胡桃 の俳句

胡桃 の俳句

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胡桃 補遺

ある夜わがすさびて胡桃割りゐたり 藤田湘子 途上
あをあをとあばたもありて鬼胡桃 森澄雄
きりきりと日が落ちてゆく胡桃割る 安住敦
きりぎしで胡桃を割れば日もわれぬ 渡邊白泉
ことことと胡桃のなかのシヤイロツク 平井照敏
その力当るべからず胡桃割る 阿波野青畝
どうしても割れぬ胡桃を前にして 能村登四郎
どの窓を明けても山や胡桃和 草間時彦
ひきだしのどれからも出て鬼胡桃 加藤秋邨
ひと死して小説了る炉の胡桃 橋本多佳子
ふと羨し胡桃の艶と老痴人 能村登四郎
まだ何か言ひ足らぬまま胡桃割る 鷹羽狩行
まばら立つ夜店の中の胡桃売 石川桂郎 含羞
もはや掌の湿り胡桃の暗部まで 藤田湘子
ゆうべ胡桃抱いて誰か女通る 赤尾兜子 蛇
クリスマス胡桃の樹肌あたたかに 三橋鷹女
ダムの崖胡桃投げても穿たれず 平畑静塔
一隅に胡桃忘れしにはあらず 伊丹三樹彦
乾いた掌らの 乾いた胡桃のごとく 富澤赤黄男
五月雨に胡桃かたまる山路かな 園女
人日や十顆の胡桃減りもせず 佐藤鬼房
信濃の胡桃二三日持ちつひに割る 加藤秋邨
元日や胡桃のあぶら鼻油 正秀
冬日向念珠胡桃の音に似たり 飯田龍太
冬空に胡桃は古りぬ赤彦も 石田勝彦 雙杵
凍つる夜の角うしなひし鬼胡桃 能村登四郎
初なりの嬉しき文よ胡桃の実 りん女
千曲川簗にかかりし胡桃茄子 森澄雄
即答を避く胡桃の実握りしめ 鷹羽狩行
壮年の艶の胡桃のまだ割れず 能村登四郎
声出さねば胡桃になるぞ雪夜にて 加藤秋邨
夕映や胡桃落せる顎若し 石川桂郎 四温
夜の卓に胡桃ころがる裸の音 鷹羽狩行
夜の卓智慧のごとくに胡桃の実 津田清子 礼拝
夜寒の影遠く転げし胡桃にも 伊丹三樹彦
婆々の背に胡桃の袋かつかつと 中村草田男
子等遠し病力もて胡桃割る 石田波郷
安曇野の胡桃落しの風小僧 藤田湘子 神楽
寒き夜の鼠おろかや胡桃噛む 山口誓子
小半時なぐさめくれし胡桃棄つ 能村登四郎
少年が蜂の巣を知る胡桃の木 細見綾子
少年の手中の胡桃鉄路越す 飴山實 おりいぶ
山刀伐に埋めきし胡桃年立つか 加藤秋邨
山川は鳴り禽たけく胡桃熟る 飯田蛇笏 春蘭
山川や胡桃流れ来見送りぬ 山口青邨
山廬忌や鉈割りにして胡桃の実 鷹羽狩行
山径の胡桃は川に落つるのみ 山口青邨
山月の冷えをあばたに鬼胡桃 森澄雄
山雀の胡桃まはさん雪の宿 白雪
年果つと胡桃焼きし手洗ひをり 石田波郷
広瀬川胡桃流るる頃に来ぬ 山口青邨
悔恨を砕く用にも胡桃割 百合山羽公 樂土以後
愛玩の手よりはなれし胡桃割る 百合山羽公 故園
掃納め飛び出し玉は古胡桃 百合山羽公 樂土
掌にあれば乳房胡桃のごと痛し 楠本憲吉 隠花植物
掌に満てり音のさみしき胡桃たち 草間時彦 中年
掌中に胡桃鳴らして未だ嫁がず 伊丹三樹彦
探偵小説末尾が近し胡桃噛む 草間時彦 中年
握り倦みし胡桃に小さき目鼻やる 能村登四郎
