稲架 の俳句

稲架 の俳句

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稲架 補遺

いつまでも稲架の夜道がたぶらかす 山口誓子
いつも午後出る教室の午後の稲架 能村登四郎
おのがじし負ふ影深し月の稲架 相馬遷子 雪嶺
おもおもと交み蝗や稲架を攀づ 石塚友二 方寸虚実
かかへ掛く出雲の八束穂の稲を 大野林火 方円集 昭和四十九年
かりますといふて稲干鳥居哉 北枝
きよときよとと鳰が過ぎゆく忘れ稲架 能村登四郎
けぶり立つ稲架木雪野の墓標とす 鷲谷七菜子 銃身
この村の稲掛終りたるしじま 山口青邨
この辺の稲架にも立てゝ鳥威し 清崎敏郎
さきがくる稲架に幾つの祝ぎ言葉 能村登四郎
さらに近道稲架の下くぐり抜け 鷹羽狩行
しばらくは新稲架として雨はじく 能村登四郎
その下の一直線や稲架の影 石田勝彦 秋興以後
その家の孤立はじまる稲架組んで 能村登四郎
つかつかと歩み寄りつつ稲掛くる 中村汀女
はや~と稲架を結ひたる一家かな 高野素十
ひろびろと稲架の日なたの日のにほひ 長谷川素逝 暦日
ふかぶかと月光吸ふや稲架立ちて 能村登四郎
みささぎの昃れば稲を掛けおはる 橋閒石 雪
みちのくに住むしつかりと稲架を結ひ 高野素十
みづうみも波を勇めり稲架のころ 上田五千石『琥珀』補遺
ナシ族の院子(インズ)にみてり唐黍稲架 松崎鉄之介
ホテルの庭遠くに稲架の一文字 松村蒼石 雁
一尺の北見の稲の稲架づくり 山口青邨
一景を邪魔する稲架を眺めかな 後藤比奈夫
一棹にすぐ稲架がくれ沼の舟 中村汀女
三つ星もろ星門田掛稲夜もにほふ 及川貞 夕焼
三山をかくす一山高稲架に 古舘曹人 砂の音
下校の子稲架を潜れば母が居る 津田清子
不揃ひの棒みちのくの稲を掛く 百合山羽公 樂土
世田谷区烏山に稲架朝日受く 佐藤鬼房
両岸に稲架おとなしき川となる 百合山羽公 樂土
二把づゝを受けとめ~稲架掛くる 高野素十
井の字なす畝に稲架木も井の字なす 山口誓子
余情あり解きて置かれし稲架竹に 相生垣瓜人 明治草抄
八方に稲架出来てゆく盆地かな 松本たかし
円をなす山懐の稲架襖 山口誓子
冬嶺炎ゆ圃のあるかぎり稲棒群れ 角川源義
凶年の雪さきがけし稲架を解く 木村蕪城 寒泉
出羽平は稲架をほどきて冬を待つ 富安風生
初稲架に祝ぎごとめける声かける 能村登四郎
前栽に菊遠景に豊の稲架 後藤比奈夫
力餅腹に稲掛け終りたり 大野林火 飛花集 昭和四十七年
十月の日和に掛けし晩稲哉 正岡子規 十月
午までが夜までとなり稲架下ろし 高野素十
午過ぎぬ稲架の田原はうち霞み 日野草城
半農の稲架の隙より北の国 古舘曹人 能登の蛙
南部富士聳ゆ早稲稲架低く組む 山口青邨
厨子奥はこのへんにして稲掛かる 高野素十
古竹は古竹の音稲架を解く 高野素十
吊りランプよべ稲掛けしときのまま 大野林火 飛花集 昭和四十三年
名取川にはかに流れ稲架の中 山口青邨
吹き降りの稲架がかこめり登呂の家 水原秋櫻子 玄魚
吹雪く中けぶるけぶらぬみな稲架木 鷲谷七菜子 銃身
塚の上に立てばやうやく稲架を抜く 山口青邨
夕焼くる掛稲露をおびにけり 西島麦南 人音
夕鶏は稲架のうしろを怖れゐる 能村登四郎
夜の稲架の甘き香を子の寝床まで 細見綾子
夜の稲架を組む声家のラジオの声 右城暮石 声と声
夜道くらし雨のあがりし稲架にほふ 長谷川素逝 村
大原や道より低く忘れ稲架 上田五千石『天路』補遺
大根稲架裏には白き脚垂らす 山口誓子
大稲架の怒り叫びて炎上す 百合山羽公 寒雁
大豆稲架大峰山の見ゆる田に 右城暮石 天水
