
翌日の夜の芋を晴とや八幡聟 凉菟
聖霊よ蓮にあまらば芋ばたけ 李由
胡芋千宿よ夕顔の夕べさもあらばあれ 嵐蘭
芋あぶる煙につれて去れしな 松窓乙二
芋がしら其子の親か親の子か 荷兮
芋で候昌平橋のそのまへは 百里
芋の子の名月を待こゝろかな 許六
芋の子もばせをの秋を力哉 其角
芋の花人も知るらんおれも知ル 桃先
芋の葉で一夜育ん初なすび 建部巣兆
芋の葉に命を包むし水哉 其角
芋の葉に小便すればお舎利哉 支考
芋の葉に月の句を書仮名づかひ 智月尼
芋の葉に月まつ花もなかりけり 丈草
芋の葉のあまりや窓に秋の風 紫道
芋の葉の反りにたまれり粟の糠 東皐
芋の葉の親にはつげよ越の月 凉菟
芋の葉の軒につられて秋の風 紫道
芋の葉やおのれが秋をゆり翻す 沙明
芋の葉を相手に残る暑哉 路青
芋の露野守の鏡何ならん 炭太祇
芋の青葉の玉江と聞ヶばはしの露 凉菟
芋は~凡僧都の二百貫 其角
芋ほりに男はやりぬむら時雨 風国
芋むしの喰ひ肥けり丸はだか 乙訓
芋もややみのいる程ぞ三ケの月 鬼貫
芋よりも我名立らんけふの月 支考
芋をうへて雨を聞風のやどり哉 其角
芋を煮る火のはた恋しけふの月 支考
芋を煮る鍋の中まで月夜哉 許六
芋喰の腹へらしけり初時雨 荊口
芋喰ふた其畑へ迄月見哉 中川乙由
芋汁に八重山吹の詠めかな 加藤曉台
芋洗ふ人より先に垢離とらん 去来
芋畑は焦うと儘よ稲の華 鼠弾
芋貳升文覚夜食兼られし 三宅嘯山
芋頭鳶や落せし酉の市 抱一 軽挙観句藻
芋黒く竹黄になりて鵙の声 加藤曉台
蛸追へば蟹もはしるや芋畠 炭太祇
蜻蛉やなにの味ある芋の先 探丸
西谷の衣うつ夜や焙り芋 加藤曉台
醒井や芋も洗はず落葉せず 中川乙由
霜はらふにんじん午房大根芋 如行
露ぶくや蓮につゞきて芋畠 卓池
鼠ども出立の芋をこかしけり 丈草

以上
by 575fudemakase | 2016-09-29 18:25 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/26235468
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
more...

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

▽ある季語の例句を調べる▽

《方法1》 残暑 の例句を調べる
先ず、右欄の「カテゴリ」の「秋の季語」をクリックし、表示する。
表示された一番下の 「▽ このカテゴリの記事をすべて表示」をクリック、
全部を表示下さい。(全表示に多少時間がかかります)
次いで、表示された内容につき、「ページ内検索」を行ないます。
(「ページ内検索」は最上部右のいくつかのアイコンの内から虫眼鏡マークを探し出して下さい)
探し出せたら、「残暑」と入力します。「残暑 の俳句」が見つかったら、そこをクリックすれば
例句が表示されます。

尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
「pc版サイトを見る」にチェック印を入れ実行下さい。


《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

検索

タグ

最新の記事

奉灯会 の俳句
at 2017-08-22 17:14
後評(2017・8)
at 2017-08-20 18:37
2017年 8月 ねずみのこ..
at 2017-08-18 05:18
蝉時雨 の俳句
at 2017-08-17 12:39
落蝉 の俳句
at 2017-08-17 12:37

外部リンク

記事ランキング