新しき胡桃と古き胡桃かな 石田勝彦 秋興
日と風の通ひて胡桃茂り実のり 中村草田男
晴れし日の胡桃の落つる音と知る 中村汀女
暫く聴けり猫が転ばす胡桃の音 石田波郷
杭打つて来し手を外れて胡桃の実 鷹羽狩行
枕辺にもて来し胡桃安睡せむ 伊丹三樹彦
栄光の日も無為のごと胡桃食ぶ 能村登四郎
残暑なほ胡桃鬱たる杢の家 飯田蛇笏 家郷の霧
水中に落ちし胡桃に手足生え 能村登四郎
水漬きゐる胡桃の大樹実をかゝぐ 清崎敏郎
流れくる胡桃を拾ふおもしろし 山口青邨
流れよる胡桃も拾ひためておく 山口青邨
渓流に雲の白みて胡桃熟る 飯田蛇笏 家郷の霧
減らさず増やさず胡桃十ほど死蔵せリ 伊藤白潮
温もらぬ胡桃よ旅の掌中に 鷲谷七菜子 銃身
溝深き越後の胡桃スキーみやげ 細見綾子
溺愛のわが手にかけし胡桃割 岡本眸
灯下なる個々の胡桃に個々の影 鷹羽狩行
炎天の岩にうち据ゑ胡桃割る 山口誓子
父といふしづけさにゐて胡桃割る 上田五千石 田園
父と子の諍ひを経し胡桃の家 廣瀬直人
盆の月胡桃の枝を離れ照る 山口青邨
眠り待つ胸中胡桃割りつづけ 加藤秋邨
私の時が許され胡桃割る 上田五千石『琥珀』補遺
簀の上に鮎落ち胡桃ころげゆく 阿波野青畝
簗まろぶ胡桃の中の落鰻 水原秋櫻子 玄魚
老斑の指組み 膝に胡桃の旅 伊丹三樹彦
考へるかたちに二つ夜の胡桃 鷹羽狩行
胡桃など割つてひとりゐクリスマス 山口青邨
胡桃の実飴炊きにして夜を更かす 清崎敏郎
胡桃の葉透かし明るし盆の月 山口青邨
胡桃ひとつに夢ひろがりぬ牡丹雪 森澄雄
胡桃ひとつ掌にぬくもりぬ峠越 藤田湘子 途上
胡桃ふたつ眼玉のごとく並べたる 能村登四郎
胡桃ふればかすかに応ふ信濃の音 能村登四郎
胡桃むきしあとあらあらし芦花旧居 山口青邨
胡桃を割るに金槌を以てせり 安住敦
胡桃三十詰めし袋をほうと持つ 藤田湘子
胡桃二つころがりふたつ音違ふ 藤田湘子
胡桃割つてその透きとほるひと代かな 加藤秋邨
胡桃割つてみつみつの声霜夜にて 森澄雄
胡桃割つて十年病隠れかな 石田波郷
胡桃割つて母郷の言葉われに無き 林翔 和紙
胡桃割つて火の山浅間夜は見えず 森澄雄
胡桃割つて身内の沙汰は身ひとつに 安住敦
胡桃割なければ割らずいつまでも 鷹羽狩行
胡桃割に嵌まりて胡桃拮抗す 津田清子 礼拝
胡桃割りて妻と足るなり降誕祭 星野麥丘人
胡桃割り尽しては寂かすぎる 林翔 和紙
胡桃割るこきんと故郷鍵あいて 林翔
胡桃割るたびに莞爾と顔あぐる 藤田湘子 てんてん
胡桃割るとき双乳房役立たず 鷹羽狩行
胡桃割るなげきのごとく俯向きて 能村登四郎
胡桃割るやや寒の灯の半円に 橋閒石 雪
胡桃割る冬の夜長きこと佳けれ 伊丹三樹彦
胡桃割る性の目覚めは詩の目覚め 鷹羽狩行
胡桃割る手の甲までの毛深さよ 橋閒石 無刻
胡桃割る暇つぶしな鼓笛隊も通り 橋閒石 風景
胡桃割る聖書の万の字をとざし 平畑静塔
胡桃割る背を流れをり妻の愚痴 草間時彦 中年
胡桃割る胡桃の中に使はぬ部屋 鷹羽狩行