天草やところどころに早稲の稲架 石塚友二 玉縄抄
奥の国の空青く稲架立ちならぶ 村山故郷
女波照る磯馴の松の小稲架かな 石塚友二 光塵
如意輪の白壁楽書は稲架隠す 山口青邨
妻にこ~夫むつつり稲架納め 高野素十
姨捨や田毎の稲架に後の月 林翔
姨捨や田毎田毎の稲架の馬 鷹羽狩行
子が多く粃の多き稲掛くる 高野素十
子へいそぐ木曾路の稲架の照りかへし 加藤秋邨
小山田の稲架寄り合ひて小部屋なす 山口誓子
小春日をしばらく光る裸稲架 山田みづえ 草譜
山の稲下田の稲架に組まれけり 松崎鉄之介
山びこす稲架の鴉にうす紅葉 飯田蛇笏 霊芝
山国の早稲の稲架とて短しや 山口青邨
峠見ゆ空稲架の風見上げれば 大野林火 雪華 昭和三十三年
川光り縫ふ石狩は稲架支度 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
広告灯は白石こけし稲架の中 山口青邨
床下を出て天を突く稲架丸太 百合山羽公 樂土
影淡き十一月の稲架掛くる 石川桂郎 四温
恵那遠し稲架ことごとく解かれたる 木村蕪城 寒泉
悉く稲架は露垂り関ケ原 石田波郷
拾う落穂 高稲架はひかりの城で 伊丹三樹彦
掛けながら稻に隱るゝ嫁御哉 正岡子規 掛稲
掛け稲の下も向ふも深田なる 篠原梵 年々去来の花 中空
掛稲すくへばササ快し指の股 中村草田男
掛稲に人いつまでも現はれず 高野素十
掛稲に放射能雨の止む日無し 相馬遷子 雪嶺
掛稲に波の立ちたる一湖かな 高野素十
掛稲に集る雀のこゑ千々に 飯島晴子
掛稲に露ぬくぬくとながれけり 西島麦南 人音
掛稲に靄ぬくぬくとながれけり 西島麥南 金剛纂
掛稲に青のさゞらの晩稲かな 日野草城
掛稲のかげひえびえとしみじみと 阿波野青畝
掛稲のすぐそこにある湯呑かな 波多野爽波
掛稲のつぶれも見えて川原かな 河東碧梧桐
掛稲のひとねむりして夕日さす 森澄雄
掛稲の一穂曲りて萌え縺れ 高野素十
掛稲の上の紅葉は上の茶屋 富安風生
掛稲の日々にへりけふ急にへりぬ 富安風生
掛稲の真青な葉のあら~し 高野素十
掛稲の祷のごとく垂るるなり 飯島晴子
掛稲の糯や粳や余吾の村 高野素十
掛稲の街道白く遠ちを指し 中村汀女
掛稲よりひたと落ちしは青蛙 高野素十
掛稲をうごかしてゐるかくれんばう 三橋敏雄
掛稲をとるや芒の余呉の湖 水原秋櫻子 殉教
掛稻に人の影行く夕日哉 正岡子規 掛稲
掛稻に夕陽殘る榛の畦 正岡子規 掛稲
掛稻に烏啼くなり須磨の里 正岡子規 掛稲
掛稻に螽飛びつく夕日かな 正岡子規 掛稲
掛稻のとぎれに青き筑波かな 正岡子規 掛稲
掛稻の上に短し塔の尖 正岡子規 掛稲
掛稻の見こしに遠き上野哉 正岡子規 掛稲
掛稻やまた引かてある畦の黍 正岡子規 掛稲
掛稻や狐に似たる村の犬 正岡子規 掛稲
掛稻や野菊花咲く道の端 正岡子規 掛稲
掛稻や雨雲蔽ふ鴻の臺 正岡子規 掛稲
撫肩の勿来の関の稲架襖 鷹羽狩行
旅しらじら濡羽ひろげて稲架鴉 鷲谷七菜子 銃身
日当りて峡の四五戸の稲架高き 及川貞 榧の實
早稲の稲架低く女が稲掛ける 山口青邨
早稲の稲架立ちていささか落づくり 能村登四郎
春の波来て空稲架の裾濡らす 安住敦
時雨れては裾曲の稲架の見ゆるのみ 水原秋櫻子 殉教
暮るる江に稲架木一本づつ洗ふ 木村蕪城 寒泉
暮れしところに泊ろう稲架も黄なる里 荻原井泉水
曲り畝なぞりて稲架も曲り立つ 山口誓子
曼珠沙華稲架木を負ひてよろめき来 石田波郷
月しろのあはれみ照らす裸稲架 能村登四郎
月の稲架茫々ここら南部領 山口青邨
月明に稲架の襖の裏表 清崎敏郎
杉垣に稲干してある門の脇 正岡子規 干稲
