そぞろ寒 の 俳句

そぞろ寒 の 俳句

そぞろ寒

例句を挙げる。

いびつなる経消しの壷そぞろ寒 上原瑞子 『燈台草』
いまどきのはやり唄聴くそぞろ寒 藤平寂信
がま口に蛇の衣入れそぞろ寒 相沢須磨子
そぞろ寒だれにも見えぬ夫と棲み 増尾信枝
そぞろ寒一人で作りひとりで食べ 山崎房子
そぞろ寒二タ尾に墜つる崖崩の丈 秋元不死男
そぞろ寒兄妹の床敷きならべ 安住敦
そぞろ寒刑(しおき)に耐ふるをみならも 丸山哲郎
そぞろ寒千手に目ある観世音 三橋敏雄
そぞろ寒山湖すれすれ雲覆ふ 岡田日郎
そぞろ寒布施書くだけの墨をする 犬塚藤子
そぞろ寒心ならずもつきし嘘 石川幸子
そぞろ寒懺悔の椅子の油いろ 木村公子
そぞろ寒捨つべき上着なほ着古し 高澤良一 素抱
そぞろ寒白毛を抜きし喉ぼとけ 角川春樹
そぞろ寒終着駅の掛時計 結城日出子
そぞろ寒脳動脈図藻のやうに 池上貴誉子
そぞろ寒膝抱いて人の話聞く 松崎鉄之介
そぞろ寒自律神経系標本 高澤良一 石鏡
そぞろ寒茄子の白きをちぎりけり 島田九万字
そぞろ寒読めぬカルテを覗き見る 三枝邦光
そぞろ寒護符いちめんの太柱 熊谷佳久子
そぞろ寒金剛経の届きけり 永田耕衣 與奪鈔
そぞろ寒金掘る人形またたかず 吉田銀葉
そぞろ寒鶏の骨打つ台所 武田寅彦
やおら起つ右が軸足そぞろ寒 高澤良一 素抱
一室に木乃伊六体そぞろ寒 高澤良一 燕音
句会果て井川博年そぞろ寒 八木忠栄
寝の早き城下古町そぞろ寒 細見しゆこう
小面を照らす篝火そぞろ寒 金井玲子
度忘れの一語に執しそぞろ寒 鴨志田智恵子
忘れゐし投函に出てそぞろ寒 手塚基子
憩ふときモデルは黒衣そぞろ寒 小金井絢子
料られし海老の髭生きそぞろ寒 鈴木真砂女 夕螢
杣小屋の掟三行そぞろ寒 檜 紀代
沖つ浪見つつ髪梳くそぞろ寒 鈴木真砂女 夕螢
法善寺月欠けて出るそぞろ寒 吉年虹二
眼帯の闇に雨降るそぞろ寒 園部鷹雄
縄文の土器に焦げ跡そぞろ寒 長田群青
繕ひつつ使ふ身一つそぞろ寒 岡本 眸
道中飛脚奉納燈籠そぞろ寒 高澤良一 石鏡
震災・引揚・水禍一生そぞろ寒 近藤一鴻
鵜供養の鵜飼装束そぞろ寒 岩島妙子
黒板に拭き残りの字そぞろ寒 加藤憲曠

そぞろ寒 補遺

そぞろ寒その朝夕の机辺の座 石塚友二 磊[カイ]集
そぞろ寒をんな五十の鼻眼鏡 上田五千石『琥珀』補遺
そぞろ寒出でざれば人の恋はれけり 石塚友二 磊[カイ]集
そぞろ寒千手に目ある観世音 三橋敏雄
そぞろ寒白湯にて温む五丈原 松崎鉄之介
そぞろ寒膝抱いて人の話聞く 松崎鉄之介
そぞろ寒金剛経の届きけり 永田耕衣
そぞろ寒鉛筆の尖ほそくほそく 林翔
なりはひの選句染筆そぞろ寒 鷹羽狩行
みづからをたやすく赦しそぞろ寒 上田五千石『琥珀』補遺
一茶忌へちかづく夜寒そぞろ寒 上田五千石 風景
料られし海老の髭生きそぞろ寒 鈴木真砂女 夕螢
望郷の栄螺貌出すそぞろ寒 鈴木真砂女 居待月
沖つ浪見つつ髪梳くそぞろ寒 鈴木真砂女 夕螢
石の上に黒髪映るそぞろさむ 松村蒼石 雁
繕ひつ使ふ身一つそぞろ寒 岡本眸

以上
by 575fudemakase | 2016-10-23 05:11 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://fudemaka57.exblog.jp/tb/26298255
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

プロフィールを見る

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ

全体
春の季語
夏の季語
秋の季語
冬の季語
新年の季語
句集評など
句評など
自作
その他
ねずみのこまくら句会
未分類

以前の記事

2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2011年 04月

フォロー中のブログ

ふらんす堂編集日記 By...

メモ帳

らくらく例句検索

インターネットの「Google」や「yahoo」の検索ボックスから、季語等を入力して数多くの例句を得られれば大変便利である。

具体的に季語“新樹”の例句を求めるには、先ず検索ボックスに“新樹”と入力する。
その後、ひらかなで“れいく”と入力する。この時、日本語変換候補に幾つかの語彙が表示されるが、その中から“575筆まか勢”を選択する。
この結果、検索ボックスには “新樹575筆まか勢”と表示される筈である。
この用語で検索すれば求めるサイトが表示される。

但し、上述の ひらかなの“れいく”と入力して“575筆まか勢”を選択する為には、事前に小細工をしておく必要がある。
即ち、ユーザーズ辞書を使って “れいく=575筆まか勢”を定義しておく必要がある。以下はその指定方法。

ユーザーズ辞書定義

▼iPadの場合
設定>一般>キーボード>ユーザーズ辞書

単語 575筆まか勢
よみ れいく

▼kindleの場合
アプリ>設定>言語とキーボード>キーボードの設定>ユーザーズ辞書

読み れいく
表記 575筆まか勢

PCの場合も同様に「ユーザーズ辞書」機能を使い、前もって定義しておく。

春の季語から現在の当季季語までは既に表示可能である。
来年の三月末(2015年3月末)までに全季語について表示可能となる。

以上

検索

タグ

最新の記事

初夏である
at 2017-05-27 16:49
夜半と比奈夫
at 2017-05-27 13:08
冬瓜 の俳句
at 2017-05-25 06:58
新酒 の俳句
at 2017-05-25 05:41
後評(2017・5)
at 2017-05-21 03:08

外部リンク

記事ランキング