胡桃割る詩の断面はかく蜜に 鷹羽狩行
胡桃割る賢治の声を聴かばやと 鷹羽狩行
胡桃割る音の中なる雪解風 飯田龍太
胡桃割る音団欒のおしだまり 橋本多佳子
胡桃割る音重ねをり年逝く夜 草間時彦 中年
胡桃喰ひ鉛筆なめて字を書けり 細見綾子
胡桃噛み割れり処女の白歯以て 伊丹三樹彦
胡桃四五箇栗鼠の巣小舎に雪来つつ 石田勝彦 百千
胡桃干すやかの日乙字が遊びし寺 村山故郷
胡桃樹下水くらく凪ぐ帰燕かな 飯田蛇笏 山廬集
胡桃渋けれど胡桃を惜しみ喰ふ 伊丹三樹彦
胡桃焼くだんだん雪がはやく降り 加藤秋邨
胡桃焼くやこころの中の隣びと 能村登四郎
胡桃焼くや玻璃に音なき雪の国 加藤秋邨
胡桃焼けば灯ともるごとく中が見ゆ 加藤秋邨
胡桃生る樹下の誰彼闘士の葬 飯田蛇笏 家郷の霧
胡桃生る瀧川よどみ鮠とびぬ 飯田蛇笏 山響集
胡桃菓子ぬれて戻らむ子らを待つ 能村登四郎
胡桃菓子吾子が来こぼす我が机 能村登四郎
胡桃落つ音すぐ消えて山の池 飯田龍太
胡桃踏んでしばし足裏いきいきす 加藤秋邨
胡桃食ひくるみのやうに想ふかな 藤田湘子 てんてん
脆きものほど固きかな胡桃割る 鷹羽狩行
脚投げて 老後の無心 胡桃選る 伊丹三樹彦
芽を吹きし胡桃なりける昔町 阿波野青畝
落胡桃底移りせり濃き田川 平畑静塔
蜀魂門は胡桃の茂り哉 木導
袂より次々出して胡桃割る 伊丹三樹彦
襞のふかみで考へてゐる夜の胡桃 能村登四郎
詩の糧のあと糧として胡桃の実 鷹羽狩行
誕生の佳き日信濃の胡桃乾す 山口誓子
貧せめて月のまわりへ胡桃降れ 赤尾兜子 蛇
身ほとりの胡桃二つと年を越す 鷹羽狩行
逃げやすき時と言葉と胡桃の実 鷹羽狩行
門川や胡桃の流れくることも 山口青邨
閻魔の口に胡桃噛ませて割るべかり 加藤秋邨
雨音の身に添ふ胡桃焼きにけり 草間時彦 中年
霧の栗鼠胡桃噛む音をこぼすこと 小林康治 玄霜
風邪の子や団栗胡桃抽斗に 中村汀女
馬の子の歯茎桃色胡桃見て 加藤秋邨
鬼胡桃のごとき耳もち信濃人 森澄雄
鬼胡桃割る手刀を婆もちて 能村登四郎
鬼胡桃育てて甲斐の男国ぶり 能村登四郎
鶏のごとき鬨ほしからん胡桃ひとつ 加藤秋邨

以上
by 575fudemakase | 2016-10-23 07:15 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
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[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

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いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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