杭稲架の幾千萬や陸奥の雨 石塚友二 曠日
松島の入江ちらちら稲架の間 山口青邨
梨終り果樹園主けふ稲架組める 及川貞 榧の實
棒稲架と化す奥州の役の兵 百合山羽公 樂土
棒稲架の一日燥ぐ宅地裏 佐藤鬼房
棒稲架の低きを言へり旅の人佐藤鬼房
棒稲架の俑のごとしや雨の中 雨滴集 星野麥丘人
棒稲架の列兵のごと平泉 山口青邨
棒稲架の暮れてまつくら奥の旅 百合山羽公 樂土
棒稲架の棒も裸に夏近江 林翔
棒稲架の群像二三傾きて 百合山羽公 樂土
棒稲架の雪下の丈を想ひみる 林翔
棒稲架を埋めし分だけ水あふれ 能村登四郎
榛の木に晩稻掛けたり道の端 正岡子規 掛稲
水漬く稲干すもひねもす霧の中 加藤秋邨
汽罐車の火夫に故郷の夜の稲架 大野林火 雪華 昭和三十八年
沼霧の立ちのぼるより稲架の雨 木村蕪城 一位
海の風除くるも高き稲架の役 山口誓子
海女の稲架がくれに白し廃漁港 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
湖光断つ高稲架墓群冷えゐたり 鷲谷七菜子 銃身
溝川の痩も妻籠の稲架のかげ 上田五千石『天路』補遺
炭負うて稲架のうしろへ下りてくる 大野林火 冬雁 昭和二十二年
烟たつ稲架の間機根うすうすと 赤尾兜子 歳華集
狭りし稲架の間も通り給ふ 山口誓子
瑞龍寺村の男の稲掛くる 高野素十
田のひかり稲架にあつまりかけ終へぬ 松崎鉄之介
田鶴あそび一つは翔る稲架の空 石塚友二 光塵
白鷺の白さ掛け稲濡れとほる 右城暮石 声と声
百姓の掛けしばかりの稲に触る 百合山羽公 樂土
百姓の肩や稲架竹浪うちて 百合山羽公 故園
目路遠く葛飾早稲ははや稲架に 山口青邨
着陸す高稲架築地松の地に 山口誓子
磧日当り稲待つのみの稲架のあり 大野林火 白幡南町 昭和三十二年
神楽宿 掛稲匂う闇の 芯の 伊丹三樹彦
稲干すや海にはじまるうすみどり 古舘曹人 能登の蛙
稲干せば藪から出る小蝶かな 風国
稲干せり朴大木に竹わたし 細見綾子
稲干のもゝ手はたらく冬日かな 北枝
稲扱いて稲架の日なたの囲む中 長谷川素逝 村
稲掛けてひとまづ帰る人ならむ 阿波野青畝
稲掛けて人の如くに松立てり 星野立子
稲掛けて天主神父に道せばみ 中村汀女
稲掛けて女はことに暮るるまで 中村汀女
稲掛けて菊隠れたる垣根かな 村上鬼城
稲掛けて鈴鹿曇りのまだ晴れぬ 鷲谷七菜子 游影
稲掛けて鱒飼ふ水を狭くしぬ 木村蕪城 寒泉
稲掛の遠き母娘を見て母と 深見けん二
稲架あひに日が爆ぜ土鳩降りゆけり 佐藤鬼房
稲架うらを人出てくるは~ 高野素十
稲架かけて切支丹バテレンの家といふ 村山故郷
稲架かけて飛騨は隠れぬ渡り鳥 前田普羅 普羅句集
稲架かげにわが身さながらうづくまる 富安風生
稲架が出来落柿舎道に影生る 大野林火 月魄集 昭和五十四年
稲架くる網野は漁に休みなし 阿波野青畝
稲架けてしぐれ日和を重ねたる 上田五千石『琥珀』補遺
稲架けてみほとを隠す畝火かな 阿波野青畝
稲架けて天の展けし平家村 右城暮石 句集外 昭和五十一年
稲架けて芒野にあらざれば刈田 富安風生
稲架けの竹立てて戻る雁夕べ 村山故郷
稲架つくる間やさしき日本海 百合山羽公 寒雁
稲架つたなきみちのく遠く来りけり 山口青邨
稲架とけば菊畦に伏し淋しがる 富安風生
稲架とれしばかり伏目に星の出づ 伊藤白潮
稲架とれし景に利根川流れをり 清崎敏郎
稲架にさす朝日こぼれて行人に 大野林火 早桃 太白集
稲架に夕日旅愁といふも束の間や 大野林火 冬雁 昭和二十一年
稲架に掛け青刈をいつまでも干す 平畑静塔
稲架に沿ひふるさとびとと行違ふ 木村蕪城 一位
稲架に鴉湖北の道は人稀に 村山故郷
稲架のひま釣瓶落しの日ぞとどまる 水原秋櫻子 餘生
稲架のもと野菊つづれり白毫寺 大野林火 雪華 昭和三十六年
稲架の上に乳房ならびに故郷の山 富安風生
稲架の中大路の如く菊の道 山口青邨
稲架の中離れ離れに遺跡あリ 深見けん二
稲架の列隊長の名を終生負ふ 松崎鉄之介
稲架の影つらなりはしりみちのくヘ 山口青邨
稲架の棒すぐ雪囲ひ棒雲幾重 大野林火 雪華 昭和三十六年
稲架の田へ懸巣ふわりと降りて来し 右城暮石 句集外 昭和五十七年
稲架の稲正しく垂れて水平ら 富安風生
稲架の竹百舌鳥の藪より切り出す 百合山羽公 故園
稲架の続きに母あリ響く海もあり 伊藤白潮
稲架の裏伊勢大根の足の裏 山口誓子
稲架の裾ふるる夕水ながれけり 松村蒼石 寒鶯抄
稲架の豆はじけ飛ぶ昼着ぶくれて 細見綾子
稲架の辺に柿燭のごと戻らんか 大野林火 雪華 昭和三十六年
稲架の道かくれてゆくにあらねども 山口青邨
稲架の道旦夕きよくなりにけり 大野林火 早桃 太白集
稲架の道潦あり行きがたし 山口青邨
稲架の邑に時国さまの名ぞのこる 水原秋櫻子 玄魚
稲架の隙波折の白し秋桜 角川源義
稲架の面へ懦夫への呪打ちつけに 中村草田男
稲架の飛鳥みちなり語りつゝ 杉田久女
稲架の骨なほ埋めんと春の雪 福田蓼汀 秋風挽歌
稲架ひしめき中尊寺田圃はや暮色 山口青邨
稲架ふえて眼路安らかになりにけり 相生垣瓜人 微茫集
稲架へりて~大原は冬に入る 清崎敏郎
稲架も錆色 尖るものから煙霧晴れ 伊丹三樹彦
稲架をとく母の腰にも山刀 高野素十
稲架を組むほか死の雨に構へなし 津田清子
稲架を解く梯子のありて人見えず 能村登四郎
稲架垣の足下に展け国見なる 松崎鉄之介
稲架幾重ここら何番札所なる 上田五千石『琥珀』補遺
稲架影に半ばかくれて竹生島 村山故郷
稲架日和てふ稲架裏の暗さあり 後藤比奈夫
稲架日和束稲山の機嫌なり 百合山羽公 樂土
稲架暮るる山は二重に遠く三重に 中村草田男
稲架柱ぬく娘たちとりつきて 山口青邨
稲架照らす提灯の紋ぞ揚羽蝶 水原秋櫻子 玄魚
稲架立ちてよりの夜道を怖れけり 能村登四郎
稲架立ちて土のさみしき裏日本 鷹羽狩行
稲架立ちて景色しつかりさせてゐし 後藤比奈夫
稲架立ちて畦あたらしく匂はしむ 能村登四郎
稲架立てしに雪早し猪威し銃 河東碧梧桐
稲架竹にみどりの稲を滴らす 松村蒼石 雁
稲架竹を頭にのせし手をのせし 高野素十
稲架組みて那智の里人滝も見ず 村山故郷
稲架組むや支への棒は刈りし田へ 大野林火 冬雁 昭和二十一年
稲架組む子に 急かされ通し 稲車 伊丹三樹彦
稲架組める大和どこかの郷で祭 松崎鉄之介
稲架組んで小昼に間あり二夫婦 佐藤鬼房
稲架組んで明日や刈りなむ日和待 石塚友二 光塵
稲架組んで水郷の景新なり 高野素十
稲架組んで道の狭まる湯治宿 佐藤鬼房
稲架縦横月光はげしその一翼 山口青邨
稲架襖よりも穂芒列長し 山口誓子
稲架襖好日の曾比たかく翔ぶ 松村蒼石 寒鶯抄
稲架襖富士の裾田を仕切りたり 山口誓子
稲架襖裾の越後の子守歌 細見綾子
稲架襖通り抜くるにぬくみあり 上村占魚 球磨
稲架襖開き屏風の形せる 山口誓子
稲架解かれ瀬波勢ひて日に向ふ 木村蕪城 寒泉
稲架野に聞く海鳴り父のそばでも聞く 金子兜太
稲架隠る社を遠く阿騎野ゆく 上田五千石『琥珀』補遺
稲舟に立ち稲架を下り見送れる 高野素十
稲運び飽きし子稲架にぶら下る 高野素十
稻掛けて家まばら也谷の底 正岡子規 稲掛
稻掛けて梢短き竝木かな 正岡子規 稲掛
稻掛けて神南村の時雨哉 正岡子規 稲掛
空の稲架八百万の神帰しにける 平畑静塔
空稲架に豆干して小家冬構 村山故郷
空稲架の遠目なれども五段稲架 能村登四郎
空稲架の鴉は音符 雪を呼ぶ 伊丹三樹彦
空稲架は竹継ぎ足して継ぎ足して 清崎敏郎
立ちはだかるどれも高稲架旅ぐもり 鷲谷七菜子 銃身
築地めぐらしさらに幾重の稲架襖 山口青邨
群稲棒一揆のごとく雨に佇つ 角川源義
背戸も見えず晩稻かけたる竝木哉 正岡子規 掛稲
荒城に干して一俵分の稲架 平畑静塔
落日に拓地の鳥居稲架を抽く 木村蕪城 寒泉
藁浮かべ稲架蔭の水なまけをり 能村登四郎
蛇も蚊もの社にて汗噴きいだす 佐藤鬼房
蝶のとぶ妻の架けたる掛稲に 高野素十
螢火の燃えつつ越えぬ稲架並木 石塚友二 光塵
螢火の燃えつゝ越えぬ稲架並木 石塚友二 光塵
見るも怖し天の涯まで稲架襖 山口誓子
谷あひや谷は掛稻山は柿 正岡子規 掛稲
豆稲架の日だまり婆々の居場所なる 細見綾子
豆稲架も烏もぬれて能登路かな 細見綾子
豊頬欲し稲架の間ゆけば実りの香 楠本憲吉 楠本憲吉集
赤彦の墓はかくさず稲架襖 山口青邨
越ゆるべき障害に稲架重畳す 伊藤白潮
足病めば十里遠のく稲架の景 水原秋櫻子 蘆雁以後
蹤く妻の 白足袋 稲架木の 縞影浴び 伊丹三樹彦
近江路の掛稲に風ごうごうと 高野素十
逆吊り用稲架の肋になりたき夜 佐藤鬼房
遊足のお身棒稲架が雨のとき 古沢太穂 捲かるる鴎以後
遠不二に掛稲はづす庭のうち 木村蕪城 一位
遠山河その一枚の稲架を組む 古舘曹人 能登の蛙
遠稲架に景色かくれて鷺とべり 富安風生
都辺のやせ稲架立てり市原野 能村登四郎
野は稲架のいく重にものを焚くけむり 長谷川素逝 村
銀婚の吾等の影を掛稲に 山口青邨
隣り田の稲架ごしらへも暮れてをり 長谷川素逝 村
雨の稲架大演習は砲を撃つ 山口誓子
雨の稲架犇犇累ね漁休む 木村蕪城 寒泉
電車の燈稲架隠ること繰返す 山口誓子
霜日和稲掛けし運河堤かな 河東碧梧桐
霧うすれゆき墓の丈稲架の丈 岡井省二 明野
靄の中伊吹大きく尺の稲架 能村登四郎
靄晴れてゆく眼の下に稲架ならび 山口青邨
風白き平城遺址稲架がかこふ 松崎鉄之介
風通しよく稲架襖裾空きて 山口誓子
飛鳥川黒牛の貌稲架を出づ 加藤秋邨
餘情あり解きて置かれし稲架竹に 相生垣瓜人 明治草
馬照つて御饌田の稲架の解かれけり 岡井省二 山色
駅に向く足に搦んで稲架の雨 石塚友二 光塵
驛に向く足に搦んで稲架の雨 石塚友二 光塵
高稲架 空稲架 子守少女のうしろむき 伊丹三樹彦
高稲架に人その上に峠見ゆ 大野林火 飛花集 昭和四十四年
高稲架に新しき稲架け足せる 右城暮石 句集外 昭和五十五年
高稲架に潜り門あり稲毛門 山口誓子
高稲架に鳩の下りゐて神の国 大野林火 方円集 昭和四十九年
高稲架の上の上から穂を垂らす 山口誓子
高稲架の垂り穂数へて十二段 山口誓子
高稲架の壁に出入の潜り門 山口誓子
高稲架の甘き香海へ急かれ出づ 細見綾子
高稲架の脚の冷たさ思ふべし 鷹羽狩行
高稲架の蔭に家あり墓もあり 木村蕪城 一位
高稲架や暮光に浮かぶ鳰ひとつ 鷲谷七菜子 銃身
高稲架を四壁大きな部屋なるよ 山口誓子
高稲架を立てて北国日和かな 右城暮石 句集外 昭和五十四年
鰤場とて潮泡めぐる磯の稲架 水原秋櫻子 旅愁
鳥屋晴れて稲架の大観思ふまま 松本たかし
鳶は稲架に夫は焚火に乳が溢る 飯田蛇笏 白嶽
鴉逃ぐいやいや稲架をすれすれに 右城暮石 句集外 昭和六十二年
鶴の群驚ろかさじと稲架かげに 杉田久女
麦稲架断れて荒磯の墓ぞ見ゆ 富安風生
麹の香ただよひくるよ稲架とけば 能村登四郎
黒豆の稲架に霧湧く丹波なる 松崎鉄之介

以上
by 575fudemakase | 2016-10-23 08:06 | 秋の季語 | Trackback | Comments(0)
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俳句の四方山話 季語の例句 句集評など


by 575fudemakase

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尚、スマホ等でこれを行なうには、全ての操作の前に、最上部右のアイコンをクリックし
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《方法2》以下はこのサイトから全く離れて、グーグル又は ヤフーの検索サイトから
調べる方法です。
グーグル(Google)又は ヤフー(Yahoo)の検索ボックスに見出し季語を入力し、
その例句を検索することができます。(大方はこれで調べられますが、駄目な場合は上記、《方法1》を採用ください)

例1 残暑 の例句を調べる

検索ボックスに 「残暑の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「残暑 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【残暑】残る暑さ 秋暑し 秋暑 【】=見出し季語

例2 盆唄 の例句を調べる

検索ボックスに 「踊の俳句」 と入力し検索ボタンを押す
いくつかのサイトが表示されますが、「踊 の俳句:575筆まか勢」のサイトを
クリックし表示ください。
[参考] 【踊】踊子 踊浴衣 踊笠 念仏踊 阿波踊 踊唄 盆唄 盆踊 エイサー 【】=見出し季語

以上 当システムを使いこなすには、見出し季語をシッカリ認識している必要があります。

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